天津観光の基本情報
「天津」は中国五大都市の一つで、北京、上海、重慶と共に中央直轄市になっています。
多くの近代的なビルが立ち並ぶ新たな中国を象徴する最先端技術が融合した港湾都市です。
天津は沿岸沿いという土地柄、北京のゲートウエー(玄関口)として重要な役割を担ってきました。
19世紀後半から20世紀前半までは外国の侵略を受けて、形成された英・独・日・仏・露の租界の街並もあり、異国の雰囲気が漂っています。
天津には、中国4千年の歴史を感じることができる古代からの歴史的な多くの寺院と街並みが残されており、往時の伝統的建造物、租界地の名残を残す西洋建築街もあり、中国でも人気の観光スポットになっています。
天津で人気のおすすめ観光地25選!
では、天津の観光地をみていきましょう。
- 天津古文化街
- 海河文化広場
- 五大道
- 天津テレビ塔
- 大悲禅院
- 意大利风情街/奥式風情街
- 黄崖関長城
- 天津鼓楼
- 天津鼓楼
- 天津水上公園
- 解放橋
- 独楽寺
- 天津市歴史博物館
- 天津自然博物館
- 西開天主教堂
- 解放北路
- 静園
- 周恩来鄧穎超紀念館
- 浜海新区図書館
- 清東陵
- 天津大劇院
- 天津之眼
- 大堂吧(ザ・リッツ・カールトン天津ホテル)
- 天津海昌極地海洋世界
- 中国瓷房子博物館
①天津古文化街 (Tianjin Ancient Cultural Street)
天津市南開区にある「天津古文化街」は、天津ならではの西洋建築物の立ち並ぶ街並みで、中国文化に触れ、老舗や名店で買物ができる天津を代表するショッピングストリートです。
「古文化街」は、もともとは、古城の東側一帯に古くから栄えた歴史的建造物と商業の集中する地区でした。
天津市政府がこの地域の大規模な修復作業を1986年にスタートし、清時代の 「古文化街」を復活したのが始まりで、大幅な改築工事を行い、2004年にリニューアルオープンして現在に至っています。
古文化街には、「通慶里」「天后宮」「玉皇閣」などの歴史的観光資源をはじめ、100を超える店舗が軒を連ね、気軽に食事を楽しめるお店もたくさんあります。
天津で、春節に民家内部や門口に飾られる版画「楊柳青年画」や博多人形を彷彿とさせる「泥人形」などの伝統文化が感じられる伝統工芸品は、観光客にも人気です。
天津古文化街
住所:天津古文化街 天津市 中華人民共和国 300011
②海河文化広場 (Tianjin Haihe Cultural Square)
地元住民と多くの観光客に、天津の都会のオアシスとして、親しまれている「海河文化広場」は、天津古文化街の近くにある観光スポットです。
中国の伝統や文化を感じられる古文化街と現代の高層建築物が調和した水上テラスから天津の魅惑的な景色を観賞することもできます。
周辺エリアには、競技場施設や劇場をはじめ、映画館やレストランなどの施設が充実しており、一日中、多くの観光客が訪れ賑やかです。
天津の街の様々な建築物を訪ね、街の雰囲気を楽しみ、そして海沿いの広場でゆったりとした時間を過ごすには、最適な観光スポットです。
夜になると、階段状に設置されているライトが広場を囲む幕のように連なって、光の滝のように流れて、広場全体の景色を盛り上げます。
テラスから眺める都市の絶景ははずせません。
バラエティに富む観光スポットの数々ある天津観光で、一番のおすすめは「海河文化広場」の魅惑的な夜景です!
