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2019/05/02

鎌ヶ岳の登山ルートを解説。アクセス、難易度、注意点、見どころも

皆さんは三重県、そして滋賀県にまたがる山が、「和歌」や「漢詩」に詠まれていたことをご存知でしょうか?
現在、その山は「鎌ヶ岳」という名前で親しまれており、毎年多くの人が登山を楽しんでいます。

今回は登山を行うときの注意点やルールなどを中心に、「鎌ヶ岳」をご紹介したいと思います。

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三重県と滋賀県にまたがる、鎌ヶ岳(かまがだけ)とは

鎌ヶ岳について考える女性

では最初に、鎌ヶ岳の概要についてお伝えしたいと思います。

鈴鹿山脈に属する、鎌ヶ岳

「鎌ヶ岳」は「鈴鹿山脈」に属する山です。
「鈴鹿山脈」とは岐阜県、三重県、そして滋賀県との県境沿いに位置する山脈です。

しかし冒頭でも述べたように、「鎌ヶ岳」は三重県三重郡菰野町と滋賀県甲賀市にまたがって存在しているために、この山自体は岐阜県には属していません。
「鈴鹿山脈」の特徴の1つは、一部が花崗岩質で鋭い山容となっていることです。

この特徴は主に三重県側に見られるために、「鎌ヶ岳」には鋭い岩が多く見られます。

鎌ヶ岳の名前の由来は、そのアルペン的な容貌

上記の項でも述べましたが、鈴鹿山脈の三重県側には鋭い岩が数多く見られます。
その中でも「鎌ヶ岳」は飛騨山脈の「槍ヶ岳」に似ていると言われるほど、「鋭く尖った山容」となっています。

そのため「鈴鹿の槍ヶ岳」や「鈴鹿のマッターホルン」などと呼ばれることもあります。
「鎌ヶ岳」の形は比較的均整がとれています。

しかし東側の一角に湾曲が見られ、「鎌」のような形をしています。
この形が「鎌ヶ岳」の名前の由来とされています。

鎌ヶ岳には登山ルートがいくつもある

「鎌ヶ岳」の登山ルートはたくさん存在します。
その中でも主なスタート地点は「西側と東側」の2つです。

西側と東側それぞれにいくつかの登山ルートがあるために、難易度、そして所要時間を考慮しつつ、ふさわしいルートをチョイスすることができます。
ルートによって見える景色も異なるために、事前にこうした点もチェックしておくことができます。

これまで見てきたように、「鎌ヶ岳」は鋭い岩が多い山ですので、ルートによっては上級者でしが登れないところもあります。

<下に続く>

鎌ヶ岳が属する鈴鹿山脈は人気の登山、ロッククライミングスポット

「鎌ヶ岳」が含まれる鈴鹿山脈の中には、ロッククライミングで有名な場所があります。
それは山脈のほぼ中央に位置する、「御在所岳」です。

この山には「藤内壁」という岩の壁があり、多くの人がロッククライミングを行うためにここを訪れます。
しかし藤内壁への分岐ルートには「クライマー以外立入禁止」の立て看板が設けられており、きちんとした装備と経験がなければ、登ることができません。

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鎌ヶ岳は登山に適する?難易度は?

休憩する登山客

鋭い岩が多い「鎌ヶ岳」ですが、誰もが登山を楽しめるところでもあります。
その理由は下記の通りです。

鎌ヶ岳には初心者におすすめのルートがいくつかある

上記でも触れましたが、「鎌ヶ岳」には登山ルートがたくさん存在します。
その中には「初心者でも楽しめるルート」があります。

そのためあまり登山経験がない人や、体力に自信がない人であっても、ふさわしいルートをチョイスすることで「鎌ヶ岳」登山を楽しむことができます。
それでも何が生じるかはわかりませんので、どのルートを辿るにしてもふさわしい装備で臨むべきです。

