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2019/04/17

日本三大奇祭とは?異説はある?京都三大奇祭も紹介!

日本の夏の風物詩である「祭」は、全国各地で見られるイベントです。
数多くの祭りの中には、ちょっと変わったお祭りもあります。

この記事ではそんな「奇祭」を特集しています。
日本三大と言われる大きな祭りから、人知れず行われるひっそりとした奇祭まで。

「奇祭」とよばれる祭りの魅力をたっぷりと紹介します!

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日本三大奇祭とは

祭り 提灯

日本三大奇祭と呼ばれるものは、秋田県の「なまはげ柴灯祭」、長野県の「御柱祭り」、山梨県の「吉田の火祭」です。

そもそも奇祭とは

日本三大に限らず、多くの祭りは神社や寺で行われ、神や仏に捧げるために、音楽を奏でたり踊りを踊ったりするのが始まりです。
しかし、中には他の地域から見ると「風変り」と見られる場合があり、それを「奇祭」と言います。

その中でも特に大きく日本内外で取り上げられて、参加者も多い3つの祭りを「日本三大奇祭」といいます。

例えば、神輿以外のものを担いだり、山車いがいのものを引っ張ったりするお祭りや、競争したり、裸になったりする祭りもあります。
中でも性を扱った祭りは日本人だけでなく外国人にも人気で、外国のニュースが取材に来ることもあります。

日本には奇祭がたくさんある

奇祭は日本三大だけではありません。
奇祭は特定の地域のみにあるのではなく、日本各地に数多く存在します。

インパクトのある祭り賑やかなのみを指すわけではなく、ひっそりと行われる静かな祭りの場合もあります。
もしかしたら、あなたの近所のお祭りも、他の地域から見たら「奇祭」と呼ばれるかもしれませんね。

日本三大奇祭

日本三大奇祭と呼ばれる祭りはなぜそういうのかと言うと、毎回多くの人が見物に訪れるからです。
また日本三大とも無形文化財にも指定されていて、国や県をあげて伝統を保護しています。

日本三大奇祭は地元の人だけでなく、日本全国、日本国外からも注目されています。

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日本三大奇祭①:なまはげ柴灯祭(秋田県)

火

日本三大奇祭の一つ目は、秋田県男鹿半島に伝わる冬の祭りです。
鬼の面を被り藁を纏った男性が、包丁や鎌などの刃物を持って各家庭を回ります。

本来は家庭内で行われる祭りですが、観光客も体験したいという声に答えたのが「なまはげ柴灯(せど)祭」です。

会場の男鹿真山神社は柴灯(さいとう)というかがり火を焚き、餅を焼くという神事がありました。
そこになまはげを組み合わせて「その餅を受け取って、なまはげが下山して各家庭に行く」という設定が誕生し、1964年から行われています。

期間中、男鹿駅・男鹿温泉郷から男鹿真山神社まで、臨時バスも出ています。

なまはげ柴灯祭
会期:2月上旬の金・土・日
会場:男鹿真山神社日本 秋田県男鹿市北浦真山水喰沢97
問い合わせ先、URL:https://oganavi.com/sedo/

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日本三大奇祭②:御柱祭り(長野県)

諏訪湖

日本三大奇祭の2つ目は、長野県諏訪市にある、諏訪大社の「御柱(おんばしら)祭り」です。

諏訪大社は上社が「本宮」「前宮」、下社が「秋宮」「春宮」、計4つの社があります。
それぞれの本殿を囲むように聳え立つ大きな木の柱が「御柱」です。

樹齢150年を超えるモミの木で、寅年と申年に取り替えます。
取り替える時に、切り倒したモミの木を斜面に滑らせて一気に下るのが「木落とし」、そして山の裾から社まで、町中を木を引っ張って進むのが「里曳き」、そして柱を立てるのが「宝殿遷座祭」です。