海河文化広場
住所:天津市河北区民生路 300011
③五大道 (Five Great Avenues)
「五大道」は天津の中心にある重慶や成都、常徳、大理、睦南、馬場と名づけられた五本の街道の総称として呼ばれている旧イギリス租界です。
当時は多くの西洋人や中国の著名人が住んでいた地区で、租界時代のフランス、イギリス、ドイツ、イタリア、スペインなどの洋館「小洋楼」が残されています。
芸術的に目を引く建築物や著名人の旧居などは、天津市政府による積極的な保護政策の対象となり、きれいに保存されて、人気の高い観光スポットになっています。
五大道エリアは、全長17km、面積は1.28平方kmもあり、すべてを歩いて見学するのは大変なので、民園体育場から出発する洋風馬車を利用して、主要ルートを約20分で回るコースを優雅に見学することもできます。
また近年、オシャレなレストランやバーなども増え、天津におけるグルメスポットとしても人気で、散策の途中で休憩してお茶を飲んだり、夜はライトアップされた建物を鑑賞しながら夕食を楽しむことができます。
五大道
住所:天津市和平区睦南道 300011
URL:五大道
④天津テレビ塔 (Tianjin Radio and Television Tower)
天津市河西区の聶公橋の南にある「天津テレビ塔」は電波塔で、略して「天塔」とも呼ばれ、1991年に建てられました。
天津の名所・透き通った水の「水上公園」に隣接していて、塔の周りには「天塔湖」と呼ばれる湖(面積約21ha)があります。
世界唯一の「水上タワー」の天塔(高さ415m)は、地上から248mの高さから7階建ての展望台が設けられています。
展望台一階部分には中華料理レストラン(100人収容可能)、二階は天津の街並みを一望できる展望フロアで、三階には45分間で1周する回転レストラン(200人収容可能)があります。
六階にもある展望フロアはアウトドアで外気に触れることができます。
天塔湖では、最先端の音楽噴水と噴き上げる水を幕にしたプロジェクションマッピングのショーを楽しめます。
日中の街中の景色、きれいな夕暮れの絶景、そしてライトアップされた天津の街並みが輝く夜、どの時間帯に訪れても魅力的な景色を堪能できることは間違いなしです!
天津テレビ塔
住所:天津市河西区卫津南路1号 300011
電話番号:+86-10-2334-3557
営業時間:8時30分~22時00分(11~4月は、21時30分まで)
定休日:無休
入場料や利用料:大人50元
URL:天津テレビ塔
⑤大悲禅院 (Dabei Buddhist Temple)
天津市河北区天緯路の北東にある「大悲禅院」の歴史は、1669年にもさかのぼり、天津市で最大かつ最古の寺院で、全国でも漢族の重点寺院の一つになっています。
始まりは清の順治帝時代で、幾度も修繕や増築を繰り返して、境内には時代を反映した大雄宝殿、天王殿、玄奘法師記念堂、大悲殿などがあります。
特に、大雄宝殿には魏晋時代~清王朝時代までの仏像と菩薩像が保存されて、寺院内の像は青銅、鉄、石などの様々な材料で作られており、見ものです。
「大悲禅院」と名づけられた由来は、観世音菩薩の大慈悲により人々を苦しみから救済したというものです。
西遊記のモデルともなった玄奘和尚の頭の骨が、以前はここに保存されていたそうですが、ダライラマによって1956年にインドに持ち帰られたそうです。
いろんなところに散骨されている玄奘和尚の遺骨ですが、現在もこの寺院には、繡像(絹の仏画)が残っているので、訪れた際は、玄奘に纏わる繡像を鑑賞するのもおすすめです。
大悲禅院
住所:天津市 河北区 300011
電話番号:022-26261769
営業時間:8時30分~17時00分
定休日:月曜日
入場料や利用料:大人5元
URL:大悲禅院
⑥意大利风情街 (Italian Style Town)・奥式風情街 (Austrian Style Town)
天津はかって租界があったため、他の中国の都市とは異なり「洋風」な建物が多く、天津にいながら異国情緒を味わえます。
イタリアの風情が感じられる「天津・意大利风情街」は、1902年からイタリア街として発展したエリアです。