鎌ヶ岳は登山コースが短く、日帰り登山におすすめ。アクセスも良い

「鎌ヶ岳」の初心者ルートを辿れば、日帰り登山が可能です。
中でもおすすめなのが「武平峠ルート」です。

このルートを辿れば、山頂まで1時間ほどで辿り着くことができます。
また武平峠には駐車場があります。

ここに駐車し、登山道入り口まで歩くことができます。
登山道入り口は道路の脇にあり、目の前に路上駐車することはできません。

そのため武平峠駐車場の存在は、非常に大きいと言えます。

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鎌ヶ岳で見られる独特の生き物や植物、注意すべき生き物

鎌ヶ岳で見られる独特の生き物や植物をカメラに収める女性

では「鎌ヶ岳」で見られる生き物や植物をご紹介したいと思います。

鎌ヶ岳で見られる生き物

「鎌ヶ岳」には様々な動物が生息していますが、その中でも特に珍しいのは「ニホンカモシカ」でしょう。
この動物は国の特別天然記念物に指定されています。

鈴鹿山脈の山域に生息しており、「鎌ヶ岳」だけでなく周辺の山々でも確認されています。
もちろん「鎌ヶ岳」登山を行えば、必ず「ニホンカモシカ」に出会えるというわけではありません。

それでもところどころに足跡などが残されており、そうしたものを見ると、「この辺りにいるのでは?」とワクワクさせられます。

鎌ヶ岳で見られる植物

「鎌ヶ岳」では珍しい植物を目にすることもできます。
たとえば「イワウチワ」は日本の固有種で、葉の形状が団扇(ウチワ)に似ています。

この花はいくつかの都道府県で絶滅危惧種として扱われており、貴重な植物の1つです。
また「鎌ヶ岳」には「鎌ヶ岳ブナ原始林」があります。

これは県の天然記念物の指定を受けています。
「ブナ」は落葉広葉樹で、成長すると高さが30mを超える植物です。

鎌ヶ岳で注意すべき生き物

「鎌ヶ岳」には美しい自然や生き物がたくさん生息していますが、そればかりに気を取られていてはなりません。
鈴鹿山系の谷沿いには「マムシ」「ヤマビル」が多く、被害にあう登山客もいます。

特にマムシは毒を持っていますので、襲われないように注意すべきです。
しかしマムシはこちらから攻撃しない限り、襲ってくることはありません。

それでも知らないうちにマムシを刺激してしまうこともあり得ますので、注意して歩くようにします。
またヤマビルは雨上がりなどに出没します。

そのため天気の悪い日は気をつけるべきです。

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鎌ヶ岳登山におすすめの時期、持ち物、服装

最高の時期に鎌ヶ岳登山にを行う人

次に「鎌ヶ岳」登山に適したシーズン、持ち物、そして服装について見ていくことにしましょう。

鎌ヶ岳登山におすすめの時期

「鎌ヶ岳」には細い道や尾根の多いコースが存在します。
このようなコースに雪が積もっていると滑りやすくなり、初心者には危険です。

そのため登りやすさを考えると、「春と夏の時期」がおすすめです。
この時期にはたくさんの植物が元気に成長しますので、山のすばらしさを実感できます。

しかし早春には残雪が見られることもあります。
そのため「鎌ヶ岳」の気温情報など、山の状態をあらかじめチェックしてから登山を計画するべきです。

鎌ヶ岳登山におすすめの持ち物

鎌ヶ岳登山におすすめの持ち物

「鎌ヶ岳」登山に必要な持ち物ですが、この点は山で快適に過ごすことを考えてチョイスすべきです。
基本的な持ち物としては、体温調節を行うための「長袖の上着」、雨が降った時に必要な「レインウェア」、水分補給のための「ペットボトル飲料」や「水筒」などです。

また日差しが強いこともあるために、「サングラス」もおすすめの持ち物です。
このほかにも登山中のエネルギー補給を可能とする「行動食」、写真を撮るための「カメラ」なども、あるとよいでしょう。

