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2019/04/24

関門海峡・トンネル人道の魅力とは?見所や周辺グルメスポットを紹介

本州の山口県下関市と九州の福岡県北九州市を隔てている関門海峡。
旅行などでこの海峡を渡る時は自動車や鉄道を利用する方がほとんどだと思いますが、実は“歩いて渡れる”トンネル人道もあるんです。

「海を歩いて渡るの!?面白そう!」と思った方は必見!
両岸にある出入口の場所や通行料金、さらには周辺の観光・グルメスポットもご紹介しているので、ぜひ、徒歩での海峡横断にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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【トンネルの前に】関門海峡ってどんなところ?

関門海峡は海上交通の要所

馬関(現在の下関市)と門司(現在の北九州市門司区)の間にあることから「関門」と名付けられたこの海峡は、歴史の表舞台に登場することが多いスポットです。
源平合戦の最終決戦である「壇ノ浦の戦い」や、宮本武蔵と佐々木小次郎による「巌流島の決闘」の舞台となった場所であることは特に有名ですね。

また、地理の観点からこの海峡を見てみると、中国・韓国につながる日本海と工業地帯が集中する瀬戸内海を直接結んでいる場所ということもあって、国籍を問わずたくさんの船がひっきりなしに行き交う航路となっています。
さらには、JR在来線、新幹線、一般国道、高速道路、そして今回ご紹介する人道と、さまざまなトンネルや橋がかかる、まさに「交通の要所」と言える場所なんです。

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関門海峡・トンネル人道の概要

トンネルを歩いて渡る

関門海峡を歩いて渡れるトンネル人道は、国道2号線が走る「関門トンネル」の自動車専用部分の下3分の1ほどのスペースに作られた歩行者専用トンネルです。

この海峡は幅が狭いため早い段階でインフラの整備がスタートし、関門トンネルは1937年に着工した後、太平洋戦争による工事中断を経て、1958年に開通しました。
ちなみに、このトンネルは当時の最先端工法である「シールド工法」という作り方で掘られ、「世界初の海底道路トンネル」という輝かしい称号を持っています。

そんな関門トンネルに併設されたトンネル人道は長さが780mあり、自転車や50cc以下の原動機付自転車を持っていても、手押しであれば通行が可能です。
歩行者のみであれば無料、車両を持っている場合でも20円という驚きの低料金で、15分ほどの所要時間をかけて本州と九州を行き来することができます。

注意したいのは通行時間です。
22時から翌6時までの夜間は通行不可のため、時間に余裕を持って利用しましょう。

関門海峡・トンネル人道
門司側出入口住所:福岡県北九州市門司区門司
下関側出入口住所:山口県下関市みもすそ川町22
電話番号:083-222-3738
通行時間:6:00~22:00
通行料金:歩行者のみ 無料 / 自転車・原付 20円

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関門海峡・トンネル人道の各設備について

トンネルのエレベーター

トンネル人道の門司側・下関側の各出入口にはエレベーターが備えられており、門司側は深さ60メートル、下関側は深さ55メートルの海底まで一気に降りていきます。
下関側の出入口には「関門プラザ」という資料館が併設されている(後述)ので、関門海峡周辺を観光する際の観光コースに入れてもいいですね。

なお、門司側の出入口に料金箱はありませんがご心配なく。
下関側の出入口にはきちんと料金箱があり、自転車や原付を手押しして通る方は自主的に20円を入れる仕組みになっています。

これら出入口・エレベーターにスタッフは常駐していませんが、誰も見ていないからといって自転車や原付にまたがるのは厳禁です!
トンネル人道内には監視カメラがあり、そんなことをするとスピーカーで注意されてしまうので注意しましょう。

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関門海峡・トンネル人道を無料で利用できる理由とは?

無料でトンネルを渡る

歩行者だけなら無料でトンネル人道を利用できるというのはうれしいですよね。
でも、これだけ大きな施設であるにも関わらず、なぜ無料で利用できるのでしょうか。
その秘密は、関門トンネルの成り立ちにあります。

通常、車道トンネルには非常口や緊急避難経路を設置しなければなりませんが、戦前に建設がスタートした関門トンネルは古いため、そのような設備がありません。
そこで、このトンネルは車道にトラブルが発生すると人道を避難経路にすることが決まっており、言うなれば、車道と人道を一体的に管理する必要があるんです。

つまり、人道だけで採算を取っているわけではなく、交通量の多い車道の収益がトンネル全体を支えているため、無料で利用できるというわけですね。
2009年のリフレッシュ工事の際は車道・人道ともに通行止めになりましたが、歩行者は関門橋を通る代行バスに無料で乗車することがでました。

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関門海峡・トンネル人道のスタンプを押して記念証をもらおう!

