【使い方の前に】御朱印帳とは?
本来、神社やお寺などで写経を収めた時に頂く信仰の証明として御朱印は誕生しました。
とても神聖なものでご本尊・ご神体の分身と考えられていたんです。
なので昔は容易に御朱印をいただくことは出来ませんでしたが、
現在は簡素化され数百円の支払いでもらうことが出来るようにりました。
御朱印とは、神社仏閣へ訪れた日時、名前やハンコ(御宝印)が記載されたもの。
これを集めるための帳面が御朱印帳となります。
それぞれ特徴があり、同じものはどれひとつありません。
墨書きはとても味があるため、女性をはじめとする多くの人に人気が出たのでしょう。
ただスタンプラリーのような集め方だけではだめです。
御朱印は「ご本尊様とあなたにはご縁がある」という意味合いもあるため、神聖な物であることは忘れないでください。
【使い方の前に】御朱印帳の種類
御朱印帳には大きさや帳面の種類が豊富です。
どのような種類があるのかみてみましょう。
- 蛇腹タイプ
- 紐綴じタイプ
- ブックタイプ
では上記3つについて詳しく説明します。
蛇腹タイプ
一番オーソドックスなタイプで神社・お寺に購入出来る御朱印帳もこの蛇腹タイプ。
まず書きやすいことと、お経のように広げてみることが出来るという特徴があります。
紐綴じタイプ
紐をゆるめて取り外しが可能なタイプ。
例えば四国霊場巡りなどは「〇番礼所」と書かれており、順番を入れ替えて綴じることが出来るため便利です。
ブックタイプ
本のように開いて使うタイプ。
和紙の紙質によってはページが折れやすくなるという難点もありますが、他のタイプよりも広がりにくいので持ち運びしやすいタイプです。
御朱印帳の基本的な使い方とは?
御朱印帳の使い方ですが、まず
- 大切に丁寧に扱ってください
- 御朱印をいただく時は失礼なことはしないでください
- 御朱印帳を愛用するしてください
を心がけるような使い方をください。
御朱印帳を忘れてしまった場合、和紙に書いてもらえるのでそれを御朱印帳にご自身で貼れば同じ効果を得ることが出来ます。
また万が一墨で汚れたページがあったら、そのページを飛ばしてもらうことも可能。
御朱印帳の使い方①御朱印帳を購入する時
いざ御朱印帳を買いたい!と思った時、どこで購入したらいいのか悩みます。
ネット社会の今、インターネットで購入出来ないものはないと言われているほど品揃えは豊富ですよね。
御朱印帳は
- 文房具店・専門店
- インターネット
- 神社・寺院
で購入出来ます。
文房具・専門店
種類が豊富ですが、何と言っても実際に手に取って感触・素材感が確かめられるというメリットがあります。
専門店は見ているだけで楽しくなりますよ。
インターネット
一番種類が豊富なのがインターネットでの購入。
様々な柄がありあまりの種類の多さに一苦労しそうですが、きっとご自身のお気に入りが見つかります。
インターネット購入の場合、実際に手に取ってみることが出来ないので、素材感が分かりづらいというデメリットがあります。
ガッカリしないため慎重に選びましょう。
神社・お寺
実は神社やお寺でも買うが出来るんです。
ただしどこでも買えるわけではなく、置いてない場所もあります。
神社や寺お寺のものはオリジナリティがあるので、見つけたら購入するといい思い出になります。
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御朱印帳の使い方②御朱印帳を購入した後
御朱印帳を晴れて購入。
購入したけどこれはどうしたらいいのか考えたことありますか?