そしてこれらを収納する「リュックサック」ですが、ペットボトルや行動食、そしてカメラなどが取りやすい位置に収納できるものが便利です。

鎌ヶ岳登山におすすめの服装

ふさわしい服装で登山する女性

山の天候や気温は変わりやすいものですし、登山中は体温が上昇します。
このような環境に備えて、「体温調節がしやすい服装」を心掛けるべきです。

まず寒さをしのぐための「長袖の上着」は必須アイテムです。
最近では薄手でありながらも機能性の高いものが販売されています。

こうしたものは重量も軽く、持ち運びやすいためにおすすめです。
また肌着として着用するものは「スポーツタイプ」のものがおすすめです。

このようなものは汗を即座に吸収し、乾かすという機能を有しているために、快適な登山をもたらしてくれます。

<下に続く>

鎌ヶ岳に登るときの注意点

鎌ヶ岳登山の注意を促す看板

では次に、鎌ヶ岳に登るときの注意点についてみていくことにしましょう。
以下の5つの点は、非常に重要です。

地図を確認してから登ろう

登山のための地図を確認する人

「鎌ヶ岳」にはいくつかの登山コースがあります。
容易に山頂まで辿り着けるルートもありますが、細い道や尾根、そして谷を通るコースもあり、そのようなところは登山中級者から上級者向けとなっています。

そのため「地図をしっかりと確認」してふさわしいコースをたどるように心がけるべきです。
とりわけ初めてのコースをチョイスする場合、地図や電子機器のナビなどを利用して、迷うことがないようにするべきです。

足場が悪い場所や崩落の危険がある場所には近づかない

危険を携行する標識

これまで何度も述べてきたように、「鎌ヶ岳」の登山コースには谷が含まれている場所があります。
谷は滑りやすいこともあり、尚且つ川が通っていたりすると地盤が緩くなっていることもあります。

また「鎌ヶ岳」は「アルペンが楽しめる山」として知られており、鋭い岩場もたくさん存在します。
そのため「足場が悪いところや、崩落の危険がある場所」には近づかないようにすべきです。

「鎌ヶ岳」の登山コースはエキサイティングですが、その分危険が伴うことも覚えておくべきです。

天候や気温をチェックしてから登ろう

天候の良い日の空

「鎌ヶ岳」に限らず、雨が降った後の登山道はぬかるみ、歩きにくくなります。
そのため雨が降った後の登山は、なるべく控えるのが賢明です。

しかし登山途中に雨が降ることもあります。
そうなると足元だけではなく、体温調節も難しくなるために、登山は困難なものとなります。

こうした状況を避けるためには、あらかじめ「天候をチェック」しておくべきです。
雨の確立が高ければ、登山を中止することができます。

自分の技術に合ったコースを選ぼう

登山コースを計画する人

「鎌ヶ岳」の登山コースは、初心者向けと中級者、そして上級者向けに分かれています。
コースによってはかなり難易度が異なるために、何も計画せずにコースをチョイスすることは非常に危険です。

そのためまずはコースの状況をインターネットや雑誌などで確認し、「自分に合ったものをチョイスする」必要があります。
登山初心者、もしくは初めて「鎌ヶ岳」にチャレンジする人は、難易度の低いコースをチョイスすることをおすすめします。

中級者向け以上のコースは経験者と一緒に行こう

登山中の人たち

登山が好きな人は、いつかは難易度の高いコースにチャレンジしたいと思うはずです。
そのような場合、まずは「経験者と一緒にコースをたどる」ことがおすすめです。

山には実際に通った人でなければ分からない危険や、コツが存在します。
こうしたものを実際に経験した人と難易度の高いコースにチャレンジするのであれば、安全な登山を楽しむことができます。

「鎌ヶ岳」の場合、中級者向け以上コースに関しては、まず経験者と一緒に登山するのがベターです。

<下に続く>

鎌ヶ岳の5つの登山口とアクセス、駐車場

鎌ヶ岳の5つのコースを示す数字

では、鎌ヶ岳の5つの登山口を見ていきましょう。
鎌ヶ岳の登山口には、以下のところがあります。

  1. 宮妻峡駐車場登山口
  2. 湯の山温泉
  3. 三獄寺登山口
  4. 甲津畑登山口
  5. 武平トンネル西口

続いて、それぞれの登山口について詳しくみていきます。

宮妻峡駐車場登山口

紅葉が美しいことで有名な「宮妻峡」ですが、そこの駐車場にある登山口から「鎌ヶ岳」に登ることができます。
秋の時期にはたくさんの人が訪れますので、「宮妻峡駐車場登山口」付近に駐車するのが難しいこともあります。