上社と下社で期間をずらして行われ、それぞれ盛り上がります。

御柱祭
会期:寅年・申年の4月上旬~6月
会場:日本 長野県諏訪地方
問い合わせ先、URL:https://www.onbashira.jp/

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日本三大奇祭③:吉田の火祭(山梨県)

富士山

日本三大奇祭の3つ目は、富士山の麓にある「北口本宮冨士浅間神社」とその境内にある「諏訪神社」で行われる秋祭りです。

富士山の山じまいのお祭りです。
山じまいとは、登山シーズンの終わりのことですが、この日以降に富士山に登れないというわけではありません。

日が暮れる頃、高さ3mもあるタケノコのように組まれた70本以上の松明に一斉に火をつけます。
タケノコ型の大松明は町中に建てられていて、一斉に燃え盛る様子はまるで火の海です。

2日目の日が暮れるころ、お神輿が神社に帰ってきて境内をぐるりと7周します。
その時、参拝者は手にすすきを持ってそれを掲げ、神輿に合わせて盛り上がります。

吉田の火祭
会期:8月26日~27日
会場:北口本宮冨士浅間神社 日本 山梨県富士吉田市上吉田5558番地
問い合わせ先、URL:http://www.mfi.or.jp/himatsuri/

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日本三大奇祭の異説。全国の奇祭8選

江戸の祭りの決め方

一般的に日本三大奇祭と呼ばれる祭りは、以上の3つですが、他にも日本三大奇祭に匹敵する大きな「奇祭」があります。

  1. 黒石寺蘇民祭(岩手県)
  2. 悪態まつり(茨木県)
  3. 大井神社の帯祭(静岡県)
  4. 国府宮の裸祭(愛知県)
  5. 鍋冠祭(滋賀県)
  6. 四天王寺どやどや(大阪府)
  7. 蛸舞式神事(鳥取県)
  8. 西大寺会陽(岡山県)

日本三大奇祭の異説①:黒石寺蘇民祭(岩手県)

蘇民祭(そみんさい)は岩手県を中心に日本各地で行われる「裸祭り」です。
特に岩手県石黒寺で行われる蘇民祭は国指定選択無形民俗文化財に選ばれていて、日本三大奇祭や日本三大裸祭りに挙げられています。

深夜から明け方にかけて行われる祭りで、川で身を清め、松明に登って火の粉を浴び、「蘇民袋」と呼ばれる護符の入った袋を、ふんどし1丁の若い男性たちが奪い合います。

観光客も見学するだけでなく自由に参加できますが、蘇民袋争奪戦には事前の登録が必要です。
ただし、地元の人にとってはあくまで神事であるので、冷やかし半分の参加はやめておきましょう。

黒石寺蘇民祭
会期:旧暦正月7日~8日(2月中旬)
会場:黒石寺 日本 岩手県奥州市水沢区黒石町字山内17
問い合わせ先、URL:https://www.kokusekiji.jp/index.html

日本三大奇祭の異説②:悪態まつり(茨木県)

日本各地に「悪態祭(あくたいさい)」と呼ばれる奇祭があります。
これは参加者が悪口を言い合い、勝てばご利益があると言われています。

悪態祭の中で最も有名なのが、日本三大奇祭に挙げられる事もある茨木県愛宕神社の「悪態まつり」です。
愛宕神社のある愛宕山には13人の天狗がいて、人々を厄災から守ったという伝説があります。

若者がその天狗に扮して供物をささげるために愛宕山の祠をめぐります。
その途中で参加者はその天狗に向かって悪口を言います。

そして天狗が供物をささげ終わると、参加者による壮絶な奪い合いが始まります。
誰でも参加でき、「普段出さない大声を出してスッキリした」と地元民も観光客も楽しんでいます。

悪態まつり
会期:12月中旬
会場:愛宕神社 日本 茨城県笠間市泉101
問い合わせ先、URL:https://www.city.kasama.lg.jp/page/page000154.html

日本三大奇祭の異説③:大井神社の帯祭(静岡県)

