ステーキの部位一覧!
こちらで、ステーキの部位を名称・場所・特徴をグラフにしてご紹介します。
部位の名称 | 場所 | 特徴 |
---|---|---|
タン | 舌 | 固めのコリコリとした独特の食感。 |
ネック | 首筋 | 固めでキメが荒い。 |
肩 | 前足付け根付近 | 脂肪が少なく固め。肉の味が濃い。 |
肩ロース | 背中側肩 | 霜降り状に程よく脂肪が分散している。 |
リブロース | 背中側・肩ロースよりも真ん中寄り | 多めの脂肪が霜降状に程よく分散している。 |
サーロイン | 背中側・リブロースよりも腰寄り | 牛肉の中でも最高の肉質。きめが細かく、やわらかい。 |
ランプ | 腰からお尻、もも 赤身でやわかい。 | 旨味が強い。 |
ヒレ(ヘレ・フィレ) | サーロインよりも内蔵側 | テンダーロイン。一番やわらかい部分。脂肪や筋がほとんど無く、希少部位。 |
うちもも | 太もも内側 | きめが荒く、やわらかい。赤身の肉。 |
しんたま(マル) | 内股下部 | こちらも希少部位。脂肪がほとんどなく、きめが細かくやわらかい。 |
バラ | 肋骨周辺 | 繊維質多め。赤身と脂肪が層になっており、牛肉の風味が濃厚。 |
スネ | ふくらはぎ | 筋が多く脂肪がほとんどない。 |
Tボーン | サーロインとヘレ両方が着いた骨周辺 | サーロインとヘレが両方楽しめる。Tの形の骨が特徴。 |
シャトーブリアン | ヘレの中心部分 | ヘ レの中でも、肉質の良い最上部分。 |
カロリーや特徴は?ステーキの部位おすすめランキング!
それでは、ステーキにおすすめの部位をランキング形式でご紹介します。
それぞれの特徴や、気になるカロリーもご紹介するので是非参考にしてみてください。
ステーキの部位のおすすめ人気ランキング①:シャトーブリアン
何と言ってもステーキで一番のおすすめ部位は、最上級部位、「幻のステーキ」と言われるシャトーブリアンでしょう。
シャトーブリアンは19世紀のフランスの政治家、フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアンが料理人にリクエストして作らせ、こよなく愛したステーキであることからその名がつきました。
ステーキの中でも最高級な部位であり、大変高価なことで知られています。
ただでさえ希少部位とされているヘレ肉の、さらに上質な真ん中部分のみしか取られないシャトーブリアン。
およそ600〜700kgの食用牛の内からわずか2kgほどしか取ることができません。
筋肉は動かすと自然と固くなります。
しかしシャトーブリアンは筋肉の中でもほとんど動かされない部位のため、脂肪分が無いながらもとてもやわらかいことが特徴のステーキです。
大変やわらかい為、分厚くカットされてもナイフで簡単に切ることができ、食べやすく、牛肉の旨味が濃縮された味わいを楽しめる部位です。
とても高価ですが、ステーキ好きなら一度は食べたい部位と言えるでしょう。
100gあたり132.9kcal(輸入牛肉の場合)とされています。
ステーキの部位のおすすめ人気ランキング②:ヒレ
ヒレ肉ステーキは、その一部が最上級のシャトーブリアンである様に、牛肉の中でもとても希少で高級かつ、ステーキでもかなり人気のある部位です。
食用牛1頭からたった2本しか取れないヒレは、1頭の約3%ほどの部位。
シャトーブリアンの際にもご説明しましたが、ヒレ肉は牛の深部に位置しており、筋肉ではありますがほとんど動かされることはありません。
その為大変やわらかく、また、しっとりとした肉質が特徴のステーキの部位です。
ヒレはフランス語のFiletから来ている言葉であり、英語ではtenderloin(テンダーロイン)と呼ばれます。
なので、テンダーロインステーキとヒレステーキの違いは、呼び方の語源の違いのみで、同じ部位のステーキを指します。
シャトーブリアンは限られた高級店でしか食べることができないステーキですが、ヒレ肉ならステーキのチェーン店でもほぼ取り扱っている高級部位なので少しハードルを下げてチャレンジできるの高級ステーキではないでしょうか。
こちらもシャトーブリアン同様100gあたり132.9kcalとされています。ただし、和牛の場合は223kcalです。