御朱印帳はそのままにしておくと汚れてしまいます。
神聖な物を書いていただくので丁寧に取り扱う必要があります。
御朱印帳が汚れを防ぐ
お気に入りの御朱印帳を購入したら、キレイに保っておきたいですよね。
- 御朱印帳カバーを付ける
- 御朱印帳袋に入れる
これで汚れを最小限に抑えることが出来ます。
このカバーと袋はインターネットでも購入できるので一緒にそろえておきましょう。
御朱印帳には所有者を書く
御朱印帳は種類が豊富ですが、実は類似した御朱印帳や同じものを持っている方はたくさんいます。
神社やお寺で購入した場合は特に多いですね。
御朱印をいただく時は預けますが、何冊も溜まっている場合は取り違える可能性も出来てます。
なので、購入したらご自身の情報を記入しておく必要があります。
- 名前
- 住所
- 電話番号
最低でもこの3つは記入しておきましょう。
記入する場所ですが、あらかじめ欄が設けられているものはそちらに記入してください。
欄がない時は、表を開いた中表紙(表紙の裏側)に記入するようにしてください。
これは御朱印帳の使い方で、まずしないといけないことになります。
表書き「御朱印帳」という表記がない場合
物によっては、表紙に御朱印帳という言葉が載っていない物もあります。
この場合はご自身で墨で表書きを書くようにしてください。
どうしても自分で書くのが難しい方は、御朱印所で相談してみましょう。
御朱印所で書いてくれる親切な所もあります。
御朱印帳の使い方③御朱印をいただく時
ここから具体的な使い方についての説明です。
御朱印をいただく時には基本的なマナーがあります。
ただ単に御朱印だけをもらいに行くような行動は避けるべきです。
ここでは基本的なルールもご紹介します。
まずは参拝をする
よっぽど混みあってなければ、先に参拝をしましょう。
手水舎で手と口をまずは清めることを忘れないでください。
御朱印目当てで行かれる人も多いかと思いますが、冒頭でもお伝えしたように御朱印はとても神聖なもの。
きちんと神様にご挨拶をすることを心がけてください。
神社とお寺の参拝方法
神社と寺院では参拝方法が異なります。
ここでは基本的な神社とお寺の参拝方法をお伝えします。
- 神社・・・二礼二拍手一礼
- お寺・・・一礼合掌
出雲大社のように特別な参拝方法もあるので、その場合はそちらに参拝方法で神様にご挨拶をしましょう。
御朱印をいただきに行く
参拝し終わったら御朱印所または授与所に向かいましょう。
お守りなどが購入出来るそばに場所が設けられていることがほとんどです。
こちらで御朱印帳を差し出せば大丈夫。
実は御朱印には2種類あります。
それは書置きと墨書きと呼ばれるものです。
書置きはすでに半紙や和紙に書かれているものをいただく、墨書きは御朱印帳に直接書いてもらえることを指します。
一般的には墨書きになると思いますが、参拝者が多い場所や墨書きが書ける人がその日は不在などの理由がある場合は、書置きになる場合もありえます。
どちらでも意味は同じなので問題ありません。
また書置きがない場所では、忙しかったり用事が出来たりなどの理由で断られることもあります。
この時は無理を言わず素直に従い、次回参拝の時に書いてもらえるようにしましょう。
なお、御朱印帳を差し出す場合は、必ず御朱印帳袋・カバーから外した状態で渡しましょう。
神社やお寺の方に煩わしいことはさせないようにしてください。
ご本尊・ご神体の分身という意味を理解していれば、きっと分かってもらえますよね。
お初穂料は小銭をあらかじめ用意しておく
お初穂料は300~500円が一般的ですが場所によってまちまちです。
また出雲大社のように「お気持ちで」とある場合であっても300~500円はお初穂するようにしましょう。
このお初穂料ですが、ときには5000円札や10000円札を出される方がおられると思います。
お釣りをもらうという行為は、神社やお寺に対して大変失礼な行為。
「買う」という気持ちは持たず、神聖なものをいただいた気持ちを渡すという気持ちでいれば、これが失礼に当たるのは分かっていただけると思います。
例えばお賽銭でもお釣りをもらうことはありませんよね?
願い事を叶えてもらうためにお賽銭を収めていると思いますが、それと同じ気持ちでいてください。
小銭は必ず用意しておきましょう。
またお初穂料を納めるタイミングですが、神社やお寺によって異なります。
先に御朱印帳と一緒に収める所もあれば、受け取るタイミングで納める所も。
タイミングはその場で聞くと教えてくれます。
御朱印帳を受け取る
場所によってはその場でもらえる時もありますが、通常は数十分時間がかかります。
あらかじめ「〇分かかります」と教えてもらえるので、それまでは境内を散策しましょう。
その場ですぐいただける場合は、なるべく私語を慎むようにしてください。
騒いだりスマホをいじったりするのは失礼に当たります。
御朱印帳の使い方④御朱印帳を持ち運ぶ時
御朱印帳の使い方で持ち運びをする場合ですが、これは御朱印帳袋に入れるのが一番。
他の荷物からの傷や汚れからも守ってくれます。
御朱印帳袋は、元々は巡礼者が持つ山谷袋が由来になっています。
白のショルダーバックのような形で同行二人と書かれてあるんです。
御朱印もご本尊・ご神体の分身。
もしかしたら意味も同じなのかもしれませんね。
御朱印帳袋がない時は、風呂敷など布に包んで持ち歩くようにしましょう。
それらもない場合は、自分のお気に入りの袋に入れると大切さがより感じられるでしょう。
あくまでも神聖なものなので、丁寧に扱う必要があります。
御朱印帳の使い方⑤御朱印帳の裏側、1ページ目、最後のページの使い方
御朱印帳の使い方で細かい部分ですが、誰もが疑問に思う部分でもあります。
蛇腹タイプだと裏面も書けそうな気がしますよね。
実際どこから御朱印を書いてもらえるのか分からない方も、これを見てもらえると理解していただけると思います。
御朱印帳の裏側
表を全て御朱印をいただいた場合、裏側にも御朱印を書いてもらってもいいのか迷いますよね?
