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2019/03/05

金閣寺の歴史を分かりやすく年表で紹介!秘密や豆知識、見所は?

今回は、波乱な時代に建てられて、いろんな歴史の憂き目にあってきた金閣寺についてご紹介します。
金閣寺の正式名所をはじめ、金閣寺のみどころや秘密などを史実をとりまぜ説明していきます。

知らなくても楽しめるけど、知るとより面白く鑑賞ができる金閣寺の歴史をそれではみていきましょう。

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応仁の乱に放火事件!波乱万丈な金閣寺の歴史!

火災

今回は世界遺産で、国内はもとより世界中から訪れる有名な歴史的建築物「金閣寺」についてのご紹介です。

では、まず簡単に金閣の歴史を学びましょう。

年号 金閣寺の年表
応永4年/1397年 足利義満が、西園寺家山荘後に北山殿建てる。足利義満死後は鹿苑寺と呼ぶ
1398年 舎利殿完成。
1416年 北山第の伽藍解体
1467年 応仁の乱が勃発金閣は残るが鹿苑寺は消失
1487年 義政が東山山荘に銀閣を作る
1649年 金閣寺(鹿苑寺)改修工事が開始される。
1904年 金閣寺(鹿苑寺)舎利殿改修工事が開始される。
1950年 金閣寺(鹿苑寺)修行僧が金閣・舎利殿に放火、舎利殿全焼する
1958年 金閣寺(鹿苑寺)境内の大書院・方丈の改修工事が終了
2007年 金閣寺(鹿苑寺)境内の方丈の解体修理が完成

1397年舎利殿こと金閣寺を作り始める

金閣寺と一般的に呼ばれているものは、足利義満が建てたといわれる北山山荘とい地に作った舎利殿のことです。

1467年応仁の乱

応仁の乱とは、どのような内乱であったかを少し説明します。
内乱の起こしていた張本人は、細川勝元と山名持豊という武将です。

室町幕府という幕府の特徴上、守護大名たちは連合政府のような形を敷いていました。
それを収めていたのが将軍でした。

絶妙なバランスで連合政府のような有数の守護大名を操っていた足利家=将軍でしたが、このバランスが次の家次騒動のときに崩れます。

このとき暗殺を企てたりしたのが、細川勝元と山名持豊です。
そしてその暗殺は成功するのですが、足利義政の跡継ぎ問題、その他に畠山の相続がからみ内戦へとすすみました。

この室町時代に起きた内乱で、11年という長きにわたって続きました。
この争いによって起きた火災により鹿苑寺は消失します。

運が良いことに足利義満が応じて建築させた舎利殿こと金閣寺は焼残りました。

1950年 僧によって銀閣放火

昭和時代に金閣寺は燃えています。
1950年7月2日のことで、この事件を受けてかの有名な三島由紀夫の小説もでてきます。

放火をしたのは、当時修行僧であった林承賢という人物で、金閣寺から出火した火災で、庭を含めた46坪を燃やし尽くしています。

吃音に悩み、学業の成績の伸びも悪く、修行僧のみであった林は、鹿苑寺の長老からも嫌われているという孤独な気持ちもあり、犯行に及んだ理由の一つとしてあげています。

もう一つの理由が、美しい金閣寺を多くの人が毎日見にきており、妬ましく思う気持ちが芽生えたというのがありました。

金閣寺に放火をしたあとの彼の行動は、下記の通りでした。
小刀を持っていた林は、自分で自分の腹を切って自殺をはかります。

カルモチンと呼ばれる睡眠剤を服用していました。
太宰治、芥川龍之介などもこの睡眠剤を服用していたので、当時はとてもメジャーな薬だったことが伺えます。

<下に続く>

歴史がもっと面白くなる!金閣寺の秘密&豆知識!

