新宿の花園神社ってどんなところ?
花園神社とは歴史が長い神社で、創建の由緒は明確には不明ですが、徳川家康が江戸に入った1590年にはすでに創建されており、当時は「花園稲荷神社」と呼ばれていました。
1965年に現在のコンクリートの本殿に建て替えをした際に名称を「花園神社」に変更し、それからはこの名前で慕われています。
この神社の名誉宮司である片山文彦は、医師でもあり脚本家でもあったため、1967年「状況劇場」の公演の際この神社の境内を提供したことから始まり、数々のドラマや映画の撮影地にもなっています。
少しずつ消えつつもある「見世物興行」に今も境内を提供しているので、価値ある場所にあたるでしょう。
一年を通して様々な行事が行われる中で最も有名なのは酉の市でしょう。
後ほど詳しくご紹介していきますね。
初詣にも人気の花園神社にはどんなご利益が?
では、新宿で人気のこの花園神社ではどんなご利益があるのでしょうか。
正式に言い伝えがあるわけではありませんが、花園神社には3つのご利益があると言われています。
花園神社には倉稲魂神(ウガノミタマノカミ)、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)、受持神(ウケモチノカミ)の神様が祀られています。
それぞれ、「お稲荷さん」「古代伝説の代表的英雄」「保食神」として神様として信仰されています。
そのため、花園神社でのご利益は開運出世、夫婦円満・子授け・縁結び・恋愛成就、芸能などの活躍、の3つとも言われています。
また、境内では「納め大明神」として古くなった神札などを納める場がありますが、その横に「腹の立つことなども当神社にお納めください」と記載があるので、もし怒りや虚しさを感じることがあったら寄ってみても良いかもしれませんね。
新宿を古くから守り続けてきた花園神社は、特に経済的な運を授かりたいと想う人が多いです。
進化して行く都心の中心部である新宿なので、花園神社から恩恵を受けたいものですね。
花園神社へのアクセスは?駐車場はある?
では早速花園神社へ行ってみましょう。
最寄駅は細かく言うと新宿三丁目駅が最も近く、E2出口を出てすぐの場所に花園神社はあります。
新宿駅からは10分程度歩きますが、新宿散策の感覚で歩くとすぐ着きますよ。
もしバスで来ることがあれば、都営バスの品97系統 新宿西口行き「新宿三丁目」、早77系統 早稲田行き「新宿伊勢丹前」がありますので、行きやすい方法を選んでみてください。
ただ、車で来ると駐車場がないため、近隣のコインパーキングなどを使用することが必要です。
都心は電車やバスなどのアクセスが便利なので、訪れる時は車じゃない方が便利だと思います。
花園神社に行ったらまずは参拝!正しい参拝方法は?
神社に着いたらまずは参拝をしましょう。
神社にはそれぞれ祀られている神様が異なりますが、特記して参拝方法が異なることは少なく、一般的な参拝方法をするのが良いと思われます。
まず神社へ到着したら、まず必ず鳥居をくぐります。
鳥居をくぐる前は必ず一礼をしてから入りますが、もし鳥居がいくつかある場合は、一番外側にある鳥居をくぐって参道へ入りましょう。
参道を進む際、真ん中は歩いてはいけません。
参道の中央は「正中」と言われており、神様が通る道と言われているため端を歩くことを意識しましょう。
参拝をする前に、本来であれば精進潔斎や禊をしなければならないとも言われますが、現代で参拝をする際そのようなことをするのは難しいです。
その代わりに、参道の脇にある手水舎という場で手を清めることで身体を清めたことになるので、参拝の前に手を洗いましょう。
実際に参拝をする際は、まず一礼をしてから鈴があれば鳴らしましょう。
そしてお賽銭を入れてから二礼二拍手一礼をして参拝をしましょう。
ちなみに、それぞれ神社ではこの参拝の作法が異なる場合があるので、訪れた神社で直接確認をしてみましょう。
また、二拍手するのは神様を呼ぶためではなく、自分自身が素手であること、何も下心がないことを神様に証明する行動とされているので、雑学として知っておくのも良いですよ。
花園神社で御朱印を頂こう!オリジナルの御朱印帳も買える!時間は?
今、神社に訪れた際に御朱印を頂くことが流行っていますよね。
その神社を訪れた自分自身の思い出としてずっと残しておけるものがあるのは素敵なことです。
その御朱印が花園神社でも頂くことができます。
拝殿のすぐ横にある社務所によって御朱印を頂くことができます。
受付時間は8時〜20時と夜遅くまでやっており年中無休で、御朱印代300円になります。
参拝をしてから社務所で申し込みを済ませ、番号札をもらって呼ばれたら受け取るのが一連の流れになります。
御朱印を頂く場合は必ず参拝をしましょうね。
また、御朱印帳も販売をしています。
見える場所には提示をしていないので、社務所で声をかけて中から出してもらいましょう。
色が4種類ほどあり、横11cm×縦16cmで販売をしています。
まだ御朱印帳を持っていなくて、「今日から集めてみたい」と思ったら、ぜひここで買ってみてくださいね。
花園神社の境内にはパワースポットの末社も!
