【ミャンマー】シュエダゴンパゴダとは
そもそもパゴダとは?
東南アジアの仏塔または塔状仏堂のことを指してパゴダといいます。
もともとはインドのストゥーパという仏塔から形を変えて発展しました。
正方形、多角形、円形などの形を少しずつ縮小しながら積み重ね、その上に角錐形や円錐台状の鉢、そして高い尖塔を積み重ねるという手法で作られています。
日本では主にミャンマー様式の仏塔を指してパゴダと呼びます。
中には釈迦仏の遺骨や仏舎利の代用としての経文が安置されています。
シュエダゴンパゴダの魅力
シュエダゴンパゴダはパゴダの中でも有名で、豪華絢爛だと言われています。
ミャンマーでも随一の観光スポットであり、現地の人の振興の中心でもあります。
その最大の魅力は数々の仏塔と仏像、その宝飾にあります。
本物のダイヤモンドや金を用いて作られており、仏教徒たちの信仰の深さを感じることができます。
またシュエダゴンパゴダは見る時間帯やその角度、天候などでその姿が大きく変化します。
昼間の太陽の光に輝く姿も、夜のライトアップに照らされる姿も荘厳で、見る人の心を魅了します。
シュエダゴンパゴダの伝説と歴史
シュエダゴンパゴダの最初の建設は今から2500年以上前だと言われています。
インドで商人が仏教における最高の位の人物、ブッダに出会い、聖髪を8本貰ったので、それを祀るためにこのシュエダゴンパゴダを建てたという伝説が今も語り継がれています。
現在の形は15世紀ごろ、バゴーの女王シンソープが作ったと言われています。
その後シュエダゴンパゴダは増改築を繰り返す中で、歴代のビルマ王はここを参拝し、新しい塔を建てたり黄金を祀ったりということをしてきました。
その多くの奉納品から今のシュエダゴンパゴダの光り輝く姿と、数多くの尖塔という形が徐々に作られていったのです。
そして今もその数は増え続けています。
シュエダゴンパゴダがあるミャンマー、ヤンゴンはどんなところ?
ヤンゴンは2006年まではミャンマーの首都だった、ミャンマーの中心地です。
500万人以上の人口がいるミャンマー最大の都市で、物流や文化、信仰の中心でもあります。
とはいえ衛生面ではまだ整備が十分とは言えない環境にあります。
バケツの水をそのまま飲み水に使用したりするような店もありますので、飲食店、特に路店での飲食は避けた方がいいです。
水道、電気等のインフラの整備も不十分です。
夜のシュエダゴンパゴダも美しく魅力的ですが、帰り道などは暗いので十分気を付けましょう。
近くのホテルを取るのもおすすめです。
ミャンマーについてはこちらの記事で詳しくご紹介しているので是非ご覧ください。
アジアの神秘が溢れる国!ミャンマーのおすすめ観光スポット20選!有名観光地!ミャンマーはどんな国?場所、気候、治安は? ミャンマーはどんな国? ミャンマー ...
シュエダゴンパゴダを訪れる前に知っておきたい「八曜日」
ミャンマーでは水曜日を午前と午後に分けて考えた八曜日という考え方があります。
現地の人は皆自分の生まれた日の曜日を覚えていて、それによって守護神や方角、持って生まれた性格のようなものが決まっています。
日本で言う血液型や正座のような考え方に近いです。
その八曜日によって占いをすることもできます。
シュエダゴンパゴダではこの八曜日によって参拝の際の入り口が異なります。
シュエダゴンパゴダに行く前には自分の生まれた日の曜日を調べてから向かいましょう。
シュエダゴンパゴダの4つの参道と入口
シュエダゴンパゴダには東西南北に4つの入り口があります。
北門へは階段とエレベーターがあり、金曜日や日曜日、水曜の午後の入り口に近いです。
東門へはエレベーターと階段があり、月曜日や火曜日、日曜日の入口へはここが便利です。
南門のすぐ横には階段、東門との間にエレベーターがあります。
こちらの門は水曜の午前、火曜日、土曜日の参道に近いです。
そして西門。
土曜日、木曜日、水曜の午後などの入り口に近く、エスカレーターと階段へ西門へと向かいます。
シュエダゴンパゴダの入場料と入場方法
シュエダゴンパゴダの入場料
シュエダゴンパゴダは現地の人は無料で参拝できます。
外国人のシュエダゴンパゴダへの入場料は8000チャット。
日本円で約600円ほどになります。
入場料を払うとシールを渡されます。
これが入場料を支払った証となり、これを貼っていれば一日中シュエダゴンパゴダの再入場が可能になります。
シールなので当然剥がれやすいです。
無くしてしまったら再入場はできませんので、必ず剥がれていないかまめに確認しましょう。
参拝中はシールがスタッフにも確認できるように、見える場所に貼っておきましょう。
シュエダゴンパゴダの入場方法
入口で入場料8000チャットを支払います。
その後手荷物・服装チェックがあります。
不審なものを持っていないか、参拝に適した服装をしているかのチェックです。