しかし駐車場付近にもたくさんの紅葉が植わっており、ここからの眺めは最高です。

登山口へのアクセス

公共の交通機関を利用して「宮妻峡駐車場登山口」へ行く場合、「JR四日市駅」から「三重交通バス」でアクセスできます。
しかしバスは1時間に1本しか走っていませんので、時刻表のチェックは必須です。

また「近鉄四日市駅」からもバスでアクセスすることができます。
しかしここからのバスは1日に1本だけです。

そのため「近鉄四日市駅」からバスでアクセスする場合は、さらなる注意が必要です。
マイカーでアクセスする場合、「東名阪自動車道四日市インターチェンジ」を降り、宮妻峡方面へ20分ほど走れば到着します。

しかし天気の悪い日には宮妻峡手前の林道が通行止めになることもあります。

登山口の駐車場

登山口付近には「宮妻峡駐車場」があります。
しかし上記でも述べたように、込み合うシーズンがあったり、天候によっては通行止めのために到着できないこともあります。

湯の山温泉

温泉があり、尚且つロープウェイの山麓駅があることから、多くの人が訪れるのが「湯の山温泉」です。
ここはすでに観光地としても知られているためにバスの便が良く、尚且つ駐車場もたくさん存在します。

加えてここには「鎌ヶ岳」の登山口があるために、毎年たくさんの登山客が訪れるところとしても有名です。
「湯の山温泉登山口」からの登山コースはいくつか存在します。

そのためここから入山する人全てが同じルートをたどるとは限りません。
しかし比較的緩やかなコースが多いために、初心者向けの登山口であると言えます。

登山口へのアクセス

アクセスは近鉄「湯の山線」の「湯の山温泉駅」から「三重交通バス」で向かいます。
最寄りのバス停は「湯の山温泉」で、バスに乗っている時間は10分ほどです。

ちなみにバスは「四日市駅」からも出ています。
マイカーでのアクセスは、「東名阪自動車道」の「四日市インターチェンジ」でおり、国道477号を走って「湯の山方面」へ向かいます。

登山口の駐車場

上記でもふれたように、ここは有名な観光地です。
そのため駐車場は多数あります。

それでも場所によって有料である場合と、無料である場合がありますので、事前のチェックが必要です。

三獄寺(三岳寺)登山口

ここは「三嶽寺(三岳寺)」の脇にある、雲母峰方面への登山口です。
境内から石仏の並ぶ遊歩道を登ると、道が見えてきます。

ここから「鎌ヶ岳」に登ります。
近くには温泉施設などもあるために、登山後の疲れた体を癒すことも可能です。

登山口へのアクセス

アクセスは近鉄の「湯の山温泉駅」から「三重交通バス」で向かいます。
最寄りのバス停は「湯の山温泉」で、バスに乗っている時間は10分ほどです。

ちなみにバスは「四日市駅」からも出ています。
マイカーでのアクセスは、「東名阪自動車道」の「四日市インターチェンジ」でおり、国道477号を走って「湯の山方面」へ向かいます。

しばらく走ると「三嶽寺(三岳寺)」に到着します。

登山口の駐車場

駐車場は「湯の山温泉」の駐車場を使用できます。
駐車可能台数は60台で、登山口までの距離は約400mです。

甲津畑登山口

正確にいうのであれば、「甲津畑登山口」は「雨乞岳」の登山口になります。
しかし「雨乞岳」から「鎌ヶ岳」に向かうルートが存在し、実際に「甲津畑登山口」からの「鎌ヶ岳」登山を楽しむ人がいます。

