【治安の前に】インドってどんな国?
インドは南アジアに位置し、インド洋に面している国です。
中国、パキスタン、ネパールなどと接しており、人口が2016年の時点で13億2400万人もある、人口の多さ世界2位の国としても有名です。
主な公用語は英語、ヒンディー語ですが、地域によってはその地域で使われている言語が公用語として加わるところもあります。
日本人が旅行に行く場合は、英語が通じるので英語さえできれば安心でしょう。
地域によって差はありますが、基本的には「暑い国」と思っても差し支えないでしょう。
30~40度くらいの気温は平均で、雨の時期も多いので、インドを訪れる日本人にとっては非常に暑く感じるでしょう。
一方で、北インド地方のヒマラヤ周辺の峠では冬季に積雪があることもあります。
冬季などは防寒対策が必須になるほど冷え込むこともあるので、訪れる時期によっては注意が必要です。
インドに住む人々はおおらかな性格の人が多く、自国愛が強い国民性です。
おおらかな国民性のため、時間にもルーズで電車の時間は遅れて当たり前など、日本人にとっては考えられないようなこともあります。
また、お金が好きな国民性もあり、商売人などはとにかく売ろうと熱気がものすごいところがあります。
しかし、計画性に乏しく、勢いのまま売ってしまうということもしばしばあるようです。
インドはさまざまな人が集まっていて主要都市では治安も悪くない国で、一度行ってみると価値観が変わってしまうかもしれませんね。
インドの治安を知る前に務省が発表する危険レベルをおさらい
外務省は海外を訪れる人のために、その地域がどれほど安全かどうかの治安状況を確認できるマップをホームページ上で公表しています。
治安状況が確認マップは4つの色で色分けされており、色によって治安状況や安全度が異なります。
インドの現在の治安を図る目安にもなりますので、インドを訪れる前にはチェックしてみてくださいね。
レベル1/黄色
レベル1の黄色で塗られた地域は「十分注意してください」とあります。
治安は悪いとは言いにくく、渡航や滞在をする際には注意をする必要があります。
レベル2/山吹色
レベル2の山吹色で塗られた地域は「不要不急の渡航は止めてください」とあります。
治安はあまり良くなく、特別な事情がない限り、渡航や滞在をやめておくのがベターです。
レベル3/オレンジ色
レベル3のオレンジ色で塗られた地域は「渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」とあります。
治安は悪く、今から訪れる人には渡航が中止され、すでに滞在されている人は場合によっては避難が必要です。
レベル4/赤色
レベル4の赤色で塗られた地域は「退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」とあります。
治安は非常に悪く、渡航は禁止、滞在している人は速やかに帰国または安全な国に避難するように呼びかけられています。
インドの治安状況は?
インドは地域によって治安状況が異なります。
首都ニューデリーの治安状況と、国境付近の治安状況はかなり差があります。
それぞれの地域の治安状況をお伝えします。
首都ニューデリーの治安状況は?
インドの首都ニューデリーの治安は、ニューデリーの中でも地域によって異なります。
ニューデリーの中でも、高級住宅地の地域は比較的治安がいいといってもいいでしょう。
治安がいい具体的な街名をあげると、バサントビハール、グルガオン、バサントグンジなどがあげられます。
これらは高級住宅地であったり、日本人学校があったり、クリニックが多かったりと比較的治安も安定している街なので、宿泊するのも安心です。
治安のいい高級住宅地ではマクドナルドなどの日本でも良く見かけるお店があったり、病院がたくさんあったりと、他の地域に比べて安心して滞在できるメリットがあります。
国際的なホテルに宿泊できれば、空調が完備されているなど、インドでも治安を気にせず快適に過ごせますよ。
デリーはニューデリーとオールドデリーに区別されており、ニューデリーの方が比較的治安も安定しています。
一方で、オールドデリーはイスラムモスクであるジャマーマスジットがあるなど、観光するスポットがたくさんありますが、治安はニューデリーと比べていいとは言えません。
観光スポットがたくさんあるということは、悪質なインド人が外国人旅行者をターゲットにして、金品を奪おうとたくらんでいる可能性も、それだけ高いということです。
治安があまり良くない地域では、近寄ってくる人は詐欺師と思って疑うくらいでちょうどいいかもしれません。
ぼったくりや詐欺が日常のように横行しているインドでは、外国人旅行者に法外な値段をふっかけて販売したりガイドを強要したりする事例が後を絶ちません。
治安がいい・治安が良くないにかかわらず、海外旅行の基本として、自分の身は自分で守るように気を付けましょう。
なお、自分の身を守り切れないという人は信頼できる旅行会社のツアーを組むことをおすすめします。
ある程度治安の悪い場所であっても、一人で行動するよりは安心が高まります。
北部国境が危険?