帯まつりは神輿を先頭に、大名行列や踊りなどで町をぐるりと回るお祭りです。
日本三大奇祭と呼ばれる理由はその衣装にあり、帯で腰と左右に挿した刀を巻いています。

3年に1度の大掛かりな祭りで、地元民もこの奇祭のある年は気合が入り、正月から町の雰囲気が変わります。
そういった地元民の心意気も、日本三大に挙げられる由縁でしょう。

日本三大奇祭の外、天下の奇祭、東海の三大奇祭と呼ばれる事もあります。

大井神社の帯祭
会期:寅年、巳年、申年、亥年の10月初旬の3日間
会場:大井神社 日本  静岡県島田市大井町2316番地
問い合わせ先、URL:http://www.ooijinjya.org/obimatsuri/obimatsuri01

日本三大奇祭の異説④: 国府宮の裸祭(愛知県)

元々は「儺追神事(なおいしんじ)」と言って、節分の神事です。
神男(しんおとこ)と呼ばれる、志願者から選ばれた男性にすべての厄災を背負わせて、どれを餅にうつして土に埋めるという、県指定無形文化財です。

儀式は何日間にも渡って行われ、旧正月13日は、「はだか男」と呼ばれる厄年を迎えた男性がふんどし1丁で集まります。
皆で厄除けのお祓いを受け、神男に触れて厄を移します。

はだか男になれるのは地元民だけですが、見学者も多く、日本三大奇祭に挙げられます。

国府宮の裸祭
会期:旧正月13日(2月上旬)
会場:尾張大国霊神社(国府宮) 日本 愛知県稲沢市国府宮1-1-1
問い合わせ先、URL:http://www.konomiya.or.jp/main/hadakamatsuri

日本三大奇祭の異説⑤:鍋冠祭(滋賀県)

鍋冠祭(なべかんむりまつり)は御旅所と呼ばれるお神輿の休憩所から、神社までの約1㎞を、200人の行列が練り歩きます。
その中に数え年8歳前後の少女8人が、狩衣(かりぎぬ)と呼ばれる平安装束を着て、頭には鍋を被って参加しています。

鍋を被る珍しくも可愛らしい姿から日本三大奇祭に挙げられます。

鍋冠祭
会期:5月3日
会場:筑摩神社 日本 滋賀県米原市朝妻筑摩1987
問い合わせ先、URL:http://www.ex.biwa.ne.jp/~nabekama/index.html

日本三大奇祭の異説⑥:四天王寺どやどや(大阪府)

日本各地の仏教寺院では毎月1日に修正会(しゅしょうえ)と呼ばれる、反省会が行われます。
四天王寺では1月の修正会を14日間に渡っておこない、それが終わった日におこなわれるのが「どやどや」です。

ふんどしとハチマキ姿の男性が厄除けの護符を奪い合います。
元々は地元民が集まるお祭りでしたが、現在は地元の幼稚園や小中学校、高校の生徒が年中行事の1つとして参加しているようです。

日本三大奇祭に挙げられますが、他の日本三大を挙げ奇祭と違い、大掛かりな宣伝もしていないので、どちらかというと地元民向けのお祭りです。

四天王寺どやどや
会期:1月14日
会場:四天王寺 日本 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11番18号
問い合わせ先、URL:http://www.shitennoji.or.jp/event/1/#event971

日本三大奇祭の異説⑦:蛸舞式神事(鳥取県)

鳥取県の福岡神社に祀られている神様が、海で遭難したときに蛸に助けられたという伝承からできた神事です。
大々的に宣伝をしているわけではありませんが、日本三大奇祭と呼ばれています。

ふんどし一丁の地元の男性たちが、藁で作った蛸を持って踊る男性を担ぎ上げ、最後はなぜかその男性を天井の梁に抱きつかせてぐるぐる回転させるという、日本三大奇祭と呼ぶにふさわしい奇妙な祭です。

蛸舞式神事
会期:10月第3日曜日
会場:福岡神社 日本 鳥取県西伯郡伯耆町福岡2035
問い合わせ先、URL:http://www.houki-town.jp/new2/2/8/11/

