Suicaは大阪以外でも、全国で利用可能
SuicaはJR東日本が発行する非接触型のICカード乗車券です。事前に必要な金額をチャージすることで、JRはもちろんのこと、地下鉄・私鉄・公共バスなど多くの交通機関で利用することができます。
JR東日本が発行しているということで、JR東日本エリアでしか利用できないと思われている方もいるかもしれませんが、Suicaは全国で利用可能です。普段Suicaを利用している人が旅行や出張で他のエリアに行く場合でも、そのままSuicaが利用できるので非常に便利なカードです。
Suicaにはカードタイプの他に、スマートフォンやケータイで使えるモバイルSuicaもあります。スマートフォンやケータイを自動改札にかざすだけで乗車ができる非常に便利なサービスです。
以前はAndroidの決済サービスである「おサイフケータイ」に対応した端末でしか利用できなかったモバイルsuicaですが、現在はiphoneでもiphone7以降の端末ならApple Payの機能を利用してモバイルSuicaを使うことができます。
大阪で最も普及しているのはICOCA
ICOCAはJR西日本が発行する非接触型のICカード乗車券で、大阪で最も普及しているICカード乗車券です。Suicaと同様、事前に必要金額をチャージしておけばJR・地下鉄・私鉄・公共バスなどの交通機関で利用できます。
大阪ではICOCAの他に、PiTaPaというICカード乗車券も普及しています。PiTaPaは株式会社スルッとKANSAIが発行する非接触型のICカード乗車券です。
PiTaPaの機能はICOCAとほとんど同じですが、プリペイド式であるICOCAに対して、PiTaPaはポストペイ式であることが特徴です。そのためPiTaPaでは事前のチャージが必要ありません。
SuicaはICOCAやPiTaPaエリアで利用可能
Suicaの利用可能エリアはJR東日本圏内だけにとどまりません。Suicaは2013円年から全国相互利用サービスを実施しているため、ICOCAやPiTaPaのエリアでも利用できます。
全国相互利用サービスとは、日本の交通系ICカードのうち、以下の10種類のカードについて、乗車券機能と電子マネー機能を相互利用できるサービスです。
- 「Kitaca」(北海道旅客鉄道株式会社)
- 「PASMO」(株式会社パスモ)
- 「Suica」(東日本旅客鉄道株式会社)
- 「manaca(マナカ)」(株式会社名古屋交通開発機構及び株式会社エムアイシー)
- 「TOICA」(東海旅客鉄道株式会社)
- 「PiTaPa」(株式会社スルッとKANSAI)
- 「ICOCA」(西日本旅客鉄道株式会社)
- 「はやかけん」(福岡市交通局)
- 「nimoca」(株式会社ニモカ)
- 「SUGOCA」(九州旅客鉄道株式会社)
ただしPiTaPaエリアの一部では、全国相互利用サービスに対応していない路線があります。例えば大阪国際空港からJR伊丹駅行きのバスを運行している「伊丹市交通局」は全国相互利用サービスの非対応路線です。
大阪国際空港を利用して大阪に行く場合は、注意しましょう。
Suicaは電子マネーとしても利用可能
Suicaは乗車券としてだけでなく、電子マネーとしても利用できます。コンビニやスーパーなど多くの店舗でのショッピングに利用できる便利なカードです。
またSuicaで支払いができる自動販売機やタクシーもあります。交通だけにとどまらず、普段の生活に深く根付いているカードと言えます。
Suicaは自動券売機やのりこし精算機でのチャージにも利用可能
Suicaは駅の自動券売機やのりこし精算機でチャージすることができます。上限20,000円まで現金でのチャージが可能です。
またSuicaでは残額が設定金額以下になった場合、自動改札機にタッチした際に自動的に設定金額がチャージされるオートチャージ機能もあります。
大阪でSuicaを使う方法
大阪でSuicaを利用する場合はどうしたらよいのでしょうか。交通機関ごとのSuicaの使い方を見ていきましょう。
