【東京駅の正面玄関】丸の内中央口って?
東京駅と聞いて思い浮かべるのが「赤レンガの駅舎」でしょう。
丸の内中央口はこの赤レンガ駅舎にあります。
東京駅は、明治29(1896)年2月に建設計画が始まり、18年後の大正3(1914)年12月に駅舎が完成しました。
駅舎に使われた赤レンガは、現埼玉県深谷市にあった「日本煉瓦製造」のものを767万個、「品川白煉瓦」の白煉瓦を93万個を使用。
東海道本線の起点駅となり、当時から重要な役割を担っていました。
しかし、昭和20(1945)年5月25日の東京大空襲で駅舎3階のほとんどが焼失。
約半年後には再建がスタートしましたが、シンボルであったドームは修復されませんでした。
駅舎建て替え計画は何回も浮かび上がりますが、そのたびに議論は立ち消え。
平成11(1999)年にようやく、当時の石原慎太郎都知事がJR東日本社長との間に駅舎の復元を合意しました。
「復元」ではなく「復原」とされたのは、「原型に戻す」という意味だったからと言われています。
国は復原を見据え、平成15(2003)年に丸の内駅舎を重要文化財に指定。
待ち望んでついに、平成24(2012)年10月1日に開業当時の東京駅が復原されグランドオープンしました。
この東京駅の赤レンガ駅舎の真正面にあるのが丸の内中央口です。
東京駅、丸の内中央口への行き方
丸の内中央口へは、駅構内の看板を頼りに進んでいきましょう。
目印となる看板は、「丸の内中央口」と「皇居方面」の2つ。
各路線から丸の内中央口への平均所要時間は以下の通りです。
- 東北・北海道・山形・秋田・上越・北陸新幹線:6分
- 東海道新幹線:6分
- 上野東京ライン(東海道本線・宇都宮線・高崎線・常磐線)・中央線・山手線・京浜東北線:4分
- 横須賀線・総武線:7分
- 京葉線:15分
下の東京駅構内の地図を参考にしてください。
URL:東京駅の構内地図
東京駅、丸の内中央口の特徴3つ
東京駅の丸の内中央口の特徴は3つあります。
それぞれどんな特徴があるのか、紹介していきましょう。
丸の内中央口の特徴①:丸の内中央口と地下中央口は別物
東京駅には「丸の内」がつく改札が7つもあります。
「丸の内中央口」と「丸の内地下中央口」は違う改札なので注意が必要です。
丸の内中央口は地上の改札ですが、地下中央口は地下1階にあります。
ホーム階を降りて中央通路を進んだところにあるのが「丸の内中央口」。
「丸の内地下中央口」は地下1階のグランスタ付近にあります。
丸の内方面の改札を利用するときは、地上改札なのか地下改札なのかよく確認しましょう。
丸の内中央口の特徴②:東京駅の改札で一番小さい
丸の内中央口は東京駅にある改札の中では規模が一番小さいです。
有人改札もありますが、自動改札は3つしかありません。
丸の内中央口の特徴③:皇室専用出入り口がある
東京駅の正面にあたる丸の内口の中央には皇室専用の出入り口があります。
皇族や国賓の方々が東京駅を利用するときに車を乗り降りする「御車寄せ(みくるまよせ)」が正面玄関に続きます。
東京駅は皇居の正面に位置する駅として、国の威厳を表す造りが見られるのです。
東京駅、丸の内中央口の周辺スポット5選
丸の内中央口の周辺スポットをみていきましょう。
丸の内中央口の周辺スポットには、以下のスポットがあります。
- 石碑
- 丸の内駅前広場
- 和田倉噴水公園
- 皇居
- 江戸城
では、それそれのスポットの見どころを詳しく紹介していきましょう。
丸の内中央口の周辺スポット①:石碑
丸の内中央口には「東京駅」と刻まれた石碑があります。
この石碑に使われている石は、八重洲橋を支えていたものだったとか。
石碑を囲んで記念写真が撮れる、丸の内中央口の人気のスポットです。
東京駅の石碑
