京都のソウルフードが人気!B級グルメってそもそもなに?
よくグルメ番組や雑誌できく言葉、B級グルメとは何でしょう。
A級グルメと呼ばれる、料亭や高級レストランで食べられるようなメニューではなく手ごろな庶民派価格でかつ手軽に食べられる、地元の人たちのソウルフードがB級グルメです。
よく、地域によって特徴のあるハンバーガーや、屋台での地域限定メニューなどが、B級グルメと言われています。
京都にもあまたなB級グルメ店が存在し、B級グルメ覇王決定戦が行われるほど盛り上がりを見せています。
京都は、観光客も多いのですが、その他に、大学生も多いという特徴があります。
若くて、食欲があって、自由に使えるお金の少ないのが彼ら。
安くてがっつり食べられてお腹がふくれるB級グルメは、彼らが育ててきたと言っても過言ではありません。
ラーメンにお好み焼き!京都のおすすめb級グルメ10選!
おすすめのラーメン:天下一品
京都のB級グルメの代表選手が、ラーメン。
もはやソウルフードとも言えるでしょう。
とくに、左京区の一乗寺には多くのラーメン店が並び、「一乗寺ラーメンストリート」として人気が高くなっています。
そのエリアの歴史は、40年近く前に、天下一品の社長が屋台をひいて売っていたことから始まりました。
その頃作り上げたスープは、今でも「屋台の味」としてメニューに残っています。
口当たりはこってり、けれど辛すぎることはなく、飲み込んだ後の口の中はくどくない味が、何十年と京都の人々を魅了してきました。
今でも地元の人が大勢訪れる店です。
10/10は毎年「天下一品の日」。
次回来店時に一杯無料券や、ラーメン型マグネットなどの小物がもらえるのですが、それが目的ではなくても「ラーメンの祭の日」というノリを楽しむファンたちが何百人も集まり、行列を作っています。
天下一品
住所:京都市左京区一乗寺築田町94メゾン白川1F
他多数
電話番号:075-722-0955
営業時間:11:00~3:00
定休日:木曜日
URL:天下一品
おすすめのラーメン:麺屋 極鶏
B級グルメがひしめき合う一乗寺ラーメンストリートの中で、ここ数年、不動のトップになっているのがこのお店です。
代表メニューの「鶏だく」は、こってりどろどろの、スープというよりほとんどソース。
時間をかけて煮込んだ鶏のコラーゲンが濃縮され、お箸が立ちそうなくらいの濃さになっています。
味付けは、見た目によらずあっさりです。
鶏の味が口の中にダイレクトに感じられます。
人気店だけあって、休日にお客さんが途絶えることはありません。
行列はないように見えますが、お店で整理券を受け取れて、それに指定された時間まではお店を離れてもいいというシステムなので、空いていると思ったら一時間以上まちということもざらにあります。
が、待ってでも食べる価値ありです。
麺屋 極鶏
住所:京都市左京区一乗寺西閉川原町29-7
電話番号:075-711-3133
営業時間:11:30~22:00
定休日:月曜日
URL:麺屋 極鶏
おすすめの餃子:餃子の王将
大阪王将と間違われることも多いのですが、京都のB級グルメなのが「餃子の王将」。
本社は京都市山科区にあります。
全国にチェーン展開しているので、ご存知な人も多いでしょう。
京都には55店舗があり、40年前の創業以来、府民の胃袋を安くおいしく満たしてくれるお店になっています。
餃子(220円)やラーメン(480円)などの庶民派ファーストフードから、マーボー豆腐や酢豚など中華の定番メニューまで充実したメニューがそろっています。
ファミリーが出入りしやすい、明るくて広い店構えとなっています。
子供の頃から王将を食べており、中華料理の名前を餃子の王将で覚えたという府民も大勢います。
最近は、女性向けに、カフェのような店構えの「GYOZA OHSHO」も展開しており、1人ではB級グルメをたべに入れない……というおとなしい女性たちにも受け入れられています。
餃子の王将
住所:京都府京都市中京区 河原町通三条上る恵比須町435?4 河原町日吉ビル
他多数
電話番号:075-213-0411
営業時間:11:00~0:30
定休日:なし
URL:餃子の王将
おすすめの餃子:マルシン飯店
チェーン展開していないのですが、何度もメディアで紹介されて大人気になったマルシン飯店。
京都の人は、TVに取り上げられる前から、このお店が美味しい、と言われて育てられてきました。
お昼前の11時に開き、閉まるのは次の朝の6時。
夜中、遊びすぎた時に、しめのお店にピッタリなのもB級グルメらしい。
