井の頭公園の動物園の営業日や入園料は?
井の頭公園(井の頭恩賜公園)にある動物園は、正式名称を井の頭自然文化園といいます。
開園は1942年(昭和17年)と長い歴史をもち、国内外の動物を数多く飼育してきた動物園です。
じつに、井の頭公園の面積の3分の1ほどがこの自然文化園となっており、東京都民や周辺地域の市民にとっての大切な憩いの場。
施設は多くの陸上動物や植物が展示されている“動物園(本園)”と、水辺にすむ動物や水鳥の展示がある“水生物園(分園)”からなります。
動物園と水生物園の間には大きな道路(吉祥寺通り)が横切っているため、歩道橋や横断歩道を渡ってもう一方へ移動しましょう。
お土産や雑貨(紙おむつやビニール傘など)などをあつかうギフトショップは動物園の正門をはいったすぐのところにあります。
井の頭自然文化園
住所:東京都武蔵野市御殿山1-17-6
電話番号:0422-46-1100
営業時間:9:30 - 17:00(入園・チケット販売は16:00まで)
定休日:月(祝日の場合は翌日がお休み)・年末年始
入場料や利用料:一般400円、中学生150円、65歳以上200円、小学生以下・都内在住の中学生は無料、障害者手帳所持者無料、各種団体料金有
URL:井の頭自然文化園
井の頭公園の動物園の行き方は?駐車場はある?
井の頭公園の動物園へは、電車、バス、自家用車の3つの手段で行くことができます。
一番おすすめなのは電車でのアクセス。
JR中央線、JR総武線、京王井の頭線の「吉祥寺駅」で下車し、南口(公園口)をでて5分も歩けば、広い井の頭公園の敷地が見えてきます。
京王井の頭線「井の頭公園駅」で降りると、公園内の井の頭池に沿って歩くことで水生物園のエリアにたどり着きます。
天気の良い日は早めに到着してお散歩するのも気持ちよいです。
バスでアクセスする場合、小田急バスと京王バスの運行ルートに「文化園前」のバス停がありますので、そちらで降りましょう。
文字通り文化園の目の前に到着します。
車でのアクセスも可能ですが、自然文化園自体には駐車場がありませんので、周辺の有料駐車場を利用する必要があります。
井の頭恩賜公園の駐車場情報を参考にしてみてください。
井の頭公園の動物園にはどんな動物がいるの?
現在、井の頭公園自然文化園には動物園と水生物園あわせて170種以上の動物が展示されています。
日本国内の貴重な動物や、外国の動物、昆虫や魚類など実にさまざまです。
国内の種では天然記念物に指定されているニホンカモシカや、屋久島と口永良部島にだけ生育するヤクシカなど、都心ではめったにお目にかかれない動物に会うことができます。
また、長崎・対馬にしかいない希少種ツシマヤマネコが展示されていることも有名です。
2014年には動物園内にペンギン舎がオープン!
よちよちと歩く姿が愛くるしいフンボルトペンギンを見ることができます。
他にも、カピバラやフェネック、コウノトリなど、見ておきたい動物が盛りだくさんです。
井の頭公園の動物園のアイドルだった花子。今も象はいるの?
井の頭公園の動物園のアイドルというべき存在だった、アジアゾウの花子。
1949年にタイから来日してから60年以上わたり、井の頭公園で大切に飼育されていましたが、2016年5月にその生涯を終えました。
多くのお客さんにその姿を親しまれた花子が亡くなったというニュースは全国を駆け巡り、動物園に別れを惜しむたくさんのひとが押し寄せたのは記憶に新しいところです。
ゾウ舎の前には献花台が置かれ、あふれるほどの花束とメッセージが花子に手向けられました。
現在、井の頭公園の動物園には花子のいたゾウ舎だけが残り、新たなゾウの飼育はおこなわれていません。
空っぽのゾウ舎からはさみしい雰囲気も漂いますが、今は亡き花子のことを想い、野生化でも数が減り続けているアジアゾウに思いめぐらせることは、けっして無駄ではありません。
モルモットふれあいコーナーやリスの小径!井の頭公園動物園のみどころは?
井の頭公園自然文化園の魅力は、なんといっても動物との距離の近さ!
