台湾の通貨は台湾元
台湾元は、中国の人民元とも香港ドルとも違う別の通貨です。
ニュー台湾ドル/NTDと呼ぶ方もいますね。
現在のレートだと、1元は約3.7円です。100元だと約370円です。(2018/11月現在)
発行されている貨幣は、
硬貨
- 1元
- 5元
- 10元
- 20元
- 50元
紙幣
- 100元
- 200元
- 500元
- 1000元
- 2000元
以上、上記の10種類です。
20元と200元と2000元札は、2002年に新しく発行されたものですが、あまり流通量はなく、手にするのも珍しい貨幣です。
その上、たまに手にしても、受け取りを嫌がるお店もあったり、電車のチケット販売機などは対応してない場合もあるので、そのことは頭の隅に置いといたほうが良いです。
海外では当然日本の通貨とは違うので、うっかり頭の中で100元の物が100円みたいに錯覚してしまい、財布の紐が緩みがちになることも多いです。
ついつい高い買い物をして、後から後悔しないように、事前に通貨換算レートアプリをスマートホンにダウンロードしておきましょう。
このアプリだと世界各地の通貨が日本円でいくらなのかをすぐに出してくれる優れものなので、旅に役立つアイテムです。
台湾の物価は日本に比べて高い?安い?
台湾の安い物は?
- 食べ物
- 交通費
- マッサージ
食べ物
日本人観光客が台湾に来て一番安いと感じるのは食べ物です。
小吃店と呼ばれる、地元の食べ物を扱ったお店は、100元(約370円)あれば満腹になるでしょう。
交通費
交通網が日本と比べて規模が小さいせいもあり、交通費は安いです。
タクシーの初乗りも都内の半額以下の値段で乗ることができます。
マッサージ
台湾足裏マッサージは有名ですね。
台北市のマッサージ店では30分だと大体500元ぐらい(約1840円)です。
日本だと10分1000円で換算するお店が多いので、こちらも台湾の方が安いですね。
台湾の高い物は?
- 日本製、海外製品
- 乳製品
日本製、海外製品
やはり日本製、その他外国製の商品は高いです。
日本以外の外国製品も日本で買ったほうが安い場合があるので、台湾人は日本旅行の際に欧米製品を買って帰るという現象が最近では多く見られます。
乳製品
日本と比べて酪農の数が少ないせいか、ヨーグルト、牛乳などの乳製品はとても高いです。
チーズ、バターなどの加工品は、ほとんど輸入品です。
台湾の物価が安い理由
台湾でも地域によって物価に違いがあるので、台北市周辺と、それ以外の都市での物価が安い理由について分けて述べます。
最近台北市、その周辺では、不動産が高騰しているので、それに伴い他の地域に比べ物価もやや高めです。
台湾の物価が安い理由①:家賃が安い
地方の不動産はまだ高騰していないので、お店を出す際のテナント料も安いです。
その関係で、売る商品の値段も安く抑えることができます。
台北はマンション暮らし必須ですが、地方や郊外では、一軒屋に住む御宅が多いです。
台北市、その周辺では、不動産が軒並み値上がりしているのでテナントの家賃も高く、その関係で物価も他の都市より、やや高めになってしまいます。
ちなみに、台北市で一人暮らし用のアパートを借りるとすると、大体10000元ぐらい(約37000円)です。
1万元あれば、バストイレは一室づつありますが、20㎡ぐらいの1Rで、ベランダもなく、築年数も相当古いです。
そして洗濯機や冷蔵庫などが共有だったりする場合があります。
キッチンは基本的にありません。
もし、同じ10000元で、台南市なら50㎡の1LDKでベランダもキッチンもあり、中もとても綺麗です。
二人でも充分住めるスペースです。
台湾の物価が安い理由②:食材が安い
地方ですと、野菜農家や果物農家も多いので、輸送費にあまり費用がかからなくて済みます。
食材を扱う食堂やレストランはコストが低い分、値段も比較的安く設定できます。
台北市、その周辺でも、市場で買う食材は安いので、コストを抑えたい人はよく市場で材料を調達します。
台湾の物価が安い理由③:小吃店の税金が安い。
これは台湾全域に言えますが、台湾は職種によって、払う税金のパーセンテージが違います。
特に小吃店などの小規模営業は税率1%で一番安い業種です。
安くてお腹いっぱい食べられる小吃店は、庶民のライフラインみたいな部分もあるので、特に税金は高くないように設定されています。