この登山口の特徴の1つは、登山ポストが設置されていることです。
ここに「登山届」を提出することができます。

多くの人は自家用車でのアクセスを好みます。
もちろん公共のバスでもアクセスは可能です。

登山口へのアクセス

「甲津畑登山口」にバスでアクセスする場合、近江鉄道「八日市駅」から「近江鉄道バス」で山上へ向かいます。
しかし登山口付近までバスは走っていないために、ここからはタクシーを利用することになります。

自家用車でアクセスする場合、「名神高速八日市インターチェンジ」から「国道421号」の「永源寺方面」に進みます。
すると登山口の駐車場が見えてきます。

登山口の駐車場

駐車場は「雨乞岳」登山口駐車場が利用できます。
ここから「甲津畑登山口」は約200mです。

武平トンネル西口

「鎌ヶ岳」だけではなく「御在所岳」や「雨乞岳」への登山口としても有名なのが、「武平トンネル西口」です。
名前が示すようにこの登山口は武平峠にある「武平トンネル」の手前にあります。

トンネル出口、そして東口に駐車スペースがあります。
ちなみに東口にはトイレも設置されています。

登山口へのアクセス

「武平トンネル西口」までのアクセスは、自家用車が一般的です。
「東名阪自動車道四」の「日市インターチェンジ」から武平峠に向けて車を走らせると、目的地までたどり着きます。

登山口の駐車場

「武平トンネル西口駐車場」があり、ここからすぐに登山口に向かうことができます。
また「武平トンネル東口駐車場」もあり、ここにはトイレがあります。

<下に続く>

鎌ヶ岳の登山モデルコース、おすすめ6選

鎌ヶ岳の登山モデルコース、おすすめ6選を示す数字

では、鎌ヶ岳の登山モデルコースを見ていきましょう。
鎌ヶ岳の登山モデルコースには、以下のものがあります。

  1. 武平峠コース(難易度:初心者)
  2. 長石谷コース(難易度:初心者)
  3. 三ツ口谷コース(難易度:上級者)
  4. カズラ谷コース(難易度:上級者)
  5. 鎌尾根コース(難易度:上級者)

続いて、それぞれのコースについて詳しく見ていきます。

武平峠コース(難易度:初心者)

「武平峠コース」は「武平峠」から「鈴鹿山脈」の県境縦走路で「鎌ヶ岳」へ向かうルートです。
このルートでの「鎌ヶ岳」アタックが最短距離となります。

しかし天候が悪いと滑落の危険があるために、注意が必要です。
まず滋賀県側の「武平峠トンネル西駐車場」から登山道に向かいます。

「武平峠」までは20分程度で、そこからはアップダウンを繰り返す登山道となります。
この道をしばらく歩くと、「鎌ヶ岳」が見えてきます。

その後は風化した花崗岩の崩れやすい足場を歩くことになります。
さらに歩くと危険な道を回避するための迂回ルートが現れますので、ここを通るようにします。

そのまま歩き続けると鎖場が現れ、「鎌ヶ岳」山頂に到着します。

長石谷コース(難易度:初心者)

「長石谷コース」は「湯の山温泉」から「鎌ヶ岳」へ登るルートをたどります。
このコースは長い谷を歩くものですが、それほど難しくはないために、特別な沢登りの経験や技術がなくても問題ありません。

それでもできることならば、経験者と一緒に登山を行うほうが良いでしょう。
また天候が悪いときは増水の危険があるために、このコースでの登山は中止すべきです。

入り口はロープウェイ乗り場の駐車場から舗装道を40分ほど歩いたところにあります。
そこから谷へ降りてコースに入ります。

このコースの最大の目玉であり、尚且つ難所ともいえるのが、滑滝です。
ここを越えなければ「鎌ヶ岳」山頂には行けませんが、慎重に歩けば問題ありません。

三ツ口谷コース(難易度:上級者)