もともと領事館や市政庁、教会、学校、病院だった歴史ある建造物が約28万㎡、総建築面積40万㎡の敷地内にあったところです。
現在も良い保存状態で残されており、おシャレなレストランやカフェとして使われて、散歩も楽しめます。
一方、「奥式風情街」は、オーストリア風の町並みとして再開発中です。
旧奥匈帝国領事館(オーストリア=ハンガリー帝国領事館)の建物周辺は、近くにあるイタリア風情街と比べると、レストランも少なく、閑散とした印象です。
しかし、海河沿いに拡がるオーストリア風の町並みは人が少なく、静かで、中国とは思えない美しさのあるところです。
壁に飾られた彫刻を見るだけでも楽しめ、ベンチも多く、ゆったり休憩でき、古文化街を堪能した後に、橋を渡ってのんびりとした時間を持てます。
意大利风情街
住所:天津市 河北区 300011
奥式風情街
住所:天津市河北区步行街 300011
⑦黄崖関長城 (Huangya Pass)
天津市北部にある「黄崖関長城」(全長42km)は、天津と北京両都市から近く、多くの観光客が訪れる観光スポットです。
「黄崖関長城」は、山頂(標高738m)から尾根沿いに556年に建設され、分岐点となる塔の数は80本程あります。
黄色の外壁は夕暮れ時に、金色に染められるため、別名「晩照黄崖」とも言われてとても魅力的です。
広大なエリアなので、ハイキングには2時間~3時間はかかり、急勾配の階段もあるので覚悟して臨みましょう。
天津からの「黄崖関長城」ツアーは数多く開催されています。
天津市内の河北長途汽車客運站から薊県長途汽車客運站間は、高速道路経由のバス(80元)で約90分です。
そこから路線バス(1.5元)で移動後、旧城西門の武定街から黄崖関長城までミニバスで約60分程で着き、天津市内から黄崖関長城までは合計で片道3時間位です。
黄崖関長城
住所:天津市 薊州区 301900
電話番号:022-26261769
営業時間:8時30分~17時00分
定休日:月曜日
入場料や利用料:大人65元、学生35元
URL:黄崖関長城
⑧天津鼓楼 (Tianjin Drum Tower)
天津の中心部にある古文化街の中心にある「天津鼓楼」(長さ44m、幅22m、高さ30m)は、天津の「三つの宝物」の一つに数えられている人気の観光スポットです。
最初に建てられたのは明代の1493年で、鼓楼は三階建てで、四方にはアーチ形の出入り口があり、「四方は平安で穏やかだ」という意味から、各々「鎮東」、「安西」、「定南」、「拱北」と命名し、東西南北四つの城門に調和して造られています。
「鼓楼」と呼ばれますが、実は巨大な「鐘楼」(直径は1.4m、高さ2.3m、総重量1500kg)で、緊急時には、太鼓でなくサイレンとして機能する鼓楼です。
鼓楼では、天津市建物改造展、天津住宅発展史などの、いろんな展覧会を開催しており、金、元、明、清、近代、解放前など、時代を経た天津の変遷や歴史だけでなく、天津の街や名人物・名家などの関連資料も展示しています。
ここを中心に北部のエリアは骨董品ストリート、東部はブティックストリート、南部と西部にはビジネス街とレストランの立ち並ぶストリートがあり、周辺部の観光にも便利なところです。
天津鼓楼
住所:Chengxiang Middle Rd, Gu Lou Shang Ye Qu, Nankai Qu, Tianjin Shi, 中華人民共和国 300011
電話番号:+86 22 2727 3443
営業時間:8時00分~17時00分
定休日:無休
入場料や利用料:無料
URL:天津鼓楼
⑨天后宮 (Tianhougong)
天津の古文化街沿いにある「天后宮」は、元代の1326年に創建された寺院です。
天津は海運の中心であったため、当時は、南方の食糧を船で北方に運び、時折海難事故も発生しました。
安全無事を祈って海河が交差する船着場付近に皇帝の指示で、海の守り神の天后が祀らた寺を建てました。
天后の誕生日である旧暦の3月23日には、「皇会」というお祭りが行われ、龍舞、獅子舞、劇、武術などが演じられ、多くの参拝客と観光客が訪れます。
中国では、毎年旧暦の12月23日は伝統的に「小年」と称され、天津の天后宮では、毎年元代から始まった「春祭」が開催されて、この日は天津の多くの人が天后宮を訪れます。