服装に関しては後で詳しくご紹介しますが、特に女性は日本では気にしないようなことに気を配らなければなりません。
煩わしく思うかもしれませんが、きちんとルールを守って参拝しましょう。
シュエダゴンパゴダの参拝時間
シュエダゴンパゴダの参拝可能時間は早朝の4時から22時です。
とはいえ日中、日が高い時間は暑くて裸足での参拝は難しいため、早朝や日が傾いてからの時間帯での参拝が多いです。
この時間帯は観光客が多いので、所要時間は2時間ほどですが、時間には余裕を持ってシュエダゴンパゴダへの参拝へ向かうようにしましょう。
また夜のライトアップはシュエダゴンパゴダの魅力でもありますが、周りの町には街灯の整備が行き届いていない場合もあります。
特に女性の夜間一人での参拝は十分気をつけましょう。
シュエダゴンパゴダの参拝方法
まず自分の曜日に適したお供え物と金箔を近くのお店で購入しておきます。
そして参道に入る前、石畳に座り、頭を三度地面に付けるように頭を下げて祈りを捧げます。
そして参道に入り、先ほどの金箔を仏像の体に貼ります。
この時自分の良くなりたい場所に貼るとその場所の状態が良くなると言われています。
健康などに不安がある場合は此処でしっかりお参りしましょう。
そしてその後に生まれ曜日の神様に購入したお供え物を供えます。
その時に願い事をし、そこに置いてある備え付けのカップで年齢足す1をした回数分水をかけます。
そして最後にシュエダゴンパゴダの尖塔部に祈りをささげて参拝は終わりです。
事前に自分の曜日とお供え物を調べておくとスムーズに参拝できますね。
シュエダゴンパゴダの見どころ7選
シュエダゴンパゴダの見どころ①:パゴダに散りばめられた宝石や金箔
シュエダゴンパゴダの一番高い仏塔は100m以上の高さがあります。
その全てに本物の金のプレートが張り付けてあります。
その枚数なんと8688枚。
またパゴダ内には5000個のダイアモンド、1000個のルビーなど7000もの宝石がちりばめられていると言われています。
尖塔には76カラットのダイアモンドが埋め込まれていて、その光は夜になると神々しく遠くまで届きます。
参拝中いろいろな場所でその美しさに目を奪われるはずですよ。
シュエダゴンパゴダの見どころ②:早朝、昼、夜で違った魅力のパゴダ
早朝は現地の人の参拝が多くみられ、子どもから大人まで熱心に祈る姿を見ることができます。
昼は気温が上がることから石畳が熱くなってしまい、裸足での参拝はかなり難しいです。
路面店などは行っているので周辺の街並みを歩きながら遠くからシュエダゴンパゴダを眺めるのがおすすめです。
夕方は日没までの淡い光に照らされて暗い夜へのグラデーションを楽しめます。
夜はライトアップ。
人工的な光に照らされ神々しい姿は迫力があります。
シュエダゴンパゴダの見どころ③:見る位置によって色が変わるダイアモンド
シュエダゴンパゴダの塔の先端に埋め込まれたダイアモンド。
このダイアモンドは見る角度によって色が変わります。
これが確認できるのは夜。
回りが暗くなってから、Singu’s王の鐘周辺の石畳をよくよく見てください。
石にチョークのようなものでRed、Yellowなどの文字が書かれています。
それはその場所からダイアモンドをみると、その色に光って見えるという印です。
ミャンマー人の現地ガイドにもあまり知られていない場所です。
シュエダゴンパゴダの見どころ④:裸足で乗るエスカレーター
シュエダゴンパゴダの境内は少し高い所にあり、門からエスカレーターで境内へ向かいます。
もちろん階段もありますが、エスカレーターの方が楽に境内へ行けますね。
シュエダゴンパゴダの参拝の際は裸足であることが義務付けられているため、このエスカレーターにも裸足で乗ることになります。
いつも日本でエスカレーターに乗る際はもちろん土足なので、裸足で乗るのには少し違和感がありますね。
ちなみにこのエスカレーター。
日本の三菱電機の製品が使われています。
遠く離れたミャンマーの文化的な施設に日本の技術が使用されているのは嬉しいですね。
シュエダゴンパゴダの見どころ⑤:ライトアップされる仏像
シュエダゴンパゴダは昔からのミャンマーの歴史を感じられる中に最新鋭の技術が融合されている部分がいくつかあり、それが魅力でもあります。
そのうちの一つが、先ほどのエスカレーターであり、この仏像のライトアップです。
シュエダゴンパゴダは夕方薄暗くなる時間帯から、ライトアップが行われます。
仏塔本体にも光があたり黄金に輝くのと同時に、各仏像の後ろのLEDライトが光り、仏像がライトアップされます。
その様子はまるで仏像に後光が差したようです。
仏像の神々しさがより際立つような、少し罰あたりのような。
見る人に寄って好みは分かれそうですが、夜のシュエダゴンパゴダの魅力の一つです。