「三ツ口谷コース」は「鎌ヶ岳」への沢登りルートをたどることになります。
移動距離は短く、ルートもしっかりしているために、初心者でも大丈夫です。

また特別な沢登りの技術がなくても問題ありません。
しかし難所がいくつかあり、尚且つ悪天候の際は増水や落石の危険があります。

そのためできることならば経験者と一緒に登山し、悪天候の際はこのコースをたどることは避けるようにします。
「湯の山温泉」から「鈴鹿スカイライン」を走り、「蒼滝トンネル」を過ぎて大きなカーブを超えたあたりにスペースがあり、そこに駐車できます。

このスペース付近に「三ツ口谷登山口」の標識があり、そこから登山を開始することができます。

カズラ谷コース(難易度:上級者)

「カズラ谷コース」は「宮妻峡」から「鎌ヶ岳」へ向かうルートをたどります。
距離はそれほどないものの、やせ尾根や急登の多い道を歩くために、難易度は高めです。

また天候の悪いときは滑落や落石の危険があります。
そのためこのコースでの登山は中止すべきです。

カズラ谷コースの高低差は800mと大きく、体力を必要とします。
しかしその分、景色の移り変わりを満喫することができます。

鎌尾根コース(難易度:上級者)

「鎌尾根コース」は「水沢峠」を越えて「水沢岳」に向かい、そこからを「岳峠」、「鎌ヶ岳」をめぐるコースです。
移動距離も長く、尚且つ花崗岩の風化した岩場のコースですので、体力とスキルが求められます。

また天候の悪いときは滑落の危険もあるために、初心者には難しいコースです。
このコースのスタート地点は「カズラ谷山口」です。

そこから「水沢峠」までは比較的安全な道をたどることができますが、「水沢岳」へ向かう道は急登になります。
また「水沢岳」からはアップダウンが激しくなり、尚且つ岩場が多くなります。

そのため経験者であっても、慎重に歩く必要があります。

<下に続く>

鎌ヶ岳のロープウェイからの眺望も魅力的

「湯の山温泉駅」と「山上公園駅」を結ぶ「御在所ロープウェイ」を利用すれば、鈴鹿山脈の主峰であるもう1つの山、「御在所山」山頂まで一気にアクセスすることができます。
ここからは「鎌ヶ岳」への縦走ルートがあるために、多くの人がロープウェイを利用します。

また標高差780mを誇る「御在所ロープウェイ」からは「湯の山温泉街」、「四日市市街地」、「伊勢平野」、そして「伊勢湾」などの絶景を一望できます。

<下に続く>

鎌ヶ岳の魅力と見どころ

鎌ヶ岳の8つの魅力と見どころを示す数字

では次に、「鎌ヶ岳」の魅力について見ていくことにしましょう。
今回ご紹介するのは、以下の8つです。

鎌ヶ岳の魅力と見どころ①:山頂の絶景

「鎌ヶ岳」登山の一番の魅力は、何と言っても「山頂の絶景」でしょう。
ここは鈴鹿山脈の一部であるために、周りには壮大な景色が広がっています。

美しい山々をはじめとする大自然を目にすると、感動すること間違いなしです。

鎌ヶ岳の魅力と見どころ②:山頂には鳥居と祠がある

「鎌ヶ岳」山頂には「小さな鳥居と祠」があり、そこには「天照皇大神宮社」と書かれています。
以前、「鎌ヶ岳」は「冠峰」や「釜嶽」と呼ばれていました。

そして多くの詩人や俳人が、漢詩や和歌で「鎌ヶ岳」を詠んでいます。
また自然信仰の対象としても親しまれてきた山で、信仰心の強い人は、山頂の祠を拝んだのです。

ちなみに奥には小さな休憩所が存在します。

鎌ヶ岳の魅力と見どころ③:美しい花がたくさん咲いている

「鎌ヶ岳」にはたくさんの自然が存在します。
そして美しい木々だけではなく、「花」を目にすることもできます。

普段はあまり見ることのない種類の花も咲いており、こうしたものは写真に収めることができます。
咲く花は標高や季節によって異なりますので、チョイスするコースや「鎌ヶ岳」を訪れる季節によって、異なる花を見ることができます。