お店は飾り気なく、町中のおじさんが1人で入れるようなたたずまい。
この雰囲気こそが、B級グルメと言えるのだな……と変な意味で納得してしまいます。
名物である、肉汁あふれる餃子は1人前300円、他にもとろとろあんかけの天津飯(700円)も人気商品です。
庶民派値段なのですが、丼から流れだしそうな量に圧倒されます。
お店の隣には、生餃子の販売コーナーもあります。
マルシン飯店
住所:京都府京都市東山区 東大路三条下ル南西海子町431-3
電話番号:075-561-4825
営業時間:11:00~6:00
定休日:火曜日
URL:マルシン飯店
おすすめのお好み焼き:ジャンボ
B級覇王決定戦にも出場し、メディアでもメジャーになったお店ですが、現在でも地元の人がいくお店として愛されています。
人気の理由は、味もさることながら、その大きさ。
一人前のジャンボお好み焼き(750円)に使われる材料が、たまご4個、豚肉にミンチにいかにたっぷりのキャベツ。
おわんではなくお鍋に入って出てきます(もう一度言いますが一人前です)。
焼きあがった、直径30センチを越えそうなそのお好み焼きは、店名の「ジャンボ」そのものです。
若くて腹ペコな学生さんも、修学旅行生たちにも大人気なメニュー。
このボリュームにはなかなか勝てず、途中まで食べて持ち帰ったり、同伴者と分け合って食べるお客さんがほとんどだそうです。
もう何十年と、このスタイルでやってこられたお店。
最近は材料や消費税が上がってきて大変かもしれませんが、時代の波に負けずに頑張り続けて欲しい、と大勢の府民が祈っています。
ジャンボ
住所:京都市北区等持院南町35
電話番号:075-462-2934
営業時間:11:00-14:00 16:30-21:00
定休日:月、火、第4日曜日
URL:ジャンボ - [食べログ]
おすすめのお好み焼き:壱銭洋食
祇園四条をおり、四条通北側のアーケードを八坂神社に向かい始めると、間もなく見えてくる明治時代の舞台小屋のような賑やかな建物が、壱銭洋食です。
観光客がひっきりなしに訪れていて、賑わっています。
壱銭洋食とは、もともとは、水で溶いた小麦粉と野菜を一緒に焼いたものでした。
今でいう、大阪のキャベツ焼のようなものです。
昔は、一銭で食べることができて、ソース味=洋食、ということで、壱銭洋食と呼ばれていました。
B級グルメの中でも駄菓子屋さんの洋風おやつといった位置づけ。
今ではもちろん、壱銭ではありませんが、そのかわり牛すじや桜エビ、玉子、ちくわなどが野菜と一緒に混ぜ込まれています。
壱銭洋食
住所:京都市東山区祇園四条通縄手上ル祇園町北側238
電話番号:075-533-0001
営業時間:月ー土11:00-03:00 日、祝10:30-22:00
定休日:なし
URL:壹銭洋食
おすすめのパン:ル・プチメック今出川店
日本一パンを消費する、と言われる京都の中でも、とびぬけた人気を誇るパン屋ル・プチメックの一号店。
赤い壁が目印で、別名「赤メック」と呼ばれています(御池には黒い壁のル・プチメックがあり、黒メックと呼ばれています)。
フランスパンを中心とした、ハード系のパンが売れ筋商品となっていますが、クロワッサンも人気が高いです。
奥にはイートインコーナーもあり、焼きたてのパンを購入し、ドリンクメニューとともにいただくランチが地元民に人気。
お店の外観やインテリアも、フランス風にまとめられており、海外のポスターも飾られていて、B級潤めと言いつつとてもおしゃれ。
そこだけ見ていると、ここが歴史の町・京都であることまで忘れてしまいそうです。
ル・プチメック今出川店
住所:京都市上京区今出川通り大宮西入ル元北小路町159大晋メゾネ西陣今出川1F
電話番号:075-432-1444
営業時間:8:00-18:00
定休日:月、火、水、木(祝日は営業)
URL:ル・プチメック今出川店
おすすめのうどん:山元麺蔵
最寄りの駅から、歩いて10分以上もあるという立地ながら、週末には行列の絶えたことがないうどん屋さん。
地元の人が並んででも食べに行くお店です。
土ごぼう天ざるうどん(970円)が一番の人気メニュー。
半透明でキメの細かいうどんは、ざるで食べるともちもちぷちんな歯ごたえで、冬でも冷たいざるうどんを頼む人が大半です。
京都1人気のおうどん屋さんになってからも、お客さんへの対応が丁寧で、行列のお客さんにはお茶をふるまったり退店のお客さんには店主が外まで見送ったり。
これも愛される理由になっています。