住所:東京都千代田区丸の内一丁目9
営業時間:終日
丸の内中央口の周辺スポット②:丸の内駅前広場
丸の内駅前広場は、東京の玄関口にふさわしくなるようにと東京都とJR東日本が共同で整備しました。
広場は約6500㎡の広さで、白を基調とした御影石で舗装。
また、中央にはケヤキ、周辺にはサクラやモミジが植えられ、四季折々の木々を楽しむことができます。
中央通路を中心に芝生が敷かれ、夏場には水を張って路面温度の上昇を抑えます。
なお、デザインコンセプトの「風格首都東京の顔を創出する」ことが評価され、東京駅丸の内駅前広場と行幸通りが「2018年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
丸の内中央口を含め赤レンガ駅舎を正面に写真撮影できる人気スポットです。
東京駅丸の内駅前広場
住所:東京都千代田区丸の内一丁目9
営業時間:終日
丸の内中央口の周辺スポット③:和田倉噴水公園
和田倉噴水公園の見どころはなんといっても噴水です。
昭和36(1961)年、上皇明仁が結婚されたこと記念して大噴水が造られました。
平成5(1993)年、今上天皇が皇后雅子と結婚されたことを機に整備され、同7(1995)年に現在の公園が完成しました。
和田倉で水と緑を楽しめる空間として「継続と新たな発展」をテーマに創出されています。
噴水施設には大噴水や球体噴水など数種類の噴水。
噴水を見ながら、休憩所にあるレストランでランチ、ティータイム、ディナーを楽しめます。
和田倉噴水公園
住所:東京都千代田区皇居外苑3-1
営業時間:終日
入場料:無料
URL:千代田区観光協会 HP
和田倉噴水公園レストラン
住所:東京都千代田区皇居外苑3-1
電話番号:03-5224-6062
営業時間:ランチ 平日11:00~14:00 休日11:00~、13:00~の2部制
ティータイム 平日14:00~17:00 休日14:30~17:00
貸切ディナー 18:30~21:00
URL:和田倉噴水公園レストラン HP
丸の内中央口の周辺スポット④:皇居
皇居は明治天皇から今上天皇までの天皇の住まいです。
皇居には御所、宮殿、紅葉山御養蚕所、宮内庁庁舎などがあります。
庭園の東御苑は一般公開されており、整理券を受ければ誰でも見学することが可能です。
皇居
住所:東京都千代田区千代田1-1
電話番号:03-5223-8071
営業時間:午前回 9:00~整理券配布、10:00~参観開始
午後回 12:30~整理券配布、13:30~参観開始
※当日受付は各回300人定員で整理券が必要、事前申請は各回200人
定休日:日・月・臨時のとき
入場料:無料
URL:宮内庁HP 皇居
丸の内中央口の周辺スポット⑤:江戸城
江戸城は日本百名城の1つで、徳川家康の江戸幕府の本拠地となった城です。
当時の江戸は湿地帯の広がる荒れ地で、家康は根性と忍耐力で数年がかりの大規模工事を行いました。
日本中の素材と技術を集約して造られた江戸城は、スケールがとても大きく豪華な造りでした。
全国屈指の巨大な桝形門が3棟、大きな櫓も3棟現存して残っています。
天守閣は幕末の火災で焼失してしまったためありませんが、天守台からは東京の町並みを展望できるスポット。
そのほか、桜田門と桜田濠、富士見櫓が見どころです。
江戸城
住所:東京都千代田区千代田1-1
電話番号:03-3213-0095
営業時間:終日
定休日:無休
入場料:無料
URL:環境省HP 皇居外苑
東京駅、丸の内中央口周辺のバス乗り場
東京駅丸の内中央口周辺には丸の内北口バス停と丸の内南口バス停の2か所のバス乗り場があります。
各乗り場からの行き先は以下の通りです。
東京駅丸の内北口乗り場
・都営バス:錦糸町駅前、荒川土手
東京駅丸の内南口乗り場