線香を上げて願いを託すこの日から年越しが始まり、天后宮に太鼓を交えた音楽が響き渡り大変にぎやかになります。
天津では、その後、「正月の縁日」、「旧暦1月15日に行われる灯籠祭り」などの伝統行事が開催され、古文化街と天后宮は1年で最もにぎやかな時期を迎えます。
天后宮
住所:天津市南开区天津古文化街古文化街80号300011
電話番号:022-27356424
営業時間:9時00分~17時00分
定休日:月曜日
入場料や利用料:無料
⑩天津水上公園 (Tianjin Water Park)
「天津水上公園」は天津中心部の湖畔にたたずむ、広大な敷地を誇る公園(東京ドームの約43個分)です。
南湖、東湖、西湖の3つの湖と13の島があり、敷地の半分を湖が占める水上公園は、それぞれの島が橋で繋がっており、公園内には綺麗な庭園、動物園、遊園地などの施設が整備されています。
園内には散策路があり、散策をしながら春にはチューリップ、夏には満開の蓮の花、秋には菊花が見れ、四季折々の花々や野鳥を鑑賞することができす。
自転車をレンタルして散策することもできます。
また、盆栽庭園は中国最大で400以上の盆栽を鑑賞できます。
こちら水上公園内にある「天津市動物園」(総面積約54ha)は、動物の種類180余種、毎年200万人を超える訪問客を集める天津を代表する観光スポットです。
国宝級動物パンダに会うことができますが、天津市動物園のパンダは大熊猫保護基地から借りているものです。
天津水上公園
住所:天津市南开区水上公园东路 300011
電話番号:+86 22 6554 5678
営業時間:7時00分~21時00分
定休日:無休
入場料や利用料:無料(動物園は大人・小人 一律10元)
URL:天津水上公園
⑪解放橋 (Jiefangqiao)
天津駅の近くにある、海河という川に架かるのが「解放橋」(長さ97.64m)で、1902年、フランス租界当局により、橋の改修工事が実施されました。
その後、都市交通の増加に伴い、新しい橋の建設が始まり、1927年この跳開橋が完成すると、古い橋は撤去されました。
その後、老朽化が進み、大々的な改修工事を2006年に行って、現在の橋になりました。
この付近に9ヵ国の租界地があったことから「万国橋」とも呼ばれたり、フランス橋とも称されていました。
そして、天津解放後の1949年に「解放橋」と改名されました。
橋脚の近くには、時計台もあり、「万国橋」は天津駅のランドマークになっており、遠くから見ると橋全体がライトアップされ、このエリア全体が夜景に華を添えています。
駅の近くなので、時間があればすぐに鑑賞できるので、電車の待ち時間にも行けるところです。
解放橋
住所:天津市和平区解放北路 300011
⑫独楽寺 (Dule Temple)
天津の郊外、車で1時間程のところにある「独楽寺」(総面積1万6000㎡)は、636年、唐の太宗時代に建てられた中国の木造建築で最古の寺で世界遺産にも登録されています。
その後、清代までに数回の修復・増設が行われて、全国重要文化財にも指定されており、天津十景の一つにもなっています。
寺内の観音閣は高さ23mあり、この内部に、国内に現存している最古の遼代の観音像(高さ16.27m)があります。
塑像の頭上に小さな観音像が10体ほど飾られ、「十一面観音」とも呼ばれ、中国最大の古代泥塑像のひとつとされています。
唐の時代の建築物は残っておらず、現在残っているのは別館と門だけです。
門の屋根は国内で残っている最も古い屋根ともいわれ、多くの観光客のインスタ映えスポットになっているところです。
最大・最古という言葉がたくさん付く歴史あるお寺は、天津観光の際に訪れてみる価値は十分にあります。
独楽寺
住所:天津市蓟州区西大街 301900
電話番号:022-29142904
営業時間:7時30分~18時00分(5月1日~10月中旬)、8時00分~17時30分(それ以外の時期)
定休日:不明
入場料や利用料:大人40元
URL:独楽寺
⑬天津博物館 (History Museum)
天津河西区にある天津最大の「天津博物館」(Tianjin Museum)は、2006年に設立され、曲面が美しい円形の建造物は未来志向の雰囲気を持っています。