ランチタイムになると、このようなお店には行列ができます。
みなさん、安くてたくさん食べられるので重宝しているようです。
夜の時間も自炊するより安かったりするので、共働きのお母さんがたもよく愛用します。
台湾の物価を日本の物価と比較【交通費|食費】
台湾旅行に来たら、必ず利用する交通手段。交通費は高いのか、安いのかご紹介していきます。
台湾の物価を日本の物価と比較:交通費
結論から言えば、台湾の交通費は日本と比べて安いです。
では、具体的な料金について見ていきましょう。
電車
台湾の電車はMRTと呼ばれていて、中国語では捷運(ジエユン)です。
初乗りは20元(約75元)です。
日本と比べるととても安いです。
年々、MRTの交通網が拡大されて行っているので、ますます便利に利用できます。
タクシー
現在、台北市のタクシーの初乗り料金は70元(約260円)なので、日本より安いです。
距離時間併用制で、深夜の割増料金はプラス20元になります。(23時から翌朝6時まで)
台湾のタクシーのボディカラーは黄色です。
台湾の都市部に来ると、タクシーの数がものすごくて、道路がほとんど黄色です。
数が多いので、乗りたい時に絶対乗れると言っても過言ではありません。
ただし、田舎の方に行くと極端にタクシーの数は減るので注意しましょう。
バス
バスの初乗りは15元(約55円)と、とても安いです。
近距離移動なら、15元で移動でき、すこし距離が長いとまたプラス15元加算されます。
使いこなせば非常に便利で安いので、ちょっと簡単に乗り方をご紹介します。
バスが来て、ドアが開いたら車内の上側の掲示板を見ましょう。
上車収費または下車収費と表示してあります。
上車収費は乗車時に支払う。
下車収費は降車時に支払う。
これだけ覚えておけば大丈夫なはずです。
バスの運転は非常に荒いので、手すりに掴まるなど注意してください。
そして優先席にはお年寄り、妊婦さん、子連れの方、怪我をされてる方以外は座らないようにしましょう。
台湾の物価を日本の物価と比較:通信費
部屋用インターネット
通信会社のモデムを設置し、部屋中にwifiを飛ばすタイプの場合は毎月300元前後(約1100円)の料金からプランがあります。
もちろん通信会社のプランによってはもっとかかる場合もあります。
携帯電話料金
こちらもプランによりますが、200元から3000元越えという感じです。(約740円〜10000万以上)
携帯端末を買って、プリペイド式のsimカードを使う場合が一番安く、200元前後(約740円)からあります。
現地の人は通話機能のない、インターネット使い放題のsimカードを買って大体毎月500元前後の料金を支払っている人も多くいます。
台湾の携帯はsimフリーですので、どこのsimカードも使えます。
節約しようとすれば、いろんなやり方があるので、日本よりも安い値段で使うことができます。
台湾の物価を日本の物価と比較:コンビニ
コンビニの商品の値段は、日本と大差ありません。
商品のラインナップも日本のものが多いですし、台湾以外のものは値段も高いです。
強いて言えば、カレーや麺類などのお弁当類は、60元から100元ぐらい(約220円〜370円)なので、そのあたりのものは日本より安いです。
しかも量も多く、味も悪くありません。
お水
お水は500mlだと大体20元(約75円)ぐらいなので、日本より若干安いです。
台湾の水道の水は飲めませんので、旅行に来た際は何本か買っておくことをお勧めします。
常温の水も売っているので、冷えを嫌う方にはありがたいです。
お酒
台湾国内で作っている台湾ビールは330ccで1本32元ぐらいです。(約120円)
日本や外国のお酒はもちろん高いです。
タバコ
タバコは安いのですと一箱80元ぐらい(約300円)からあります。
日本より少し安めです。
台湾でタバコを吸う際の注意点ですが、室内は基本的に禁煙です。
お店によって吸えるところもありますが、ほとんどが外で喫煙してもらうようになっています。
そして、電子タバコの使用も法律で禁止されています。
知らずに使用して、最悪の場合警察沙汰になりかねないので注意してください。
台湾の物価を日本の物価と比較:レストラン
おしゃれなレストランでは、料理の値段は日本とほとんど変わらないか、それ以上です。
例えば、カレーショップなどは単品で300元前後(約1000円)以上です。