記念スタンプ

門司側・下関側の各出入り口に設置してある「関門海峡ロマンマップ」は、関門海峡周辺の観光スポットが描かれた非常に便利な地図なのですが、この地図の裏には海峡横断記念のスタンプが押せるようになっています。
このスタンプは円が真っ二つに切れた半円型になっており、門司側・下関側両方のスタンプを押すことで1つの円になるというユニークな仕組みです。

さらに、両方のスタンプを押すと「関門TOPPA!記念証」をもらうことができます。
記念証には「恋愛成就手形」「合格手形」「健康祈願」といったさまざまなパターンがあり、まさに“関門を突破”した証になるんですね。

記念証がもらえる場所は、JR下関駅、JR新下関駅観光案内所、カモンワーフ(ショッピングモール)事務局、長府観光会館、旧門司三井倶楽部の5カ所。
関門海峡の観光を一層楽しむなら、ぜひゲットしたいところです。

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【関門海峡・トンネル人道】下関側にある「関門プラザ」を見学しよう

博物館

トンネル人道の下関側出入口に併設されている「関門プラザ」は、関門海峡を観光するならぜひ訪れたいスポットです。

ここには関門トンネルや関門橋に関するパネル、建設当時の写真、構造模型といった貴重な資料が展示されており、トンネルや橋が「日本の土木技術の結晶」であることを改めて理解することができます。
見学すれば、関門海峡のことをより深く知れること間違いなしです!

入場料は無料なので、気軽に立ち寄れるのもうれしいですね。

関門プラザ
住所:山口県下関市みもすそ川町22-34
電話番号:083-232-2811
営業時間:9:00~17:00
入場料金:無料
URL:関門海峡観光ホームページ

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【関門海峡・トンネル人道】下関側周辺の観光スポットについて

港に水揚げされた魚

下関側の関門海峡エリアには、見所がギュッとつまっています。

下関名物のふく(下関ではふぐのことを「ふく」と言います)が水揚げされることで有名な「唐戸市場」では、新鮮なふく料理やさまざまな鮮魚の刺身といった絶品グルメが堪能できます。
その唐戸市場に隣接しているショッピングモール「カモンワーフ」ではおみやげを買い揃えることができ、海沿いのボードウォークからは絶景も楽しめます。

また、壇ノ浦の戦いで入水した安徳天皇を祀る「赤間神宮」や、宮本武蔵と佐々木小次郎の決戦地「巌流島」、下関戦争で使用された長州砲台のレプリカが置かれている「みもすそ川公園」など、歴史ファン必見のスポットも盛りだくさんです。

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【関門海峡・トンネル人道】下関側出入口周辺でおすすめのグルメスポット4選!

下関グルメ

では、下関側出入口周辺のグルメスポットを見ていきましょう。
下関側出入口周辺には、以下のグルメスポットがあります。

  1. 海転からと市場寿司
  2. 瓦そばたかせ
  3. ふくの河久
  4. 日和庵

下関のグルメスポット①: 海転からと市場寿司

先にご紹介した唐戸市場の2階にある「海転からと市場寿司」は、下関名物のふくをはじめ、水揚げされたばかりの新鮮なネタが堪能できる回転寿司店です。
全国チェーンの回転寿司店ではお目にかかれない、とらふくやふぐの白子、ふくの赤だしなどのふく三昧メニューが楽しめるほか、もう一つの名物である鯨のさえずり(鯨の舌)なども下関でしか味わえないネタとして人気があります。

店内は広くて開放感たっぷりなので、少人数での旅行はもちろん、グループ旅行でも気軽に立ち寄れるのがうれしいですね。
窓の外には雄大な関門海峡が広がっており、夜になると門司側の美しい夜景も楽しむことができるので、ディナーで訪れるのもおすすめです。

お寿司を堪能した後は、1階の唐戸市場で下関の魚を買って帰るのもいいですよ!

