パスポートの期限が切れたら、更新ではなく新規申請になる
パスポートの有効期限が切れた場合には、再発行や更新ではなく、新たに発行し直すことになります。
そのため手続きとしては、新規申請となります。
特に手続きが煩雑になったり、料金が高くなったりするわけではありません。
必要な書類を用意して、パスポートセンターやパスポート窓口に行きましょう。
パスポートの期限切れで新規申請をする場合に必要な書類は?
パスポートの新規申請に必要な書類:一般旅券発給申請書1通
いわゆるパスポートの申請書のことです。
各都道府県のパスポート申請窓口に置いてありますし、市区町村の役場でも手に入れることができます。
申請する際に、その場で記入してもいいですし、事前にあらかじめ申請書を入手して、記入して行ってもかまいません。
ただし認められる申請書は現行のものだけ。
古い申請書は使用できないので、注意してください。
申請書は、10年用のものと、5年用の2種類。
記入方法と記入する内容は同じですが、料金は異なります。
20歳以上の人なら、どちらでも都合のいいほうを選べますが、20歳未満の人は10年用のものは選べず、5年用の発行のみになります。
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パスポートの新規申請に必要な書類:戸籍抄本もしくは戸籍謄本1通
申請日の6ヶ月以内に発行された、戸籍の抄本か謄本のどちらか1通を提出する必要があります。
ここで戸籍抄本と謄本の違いを確認しておきましょう。
戸籍抄本
戸籍の一部を写したもの。
自分の戸籍情報だけが表示されます。
戸籍処理がコンピューター化されている自治体では「戸籍個人事項証明書」と名称が変わっています。
戸籍謄本
戸籍に掲載されている全ての情報を写したもの。
自分だけではなく、家族の戸籍情報も含まれます。
戸籍処理がコンピューター化されている自治体では「戸籍全部事項証明書」と名称が変わりました。
戸籍抄本・謄本は、各市区町村の役場で取れます。
マイナンバーカードを発行済みの人は、コンビニでも受け取ることができます。
また、本籍が遠方の場合には、郵送してもらうことも可能なので、各市区町村の役場に問い合わせてみましょう。
パスポートの新規申請に必要な書類:パスポート用の写真
申請日の6ヶ月以内に撮影された写真が1枚必要になります。
パスポート用の写真は規格が厳しく定められています。
- サイズは、縦45mm×横35mm(ふちなし)
- 申請者本人のみ
- 顔の縦の長さが、写真の7~8割を占めているもの
- 背景は無し
- 正面を向いて、帽子をかぶっていないこと
- めがねのレンズが反射していないこと
- 影が映っていないこと
- 髪型で顔が隠れていないこと
- ピンボケなどせずに、明るさやコントラストが鮮明なもの
写真は白黒でもカラーでもかまいませんし、証明写真の機械で撮ったものでも、写真館などでプロが撮影したものでもかまいません。
ただし、上記のような項目が守られていないと、受け付けてもらえないので、写真を用意する際には十分に注意しましょう。
パスポートの新規申請に必要な書類:本人確認用の書類
本人確認用の書類には、1つあれば大丈夫なものと、2つセットでなければいけないものがあります。
1つで有効な書類
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 6ヶ月以内に失効したパスポート
- 写真つきの身体障害者手帳、船員手帳、宅地建物取引士証など
2つセットで有効な書類
2つセットで有効な書類の場合は、どんな組み合わせでも良いわけではなく、AとBのなかから、それぞれ1点づつ提出する必要があります。
A:
- 健康保険被保険者証
- 国民健康保険者証
- 共済組合員証
- 国民年金手帳(証書)厚生年金手帳(証書)など
B:
- 写真つきの社員証
- 写真つきの学生証
- 失効して6ヶ月以上経過したパスポートなど
本人確認用の書類は、いずれもコピーしたものは不可で、現物しか認められません。
パスポートの新規申請に必要な書類:期限の切れたパスポート
期限の切れたパスポートは、使えないように処理する必要があります。
穴を開けた後で返却されるので、必ず持って行きましょう。
パスポートの期限切れで新規申請をする場合、パスポート申請場所は?
パスポートが期限切れになって、あらたに申請する場合も、通常の更新するときと同じように、各都道府県にあるパスポートセンター、またはパスポート窓口で手続きを行います。
その際には現在住んでいる住所と、住民登録している住所が同じであることが重要。
もしも住民票を移動していない場合には、住民登録してある地域のパスポートセンターまで行かなければなりません。
各都道府県の窓口は、外務省や各自治体のホームページに記載されてるので、確認しておきましょう。
パスポートの期限切れで新規申請をする場合、最短の受取期間は?
パスポートを申請してから受取ることができるまでの期間は、だいたい1週間前後です。
最短で中6日、土日・祝日・年末年始をはさむと、もう少し時間がかかる場合もあります。
パスポートの受取りは、申請の時と同様に、必ず申請者本人が行かなければなりません。
パスポートの発行までの期間は、原則的には変えることができませんが、緊急の場合には、早期の発給が認められるケースもあるようです。
- 海外で親族が、事故や遭難などにあった場合
- 業務などで、緊急の渡航が必要と認められた場合
- パスポートの有効期間が徒過・不足の場合
いずれの場合も、パスポートの早期発給に該当するかどうかは、各都道府県の判断に委ねられます。
また、早期発給の制度自体が、全ての都道府県と行われているわけではないようです。
自分の住んでいる地域で、パスポートの早期発給制度があるかどうかは、それぞれ問い合わせをする必要がありそうです。
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パスポートの期限切れで新規申請をする場合にかかる料金は?