台湾はチップ文化はないのですが、料理の値段以外に服務費(別途サービス料)というのがあり、大抵の場合5%から10%が加算されます。
料理の値段以上に請求額が多くても、レシート内に服務費○%と書かれているはずなので驚かないでください。
台湾の物価を日本の物価と比較:ローカルフード
前述のとおり、小吃店などのローカルフードを扱う小規模店は税率が安いため、値段も安いです。
台北市以外の都市や、田舎に行くとさらに安くなります。
台湾滞在中にお勧めしたいのが、自助餐と呼ばれるビュッフェスタイルのお店です。
おかずの種類が豊富に揃っていて、まずトレイかテイクアウト用のお弁当箱をとったら、白米と、好きなおかずを指さして、店員さんにとってもらいます。
どのおかずが何元なのか表示してませんが、野菜系だと10元から30元(約38円から110円)ぐらい。肉類だと20元から50元(約75円から185円)です。
100元も出せばお腹いっぱい食べられます。
自助餐だと食材が多いのでバランスの良い食事が安くできます。
台湾の物価を日本の物価と比較:ショッピング
衣服に関して言えば、安いものも多いです。
ただ、値段が安いものは、やはり品質も悪いです。
デザイン性のあるものもありますが、ワンシーズン着たらもう着れなくなったりすることも多いです。
生活用品に関しては、日本には100円ショップという素晴らしい文化があるので、日本の方が安い値段で生活雑貨を揃えられます。
台湾にも日本の100円ショップチェーン店がありますが、価格が150円ほどになってしまうので少し割高です。
台湾の物価を日本の物価と比較:観光・アクティビティ・テーマパーク
台湾で有名なテーマパークは台湾新竹にある六福村という、遊園地と動物園が合わさった施設です。
料金は大人999元(約3680円)、子供499から699元(約1838円から2570円)です。
安いか高いかは、行った方の価値観にもよりますが、大きめの敷地でホテルやレストランなどもあり、季節ごとにイベントがあるので、規模の割には安い値段だと言えるのではないでしょうか。
ネットだと更に安く買えます。
台湾の物価を日本の物価と比較:ホテル
ビジネスホテルのようなものですと、1500元(約5500円)からそれ以上になってしまいます。
その値段だと、綺麗で新しいという保証もありません。
日本にはそれより安くて綺麗なホテルがたくさんあるのでホテル面に関しては、日本より高くなるところが多いです。
もし、宿代を安くしたいならゲストハウスがいいでしょう。
最近では新しく綺麗なゲストハウスが増えていて、安くて快適な空間です。
台北だとドミトリーで600元(約2210円)、個室ですと1200元ぐらい(約4400円)です。
ネットで、ブッキングサイトなどから検索するとすごい値引きされているものも多いので、そういうサイトを利用すると、もっと安価に抑えられるはずです。
台湾の物価を日本の物価と比較:スターバックス
台湾のスターバックスにはショートサイズがありません。
もとい、あることにはありますが、メニューに表示されていません。
ショートを頼んでも、トールサイズをお勧めされます。
トールサイズが一番小さなサイズだと覚えておいた方がよいです。
アメリカーノのトールサイズは85元(約315円)です。日本だと320円なので、ほんの少しだけ安いですが、大差ないですね。
ただし、お得な情報があります。
台湾には買一送一という、一つ買ったら二つ目は無料という素敵なサービスがありますが、これを台湾のスタバはたまに開催します。
つまり、一杯120元のスターバックスラテを買ったら、120元で二杯ゲットすることができます。
不定期開催なので、買一送一の期間中にスタバに来られた方はラッキーですね。
台湾の物価を日本の物価と比較:お土産
台湾のお土産の代表格はパイナップルケーキではないでしょうか。
パイナップルケーキ専門店で買うとしたら値段は一つ18元から60元ほどです。(約66円から220円)
あと、女性のお土産で喜ばれるのが美容パックです。
日本人にも人気の我的美麗日記シリーズのパックは一箱で250元(約920円)ほどです。
一箱8枚から10枚ほど入っています。
日本のドラッグストアで売っているプチプラなパックもその値段ぐらいするので、比べるとそこまで安いというわけではありません。
台湾ので特に物価が高いものと安いものは?