ステーキの部位のおすすめ人気ランキング③:サーロイン
牛ステーキを代表する部位、サーロイン。
サーロインステーキは、背中周辺の部位の総称であるロースの中でも、腰部分に近い部位を指します。
ロースは実は日本でしか使用されない和製英語で、語源は「焼く」を意味するroast(ロースト)から来ています。
英語では、ロース部分のことをloin(ロイン)と呼ぶので注意しましょう。
サーロインステーキは適度にさしの入った脂身と赤身のバランスが絶妙なことから、多くの人に好まれているステーキの部位です。
脂肪がバランスよく入っているのでとてもジューシーで、赤身の旨味もしっかりと感じることのできる、ステーキを楽しむには王道の部位とも言えるでしょう。
脂肪と赤身のバランスな絶妙な部位だけあって、輸入牛と和牛ではステーキの味にかなり大きな違いができる部位とも言えます。
上質な脂肪が多くふくまれ、さしが綺麗に入った和牛のサーロインステーキは、脂の融点が低い為、口に含むと溶け出すような脂の旨味を感じることができます。
輸入牛のステーキは赤身の旨味が比較的しっかりある為、牛肉の味をしっかり感じたい人にはこちらがおすすめ。
カロリーも輸入牛と和牛ではかなり違い、輸入牛は100gあたり298kcal、和牛は100gあたり498.1kcalとされています。
ステーキの部位のおすすめ人気ランキング④:リブロース
リブロースも、ロースの中では大変人気のあるステーキの部位です。
その名の通りロースの中の部位のひとつで、サーロインよりもすこし頭側に位置しています。
アメリカではリブロイン、リブアイロール等と呼ばれています。
リブロースと部位が隣り合っているため、ステーキの味の違いが分かりづらいかもしれません。
赤身肉の旨味を強く感じるサーロインステーキに対し、リブロースステーキは比較的脂身のさしの入り具合を楽しむ傾向にあり、産地によってさしの具合の変化を一番楽しむことのできる部位です。
こちらも輸入牛と和牛ではカロリーが大きく変わり、輸入牛は100gあたり262.9kcal、和牛は100gあたり468kcalとされています。
ステーキの部位のおすすめ人気ランキング⑤:Tボーンステーキ
Tボーンステーキというと、骨がついている為アメリカンで豪快なイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
Tの形をした骨の片側にヒレ肉、そしてもう一方にサーロインがついたステーキを、Tボーンステーキと呼びます。
ステーキの王道であるおいしい部位が2つ楽しめるとても贅沢なステーキ。
主に和牛ではなく、輸入牛で作られることがほとんどです。
また、間に骨が入ったまま焼くことで、骨の髄液が染み出し、肉の旨味が倍増します。
Tボーンステーキは基本的に高価ですが、切り方や場所によってヒレ肉の部分の比率が変わる為、値段やカロリーの変動があります。
基本的に、100gあたり246.9kcalとされます。
ステーキの部位のおすすめ人気ランキング⑥:ランプ
日本では、脂肪のさしが程よく入ったステーキが人気でしたが、最近は輸入牛肉の普及により、牛の味を強く感じられる赤身肉の部位のステーキ人気も次第にあがっています。
ランプは、牛肉の中でもヒレ肉に比べて安価な上、しっかりとやわらかい赤身を楽しむことができるステーキの部位です。
腰からお尻、太ももにかけて位置しているランプは、しっかりと動かされる部位ながらやわらかく、濃縮された赤身の旨味を感じられるステーキ。
あっさりとしていてやわらかい赤身肉を食べたいけれど、あまり高価なものには手が出ない…という人におすすめのステーキの部位です。
100gあたり121kcalととてもヘルシーな為、ダイエット中の人にも喜ばれるステーキです。
ステーキの部位のおすすめ人気ランキング⑦:肩ロース
サーロインやリブロース等のロースステーキの中でも、一番肩に近い部位、肩ロース。
肩ロースは、サーロインやリブロースに比べて一番大きな部位になるため、比較的安価なのも魅力のステーキです。
英語ではチャックアイロールと呼ばれ、関西ではクラシタと呼ばれることも。