日本三大奇祭の異説⑧:西大寺会陽(岡山県)

奈良時代から伝わる「天下の奇祭」です。
1万人ものまわし姿の男性たちにより、厄除けの宝木をめぐっての大争奪戦で、見学者を含めれば3万人を超えると言われていて、日本三大に挙げられてもおかしくない祭です。

一般人も参加でき、サイトからの申し込みの外、当日飛び入りも受け付けています。
着替え所も完備され、まわしと足袋も販売されています。

西大寺会陽
会期:2月の第3土曜日
会場:西大寺 日本 岡山市東区西大寺中3-8-8
問い合わせ先、URL:http://www.saidaiji.jp/eyou/

<下に続く>

日本三大だけじゃない!京都三大奇祭もある

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奇祭と呼ばれる祭りは日本全国各地にあります。
各地方、都道府県それぞれの「三大奇祭」がありますが、ここでは京都の三大奇祭を紹介します。

  1. 玄武やすらい祭
  2. 太秦の牛祭
  3. 鞍馬の火祭

京都三大奇祭①:玄武やすらい祭

京都三大奇祭の1つ、やすらい祭りは、今宮神社で行われるものが有名ですが、実は発祥の地は玄武神社です。
京都を代表する民間行事で、花が散る時に悪い気も散るという言い伝えがあり、お祭りの行列でさしている「傘」に入る事で厄を追い払い、神社に封じ込めるというお祭りです。

玄武やすらい祭
会期:4月第2日曜日
会場:玄武神社 京都市北区紫野雲林町88
問い合わせ先、URL:http://yasurai.org/

京都三大奇祭②:太秦の牛祭

京都三大奇祭の2つめは太秦の広隆寺にあった祭りです。
天台宗の守護神「摩多羅神(またらじん)」を模した、神のお面を被った男性がが、牛に乗って境内を回ります。

摩多羅神の四天王の青鬼・赤鬼をお経を読み、参拝客は彼らの悪口を言う「悪態祭」です。
しかし2003年を最後に、この祭りは行われておらず、再開の予定もありません。

なので現在では京都三大奇祭というよりは二大奇祭といえるでしょうが、記録として残しておくべき祭です。

太秦の牛祭
会期:現在は休止中
会場:広隆寺 京都市右京区太秦蜂岡町32
問い合わせ先、URL:https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=2&ManageCode=1000012

京都三大奇祭③:鞍馬の火祭

京都三大奇祭の3つめです。
祭の当日、火が暮れた後に各の玄関先に火を灯します。

そして、その火をそれぞれ各集落の大松明に持っていき火をつけます。
その後、各集落の大松明を鞍馬山へ持っていき、神輿を山から卸し、集落を練り歩きます。

この荘厳な奇祭を見るために多くの見学者が訪れますが、鞍馬山の集落は狭く、立ち止まって見学する事が難しい場所も多いです。
集落へ入れる人数も規制されていて、人数オーバーすると電車の乗車券は販売中止になります。

そんな苦労もあり、一度見たら忘れられない祭りになるでしょう。

鞍馬の火祭
会期:10月22日
会場:由岐神社 京都市左京区鞍馬本町1073番地
問い合わせ先、URL:http://www.yukijinjya.jp/about/index.html?id=about05

<下に続く>

日本三大奇祭のまとめ

日本三大奇祭と呼ばれるような大きな祭りから、まだネットでは知られていない、ひっそりとした祭りまで、日本各地に奇祭と呼ばれる祭りがあります。

もしかしたら、あなたの近所で毎年ある祭りも、他の地域から見ると奇祭と呼ばれるかもしれません。
けれどどんなに奇妙なものでも、それは地元の人々が先祖代々受け継いできた、伝統の神事です。

日本や地域の三大奇祭に行くときも、そうでない奇祭に行くときも、冷やかし半分ではなく、厳かな気持ちで参加しましょう。

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