インドの北部地域の国境付近の地域は治安がいいとは言えません。
パキスタンとの国境付近のジャンム州・カシミール州は特に治安が悪い危険区域として設定されています。
2019年3月にインドとパキスタンの間で銃撃戦などが起こり、治安要員が少なくとも7人死亡する事件が発生しています。
十数年来にもわたり、宗教や国境をめぐって対立が起きているインド・パキスタンですが、ここにきて治安状況が悪くなり、緊張が高まっている状況のようです。
治安について調べる方法として、外務省がホームページで海外の危険度マップを発表しています。
パキスタンの国境付近のジャンム州・カシミール州はいずれもレベル4です。
赤色で記されたレベル4の地域は治安は非常に悪いとされます。
レベル4では、渡航禁止、滞在中の人は速やかに避難をするということなので、誰も近寄ってはいけない治安の悪い地域であるということになります。
また、アメリカやオーストラリアでも同じように海外の危険度を発表しています。
それによるとインドのジャンム州・カシミール州は日本と同じように危険度最高ランクで治安が悪く、近寄ってはいけない地域となっています。
とはいえ、ただの観光目的の旅ならば治安の悪い北部へ訪れる人はいないのではないでしょうか。
観光名所は中部に多く、また、ツアーで訪れる場合は治安の悪い危険区域には絶対に立ち入らないはずです。
インド全域を旅するつもりの人はその地域を訪れる前に、治安の悪い危険区域に該当していないか確認してから訪れるようにしましょう。
どの国でもそうですが、治安のいい地域と治安があまり良くない地域があるので、旅を楽しみたい人は治安のいい地域を訪れると安心です。
インドでは女性が特に危険?
インドを訪れる旅行者の中では、男性よりも女性の方が犯罪に巻き込まれる率が高い傾向です。
その原因のひとつに、女性は性犯罪に巻き込まれる危険があるということが挙げられます。
インドではかつてカースト制度という身分制度のようなものがあり、同じカースト内の男女でないと結婚はおろか、男女交際も認められませんでした。
今は破綻している制度ですが、根強く残る考え方により、一部のインドの女性はガードが非常に硬く、親の決めた相手としか交際をしない人もいます。
そんな中、「NO」が言えない日本人女性が性被害の対象になりやすいというわけです。
インドの女性とは恋愛ができないので、外国人女性で欲を晴らそうという考え方ですね。
また、日本人女性は体格が小さく御しやすいということからも、性被害の対象になりかねる危険を持っています。
インドは治安もそこまで悪くなく素晴らしい国ですが、こうした一部の犯罪が目立ってしまい、女性が行くのは危険とされています。
インドを訪れる女性だけではなく、インドを訪れる人すべてが気を付ける必要があります。
誘われても気軽についていかない、治安が悪くなる夜に出歩くのは避けるなど、基本的なことですが海外を旅するにあたって自分の身を守る努力は惜しまないようにしましょう。
私は怪しい男につけられたときに、配車アプリUberでタクシーを呼んでタクシーで逃げる手段を使っていました。
いざという時のためスマホにUberのアプリを入れておくといいかもしれません。ただし、大都市以外ではあまり使えないのでご注意を。
治安の悪いインドで気をつけるべき犯罪5選
治安のいいインドでも、犯罪には気を付けなければなりません。
犯罪に巻き込まれないためにも、どんな犯罪に気を付けるべきかをお伝えします。
気をつけるべき犯罪①:ぼったくり
治安の悪くないインドでも、ぼったくりは日常的に、特に物の相場を知らない外国人をターゲットに繰り広げられています。
値札のついていない商品についていくらか尋ねると、相場の何倍もの値段を言われることが日常茶飯事です。