海転からと市場寿司
住所:山口県下関市唐戸町5-50 唐戸市場2F
電話番号:083-233-2611
営業時間:11:00~15:00 / 17:00~21:00
定休日:不定休(月に1~2日)
URL:海転からと市場寿司ホームページ

下関のグルメスポット②: 元祖瓦そばたかせ

山口のソウルフード「瓦そば」を楽しめるお店です。
茶そばに牛肉や錦糸卵、のりなどをトッピングし、熱々の日本瓦の上で焼く「元祖瓦そば」は、味はもちろん、独特のスタイルが目も楽しませてくれる逸品です。

そのほか、元祖瓦そばと並ぶ名物料理「うなめし」もおすすめ。
絶品のたれを絡めた国産うなぎとふっくらご飯、そこにこだわりの薬味も合わせて食べれば、思わず笑みがこぼれてしまうこと確実です!
わさびと薬味をうなめしに添えて、熱い出汁を注いでから食べる「うな茶」も人気なので、ぜひ試してみてくださいね。

元祖瓦そばたかせは、下関市内に4店舗
近くのお店を選べるのもうれしいポイントですね。

元祖瓦そばたかせ 川棚本館
住所:山口県下関市豊浦町大字川棚5437
電話番号:083-772-2680
営業時間:11:00~20:00
定休日:木・金曜日(祝日の場合は営業)
URL:元祖瓦そばたかせホームページ

下関のグルメスポット③: ふくの河久

唐戸市場からすぐ近くにある「ふくの河久」は、外観こそ普通の定食屋さんのようですが、メニューは普通じゃありません。
このお店が用意する数々のふくメニューは絶品で、全国放送のテレビ番組でも紹介されることがある大人気店なんです。

看板メニューは、新鮮なふく独特のコリコリとした食感と、口の中に広がる酸味がたまらない「ふく刺しぶっかけ丼」
ほかにも、ふくの刺身やふく天うどん、ふくカツカレー、ふく雑炊、ふく串フライ……とまさにふくづくし!のメニューがリーズナブルに楽しめます。

地元の方々も愛するお店としてお昼時には長蛇の列ができることもあるので、旅行の時は時間に余裕を持って訪れたいですね。

ふくの河久
住所:山口県下関市唐戸町5-1
電話番号:083-235-4129
営業時間:10:00~18:00
定休日:なし(年始4日間は休業)
URL:ふくの河久ホームページ

下関のグルメスポット④: 日和庵

関門海峡を一望できる日和山の中腹、火の山公園の近くにある「日和庵」。
ここでは、おしゃれな和欧風創作料理の数々が堪能できます。

山口県産の新鮮な魚を使用したメニューや肉料理、ワインなどをゆったりとした空間で楽しむことができ、山の中腹にあるため、窓から見える景色も最高です。

狭い道と急坂があるためドライブで訪れる場合には注意したいところですが、電話予約の際などに話しておくと、通りやすい道を教えてくれるので安心です。
また、前日までの完全予約制にはなりますが、JR下関駅前や唐戸グランドホテル前などからは送迎バスを利用することもできます

大切な方とのランチやディナーにぜひ利用したいグルメスポットです。

日和庵
住所:山口県下関市丸山町5-3-19
電話番号:083-229-3388
営業時間:11:30~15:00 / 17:30~22:00(土曜・祝日のみ18:00~)
定休日:水曜日
URL:日和庵ホームページ

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【関門海峡・トンネル人道】門司側周辺の観光スポットについて

門司港レトロ

門司側の関門海峡エリアにも、魅力はいっぱいです。

代表的な観光スポット「門司港レトロ」地区には、国の重要文化財に指定されているJR門司港駅や旧門司三井倶楽部をはじめ、旧九州鉄道本社、旧門司税関などが当時の姿のまま保存されており、大正ロマンの香りがたっぷり。
おしゃれなカフェや雑貨店なども点在しているので、デートコースにもおすすめです。

また、小高い丘になっている「和布刈(めかり)公園」からは関門橋や関門海峡の雄大な景色を見渡すことができ、夜には下関側の美しいライトアップも楽しめます。
ほかにも、壇ノ浦の戦い前夜に平家が酒宴を開いたとされる「和布刈神社」などがあり、平安~鎌倉時代に思いを馳せる絶好のスポットになっています。

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【関門海峡・トンネル人道】門司側出入口周辺でおすすめのグルメスポット4選!