各種文化財が20万点以上所蔵されており、館内では、中国の絵画や書道、貨幣、青銅器、玉器、歴史的文献、地方民間工芸など多彩な工芸品が展示されています。
館内には16の展示ホールがあり、旧石器時代からの中国の歴史を1万年前の過去の時間を学ぶことができ、「現代の天津」と呼ばれるコーナーでは、100年間からの天津における近代の発展について知ることができます。
天津の歴史に関する展示コーナーは、「古代史」「近代史」「現代革命史」の3部門に分けられ、なかでも近代史および現代革命史の部分にかなりのスペースがさかれています。
「近代史」では、英仏連合軍に抗戦した大砲をはじめ、反キリスト教事件の資料、さらに排外運動の写真や絵などが展示されています。
また「現代革命史」のコーナーでは、李大釗が編集した雑誌「言治」や周恩来が編集した「天津学生連合界報」などが展示され、陳潭秋、劉少奇ら初期の共産党員の活動についての資料もあります。
歴史的な中国の宝と呼ばれる展示物が63個あり、天津の歴史に限らず、長い中国の文明について学ぶこともできます。
天津博物館
住所:天津市河西区平江道62号300211
電話番号:+86 022 8388 3000
営業時間:9時00分~16時30分
定休日:月曜日
入場料や利用料:無料
URL:天津博物館
⑭天津自然博物館 (Tianjin Natural History Museum)
「天津自然博物館」は、1914年に創建されたものを、1953年の中華人民共和国創設後、大規模に改修したものです。
旧天津自然博物館の3倍の大きさ(敷地面積5万㎡、建築面積3.5万㎡、展覧面積1万㎡)で、中国最大の自然博物館の一つです。
天津代表する観光スポットの一つで、国内各地から集められた所蔵品38万点が展示されています。
貴重な動植物の標本、古代人類の化石、古生物や恐竜の化石、海洋生物、昆虫などテーマごとに自然界について知ることができます。
館内では、生命の起源に関する資料や標本が数多く展示されており、等身大の恐竜の骨格模型は、子どもたちにも人気があります。
敷地内を散策すると、中国絶滅動物をかたどった石像、木の化石で作られたテーブルや椅子、日時計もあります。
大陸ならではの中国の視点で、多くの生き物について鑑賞できます。
天津自然博物館
住所:天津市河西区友谊路31号 300211
電話番号:+86 22 2334 7988
営業時間:9時00分~16時30分
定休日:無休
入場料や利用料:無料
URL:天津自然博物館
⑮西開天主教堂(St. Joseph Cathedral)
「西開天主教堂」は、中国北部最大規模のネオ・ロマネスク様式のカトリック教会で、正面玄関は、中世ヨーロッパの雰囲気を持つ絶妙なアーチ構造です。
ロマネスクとは元々はアーチを多用した中世の古い建築様式ですが、近代になって復古的に採用されるようになりました。
60年代の文化大革命で紅衛兵の襲撃を受けたり、70年代には天津近郊で起きた唐山大地震でドームが損傷したりと何度か損傷を受けましたが、80年代に修復が行われました。
この教会の外観は赤と黄色の市松模様(2色を互い違いにならべた碁盤目模様)の斬新なレンガ造りで、柱の一つ一つにもこだわりがあります。
天津を代表する植民地時代の代表作ともいえ、シンボルである二つのタワーは40mある壮観なものです。
室内の多くの宗教画は神秘的な雰囲気を持ち、花に飾られた聖母マリア像とキャンドルは、ヨーロッパと中国の交易が盛んであった頃の歴史がうかがえます。
西開天主教堂
住所:天津市和平区西宁道9 300011
電話番号:+86 22 2781 1929
営業時間:月~土曜日5時00分~16時30分、日曜日5時00分~20時00分
定休日:無休
入場料や利用料:無料
URL:西開天主教堂
⑯解放北路(jiefang Beilu)
渤海湾や大運河に面する天津は、水上交通の中枢として発展しました。
「解放北路」は金融街として発展した街で、天津はフランス租界と天津英租界時代に西洋式の街並みが形成されました。