また、インドのタクシーのような存在のオートリキシャに乗る際も注意が必要です。
乗る前に事前に目的地まで行くにはどれくらいの相場か確認して、リキシャに乗る際に相場とあまりにかけ離れている値段でないことを確認しましょう。
インドは英語が通じますが、ヒンディー語で数字を言えると交渉がスムーズになることもあるので、訪れる地域の現地語を学んでおくといいかもしれませんね。
タクシーでぼったくられない方法としては、話しかけてくる運転手には付いて行かず、自分から運転手を探すことと、使える場所であればUberなどの配車アプリを使うことがおすすめです。
気をつけるべき犯罪②:盗難
スリ、ひったくり、置き引きなど、荷物を狙う犯罪も少なからず存在します。
外国人旅行者はお金持ちのイメージを持たれているので、犯罪グループに目を付けられることもしばしばあります。
大きいキャリーケースや、バックパックなどちょっと目を離したすきに盗難の被害にあうことも少なくありません。
パスポートや現金などの貴重品は、身に着けるように持ち歩くことをおすすめします。
また、格安でのインドの旅をしようと、安宿で相部屋の部屋に宿泊する人もいます。
相部屋の人に荷物を盗まれたというケースも多いので、できれば宿代はケチらずに、個室で鍵のついた部屋に泊まるようにしましょう。
睡眠薬入りの飲食物を食べさせて、眠っている間に荷物を奪う手口も横行しています。
人からもらった飲食物は不用意に口に入れない方がベターです。
気をつけるべき犯罪③:性犯罪
性犯罪はインドの犯罪としてたびたび話題に上がる事件のひとつです。
インドは治安が悪く性犯罪が多いとされがちですが、実はタイや韓国の方が性犯罪発生率が高いことはあまり知られていません。
インドでは、海外で気を付けることをきちんと守っていれば、被害を抑えることが可能です。
その中でも、インドの中でも治安があまり良くない地域に行く場合は、最大限注意をする必要があります。
インドを含む海外では、1人で治安の悪くなる夜間に出歩かない、見知らぬ人にはついていかない、などの基本的なことは守りましょう。
また、できるだけ1人でバスや電車に乗らないようにした方が無難です。
昼間でも女性が1人で歩く場合は、声をかけられてもあいまいに対応せずに「NO」ときちんと断ることなど、はっきりとした対応が求められます。
自分の身は自分で守れるように、きちんと対策をしておきましょう。
女性一人で、夜に出歩くのは本当に危険なので気を付けましょう。
気をつけるべき犯罪④:詐欺
詐欺は外国人旅行客がターゲットにされている犯罪のひとつです。
あの手この手で高額な商品を売りつけたり使い物にならない商品を売りつけたりしてきます。
多いのは個室に軟禁するパターンです。
言葉巧みに個室に旅行者を連れて行って、高額な商品を買うまで軟禁されるケースがあります。
また、ホテルの従業員や駅の従業員を装って、チケットなどを正規の値段以上の料金で売りつけられることもあります。
ガンジス川などの観光地では「ガイドする」と言われたインド人に法外な料金を請求されることもしばしば存在します。
向こうから話しかけられても乗らないなどの基本的な対策で防げることも多いです。
1人旅はターゲットにされやすいので、1人で旅をしている人は気を付けましょう。
気をつけるべき犯罪⑤:睡眠薬強盗
盗難や性犯罪につながる手口のひとつです。
旅行者に親切に睡眠薬入りの飲食物を勧め、眠っている間に荷物を奪ったり強姦をしたりする犯罪です。
この手口では、まず家の中や路地などの人目に付かない場所に旅行者が連れて行かれます。
そして、親切に睡眠薬入りの飲食物を勧めるパターンが多いようです。
始めは親切に「道案内をしてあげる」などと言って旅行者の警戒を解いた後に連れていかれるので注意が必要です。