肩ロースは首からはじまりかなり広範囲にありますが、首に近ければ筋の多い赤身、胸に近づくほどきめの細かい色の薄い肉になっていきます。
サーロインやリブロースよりも固めで肉の味も薄いので、ステーキよりもすき焼き等味付け重視の料理に使われることが多いかもしれません。
100gあたり240kcalほどと、他のロース肉よりカロリーは低めのステーキ。
ステーキの部位のおすすめ人気ランキング⑧:しんたま
牛の内股の下の方に位置するしんたま。
部位の形が球状なため、関西ではマルと呼ばれています。
モモ肉の中では綺麗にさしがはいった希少部位で、牛肉の旨味も詰まっているため、あまりステーキの部位としてはメジャーではありませんが、知る人ぞ知る人気部位です。
あまりメジャーな部位ではないためカロリー表記はありませんが、もも肉の一部のため比較的低カロリーなステーキです。
ステーキの部位のおすすめ人気ランキング⑨:うちもも
牛肉の中でも一番水分量の多い部位、うちもも。
栄養も豊富でカロリーの低い部位であることから、健康志向の人におすすめのステーキの部位です。
あっさりしたステーキが食べたい人にもおすすめ。
100gあたり140kcalです。
ステーキの部位のおすすめ人気ランキング⑩:タン
独特の食感と、牛の旨味をしっかり感じられることでステーキとしても人気のある部位、タン。
薄切りにして焼肉のイメージが強い部位ですが、程よい脂肪を含んだタンは厚切りのステーキで食べても美味しいおすすめの部位です。
ステーキのおすすめ部位に違いはある?国産牛と外国産牛を比較!
それでは、ステーキのおすすめ部位は、国産牛や輸入牛によって違うのでしょうか。
こちらでは、国産牛を和牛の違いや、それによっておすすめのステーキの部位は変わるのか、等をご紹介していきます。
国産牛と和牛の違いは?
日本で販売されている牛肉は3種類あり、主に「国産牛」「和牛」「輸入牛」に区分されています。
それでは、「国産牛」と「和牛」の違いは何なのでしょうか。
「和牛」は、日本の在来種を元に交配を繰り返しておいしく改良された4品種の牛のことをいいます。
その4品種とは、日本全国で飼育される「黒毛和種」、主に熊本県や高知県を産地とする「褐毛(あかげ)和種」、主に岩手県や北海道を産地とする「日本短角種」、主に山口県を産地とする「無角(むかく)和種」があります。
和牛と呼べるのはこの4種と、この4種間で交配された種類の牛のことを言います。
もし、これらの種類の牛が海外で飼育された場合、表記は「外国産和牛」になります。
日本で飼育される和牛の90%を、黒毛和種が占めています。
そして「国産牛」とは、日本で飼育された牛全般のことをいいます。
外国で生まれた牛でも、日本での飼育期間が最も長ければ「国産牛」に区分されます。
外国産牛とは?
国内牛肉の約60%を占めると言われる外国産牛肉。
外国産牛肉は、海外で飼育された牛のことを指します。
オーストラリア産とアメリカ産が日本で消費される外国産牛肉の約90%以上を占め、オーストラリア産やアメリカ産の牛肉は、脂肪のさしが入った霜降りが好まれる和牛とは違い、赤身の、牛の旨味のしっかりとしたものが好まれる傾向にあります。
オーストラリアとアメリカの他に、ニュージーランドやカナダ産の牛肉も外国産牛肉として日本で販売されています。
ステーキにするならおすすめは国産?外国産?
外国産牛肉は、和牛に比べて脂肪が少なく、カロリーが比較的低いという特徴があります。
穀物等の飼料を食べることの多い国産牛に比べ、外国産牛は牧草のみを食べているものも多く、牧草のみで育った牛の肉は部位にもよりますが鉄分等の栄養価値が高く、赤身の旨味をダイレクトに感じられることが特徴です。
ロース等の霜降り具合を楽しむ部位は和牛、ランプやうちもも等の赤身を楽しむ部位は外国産牛という様に部位によって分けて食べ分けるのもおすすめです。
ステーキの部位の特徴を知って好みのステーキを食べよう!
せっかくステーキを食べるなら、自分の好みのステーキを食べたいですよね。
さしがたくさん入った旨味のある部位や、ヘルシーであっさりした部位等、ステーキひとつとっても様々な味が楽しめます。
今回ご紹介したステーキの部位の特徴を参考に、自分が好きそうな部位に是非チャレンジしてみてください。