鎌ヶ岳の魅力と見どころ④:木々の迫力を感じられる

上記の候でも述べましたが、「鎌ヶ岳」には「たくさんの木」が植わっています。
これらの木は非常に力強く育っています。

「鎌ヶ岳」は岩場が多い山です。
そのような山から生え出る木ですので、丈夫であり、見ごたえがあります。

これらの木は「鎌ヶ岳」に迫力をもたらしています。

鎌ヶ岳の魅力と見どころ⑤:四季を楽しめる

山に生えている木は、季節によって表情を変化させます。
その理由は木の葉にあります。

夏から秋にかけて気温が一気に下がると木の葉が赤や黄色に色づきます。
そして「鎌ヶ岳」の木の葉も秋になると色づき、美しさを増します。

また雪が降ると一面が真っ白になり、夏や秋とは異なる山へと変化するのです。
このように「鎌ヶ岳」は、「季節を感じることのできる場所」でもあるのです。

鎌ヶ岳の魅力と見どころ⑥:岩場を楽しめる

冒頭でもご紹介しましたが、「鎌ヶ岳」の特徴の1つは、「岩場が多いこと」です。
そのため日本にいながらもアルペン登山を楽しんでいるような感覚で登山を行うことができます。

大きな岩によって構成されている場所などは迫力があり、見ているだけでも「おお!」と声をあげてしまいたくなるほどです。

鎌ヶ岳の魅力と見どころ⑦:谷を楽しめる

「鎌ヶ岳」の登山コースの中には、「谷を歩くルートをたどる」ものがあります。
「登山」と聞くと、坂道を歩くことをイメージする人は少なくないはずです。

しかし「鎌ヶ岳」の場合、谷を通って山頂を目指すコースが多々あるのです。
谷には水があり、さわやかさをもたらしてくれます。

鎌ヶ岳の魅力と見どころ⑧:様々なコースで異なる景色を楽しめる

「鎌ヶ岳」には「いくつかの登山コース」が存在します。
そのため登山に挑戦する度に異なるコースをチョイスすることもできますし、自分のレベルに合った登山を楽しむことも可能なのです。

コースの中には分岐が多いところもあるために、注意しなければなりませんが、頂上までのルートがたくさんあるというのは、大きなメリットです。

<下に続く>

鎌ヶ岳と鈴鹿山脈をもっと!周辺の宿泊施設やキャンプ場おすすめ6選

キャンプ場で盛り上がる人たち

では、鎌ヶ岳周辺の宿泊施設やキャンプ場を見ていきましょう。
鎌ヶ岳周辺の宿泊施設やキャンプ場には、以下のところがあります。

  1. 宮妻峡キャンプ場
  2. 宮妻峡ヒュッテ
  3. 宇賀渓キャンプ場
  4. 高尾高原キャンプ場
  5. 八風キャンプ場
  6. 名阪森林パークキャンプ場

続いて、それぞれの宿泊施設やキャンプ場について詳しく見ていきます。

宮妻峡キャンプ場

「宮妻峡キャンプ場」は「鎌ヶ岳」登山を計画する人達の中では非常に有名な場所です。
春から秋にかけて営業しており、宿泊施設はバンガロー、テント、山の家、山荘などです。

宮妻峡の駐車場が隣接しており、尚且つ「入道ヶ岳」の新道コースの登山口となっています。
そのため宿泊予定はなくても、登山を行う大勢の人がこの場所を訪れます。

このキャンプ場では内部川での水遊びが主なアクティビティです。

宮妻峡キャンプ場
住所:三重県四日市市水沢町69
電話番号:059-329-2316(宮妻観光協会)
営業時間:4月~11月
定休日:12月~3月
入場料や利用料:宿泊施設により異なる(ウェブサイトを参照)
URL:宮妻峡キャンプ場

宮妻峡ヒュッテ

「宮妻峡ヒュッテ」は三重県四日市市の「宮妻峡」に位置していますが、「宮妻峡キャンプ場」とは異なります。
四日市が管理する通年営業の宿泊施設で、どちらかというと登山者やハイカーに山小屋感覚で使用される宿泊施設です。