睡眠薬強盗を防ぐためには、飲食物を勧められても絶対に口にしないなどの対策が有効です。
本当に親切な人が飲食物を勧めている可能性もゼロではありませんが、不要なトラブルに巻き込まれない対策はとらなければなりません。
治安の悪いインドで注意するポイント10選
治安のいいインドでも、日本人が訪れる際には気を付けたいポイントがいくつかあります。
注意するポイントをまとめましたので、お伝えします。
注意するポイント①:ミネラルウォーターを購入する
インドの井戸水や水道水は飲み水として適しておりませんので、ミネラルウォーターを購入して飲むようにしましょう。
インドは炎天下で暑く、水分補給は欠かせませんので、ミネラルウォーターのストックは切らさないように注意が必要です。
購入する場所はできれば路地などではなく、スーパーやホテルなどで購入するのがベターです。
治安が良くない路地の屋台だと、炎天下にさらされているので雑菌が沸いている可能性があるからです。
また、治安のよくない地域の中には、捨てられたペットボトルに水を詰めてそしらぬ顔で販売している場合もあります。
購入したミネラルウォーターは、新品かどうかを確認してから飲みましょう。
なお、歯磨きでゆすぐ際など、口に含む水はすべてミネラルウォーターにしておいた方が安全です。
注意するポイント②:病気や感染症対策をする
インドではまだまだ整備されていない不衛生な環境が少なくありません。
そんな中では病気や感染症のリスクが高くなり、せっかくの旅行が台無しに、なんてことも。
病気や感染症の対策はしっかりと取っておきましょう。
気を付けたい病気のひとつに「腸チフス、コレラ」があります。
お腹に来る病気で、下痢や腹痛、高熱などの症状に苦しめられます。
不衛生な環境で飲食をすることでリスクが高まるので、インドで食事をとる際はなるべく衛生的な環境で行いましょう。
また、蚊を媒介とする「マラリア」も恐ろしい病気のひとつです。
高熱に悩まされ、最悪の場合は死に至ることも。
蚊に刺されないように長袖の服を着るなどの対策を取って備えましょう。
病気や感染症は怖いですが、気を付けることで防げることも多くありますので、できるだけの対策はしておきましょう。
注意するポイント③:トイレットペーパーは持参する
インドのトイレにはトイレットペーパーがない場合が多いです。
何も知らずにインドを訪れた人の多くが衝撃を受けるのではないでしょうか。
首都デリーなど、外国人が多く訪れるところではトイレにトイレットペーパーが設置されていることもありますが、治安のよくない地域など、基本的にはないと思っても差し支えありません。
代わりに水道と桶が置いてあり、インドの人々は水と左手を使って綺麗にするのです。
トイレに行く場合は、必ずトイレットペーパーの持参をして行きましょう。
治安のよくない地域の路地の屋台でも、外国人向けにトイレットペーパーを販売しているところも多いので、万一ストックがなくなっても現地で調達できます。
日本と違いトイレが当たり前にある国ではないので、訪れる場所のトイレ事情を調べてから行くと安心です。
注意するポイント④:肌の露出は控える
治安のいいインドでも肌の露出は控えておきましょう。
特に女性に多いですが、暑いからと言ってショートパンツなどの涼し気な恰好をしている人がたまにいます。
しかし、肌の露出をしていると、女性は性犯罪のリスクをあげることになります。
男性でも熱帯のインドで肌を出していることで日差しによる火傷をしたり、蚊を媒介とするマラリアにかかったりと、危険が増えます。
また、スキニージーンズのように、体のラインがはっきりとわかる衣類も避けましょう。
これも性犯罪のリスクを抑えることにつながります。
ゆったりとして動きやすく、肌を隠せる服装がおすすめです。
大判のストールを用意しておくと、日焼け対策にもなりますし、寺院でお祈りする際にも使用できます。