動物と触れ合ったり、間近で眺めたりできるので、小さなお子さんにとってはとても良い経験になります。
子どもにも大人にも人気なのがモルモットふれあいコーナー。
園で飼育されている100頭以上のモルモットを抱っこしたり、膝にのせてなでることができちゃうんです。
場所は動物園のモルモットふれあいコーナーで、毎日10:00-11:30と13:30-15:00に行われています。
「モルモットに触ったことがない」「子どもが抱っこできるか不安だ」という方は、こちらのページの下部にある“事前学習ムービー”を見てみましょう。
同園内にあるリスの小径では、在来種のニホンリスが放し飼いにされています。
野生下同様に敷地内を縦横無尽に駆け巡るリスを眺めていると、時間がたつのも忘れてしまいます。
運が良ければ、すぐ目の前を走り抜けるリスをみられるかもしれません!
寝転がって休憩しているリスがいたらシャッターチャンスです。
また、都心に住む子どもたちにぜひ体験してほしいのがいきもの広場です。
こちらは特に飼育されている動物がいるわけではなく、「近所の自然」をイメージしてつくられた体験広場となっています。
いきもの広場は4月から10月は毎週日曜日11:00-12:00、11月から3月は第2日曜日11:00-12:00に限って入ることができます。
子どもたちはスタッフと一緒にその季節にいる生きものを探すことで、「飼育されているわけではない、生の自然」と出会うことができるのです。
井の頭公園の動物園のガイドツアーに参加してみよう!
井の頭公園自然文化園をより深く楽しみたいなら、専門的な知識をもったスタッフと一緒に園内を回るガイドツアーに参加してみましょう!
ガイドツアーは第1・2・5土曜日と第2・4・5日曜日、加えて不定期に開催されることがあります。
所要時間は約45分間で、午前11時からと、午後1時30分の2回行われます。
ありがたいことに、井の頭公園自然文化園のガイドツアーは参加費が無料!
予約も不要ですので、訪れた日に運よく開催予定があれば気軽に参加してみましょう。
なお、10名以上の団体や、学校行事などのグループではこのツアーに参加することができません。
別の専用プログラムをお願いすることができますので、気になる方はこちらのページを参考にしてみてくださいね。
井の頭公園の動物園の後は水生物園へ!
動物園(本園)の動物たちを満喫したら、忘れずに道路を渡って反対側の水生物園(分園)にも足を運びましょう。
正門を出て歩道橋を渡るとすぐに、水生物園の弁天門入口が見えてくるはずです。
チケットは動物園と共通。
すでに動物園のチケット半券をもっていれば、そのまま水生物園にも入ることができます。
水生物園には日本に生息する淡水魚や両生類、水辺の植物などの展示があります。
大きな水族館に比べればいくらかこじんまりとした水槽ですが、都心では見かけなくなったフナやモツゴなどがのんびりと泳いでいます。
中でもヤマメやイワナといった清流に住む魚たちの水槽は、水がとてもきれいで美しいと評判です。
渓流釣り経験者であればうずうずしてしまうこと間違いなし!
さらに、両生類ではオオサンショウウオやアカハライモリ、ニホンアカガエルなどを見ることがでるだけでなく、敷地内には水辺を好むさまざまな鳥も飼育されています。
カモやサギなどの身近な鳥から、コウノトリやツルなどのなかなかお目にかかれない鳥まで、その数10種近くです。
公式ツイッターでは、水生動物の繁殖活動の情報や、水生物園でのイベントの予定などが随時広報されていますので、最新情報をチェックして行ってみましょう。
井の頭公園の動物園が無料になる日がある?
井の頭公園自然文化園には入場料が無料になる日が存在します!
全ての人が無料で入場できる無料公開日は、みどりの日(5月4日)、開園記念日(5月17日)、都民の日(10月1日)です。
開園記念日(5月17日)が月曜日だった場合は、翌日5月18日が無料公開日となります。
9月15日から21日までの老人週間は、60歳以上の人の入場が無料です。
この場合は、付き添いの人も1名分だけ無料で入場することができます。
また、こどもの日(5月5日)は、居住地を問わずすべての中学生の入場が無料になります。
お得な無料公開日には多くのお客さんで込み合いますので、早めに入場するなどして快適に動物園を楽しみましょう。
【番外編】井の頭公園は動物園の他にもみどころいっぱい!