・都営バス:晴海埠頭、東京ビッグサイト、有明一丁目、豊海水産埠頭
・東急バス:等々力操車所
詳しい情報は、以下をご覧ください。
URL:東京都交通局HP 都営バス
URL:東急バスHP 東京駅南口乗り場
東京駅、丸の内中央口周辺のタクシー乗り場
東京駅丸の内中央口に一番近いタクシー乗り場は、丸の内南口改札を出たところにあります。
丸の内側のタクシー乗り場はこの1か所のみです。
【中央口以外も】東京駅のその他の丸の内改札とそれぞれの特徴
東京駅は新幹線の終着駅となる大きな駅で多くの人が利用しています。
周辺にはオフィスビルも多く、観光客だけでなくサラリーマンの方々にとっても重要な駅です。
東京駅には全部で14か所の改札があり、丸の内側には半分の7か所があります。
では、丸の内中央口以外の丸の内改札口をみていきましょう。
丸の内中央口以外の丸の内改札には、以下の改札があります。
- 丸の内北口
- 丸の内南口
- 丸の内地下北口
- 丸の内地下中央口
- 丸の内地下南口
- 京葉地下丸の内口
丸の内中央口以外に6か所も改札があります。
続いて、それぞれの改札口について詳しくみていきます。
丸の内北口
丸の内北口は東京メトロ東西線・半蔵門線の大手町駅との乗り換えに利用されることの多い改札です。
赤レンガの展示室「東京ステーションギャラリー」に直結できます。
また、「ラブライブ!」や「ラブライブ!サンシャイン!!」に丸の内北口のシーンが登場することもあり、アニメの聖地巡礼で訪れる人も多いようです。
丸の内南口
東京駅で見ておきたいのは、丸の内駅舎の北口と南口にあるドームです。
ドームの天井裏には、創建当時の石膏パーツが取り付けられたレリーフの復原があります。
ドーム下の八角コーナーには、左を向く八羽の鷲が両手を広げて取り付けられ、その姿は躍動感あふれるものです。
また、ドーム内の8か所のコーナーには、十二支のうちの八支の彫刻が干支の方位に合わせて置かれています。
丸の内駅舎は、外面だけでなく内部の細かいところまでしっかり復原されています。
丸の内地下北口
丸の内地下北口には「東京駅旅行者救護センター」があります。
旅行の際にけがや病気をしたときに応急処置をしてくれます。
営業時間は8:00~20:00、年中無休で相手おり、無料で利用できます。
東京駅にこのような施設があるのは安心です。
丸の内地下中央口
東京駅構内で待ち合わせするときの一番のおすすめのスポットは「銀の鈴」です。
丸の内地下中央口と八重洲地下中央口を結ぶ地下中央通路の真ん中あたりにあります。
銀の鈴はガラスケースの中にあり、下から光が当てられています。
現在の銀の鈴は4代目です。
丸の内中央口は地上と地下の2か所があるので、待ち合わせするときは注意しましょう。
丸の内地下南口
丸の内地下南口には学生専用団体待合所があります。
学生団体は丸の内地下南口、一般団体は日本橋口と区別されています。
修学旅行などで新幹線を利用する場合の学生の集合場所です。
丸の内中央口から丸の内地下南口方向を目指すと看板があるので、それを頼りに進むと到着します。
京葉地下丸の内口
東京駅のなかでも京葉線のホームは他の路線と離れた場所にあり、乗り換えに時間がかかります。
丸の内中央口からは遠く、ほぼ有楽町なので国際フォーラムを利用するときにはこの改札が便利です。
東京駅の丸の内中央口は待ち合わせにおすすめのまとめ
2024年度に発行が予定されている10000円新紙幣の裏に、東京駅丸の内駅舎がデザインされることが決まりました。
丸の内中央口は赤レンガ駅舎の真ん中にある改札。
駅舎の正面になるので待ち合わせにはおすすめの場所です。
丸の内中央口以外に改札はあるので、待ち合わせするときには丸の内中央口を利用してみてはいかがでしょうか。