結論から言うと、裏側にも御朱印をいただいて大丈夫。
御朱印帳は厚手の和紙で出来ていることが多いので、墨がにじむ心配も少ないです。
もちろん表側だけがいいという人は、次の御朱印帳に移りましょう。
御朱印帳の1ページ目
御朱印帳の1ページ目は、人によってどこを1ページ目にするか変わってきます。
例えば開いた表紙裏の硬い部分。
ここを1ページ目とする人もいますし、開いた反対側のページを1ページ目とする人も。
この表紙裏の硬い部分は、基本的に開けていることが多いです。
その意味は
- 神社・・・伊勢神宮と自分の氏神様
- 寺院・・・自分の家の菩提寺
のために開けておく必要があると言われています。
ただ、これには厳密なルールは決まっていないため初めて御朱印をいただく時は聞いてみるといいでしょう。
御朱印帳の最後のページ
御朱印帳の最後のページは、1ページ目と違い御朱印を書いてもらえるページとなっています。
もちろん、伊勢神宮用にって空けておかなくても大丈夫です。
自分が最後のページは嫌だなと思えば、別の御朱印帳や裏側に書いてもらえばいいだけ。
最後のページは難しく考えなくても大丈夫です。
御朱印帳の使い方⑥保管や処分の仕方
御朱印帳の使い方の中で、一番悩む部分ではないでしょうか?
保管はなんとなくイメージ付くけど処分は・・・という人も多いはず。
いくつか方法をお伝えするので、ご自身の一番いい方法で保管や処分を行ってください。
御朱印帳の保管の仕方
御朱印帳の保管の仕方は一概には決まっていません。
一般的には次のような場所に保管するといいとされています。
- 本棚
- 仏壇や神棚
- 御朱印帳専用の箱
それぞれ詳しくみていきましょう。
本棚
最近の御朱印帳はデザイン性にとんでおり、本棚に一緒に飾りたいという人も増えています。
もちろん本棚で保管するには問題ありませんが、ホコリが溜まりやすいのが難点。
知らず知らずのうちに溜まってますので、こまめにホコリを取りましょう。
仏壇や神棚
やはり神聖なものなので、仏壇や神棚と一緒に置くのがいいとされています。
ただし最近は神棚がある家なんてほとんどありませんよね?
さらにほとんどの御朱印帳は和紙で出来ています。
和紙は湿気に弱く、そしてホコリが付きやすいという特徴が。
仏壇や神棚はどうしてもホコリが溜まりやすい場所なので最適な場所とは言えないんです。
仏壇や神棚に保管する場合は、こまめにホコリを取り除くようにしてください。
御朱印帳専用の箱
実は一番おすすめなのがこの専用の箱に保管の仕方です。
まずホコリを防ぐことが出来ます。
さらに一番の大敵の湿気にも十分対応しているのでおすすめ。
箱はなるべく紙製ではなく、プラスチックや金物でふたがしっかり閉めれるタイプを選ぶといいでしょう。
乾燥剤も一緒に入れておくとなお安心です。
乾燥剤はお菓子や海苔などについているものを代用してもいいですね。
御朱印帳の処分の仕方
御朱印帳の処分と言うと何かバチが当たりそうですが、事情があり処分しないといけない場合も出てきます。
神聖なものなので敬意を払って処分する方法をとりましょう。
処分の仕方として、特に決まりごとはありません。
ただし、ご縁が結ばれた証明でもある御朱印帳なので次のような方法が望ましいです。
- 持ち主と一緒に火葬してもらう
- お焚き上げしてもらう
では御朱印帳の処分の仕方をみてみましょう。
持ち主と一緒に火葬してもらう
持ち主が亡くなった時に副葬品として一緒に火葬してもらうことが出来ます。
もちろん相続で受け取ることも可能ですが、御朱印はご本尊・ご神体の分身でもあるので持ち主と親身一帯といっても過言ではありません。
万が一御朱印帳がいくつもある場合は、数冊をお棺に入れ残りは次の方法で処分するのが最適だと思います。
お焚き上げしてもらう
地域によってはどんど焼き・左義長とも呼ばれているものです。
お焚き上げとは、不要になった愛用品を天に返す儀式で、日本では浄化することにより炎の力で清められるとされています。
お焚き上げは神社や寺院で行うことが出来、費用はというとお気持ちのお礼を納める形。
費用を安く抑えれるメリットもありますが、実はお焚き上げをしていない所や、御朱印帳を取り扱ってもらえない所もあります。
あらかじめ確認が必要ですが、万が一希望の場所で行ってもらえない時は、お焚き上げをしてくれる業者もあります。
料金は割高になりますが、きちんと儀式にのっとって行ってもらえるので安心出来ます。
御朱印帳の使い方!お寺や神社でのマナーも紹介!まとめ
御朱印帳の意味が分かるとより大切に扱わないといけないことが分かりましたね。
ご本尊・ご神体の分身ともなれば粗末に扱ってはバチが当たります。
これから御朱印を集める場合は、今までとは違った気持ちで回ってもらえると思います。
楽しんで御朱印集めをしてください。
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