では、井の頭公園にある自然文化園(動物園・水生物園)以外のみどころをみていきましょう。
井の頭公園には、以下の見どころがあります。
- 井の頭公園の水上ボート
- 湧き水「お茶の水」
- 井の頭弁財天
- 井の頭池遺跡群
- 三鷹の森ジブリ美術館
続いて、井の頭公園の見どころを、それぞれ詳しくみていきます。
井の頭公園の見どころ①:井の頭公園の水上ボート
動物園と水生物園を満喫したら、井の頭公園内を散策してみましょう。
水生物園の七井門を出てすぐのところには、水上ボートが楽しめるボート場があります。
脚漕ぎボートの定番・スワンボートや、手漕ぎタイプのローボートなどが選べますので、人数や体力に合わせて選んでください。
また、営業時間は季節によって変化するので、ボートに乗る予定のある人はあらかじめ下調べをしていくのをおすすめします。
とくに桜の咲く時期はとても混雑するので要注意。
池のあちこちにカラフルな水上ボートがいる景色は、もはや井の頭公園の風物詩です。
井の頭公園ボート場
住所:井の頭公園内
電話番号:0422-42-3712
営業時間:4月~7月10:00~17:50、8月10:00~18:20、9月10:00~17:50、10月9:30~17:20、11月9:30~16:50、12~2月9:30~16:50、3月9:30~17:20
定休日:12月~2月の水曜日
利用料:ローボート1時間700円(以降30分毎300円)、サイクルボート30分600円(以降30分毎600円)、スワンボート30分700円(以降30分毎700円)
URL:東京建設局 井の頭恩賜公園園内施設
井の頭公園の見どころ②:湧き水「お茶の水」
井の頭公園内には「お茶の水」とよばれる湧き水があります。
澄んだ水は都内にあるとは思えないくらい清らかで、夏は涼しげな雰囲気が漂うスポットです。
名前の由来は、徳川家康がここの湧き水でお茶をたて、その味を絶賛したことから。
昔は何もせずとも自然に湧き出ていましたが、現在はポンプの力を借りて湧水をうながしています。
じつは、この「お茶の水」は都内有数のパワースポットとして着目されています。
写真を撮って携帯の待ち受け画面にするとご利益がある、とうわさされているんですよ。
湧き水「お茶の水」
住所:井の頭公園内
電話番号:なし
営業時間:なし
定休日:なし
入場料や利用料:なし
URL:東京建設局 井の頭恩賜公園の案内
井の頭公園の見どころ③:井の頭弁財天
池のほとりには、水の神様・弁財天がまつられた神社があります。
弁財天は学問や芸術の神様であり、その名前からお金や財産へのご利益も期待されます。
赤い柱や歴史ある狛犬を見ると、きりっと身が引き締まるようです。
井の頭公園を訪れた際にはぜひ参拝しておきましょう。
毎日7:00と14:00には神様に祈りをささげる勤行があります。
参加希望の人は、一緒にお堂に上がってお勤めをすることもできるんです。
井の頭弁財天
住所:井の頭公園内
電話番号:なし
開門時間:7:00 - 16:30
定休日:なし
入場料や利用料:なし(参拝時にはお賽銭があるとよいでしょう)
URL:井の頭弁財天
井の頭公園の見どころ④:井の頭池遺跡群
弁財天のすぐそばに、「井の頭池遺跡群」と書かれた看板が立っている場所があります。
なんと、この場所からは縄文時代の遺跡が出土しているんです!
遺跡は縄文時代の集落跡や、縄文時代以前の遺物など。
都会の真ん中で縄文時代の痕跡が見つかるなんて、びっくりですよね。
井の頭池遺跡群
住所:東京都三鷹市井の頭4-1-5
電話番号:なし
営業時間:なし
定休日:なし
入場料や利用料:なし
URL:東京建設局 井の頭恩賜公園の案内
井の頭公園の見どころ⑤:三鷹の森ジブリ美術館
玉川上水を越え、テニスコートの先へ進むと現れるのが、三鷹の森ジブリ美術館。
言わずと知れたアニメーション制作会社・スタジオジブリの作品をテーマにした、子どもにも大人にも大人気のミュージアムです。
自分自身がまるでジブリ映画の登場人物になったような気持ちになれる、夢いっぱいの展示が繰り広げられています。
入場チケットは日付を指定してあらかじめ購入する予約制ですので、注意しましょう。
三鷹の森ジブリ美術館
住所:東京都三鷹市下連雀1-1-83
電話番号:0570-055777
営業時間:チケット購入時に確認
定休日:チケット購入時に確認
入場料:大人・大学生1000園、中高生700円、小学生400円、幼児(4歳以上)100円 ※事前に日時指定で購入が必要
URL:三鷹の森ジブリ美術館
井の頭公園の動物園のみどころは?営業時間や入園料、無料日も!のまとめ
井の頭公園自然文化園の動物園・水生物園では、動物の展示や保全活動に積極席に取り組んでおり、子どもも大人も学ぶことが多い施設です。
ガイドさんのお話を聞いたり、動物とのふれあったりする時間は、きっと有意義なものになります。
井の頭公園の他の見どころもめぐって、忘れられない1日を過ごしましょう!