花園神社にはいくつかの境内社があります。
それぞれの境内社に意味があり、先ほどの見出しでも触れましたが、ここではさらに一つずつ触れてみますね。
芸能浅間神社
1928年に創祀された芸能浅間神社は、その名の通り芸能との関わりが深い神社になります。
その証として、奉納者の名前には芸能人の名前が多く、これらを見学するために訪れる人もいます。
祭神は、主に富士講で反映した浅間神社でありますが、芸能に関わるのは全国の浅間神社の中でも珍しいそうです。
これから活躍を願う芸能関係の職種の人を中心に、常に祀られているのが芸能浅間神社ですね。
希望をもち、自身で芸能の夢を叶えたいなどの気持ちがある人がいれば、ぜひここをオススメしてあげてくださいね。
威徳稲荷神社
繊細で資料が消失しているため詳細が不明なのですが、昭和3年4月頃に建てられ、女性の参拝者に人気とされているのがこちらの威徳稲荷神社です。
甲州街道が走る新宿は当時、旅籠の女衆や飯盛女などからの信仰を集めていたという説が多くみられ、また近くの祠には男根を象った石像もあり、男女和合を願う女性参拝者がみられることが多いそうです。
その由来から、この神社では恋愛成就が御利益として知られるようになり、これからの縁談に向けてや出会いを求めている女性から特に人気のスポットとなりました。
納め大明神
こちらは古札を納める神社になっていますが、そばに「腹の立つことなども当神社にお納めください」と記載した看板が立っていることから、腹の虫も一緒に納めるという意味で知られるようになりました。
古札を納めるとともに、自身のどこにも向かうことのできない怒りや悲しみ、虚しさをこの神社に捨ててくることができます。
日々の中で感じたストレスなどから自身を解放させ、明日からまた新たなスタートを切れるように、訪れてみてもいいかもしれませんね。
花園神社の例大祭はいつ?どんなお祭り?
まず、例大祭とは何かご存知ですか?
例大祭とは、1年に1回または2回、その神社で定められた日に行われる、最も重要な祭祀のことを示します。
その神社に特別な由緒がある日を設定することが多く、人物神を祀る神社では主にその人物の命日や誕生日を例大祭の日にすることがほとんどです。
花園神社では日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の命日である11月の酉の日に行うことになっています。
酉の日、とは干支によって振り分けられたうちの酉の順番の日を示します。
年に干支が使われるように日付にも干支は使用されるので、年が明けてから毎日の日付に12つの干支を当てはめていきます。
なので、その年によって当てはまる日程が異なるので、調べてみないと分かりませんが、基本的には11月の初めの日程から12日間空けたごとの日付で酉の市は開催されます。
ちなみに日付によっては月3回開催される場合もあれば2回になることもあるかもしれないということですね。
祀っている神様の命日である11月にちなんで開催する酉の市は、毎回盛り上がりを見せ、人気の祭りとなっています。
神様を祀るという意味でも豪勢にする方が神様への信仰を示すことができるでしょうね。
関東三大酉の市!花園神社にはたくさんの見世物小屋も!
酉の市というのはどの神社でも行われていますが、花園神社の酉の市は関東三大酉の市とも言われ、絶大な人気を得ています。
なぜそこまで人気を呼んでいるのかという点で明確に示したものはありませんが、やはり都会の中心部という新宿にある神社で行われる祭りとなれば、人が集まることで盛り上がりを見せ、人が人を呼ぶというものに繋がった結果、三大酉の市とも言われるようになったのではないでしょうか。
そんな花園神社での酉の市では、ただのお祭りとは違うものがたくさん見ることができます。
そのうちの一つが見世物小屋です。
見世物小屋とは、今ではあまりみられないような珍奇や猥雑な芸や品、獣や人を見せるというものになります。
少しグロい見世物や卑猥なものもあるので、今では見世物小屋自体が消失しつつある中で、花園神社では未だに続けられています。
少し興味があるなと思う方がいれば是非経験してみてください。
また、花園神社でよく売られているのが熊手です。
熊手と言われると、箒のような長細いものを想像するかもしれませんが、神社で売られているのは、商売繁盛の縁起物を先端につけて豪華にしたものが売られています。
実際に熊手として使うことはありませんが、縁起物として飾っておくのがいいと神社ではよく買われています。
商売繁盛が御利益として知られている花園神社なので、より一層縁起が入ってきそうな感じがありますよね。
是非、訪れた際には思い出のお土産品として購入してみてはいかがですか。
新宿で縁起をいただきにいきましょう。
人それぞれ授かりたいもの、叶えたいものは違いますが、それを願いに新宿へと一歩踏み出すと、由緒ある神社に出会うことができます。
都会の中心部、新宿の中にひっそりと佇み、歴史を刻んできた花園神社では、自分自身の可能性をさらに広げてくれるかもしれませんよ。
神様にお祈りする際は、やはりその神社の由緒や御利益などを知っていると、より一層神様のご加護を受けることができる気がしませんか?
ふらっと寄るのもいいですが、是非この記事を読んで花園神社について知ってから訪れてみてくださいね。