パスポート申請にかかる費用は、10年用と5年用のもので異なります。
20歳未満の人は5年用しか申請できませんが、20歳未満の人の中でも、12歳以上と未満で手数料が異なります。
有効年数 | 都道府県手数料 | 収入印紙 | 合計 |
---|---|---|---|
10年用 | 2,000円 | 14,000円 | 16,000円 |
5年用(12歳以上) | 2,000円 | 9,000円 | 11,000円 |
5年用(12歳未満) | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
手数料を支払うタイミングは、申請する時ではなく、パスポートを受け取る時になります。
クレジットカードなどは使用できず、基本的には現金で支払います。
ただし国の手数料の分は、郵便局などで購入した収入印紙を使って支払うことも可能です。
【東京編】パスポートの期限切れで新規申請をする場合のパスポートセンターは?
もしも東京都民がパスポートの有効期限を切らしていた場合、新規申請をするパスポートセンターは、都内に4箇所あります。
しかし現在東京に住んではいても、住民票を現住所に移動させていない場合は、住民票のある都道府県の申請窓口に行かなければなりません。
自分の住民票の場所を、あらためて確認しておきましょう。
都内のパスポートセンターの住所は以下のとおりです。
市町村 | パスポート申請窓口 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|---|
新宿区 | 新宿パスポートセンター | 東京都新宿区西新宿2-8-1 都庁都民広場地下1F | 03-5908-0400 |
豊島区 | 池袋パスポートセンター | 東京都豊島区東池袋3-1-3 サンシャインシティ内 ワールドインポートマート5F | 03-5908-0400 |
千代田区 | 有楽町パスポートセンター | 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館2F | 03-5908-0400 |
立川市 | 立川パスポートセンター | 東京都立川市曙町2-1-1 ルミネ立川店9F | 03-5908-0400 |
パスポートが期限切れの場合、返却が義務付けられています。【破棄、紛失してしまったら】
期限切れのパスポートを破棄、紛失してしまった場合
意外に思う人も多いかもしれませんが、パスポートは個人の所有物ではなく、国の公文書にあたる、国の所有物です。
そのため期限切れになってしまったら、返却しなければなりませんし、紛失してしまった場合紛失届けを提出する必要があります。
各都道府県のパスポートセンターに行き、「紛失一般旅券等届出書」を作成し、提出します。
盗難にあった場合には、「盗難届」を警察に届け出たことを証明するものが必要ですし、焼失した場合には、消防署や各市区町村が発行した「罹災証明書」必要になります。
これらの書類がない場合には、紛失した経緯を説明するための「事情説明書」を作成して提出するここになります。
「期限切れのパスポートなら、使うこともないし、無くなっても平気だろう」と思うかもしれませんが、新しいパスポートを申請する際には必要になりますし、犯罪に使われる危険性も否定できません。
元来自分のものではなく、預かっていたものを紛失してしまった、という管理不行届きにあたるので、パスポートを紛失したことに気づいたら、必ず届け出るようにしましょう。
期限切れのパスポートを自分で処分する場合
パスポートの有効期限が来て、新たなものに更新したら、期限切れのパスポートは返却することになります。
申請窓口でパスポートに穴を開けて、完全に無効の状態にしてもらいます。
パスポートには旅行先の記録が残っているので、旅の記念に自分で保管しておきたいと思う人もいるでしょう。
その際には、窓口で無効化したパスポートを返却してもらうことも可能です。
その後は自分で保管していていも、処分しても自由、ということになります。
ただし、そのままゴミ箱にポイっと捨ててしまうのは考えもの。
無効化されているとはいえ、パスポートには個人情報がギッシリ詰まっているので、誰か他人に見られたり拾われたりしたら、後に悪用されてしまうかもしれません。
自分で処分する場合には、必ずシュレッダーなどにかけて、誰のものなのか判別できないようにしてから捨てるようにしてください。
期限切れのパスポートの処分をお願いする場合
「自分で保管する必要がない」「自分で処分するのはセキュリティー面が不安」などの場合には、パスポートセンターのほうに処分をお願いすることができます。
専用のシュレッダーで、しっかり裁断して、個人情報が漏れないように処分してもらえます。
もし有効期限内のパスポートを紛失してしまった場合
有効期限内のパスポートを紛失してしまったら、すぐに紛失の連絡をする必要があります。
もしも盗まれていた場合、不良外国人の手に渡って、不正出入国に使用されるかもしれませんし、そのまま他人になりすまして生きていくケースも考えられます。
盗まれた人の名義で、多額の借金をするという危険もあるかもしれません。
どのような状況で紛失したかにもよりますが、まずは警察に盗難届けを出しておいたほうがいいでしょう。
そのうえでパスポートセンターに行って、紛失届けを提出します。
パスポートは同じ番号のものを重複して使うことはできないので、あらためて新しいパスポートを発行することになります。
パスポートは個人の持ち物ではなく、国からの預かり物です。
紛失したり盗難にあったりしないように、普段から大切に保管しておきましょう。
パスポート期限切れは、更新ではなく新規申請。再発行は?紛失に注意!のまとめ
パスポートの有効期限を普段から気にしている人は、そんなに多くないでしょう。
しかし、いざ必要となった時、急にはパスポートは発行してもらえないもので、旅行のスケジュールに間に合わない可能性もあります。
仕事や旅行で、1年に何回も海外に行く人もいれば、数年に1回しか行かない人もいるでしょう。
必要な時に余裕をもってパスポートの準備ができるように、誕生日など1年に1回ぐらいは、パスポートの保管場所と有効期限を確認してみてはいかがでしょうか。
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