それではここからは金閣寺にに関する豆知識をご紹介します。
金閣の訪問時に、より楽しむことができるでしょう。

金閣寺の秘密&豆知識①:正式には鹿苑寺

金閣寺は、お寺です。
金閣と呼ばれているのは、一部の舎利殿のことであり、正式には、臨済宗相国寺の寺で、鹿苑寺というお寺の一部にあたります。

義満は、没後その場所を自分の法号にちなん鹿苑寺と呼ぶように遺言を残しておきました。

しかしながら金箔で塗り絢爛な舎利殿は金閣として名前をはせ、知らぬうちに正式名所の鹿苑寺よりも金閣寺の名前のほうが浸透してしまいました。

金閣寺の秘密&豆知識②:榊雲

実は売店があります。
見逃しがちなスポットとしてある意味有名な場所でしょう。
ぐるりと廻るとみつけることができます。

榊を売っている場所です。
足利義満が山荘をつくるもっと以前からあったといわれる榊をこちらで購入できます。

山の神とよばれていますが、お寺であるここで神棚に飾る榊が販売されているのも不思議な気がしますね。

金閣寺の秘密&豆知識③:浄土世界である鏡湖池

金閣寺がよりきれいにみえる理由の一つに、池があります。
この池は鏡湖池と呼ばれ、「きょうこち」と読みます。

この池は、七宝の池とも呼ばれ、金・銀・瑠璃・水晶・珊瑚・赤真珠・深緑色の石が敷かれています。

池は、禅寺の思想が反映されており浄土世界だといわれています。

金閣寺の秘密&豆知識④:浄土庭園

同じく浄土世界をみせているのが庭園です。
鹿苑寺の庭園は、回遊式庭園とよばれるもので、見て散策できるタイプの庭となっています。

こちらの庭でも禅宗の教えが反映されています。
足利義満が北山山荘をここに作った頃は、今よりも遥かに鹿苑寺の敷地も広く庭園、池ともにもっと広大なものでした。

金閣寺の秘密&豆知識⑤:義満の墓

義満は死後に火葬がおこなわれています。
彼の遺骨は、一旦、鹿苑寺で埋葬され位牌を飾るところもありました。

しかしながら、年表に書いたとおりに、応仁の乱、その他の大火などで彼の位牌場の正確な場所がわからない状態となってしまいました。

結局、位牌は足利家とゆかりがある寺に安置されていますが、義満が埋められた本当のお墓の位置は正確にわかっていません。

金閣寺のどこかに本当の墓の場所があるかと思うと、ロマンを感じるともに、切ない憂き目に何度もあっている金閣寺を不憫とすら感じますね。

<下に続く>

歴史を知ると見方も変わる?金閣寺の見所5選!

では、金閣寺のスポットをみていきましょう。
金閣寺には、以下のスポットがあります。

  1. 楼閣
  2. 陸舟(りくしゅう)の松
  3. 銀河泉(ぎんがせん)
  4. 厳下水(がんかすい)
  5. 夕佳亭(せっかてい)
  6. 不動堂

続いて、それぞれの「スポット」について詳しくみていきます。

スポット名:楼閣

金閣寺と呼ばれているのは、舎利殿です。
この舎利殿は、楼閣とよばれ、3層になっています。

一番最初の階層は、法水院、二番目の階層は「潮音洞」、三番目階層は「究竟頂」(くっきょうちょう)と呼ばれており、二番目と三番目の階層部分は内部が金箔で覆われ絢爛豪華なつくりです。

二階層目は書院造り、さん階層目は唐風の作りとなっているのに比べて、一回層目は地味な白壁づくりナノも特徴の一つです。

スポット名:陸舟(りくしゅう)の松

金閣寺の東側のエリアには、京都産松と呼ばれる松の一つが植えられており、陸舟の松と名付けられています。
現在は樹齢600年を超す大木となっていますが、もとは足利義満が育てていた盆栽だったといわれています。

スポット名:銀河泉(ぎんがせん)

足利義満に使われたというのが、銀河泉で、こちらは安民沢とよばれる場所に残っています。

この安民沢は、かつて義満がここに金閣寺山荘を立てる前にあったという西園寺北山台の庭園の遺跡の一部といわれています。

スポット名:厳下水(がんかすい)

銀河泉を見ることができる安民沢は、雨賜沢・望雲沢という別称ももっています。
ここで、足利義満が手を洗うのに使ったといわれる厳下泉というのもあります。

スポット名:夕佳亭(せっかてい)

現在も茶道宗和流として活動しているお茶の流派の一つがあります。
その創始者である金森宗和は、江戸時代の茶道家です。

その金森によって建てられたというのが、夕佳亭と呼ばれる数寄屋造りの茶室です。

丘の上に建っていることから、金閣寺を見下ろすことができる場所になり、夕暮れ時は特にうつくしいこともあり、茶室には、このような名前がついています。

スポット名:不動堂

不動堂は、夕佳亭のそばにあります。
安土桃山時代の武将であった宇喜多秀家がこの不動堂を建てたと言われています。

金閣寺では最古の建造物としても知られており、弘法大師空海が建立したといわれる本瓦葺の入母屋造となっています。

不動堂のなかには、石不動明王、不動明王立像がおさまっています。

<下に続く>

歴史ある金閣寺へ行ってみよう!アクセスや基本情報!

京都の路地裏
それではここからどうやって金閣寺へ行けばいいのかを簡単にご紹介します。

金閣寺へのアクセス方法ですが、市営バスを使って金閣寺道で下車をすると目の間に金閣寺がみえてきます。

参拝時間は、9:00~17:00と決まっていますが、基本年中無休です。

金閣寺
住所:〒603-8361 京都府京都市北区金閣寺町1
電話番号:075-461-0013
営業時間:9:00~17:00
入場料や利用料:大人(高校生以上)
400円小・中学生 300円
URL:金閣寺

<下に続く>

美しい金閣寺を見に行こう

金閣寺

小説や映画にまでなった金閣寺には、長い歴史がつまっています。
過去にどんな事があったかを少し知って金閣寺を訪れるだけで、楽しみ方がぐんとかわりますよ。

ぜひ、機会をみつけて金閣寺を見にいきましょう。

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