服装に迷ったら現地の人の服装を真似するか、現地で購入した服を着用すると安心です。
注意するポイント⑤:動物に注意
インドには動物がたくさんいます。
街中でも犬や牛が平気で歩いていることも日常茶飯事です。
動物がいるとつい触りたくなる人もいますが、インドの動物には近寄らないことがおすすめです。
彼らは人間には危険な菌を持っている可能性があるからです。
狂犬病にかかっている犬もいる可能性があり、その犬にかまれると狂犬病が感染してしまいます。
死に至ることもある重大な病気なので、犬にかまれたらすぐに病院へ行きましょう。
また、牛は菌を持っているわけではありませんが、攻撃される恐れがあります。
不用意に近づいたに攻撃することもありますので、むやみに近づかないことが無難です。
牛や犬が街を歩いているのは珍しいので、つい近づきたくなるかもしれませんが、危険が潜んでいることを考えて行動することをおすすめします。
注意するポイント⑥:安宿に気を付けよう
インドは物価が安く、治安がいい地域でも宿泊施設に数百円で泊まれることもあります。
あまりお金を持たないでインドを旅するバックパッカーの人の中には、安宿ばかりを探して泊っている人もいるかもしれません。
しかし、やはり安宿には安宿のデメリットがあります。
特に女性の一人旅の人は治安状況に関わらず、控えておいた方が無難です。
安宿では大人数で泊まれるタイプのドミトリーの部屋も多いですが、貴重品の管理をしっかりしておかないと盗難の被害にあう恐れがあります。
また、性犯罪のリスクを自らあげる危険も含まれています。
さらに、不衛生な環境にあるとベッドにダニや南京虫がいることも。
寝泊まりしただけで全身がかゆくなり、快適な旅とは無縁になってしまうこともあります。
インドに行く前に治安状況とともにしっかりとリサーチして、快適な睡眠をとれるように心がけたいものですね。
注意するポイント⑦:チップを支払うといい
インドではチップの習慣はありませんでしたが、近年では外国人旅行者の増加により、チップを支払う文化が浸透してきています。
ガイドブックにはチップは必要ないと書かれていることが多いですが、チップを実際に渡すと喜ばれることが多いです。
とはいえ、アメリカなどのように、チップの相場が決まっているわけではありません。
なので、チップを渡すときはあくまでも「気持ち」としていくらか渡すといいでしょう。
ホテルなら荷物を運んでくれた時、タクシーなら目的地に着いた時などにチップを渡してあげましょう。
「ありがとう」の言葉とともにスッと渡すことができればスマートです。
少額でもチップを渡すことで喜んでくれて、より良いサービスにつながてくれるかもしれないので、ぜひサービスを受けたらチップを渡してあげましょう。
注意するポイント⑧:物乞いにも注意が必要
治安のよくない地域のインドを観光していると、物乞いが「バクシーシ(喜捨)」と言ってくることがあります。
「お金を持っているでしょう。金品を分け与えて」という意味合いですが、こう言ってくる物乞いにも注意です。
物乞いにも、ただただお金をくださいと言う人と、ガイドなどの仕事をするからお金をくださいと言う人に分かれます。
仕事をしてくれる人には、きちんと望む仕事をしてくれたら対価として金品を渡してもいいでしょう。
しかし、何もせずに金品を要求する人には、一度金品を分け与えると際限なくあげなければならなくなることもあります。
「この人は金品をくれる」と認識されてしまったら、どこまでもついてきて「NO」と言っても付きまとうなんてことも。
もちろん、物乞いに金品を分けるのは個人の自由ですが、物乞いの数が圧倒的に多いインドではキリがないのでおすすめはしません。
注意するポイント⑨:インドは空気が悪い?
