日本を代表する航空会社「JAL(日本航空)」が新たに国際線中長距離LCC会社を設立することを発表した。
ブランド名を「ZIPAIR(ジップエアー)」とし、2020年夏スケジュールから東京(成田)〜ソウル(仁川)・バンコク(スワンナプーム)の2路線を開設。
現在JALが所有している「ボーイング787-8型」2機を移管していくプランで席数も横8列から1席増やし、横9席に改修して運行していく。
社名は「株式会社ZIPAIR Tokyo」としJALが100%出資したLCCとして今後多くの旅行客の旅を支える重要な役割を果たしていく。
2018年5月14日にJALは事業領域を広げるに当たってこの「国際線中長距離LCC」設立を発表し、背景に「旅行に対する需要、価値観が多様化していくお客様に対応していく」といった思いから設立を決定した。
実は、この「ZIPAIR」を運行させるにあたって、事前準備として2018年7月31日に「株式会社TBL(ティービーエル)」を設立。
TBLは「To Be Launched(立ち上げ)」の頭文字をつけ活動していたが、この社名を「株式会社ZIPAIR Tokyo」に変更した。
矢が飛んでいく際の擬態語「ZIP」と「フライトの時間が短い」と言う意味を繋げて作られた造語であるとともに、「ZIP CODE(郵便番号)」をイメージし、「どこにでも行ける」意味を込めている。
他にもデジタルファイルフォーマット「.zip」から「いたるところに日本人の創意工夫をつめ込み、計算された移動体験を提供する」といった意味も込められた。
それに対し、「旅客を機内に圧縮するのでは?」と行った声も上がったが、株式会社「ZIPAIR Tokyo」の西田真吾社長は「そう言った意味ではありません」と今後のサービスに期待が膨らむ返答をした。
フルサービスキャリアのJALが「安定した成長性」「高価格帯」の旅客事業領域担い、設立した「ZIPAIR」が中長距離国際線の「高い成長性」「低価格帯」の旅客事業領域を担うことを、2020年度からの旅客事業ポートフォリオで発表した。
今後は環境(ETOSP)などが整い次第、太平洋超えやヨーロッパと行った長距離運行を目指していく予定。
今後ますます、近くなっていく国々の架け橋になっていく「ZIPAIR」に期待が膨らむ。