シュエダゴンパゴダの見どころ⑥:マハーガンダーの釣鐘
パーリ語という南伝上座部仏教の経典で使用される言語で偉大なる鐘という意味を持つ、マハーガンダーの釣鐘。
昔戦争時にイギリスがこの鐘から大砲を作ろうと持ち出したことがありました。
しかしこの釣り鐘は23tもあり、運んでいる途中で川に落ちてしまい、そのまま長い間放置されていました。
その語それを発見した現地の人たちに寄って川から引き上げられ、今の場所に祀られるようになりました。
シュエダゴンパゴダの見どころ⑦:アシェ モウッ
東の参道であるアシェ モウッはまっすぐのびた石畳の先にシュエダゴンパゴダを臨むことができるスポットです。
シュエダゴンパゴダの全景を写真におさめるならここがおすすめです。
また、道沿いにはたくさんの露店が立ち並び、参拝に必要なものやお土産などを購入することができます。
現地のおすすめであるココナッツジュースもその場で実を割ってストローを指すだけというシンプルなものですが、栄養もたっぷりで美味しいので人気です。
ココナッツの実は割って果実も食べることができます。
日本ではできない経験ですね。
シュエダゴンパゴダを訪れる際の注意点
シュエダゴンパゴダを訪れる際の注意点①:服装
シュエダゴンパゴダの参拝の際、特に女性の服装には気を配る必要があります。
まず肌の露出が多い服は止めましょう。
お腹や肩が極端に出ているものや、膝上のショートパンツやスカートなども禁止です。
また参拝の際は裸足で入ることになるので靴下や靴も禁止です。
ストッキングやタイツ類もその場で脱がなければならなくなりますので、履いていかないようにしましょう。
シュエダゴンパゴダを訪れる際の注意点②:おすすめの持ち物
参道入り口周辺に仏具やお供え品が売っています。
参拝の際はこれを購入してから行くようにしましょう。
また水などの飲み物も持って行くようにしてください。
衛生面があまり良くないので路面店での購入はおすすめできません。
ミャンマーは暑いので水分補給は十分心がけましょう。
また日差しが強いので帽子、サングラス、日焼け止めクリーム、スコールに備えて折りたたみ傘などを持って行くと便利です。
シュエダゴンパゴダを訪れる際の注意点③:修復工事期間
シュエダゴンパゴダは5年ごとに定期的に修復工事を行っています。
オンライならば2019年の予定でしたが、老朽化が進んだ場所もあることから前倒しになり、2018年9月から修復工事がスタートしています。
2019年現在修復終了の時期は未定となっています。
しかしその期間中も参拝は行うことができます。
さらに修復期間中は金箔などの寄進の時期でもあります。
そのためシュエダゴンパゴダの周囲も盛り上がりますので、この時期に行くメリットも多いにあります。
シュエダゴンパゴダ観光の所要時間とおすすめの時間帯
シュエダゴンパゴダは入場から参拝終了までおおよそ1時間半から2時間かかると言われています。
細かい見どころが多いので全てをゆっくり見学するともう少し掛かってしまうかもしれません。
おすすめの時間帯は早朝か日没前後以降です。
早朝は参拝する地元の僧などの風景が見ることができ、夜はライトアップで光り輝く姿が見られるためです。
シュエダゴンパゴダの参拝は裸足が義務付けられているため、日中は地面が熱くて歩くことができません。
遠くからその姿を眺めるだけなら、太陽光があると綺麗に写真などにも映えるので日中もおすすめです。
シュエダゴンパゴダへのアクセス
シュエダゴンパゴダはミャンマーの旧首都、ヤンゴンの北側に建てられています。
ヤンゴンの中心地からはタクシー移動が便利で、10分から20分ほどかかります。
中心部は渋滞をすることが多いので、時間は余裕を持って見ておきましょう。
ミャンマーのタクシー料金は交渉制なので、乗車の際に料金を交渉する必要がありますが、大体中心部からは200チャット程が目安だと言われています。
その他の公共交通機関としては、バスがあります。
シュエダゴンパゴダの東側に停留所があるYBS-11系統に乗ると便利です。
シュエダゴンパゴダ
住所:1 Shwedagon Pagoda Rd., Dagon Township, Yangon, Myanmar
電話番号:+95 1 375 767
営業時間:4時から22時
入場料や利用料:8000チャット
URL:シュエダゴン・パゴダ
シュエダゴンパゴダの参拝方法。ミャンマー最大のパワースポットのまとめ150
シュエダゴンパゴダはミャンマーを代表する観光地です。
それと同時に宗教施設として地元の人たちの心に古くから根付いてきた場所でもあります。
是非訪れる際は、そのことを忘れず、信仰の妨げにならないよう、ゆっくり楽しんでくださいね。
日本のパワースポットとはまた違うエネルギーにあふれた素敵な場所です。