ここで上記の情報をおさらいして、少しまとめていきますね。
台湾で特に物価が高いもの
台湾以外の外国製品と乳製品が特に高いです。
そして、台北市の不動産も高騰中です。
例えば、20㎡ほどのマンションを買うとなったら、中古で安くても300万元(約1100万円)ほどします。
しかもキッチンはついていない場合もあります。
台湾の大卒の初任給の平均が27000元(約10万円)で、30代ぐらいの平均給料が4.5万元ほど(16,7万円)なので
一般のサラリーマンだと、購入が厳しいです。
不動産の高騰などに伴い、今後も物価は上昇していくでしょう。
台湾で特に物価が安いもの
とりわけ安いのは、小吃(シャオツー)と呼ばれる、地元の小さな食堂のご飯は殆ど安く食べられます。
例えば、日本人にも人気の豚バラ肉を醤油で煮込んだ物をご飯にかけて食べる滷肉飯(ルーロー飯)は、地域によって値段は変わりますが、20元〜50元(約75円〜185円)ぐらいで食べられます。
小吃店では100元(約370円)あれば、お腹がいっぱいになるでしょう。
そして食材で安いのは市場です。
卸売りなので、量も多めで新鮮です。
スーパーマーケットでは、野菜やお肉なども日本のスーパーと殆ど変わらないように見受けられます。
あとは、日本人にも大人気のタピオカミルクティーですが、台湾で有名なドリンクスタンドのチェーン店である50嵐ではミドルサイズで40元(約150円)です。
日本でも台湾のお店が進出していますが、一杯500円近くするうえに、タピオカの食感もイマイチという声をよく聞くので、日本に比べたら断然安く、美味しいタピオカミルクティーを味わうことができます。
タピオカミルクティー以外にも、ヤクルトレモン緑茶や、ハトムギティー、タロイモミルクなど、台湾でしか味わえない面白いドリンクもあるので、旅行中にぜひ試してみてください。
地元に密着した食べ物系は割と安いですが、おしゃれカフェやレストランは、日本と変わらないか、それ以上に高くなります。
物価の安い台湾までの渡航費用は?
コスト抑えたい方の旅プラン&渡航費用
今はLCCの参入により、とても安い値段で海外旅行できる時代になりました。
LCCのセールですと往復2万円以下で行くこともできます。
飛行機の快適さを求めなければ、LCCで台湾に行くの一番安いです。
泊まる宿はゲストハウスのドミトリー(600元ぐらい)にしましょう。
知らない人と同室にはなりますが、友達ができるかもしれません。
旅先での人との関わりは良い思い出にもなりプライスレスです。
この激安旅でしたら、二泊三日の旅で最低25000円ほどあれば渡航できるでしょう。
コストより居心地良さ重視の方の旅プラン&渡航費用
LCCは席が狭くて、しんどいという方は、大手航空会社の飛行機で行きましょう。
ネット上で買うのが一番安いです。
エコノミークラスでしたら往復で30000円ぐらいからあります。
トラベルコ
ホテルも予約サイトを利用した方が、お得に買えます。
安いものを探せば、一泊6000円から綺麗なホテルに泊まれるはずです。
この居心地良さ重視の旅プランでしたら、二泊三日の旅で最低42000円ほどあれば渡航できるでしょう。
物価の安い台湾を旅行する予算の目安は?
コスト抑えたい方の激安旅の予算
食事は、地元の小吃店か自助餐(台湾式バイキング)で済ませれば、一食50元から100元(約185円から370円)ぐらいです。
夜はお酒が飲みたいなら、100元熱炒という、一品100元の台湾式居酒屋に行きましょう。
ビールや飲み物はセルフサービスで、冷蔵庫から勝手の取ってきてOKです。
一品の量が多いので、2,3人でいけば一人200元から500元(約740円から1850円)ほどで済みます。
その他、飲み物や交通費、観光費、お土産代などを合わせれば、
二泊三日で、最低1万円以下の予算で収まるでしょう。
コストより居心地良さ重視の方の旅の予算
ガイドブックに載っているようなお店に行くなら、普通〜高級レストランになります。
美味しい小籠包で有名な鼎泰豐(ディンタイフォン)だと、小籠包10個入りで220元(約810円)です。
ほかに、チャーハンや炒め野菜などを頼んでも、1500円から2000円ぐらいで収まります。
お土産に素敵なパッケージの台湾茶なども結構値段が張ります。
パッケージに定評のある台湾茶の老舗曉陽茶行のお茶は50gで340元(約1250円)です。
マンゴーかき氷も安いところでは100元(約370円)ほどで食べられますが、ガイドブックに載ってる有名店は250元〜400元(約920円から1470円)ぐらいです。
ガイドブックに載ってる店は地元の物価よりもやや高めなので、それを踏まえれば、大体3万円ほどの予算で足りるはずです。
台湾の物価は安いのか?高いのか?のまとめ
総合的に見ると、物価の安い部分は、ほとんどが食べ物です。
台湾の不動産も高くなっていますし、政府の政策などにより、会社員やアルバイトの最低賃金も高くなっているのに相対し、物価も少しずつ上昇しているのが現状です。
そして海外旅行は円安、円高の影響を受けるので、レートが悪い時などは、物価が高く感じられるでしょう。
海外旅行でお金を払う時は、旅の思い出も一緒に買うつもりで払えば、物の価値以上のことが得られるはずです。
皆様の旅が素敵なものになりますように。