天津解放北路を散策すると1800年代後半~1900年代の西洋式石造建築物を鑑賞でき、「解放北路」沿いには、現在でも重厚なフランス式や英国式の建築物が立ち並んでいます。
天津のおしゃれな街歩きスポットとして人気になっています。
天津駅前広場からは、天津海河の先に解放北路の街並みを見渡すことができます。
天津解放北路にある天津英租界の中心部にある利順徳大飯店は、1863年に建築が始められた歴史的なホテルです。
このホテルには周恩来や溥儀、英国王エドワード8世など歴史的な著名人が滞在しています。
昼の観光も堪能できますが、夜のライトアップされた通りを散策して、景色を楽しめます。
自撮りポイントで、夜景の写真を見返すとほとんどヨーロッパにいる気分が満載の記念写真が撮れます。
解放北路
住所: 天津市 和平区 300011
⑰静園(jingyuan)
「静園」は、当時の北洋政府駐日公使・睦宗興の私邸で、ラストエンペラー溥儀と正妻・婉容が、溥儀が北京の紫禁城を追われ、1929~1931年まで住んでいた、満州国へ移る間に暮らしていた屋敷です。
2007年より一般開放されている本館では、夫妻が実際に使っていた寝室や書斎などが見学できます。
別棟では20分くらいの溥儀の人生を扱ったDVDを上映して、これを見た後、建物の中を見学しますが、一部に日本語の説明があります。
当時の溥儀の生活を知るよい機会になり、溥儀を知ることにより、近代の日本と中国が分かるようになります。
溥儀は、6年間住んだ天津租界を脱出して、翌年建国された満州国皇帝への道を歩んだので、天津は満州国の創設にも深く関係しています。
歴史好きの方には嬉しい場所ですが、中国内外からの旅行者が訪れて、混み合っています。
静園
住所:天津市 和平区 300011
電話番号:+86 22 27311618
営業時間:8時30分~16時00分
定休日:月曜日
入場料や利用料:大人20元(120cm以下の子供と70歳以上のお年寄り無料)
⑱周恩来鄧穎超紀念館
1978年に創設された「周恩來・鄧穎超紀念館」は、風光明媚な水上公園エリアにあり、周恩来総理と夫人の鄧穎超から名付けられた展示施設です。
敷地面積は7万㎡、建築面積は13,000㎡で、記念館はメイン展示ホール、実大の大きさで再現した北京中南海西花庁の特集陳列ホールと専用機陳列ホールの三つの展示エリアからなっています。
館内にある多数の所蔵品は文化財として非常に高い価値を有しています。
メイン展示ホールには、「人民の総理周恩来」という周恩来の生涯に関連した展示、「鄧穎超/20世紀における中国婦人運動の先駆者」という鄧穎超に関連した展示があります。
西花庁陳列ホールには、実物を再現した陳列や「偉大なる心」をテーマとする文化,・人文物が展示され、専用機陳列ホールには旧ソ連政府から贈られた、イリューシン14型—678号機も展示されています。
館外には記念広場、不染亭、記念林、花崗岩の大彫像『高山仰上』、芝生や花壇などがあります。
周恩来鄧穎超紀念館
住所:天津市南开区水上公园北道水上公园北路1号 300193
電話番号:+86 22 2352 9240
営業時間:火曜日~日曜日 9時00分~16時00分
定休日:月曜日
入場料や利用料:無料(身分証を提示)
URL:周恩来鄧穎超紀念館
⑲浜海新区図書館
米国「タイム」誌が2018年の観光地ランキングを発表し、行く価値のある世界100か所のリストの中で、「天津濱海図書館」は、第一位にランク付けされました。
2017年10月に開館し、そのデザインは、もはや図書館の概念を通り越して、劇場や大聖堂あるいは宮殿に近い新図書館で天津・浜海新区の新しいランドマークとなっています。
近未来的でSFっぽい「美しすぎる図書館!」として、中国内外のネットをざわつかせています。
この光り輝く新しいタワー建築の図書館は、閲覧エリア、学習エリア、社会科学図書、文献閲覧エリアなどがある6階建ての図書館です。
室内は鮮やかな白の内装で、蔵書数は60万冊を超え、この1年余りの来館者数は280万人に達して、高い人気を示しています。
ロビー中央には真っ白な球体があり、その周りの美しい流線型を描いた本棚の壁には無数の本が並べられています。
まるで棚田のようで、波打つようなデザインの本棚がいちばん下から天井にまで延々と続いています。