なかなか看板メニューにならない土ごぼうが人気というのが、B級グルメの中でも地元密着らしいポイントです。
最近は、15分単位で予約ができるようになり、ずっとお店の外で並ばなくてもよくなりました。
近くに平安神宮や動物園、美術館があり、時間をつぶす場所には困りません。
山元麺蔵
住所:京都府京都市左京区岡崎南御所町34
電話番号:075-751-0677
営業時間:水曜11:00~14:30 それ以外11:00~18:00(麺がなくなればその前に終了)
定休日:木曜日、第4水曜日(※祝日の場合は翌日が定休)
URL:山元麺蔵
おすすめのカレー:ビィヤント
京都大学附属病院のお向かい、小さなB級グルメ店が立ち並ぶ中にある、これまた小さなお店がカレー屋・ビィヤント。
カウンターのみ10席というお店にふさわしい入り口で、車に乗っていては見つけられないかもしれません。
メニューはカレーが720円(味は6種類)、カツが乗れば980円。
ビーフカレーが甘口・中辛・辛口の三種類あるのですが、ここのカレーは他店より少し辛め。
甘口が他のお店の中辛くらいのレベルになっています。
中辛でもとても辛いので、注文するときは要注意。
ストレートに口の中に広がる辛味に、食べている間にどんどん汗が噴き出してきます。
それでもおいしくて食べてしまう魅力があって、地元の人がランチに通い詰めるお店となっています。
はじめて食べる人は、まずは甘口がおススメです(何も言わなければ、自動で甘口が出てきます)
ビィヤント
住所:京都市左京区東大路通丸太町上ル東側聖護院西町12
電話番号:075-751-7415
営業時間:11:00~22:00
定休日:土曜日
URL:ビィヤント - [食べログ]
おすすめのカフェ:ELEPHANT FACTORY COFFEE
京都人は、無類のコーヒー好き。
コーヒーの消費量が、日本の中でベスト5位以内と言われています。
これも、大学が多いことに関係しているのでしょうか。
数ある喫茶店が、常に大学教授や若い人々で賑わっています。
大きなコーヒーチェーンから、個人経営の渋い純喫茶までさまざまな種類の喫茶店があるのですが、ELEPHANT FACTORY COFFEEは隠れ家的なお店。
木屋町と河原町にはさまれた細い道、雑居ビルの二階にひっそりとお店をかまえています。
路地裏カフェという呼び名がぴったり。
コンクリートうちっぱなしの壁に、ダウンライト。
全体的に影を大切にした、落ち着いた店内では、お客さんたちも静かに自分と向き合っているようです。
喫煙可能。
ELEPHANT FACTORY COFFEE
住所:京都市中京区蛸薬師通木屋町西入ル備前島町309-4 HKビル 2F
電話番号:075-212-1808
営業時間:13:00~11:00
定休日:木曜日
URL:ELEPHANT FACTORY COFFEE -[食べログ]
テイクアウトもできる!京都のおすすめb級グルメ5選!
おすすめの洋饅頭:ロンドンヤ ロンドン焼
寺町の、四条から入ってすぐのところにあるのがロンドンヤ。
戦後すぐにお店をかまえ、それから長い間、庶民に愛されてきました。
ハイカラなお菓子を売り出して名物にしたい、と、ロンドンの名前がつけられました。
子どもから大人まで、京都の庶民に愛されるB級グルメです。
ガラス張りの店頭においてあるのが、ロンドン焼の製造機。
一日中、ぱたんぱたんとロンドン焼をひっくり返す風景に、京都の子どもなら一度は窓に張り付いてみとれたことがあります。
ロンドン焼はカステラ饅頭。
しろあんをカステラで挟んでおり、見た目は小さな今川焼ですが、お店で買って食べると驚くほどふわふわです。
暖かい方が美味しいので、購入して持ち帰った場合は、レンジで軽く暖めましょう。
オーブントースターで少し役と、カステラの外側がかりかりになるのでさらにおいしく食べられます。
ロンドンヤ
住所:京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町565
京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町565
電話番号:075-221-3248
営業時間:[月~木]10:00~21:30[金~日・祝・祝前日]10:00~22:00
定休日:規定なし
URL:ロンドンヤ|新京極商店街振興組合公式ウェブサイト
おすすめの和菓子:出町ふたば 豆餅
京都で行列の耐えない和菓子屋さんというと、下鴨神社から歩いていける場所にある和菓子・ふたば。