食事の提供はないために、自分で食量を持ち込む必要があります。

宮妻峡ヒュッテ
住所:三重県四日市市水沢町28
電話番号:059-329-2237
営業時間:チェックイン17:00、チェックアウト10:00
定休日: 火曜・水曜日(7月、8月は火曜日のみ)
入場料や利用料:宿泊和室1人1泊760円、小中460円、休憩和室1人380円、小中260円、毛布1枚160円
URL:宮妻峡ヒュッテ

宇賀渓キャンプ場

「宇賀渓キャンプ場」は鈴鹿山脈の「滝が岳」の北東にある、「宇賀溪谷」に位置するキャンプ場です。
キャンプ用具の一式のレンタルもあるために、気軽に訪れることができます。

このキャンプ場には美しい川原があり、ハイキングや川遊びができます。
また豊かな自然の中でバーベキューも行うことができます。

空気も綺麗で、家族でも楽しめるところとなっています。

宇賀渓キャンプ場
住所:三重県いなべ市大安町石榑南2999-5
電話番号:0594-78-0175
営業時間:メール受付24時間
定休日:年末年始
入場料や利用料:ウェブサイト参照
URL:宇賀渓キャンプ場

尾高高原キャンプ場

「尾高高原キャンプ場」は「釈迦ケ岳」の東麓に広がる「尾高高原」に位置しています。
非常に涼しく、さわやかな場所であるために、リゾートスポットとして知られている場所です。

キャンプ場にはバンガロー4棟、常設テント41張を備えたテントサイトを有しています。
「三重県民の森」に隣接しており、「釈迦ケ岳」山中へと伸びる「朝明渓谷」への入口が存在する場所としても知られています。

尾高高原キャンプ場
住所:三重県三重郡菰野町杉谷2300-1
電話番号:059-396-3900
営業時間:チェックイン11:00、チェックアウト10:00
定休日:不定休
入場料や利用料: 大人(中学生以上) 200円、子供(小学生) 100円
URL:高尾高原キャンプ場

八風キャンプ場

「八風キャンプ場」は「釈迦岳」の麓近くの「田光川」の溪谷沿いにあります。
自然環境をそのまま活かしたキャンプ場で、魚釣りや水遊びといったアクティビティを楽しむことができます。

キャンプ場の東側には「東海自然歩道」があり、通り沿いに「八風の大石」を見ることができます。
これは大きさが18畳ほどもあり、「竜神」が祀られていると言われています。

またキャンプ場付近には「御在所山」や「尾高高原」があり、登山やハイキングを楽しむことができます。

八風キャンプ場
住所:三重県三重郡菰野町田光1823
電話番号:059-396-2788
営業時間:問い合わせ受付 9:00〜17:00
定休日:不定休
入場料や利用料:ウェブサイト参照
URL:八風キャンプ場

名阪森林パークキャンプ場

「名阪森林パークキャンプ場」は、「鈴鹿川」の上流、「アマタノ川」沿いに位置しています。
自然が豊かであり、尚且つスポーツ施設が充実しているために、家族で訪れても楽しめる場所です。

オートキャンプもできますが、シーズンオフのみとなっています。

名阪森林パークキャンプ場
住所:名阪森林パークキャンプ場
電話番号:0595-98-0605
営業時間:4~9月、チェックイン13:00、チェックアウト11:00(宿泊施設はチェックイン13:00、チェックアウト10:00)
定休日:火曜・水曜
入場料や利用料:ウェブサイト参照
URL:名阪森林パークキャンプ場

<下に続く>

鎌ヶ岳の楽しみ方は様々!

鎌ヶ岳登山を行っている女性

「鎌ヶ岳」には様々な登山コースが存在します。
そしてコースによっては初心者でも楽しめるために、「自分は山経験が浅いので、鎌ヶ岳には行けない」などと悩む必要はないのです。

周辺の見どころも充実していますので、ぜひ一度「鎌ヶ岳」登山にチャレンジなさってください!

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