インドでは空気の悪さが深刻な問題になっています。
WHOが2018年に発表した大気汚染が心配な都市14の中では、すべてインドの都市が選ばられています。
原因はさまざまですが、交通量が多い、舗装されていない道路を走っている、石炭を燃やす工場があるなどが考えられます。
インドの首都デリーの空気環境は44本のたばこを1日で吸うことに匹敵すると専門家の見解もあります。
地元の人は有害物質を通しにくい手術用のマスクを着用して外出しているほどです。
2016年には首都デリーで、大気汚染による学校閉鎖が起こるほど、大気汚染は深刻な問題になっています。
インドを訪れる際には、マスクを持っていくなど、空気汚染に対する対策もしていきたいものですね。
注意するポイント⑩:ぼったくりや詐欺に注意
インドではぼったくりが日常的に行われています。
特に多いのは人力車のような形をしているリキシャという乗り物に乗る時です。
人力のリキシャとオートリキシャがありますが。どちらもタクシーのように目的地まで運んでくれるサービスです。
目的地までの料金は運転手が決めるので、間違いなくといっていいほどぼったくりをしてきます。
特に日本人はなんの疑いも持たずに払う人が多いようで、高い料金を言ってくることもしばしばあります。
目的地までの料金を事前に確認しておくといいですね。
目的地までの料金の相場を知っておくのもいいでしょう。
地元の人や、インドの旅行者に相場を聞いてみるのもおすすめです。
日本人はお金持ちのイメージを持たれているので、ぼったくりや詐欺には注意が必要です。
治安のいいインドで、戦争の危険性はある?
治安がいいとされているインドでも、戦争の可能性は否定できません。
とはいっても、すぐに戦争が始まる危険があるといったものではありません。
インドはアジアでも有数の核保有国のひとつです。
2017年に発表された軍事力ランキングでは4位にランクインするほどの軍事力の持ち主でもあります。
そんな軍事力が強いインドでは、たびたびほかの国とのトラブルが起きています。
国境や領地を巡っての争いがほとんどで、その緊迫した治安が悪くなる状況に戦争が始まるのではないかと考える人も多くいました。
最近の出来事としては、2016年にインドがパキスタンに空爆を行ったとして騒動になる事態がありました。
また、2017年には中国と領地問題でもめることもあるなど、インドと他の国とのトラブルは少なくありません。
しかし、パキスタンや中国などの争いを繰り広げている国と戦争を始めることは、インド政府も考えていないことでしょう。
戦争を始めて治安を悪くすることより、戦争を回避して治安状況を保った方が利益になることを両国ともわかっているからです。
戦争はしないが、特別に仲良くもしないというのが現状のようです。
とはいえ、何がきっかけで戦争の火ぶたが切られるのかは誰にもわからないことなので、インドを訪れる前にはインドの治安状況や社会情勢をチェックしておく方がいいでしょう。
治安のいいインドで、テロの危険性はある?
治安のいいインドでも、テロの危険性は否定できません。
過去にも死者の出るテロ事件が起こっている実績があります。
さまざまな要因でテロ組織が形成され、インドにも多数の過激派テロ組織が存在します。
一見平和に見えるようでも、何がきっかけでテロ組織が行動するかわからない状況です。
テロの危険性は常にあるといってもいいでしょう。
しかしながら、海外に渡航する以上、そういったリスクは常に存在します。
もちろん滞在の危険が高い地域には訪れないなど、リスクを回避して身を守ることも必要です。
しかし、世界情勢が安定しているときでも神経質になりすぎてテロを怖がっていたら、せっかくの旅が楽しめない恐れがあります。
治安のいいインドに旅をするのならば、せっかくなら楽しみたいものですよね。
インターネットであらかじめ危険な状況かどうかは確認できるので、渡航前や滞在中でも訪れる地域について調べると安心です。
自分の身を守る情報はスマホでも簡単に調べることができる時代です。
いつ起きるかわからないテロにおびえながら旅をするよりも、テロが起きそうな状況の地域を避けるなど、身を守りながら旅を楽しみましょう。
治安状況を確認してインドの旅を楽しもう
インドは地域によっては治安のいい地域、治安があまり良くない地域があります。
また、犯罪が多発していることからインドは治安が良くないというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
治安がいい、治安があまり良くないにかかわらず、海外では自分の身は自分で守るしかありません。
正しい情報と毅然とした態度を味方に付けて、インドの旅を楽しみましょう。
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都内の大学に通う女子大生。
遺跡巡りを中心とした、世界の歴史や文化を知る旅が趣味です。
春休みに2週間かけてインドを旅行したほか、夏休みには1か月以上かけて陸路でイラン、アゼルバイジャン・ジョージア・トルコを回りました。
渡航歴
イタリア/オーストラリア/カナダ/ベトナム/インド/カンボジア/イラン/アゼルバイジャン/ジョージア/トルコ