浜海新区図書館
住所:天津市滨海新区旭升路347號 300457
電話番号:+86 22 6554 5678
営業時間:10時00分~21時00分
定休日:月曜日午前中
入場料や利用料:無料
URL:浜海新区図書館
⑳清東陵(Qingdongling)
河北省遵化(じゅんか)市にある「清東陵」は、清朝の皇室陵墓群で、瀋陽の陵墓とは違い、陵墓の内部を楽しむことができ、日本人にとってもなじみのある西太后や乾隆帝の棺を見ることができます。
天津からは約160kmほど離れており、津蓟高速 と 京秦高速」経由で、約1 時間 50分です。
清朝三大皇族墓地の一つで、世界遺産に指定されており、清東陵の工事は、1661年の孝陵から1908年の西太后の慈禧陵までの約2世紀にわたり、この間に、皇帝陵5ヵ所、皇后陵4ヵ所、妃陵5ヵ所を整備しました。
陵墓は総面積は78㎢、神道の総長は1万4500mと、想像を絶する規模で、清東陵は自然に恵まれた地を利用しています。
中国伝統風水学に基づいて、陵墓の人文建築と山水の秀麗さをうまく融合した造りです。
乾隆帝の墓室は、大理石で覆われた空間に囲まれ、美しくて繊細な彫刻が施されており、壁には、一面おびただしい数のチベット文字が刻まれています。
清東陵
住所:中国 唐山市 遵化市 301939
電話番号:+86 315 694 4467
営業時間:8時00分~17時00分
定休日:無休
入場料や利用料:大人152元、学生92元
URL:清東陵
㉑ 天津大劇院(Tianjin Grand Theatre)
「天津大劇院」は、天津市河西区天津文化中心エリアの東側にある、この地区で最大規模の劇場です。
広い人工湖に面し、後方には科学技術館、劉老根大舞台、青少年活動センターなどの大型建築物が集まっています。
この劇場は、歌劇ホール、音楽ホール、小劇場、多機能ホールからなり、総席数は3000席を上回り、世界で最も先進的な照明、音響設備を使用し、最高レベルの音響効果を楽しめる天津の最も優れた劇場です。
オペラ、音楽劇、シンフォニー、舞踊劇、、戯曲、室内楽などの多彩な演目を上演しています。
中国の京劇は、きらびやかな衣装、民族楽器で演奏される独特な音色と旋律を持ち、積み重ねられた訓練によるしなやかなしぐさや技、情感溢れる歌声が特徴です。
天津を訪れたら、コンサート以外に、舞台のエネルギーに圧倒される京劇も本場で堪能しましょう。
天津大劇院
住所:天津市河西区平江道58-1号 300211
電話番号:+86 22 8388 2000
営業時間:(公演による)
定休日:不定期(公演による)
入場料や利用料:有料(公演による)
URL:天津大劇院
㉒天津之眼(Tianjin Eye)
海河の永楽橋の上に作られた天津のランドマーク「天津之眼」は、最高地点は120mとかなり高く、30分程で一周しながら天津市内の景色を一望できる観覧車です。
平日の昼間は比較的並ばずに利用できますが、週末は覚悟が必要です。
観覧車を降りるとデッキがあり、テーブルやいすも設置されているので、そこからも風景を眺めることができます。
夜はライトアップされ夜はかなり混みますが、やはり夕方以降がおすすめです。
8人乗り車内で中国の人々と一緒になりますが、同じ景色に感動したり写真を撮ったりと言葉は通じなくても結構打ち解けてしまいますよ。
カップルの方には、ボックスチケット(350元)を購入するのをおすすめです。
すぐ横に観光船の乗り場があり、静かな川面を跨ぎ光をゆっくりと放ちながら回転する観覧車を、クルージングで近距離と遠距離でゆっくりと鑑賞できます。
遠くからライトアップされた観覧車を堪能するのが人気で、インスタ映えの絶好の対象になっています。
天津之眼
住所:天津市 河北区 300011
電話番号:+86 22 2628 8830
営業時間:9時30分~21時30分
定休日:無休
入場料や利用料:大人60元、子供30元(身長120cm以上)、ボックスチケット350元(5人未満)
URL:天津之眼
㉓大堂吧(ザ・リッツ・カールトン天津ホテル、麗思卡爾頓酒店)
「大堂吧」は、ザ・リッツ・カールトン天津ホテルのレストランで、口コミの人気でも一番のレストランです。