地ビール

では、門司側出入口周辺のグルメスポットを見ていきましょう。
門司側出入口周辺には、以下のグルメスポットがあります。

  1. プリンセスピピ門司港
  2. 門司港地ビール工房
  3. グリーンゲイブルズ
  4. 三井倶楽部

門司のグルメスポット①: プリンセスピピ門司港

門司港のご当時グルメである焼きカレーを堪能できる「プリンセスピピ門司港」。

門司港焼きカレーフェアで24店舗中1位に輝いた「王様焼きカレー」のほか、パエリア式王様焼きカレーなどさまざまな絶品焼きカレーが楽しめます。
もちろん、焼きカレー以外にも一品料理、コース料理を用意しているので、デートや女子会、子ども連れでの食事などにぴったりです。

店内は明るく開放的な空間になっており、関門海峡を間近に望むことができます。
焼きカレーの中にはテイクアウトができるメニューもあるので、目の前にある海まで出て、風を感じならが食事をするのも楽しいですよ!

住所:福岡県北九州市門司区西海岸1-4-7
電話番号:093-321-0303
営業時間:11:00~15:00 / 18:00~22:00
定休日:火曜日
URL:プリンセスピピ門司港ホームページ

門司のグルメスポット②: 門司港地ビール工房

北九州地方唯一のブルワリーが「門司港地ビール工房」です。
このビール工房は1・3階がレストラン、2階が醸造所となっており、一度も冷凍していない新鮮な生肉を使用したジンギスカンや、経験豊かな職人が作る窯焼きピッツァを、加熱殺菌やろ過工程を行っていないこだわりのビールとともに堪能できます。

用意しているビールは、南ドイツ発祥のヴァイツェン、イギリス発祥のペールエール、チェコ・ボヘミア地方発祥のピルスナー、そして、門司港生まれラガービール「門司港驛ビール」
九州初のビール会社「帝国麦酒」が昭和17年頃まで醸造していた「サクラビール」の復刻版も飲むことができるので、ビールファンならぜひ試してみたいですね。

もちろん、ビールはおみやげに買って帰ることもできるので、運転中なので飲めない!というドライブ旅行の場合でも安心です。

住所:福岡県北九州市門司区東港町6-9
電話番号:093-321-6885
営業時間:11:00~22:00
定休日:無休(1~4月は第2・4月曜日が休業)
URL:門司港地ビール工房ホームページ

門司のグルメスポット③: グリーンゲイブルズ

児童文学作品『赤毛のアン』で、アンが住んでいた家として有名な「グリーンゲイブルズ」と同じ名前を持つこのお店は、かわいらしい洋菓子と紅茶の専門店です。

新鮮な小麦粉、卵、牛乳などをたっぷりと使用した色とりどりの洋菓子は、子どもから大人までおいしく食べることができる人気商品。
バナナの叩き売り発祥の地として知られる門司港ならではの「バナナロール」や、フィナンシェのような食感が楽しめる「レトロバナナ」も絶品です。

店内にある喫茶コーナーでは、約30種類の紅茶とケーキが堪能できます。
関門海峡を見渡しながら、贅沢でゆったりとした時間を過ごしてはいかがでしょうか。

住所:福岡県北九州市門司区港町5-1 門司港レトロ 海峡プラザ1F
電話番号:093-332-2277
営業時間:10:00~20:00
定休日:無休
URL:門司港レトロ 海峡プラザホームページ

門司のグルメスポット④: 三井倶楽部

1921年に三井物産の社交クラブとして建設され、アインシュタイン博士も宿泊したという歴史ある洋館「三井倶楽部」内にあるレストランです。
ふぐのフルコースや和洋折衷の会席料理といったハイグレードな料理から、ご当地グルメの焼きカレーまで、誰もが楽しめるさまざまなメニューが用意されています。

料理と一緒に楽しめるのが館内です。
格調高い調度品に彩られた店内は、まさに大正ロマン。
また、窓側の席からは雄大な関門海峡やきらびやかな夜景を望むことができます。

レストラン以外の場所も一般開放されており、アインシュタイン博士が泊まった部屋が当時のまま再現されているなど、三井倶楽部には見所がいっぱいです。

住所:福岡県北九州市門司区港町7-1
電話番号:093-332-1000
営業時間:11:00~15:00 / 17:00~21:00
定休日:不定休
URL:三井倶楽部ホームページ

<下に続く>

関門海峡・トンネル人道周辺は観光スポットがたくさん!

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関門海峡エリアは、ほかでは決して体験できない“海底を歩く”ことができるトンネル人道があったり、雄大な景色を眺めながらランチやディナーを楽しめるレストランがあったりと、人を惹き付けるスポットがいっぱいです!

今回は紹介しきれませんでしたが、毎年8月には関門海峡花火大会も開催され、門司側・下関側どちらからでも、珍しい“海に挟まれた”花火を見ることができます。
そういった期間限定イベントも視野に入れつつ、旅行プランを練ってみてくださいね!

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