名物になっている豆餅は、大福餅のなかに大きな黒豆がごろごろ入っています。
甘いあんこに、豆のほんのりした塩味がアクセントになっていて、大福餅といってもおもくない味。
ついつい二つ目に手が延びます。
平日も昼間には数十人も並んでおり、週末には歩道から溢れだしそうなほどのお客さんがつめかけます。
観光ガイドでも有名なお店ですが、地元の人も、来客の時にはふたばの豆餅を出すために並びます。
近くの下鴨神社も、この店も朝早くから開いているので、並ばず買いたいなら、一日最初のスタートをここから始めましょう。
出町ふたば
住所:京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
電話番号:075-231-1658
営業時間:8:30~17:30
定休日:火曜・第4水曜 (祝日の場合は翌日)・年始年末
URL:出町ふたば -[食べログ]
おすすめの和菓子:満月 阿闍梨餅
阿闍梨餅は、餅米に砂糖や卵を混ぜて薄く焼いた生地に餡をはさんだもの。
もちもちしたの歯応えがたまりません。
あまり大きくなく、甘さも控えめなので、日本茶を飲みながらいくらでも食べられます。
日常的に食べられているB級グルメです。
本店は左京区の京都大学のちかくなのですが、いろんなお寺の前やお土産売り場で販売しています。
阿闍梨というのは、お坊様のなかでも非常に徳の高いお坊様の尊称。
命がけの修行を繰り返し、9日間飲まず食わずで祈祷を捧げきったお坊様だけが名乗ることを許されています。
ありがたい気持ちのおすそわけをいただきながら食べられる、京都の銘菓です。
満月
住所: 京都府京都市左京区田中大堰町139
電話番号:075-791-4121
営業時間:9:00~18:00※売り切れ早仕舞いの場合あり
定休日:水曜不定休
URL:阿闍梨餅本舗 京菓子司 -満月-
おすすめの天ぷら:汸臼庵 すり身天ぷら
京都でB級グルメをテイクアウトするなら、京の台所・錦市場は外せません。
食べ物を売るお店がさまざまに軒を連ねています。
中でも人気が高いのが、できたてグルメ。
錦市場の角に位置し、常に香ばしい香りを漂わせているのが、擂り身の天ぷらの美味しい汸臼庵。
店頭で揚げたばかりの練りてんはもっちりふわふわ。
竹串に刺されており、食べ歩きにピッタリ。
錦市場の味を求める人々が、ひっきりなしにお店を訪れ、お客さんが絶えることがありません。
少し大きめですが、一口食べたら止まらなくなり、気がつくと大半が口のなかに。
たこしそやかきあげ、ショウガなど、いろんなものが練り込まれて味のアクセントになっています。
しゃきしゃきするものが多いのですが、あつあつトロリとするチーズもおいしい。
汸臼庵
住所:京都府京都市中京区東魚屋町188
電話番号:075-253-0803
営業時間:11:00~19:00
定休日:1/1~1/6
URL:汸臼庵(ほうきゅうあん) - 元祖 食べ歩き天ぷら
おすすめのコロッケ:井上佃煮店 チョコレートコロッケ
錦市場の中でも変わり種、井上佃煮店のチョコレートコロッケ(120円)。
佃煮店でコロッケというのも意外ですが、その中身が**チョコレート*なのですから驚きです。
出来立てのコロッケにかぶりつくと、流れ出すあつあつのチョコレート。
甘さはすっきりとしていて、くどくありません。
名物チョコレートコロッケ、と書かれた木の看板が目印。
カスタードの入った揚げまんじゅう、ハリネズミまんじゅうもかわいくて美味しいです。
もちろん、京野菜をふんだんに使用したお惣菜、佃煮もおすすめ。京都の庶民に愛されている味です。
井上佃煮店
住所:京都府京都市中京区中魚屋町柳馬場485
電話番号:075-221-4357
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日・第1日曜日
URL:[井上佃煮店 - 錦市場商店街 | 店舗紹介](http://www.kyoto-nishiki.or.jp/stores/inoue/
“京都のB級グルメおすすめ15選!地元の人が行く庶民派なお店を紹介!”まとめ
京都の庶民に愛されている味を紹介しました。イベントやグルメ対決などで有名になってからも、地元の人が行く店ばかり。
京都の人々の中でも、特に多い学生の胃袋を満たすために鍛えられ、また、お出汁や和食で舌の肥えた人々の要望に応えるため、それぞれ技に磨きをかけた、特徴のあるB級グルメの数々です。
京都の人々が愛するソウルフードを、ぜひ一度ご賞味ください!