天津のリッツはクラシカルで優雅、雰囲気の良さは最高で、そのロビーラウンジも美しいの一言です。
素敵なデザインのレストランで、ソファやインテリア、食器など、目でも楽しむことができます。
中国の他のホテルと比べて値段は高めですが、ボリュームが多く、色々な味が楽しめ、特にスコーン、サンドイッチ、ペストリーの質の高さが人気です。
また、併設のレストランでは、上質な各国料理を提供しており、Tian Tai Xuanでは香港料理を、バー&レストランFlairでは上質なワインと南アジア料理を楽しめます。
古典的なデザインのロビーラウンジでも、伝統的なアフタヌーンティーやカクテルを堪能できます。
天津の街を散策途中のアフタヌーンティーにもおすすめで、中国ローズティー、中国ローズが入っているお茶を楽しめます。
ザ・リッツ・カールトン天津ホテル
住所:天津市和平区大沽北路167号300011
電話番号:+86 22 5857 8888
URL:ザ・リッツ・カールトン天津ホテル
㉔天津海昌極地海洋世界(Tianjin Haichang Polar Ocean World)
天津市濱海新区海河南岸にあり「天津海昌極地海洋世界」は、2010年9月30日にオーブンした大型水族館(敷地面積19万3000㎡)です。
南極、北極などの極地に生きるシロクマやベンギン、キツネ、オオカミなど130頭を中心に、イルカやアザラシ、クジラなどを含む海洋生物3万種が鑑賞でき、いくつかの爬虫類もいます。
極地をテーマにした水族館としては国内最大級のもので、最上階では、子どもたちに人気のイルカとペンギンのショーも鑑賞できます。
2013年に2階をリニューアルオープンさせて海洋生物の生態観察ができるようになりました。
水族館は次に示すエリアに分かれ、ウミユリ、イソギンチャクなどがいる「海底ガーデン」、赤いブドウのようなめずらしい海藻が目を引く「海藻世界」、極彩色の貝殻と稀少貝類で壁に作られたイルカのオブジェが目を引く「貝殻世界」、掃除するエビ がいる「奇妙魚館」の4つです。
天津海昌極地海洋世界
住所:天津市 浜海新区 300457
電話番号:+86 22 6622 7777
営業時間:9時00分~17時00分
定休日:無休
入場料や利用料:大人190元、子供80元(身長120cm以上)
URL:天津海昌極地海洋世界
㉕瓷房子博物館(China House)
「瓷房子」は、中国のお金持ちが、家全体が陶磁器で飾ってある屋敷を作りたくなり、3000万元を出して、築100年のフランス屋敷を買い取ったものです。
その家で収集していた唐三彩、宋元、明清時代の陶磁器を使用して、様々に飾り付けた個人所有の博物館になっています。
中国の各時代から伝わる陶磁器、その他の文物が展示されている、レストランがある華薀博物館で食事をした際に、壁にビッシリと飾られた陶磁器を見て強く感動した体験によるものです。
建物は五階建てで、螺旋階段を上がりながら各部屋を見学でき、各階に、陶磁器で飾られた黒光りするテーブルや椅子、タンス、元の時代の青銅の鹿などが倉庫状態で展示されています。
階段、天井にも全面にしっかりと飾りつけを行っています。
博物館全体で、貼ってあるカケラは7億枚以上、お椀やお皿は1万3000個以上にもなります。
離れの建物は店舗になっていますが、非常に高い置物や縁起物アクセサリーなどが売られています。
人気の高い博物館で、一見の価値があります。
瓷房子博物館
住所:天津市和平区恒隆广场赤峰道 300011
電話番号:+86 22 6622 7777
営業時間:9時00分~18時00分
定休日:無休
入場料や利用料:大人50元
URL:瓷房子博物館
近代的なビルと共に街並みの景観・文化遺産が堪能できる天津観光!
天津は、昔から内陸の首都北京の玄関口となる港湾都市として発展してきました。
19世紀後半から20世紀前半まで外国の侵略を受けて、形成された英・独・日・仏・露の租界は、歴史的な遺産を残しながら、多くの近代的なビルが立ち並ぶ新たな天津を象徴する街に変貌しました。
中国4千年の歴史を感じることができる古代からの多くの寺院、そして街並みが海河沿いにあり、近代的なビルと街並みの景観が美しい観光スポットになっています。