大阪の地下鉄でSuicaを使う時
大阪の地下鉄でSuicaを使う場合、特に事前の設定や手続きは必要ありません。JR東日本エリアで使う時と同様、自動改札機にタッチするだけで乗車できます。
大阪の私鉄でSuicaを使う時
Suicaは近鉄・阪神・阪急・京阪・南海などの私鉄でも利用できます。地下鉄同様、大阪の私鉄でSuicaを使う際も特別な準備は必要ありません。
自動改札機にSuicaをタッチして入場しましょう。
ただし自動改札機や簡易読み取り機がないローカルな駅では、そもそもICカード乗車券に対応していないためSuicaを利用することはできません。そのような駅で下りる場合は、通常の乗車券を購入して乗車しましょう。
大阪のバスでSuicaを使う時
大阪の路線バスでもSuicaが使えます。乗車口や降車口に設置されているカードリーダーにタッチして精算を行いましょう。
バスには前払いタイプと後払いタイプの2種類があります。大阪市内を運行する大阪シティバス(旧大阪市営バス)は後払いタイプです。
空港のリムジンバスではSuicaが利用できない場合があります。乗車する際は乗車券を購入するようにしましょう。
大阪でSuicaを使う4つの注意点
大阪でSuicaを使う場合、Suicaエリアとは勝手が違うところがあります。それでは大阪でSuicaを使う際に注意すべき4つのポイントについて見ていきましょう。
大阪でSuicaを使う注意点①オートチャージ機能には対応しない
前述したとおりSuicaには便利なオートチャージ機能がありますが、Suicaエリア外でのオートチャージには対応していません。残高が不足している場合は改札を出る際に引っかかってしまうので注意が必要です。
事前に必要金額をチャージしておくか、改札内にある自動券売機や乗り越し精算でチャージしましょう。
大阪でSuicaを使う注意点②エリアをまたいでの乗車はできない
Suicaはエリアをまたいで乗車をすることができません。例えばSuicaエリアである品川駅で乗車して、ICOCAエリアの大阪駅で下車する場合、Suicaで自動改札機を出ることはできないため、改札窓口で精算をしなければいけません。
エリアをまたいで乗車する必要がある場合は、乗車券を購入するようにしましょう。
大阪でSuicaを使う注意点③東海道・山陽新幹線ではそのまま使えない
東海道・山陽新幹線でSuicaを利用する場合、在来線のように自動改札機にタッチするだけでは乗車することができません。東海道・山陽新幹線でSuicaを利用するためには、JR西日本とJR東海が提供する「スマートEX」という予約サービスを利用して予約する必要があります。
「スマートEX」で予約するためには、事前にクレジットカードとSuicaなどの交通系ICカードを登録する必要があります。登録完了後すぐに予約が可能になり、予約後はSuicaで自動改札を通過することができます。
「スマートEX」では駅窓口の料金よりも格安で購入することができます。さらに年会費も無料なのでお得に東海道・山陽新幹線を利用したい方にはおすすめのサービスです。
JR東海が提供する予約サービスに「エクスプレス予約」というものがあります。「スマートEX」と同じく東海道・山陽新幹線の予約ができるサービスですが、「スマートEX」とは別のサービスです。
「エクスプレス予約」からの予約ではSuicaは利用できないので、間違えて予約しないように気を付けましょう。
大阪でSuicaを使う注意点④PiTaPaの電子マネーは相互利用できない
Suicaは他エリアの交通系ICカードの電子マネーと相互利用が可能です。しかし、PiTaPaだけは電子マネーの相互利用ができません。
つまり、PiTaPaで支払いが可能なお店では、Suicaで支払いができないということです。ICOCAなど他の交通系ICカードも同様にPiTaPaの電子マネーとの相互利用はできません。
大阪でPiTaPaで支払いができるお店は少なくありません。コンビニやスーパーなど全国的なチェーン店でも、関西エリアのみPiTaPaに対応している店舗もあります。
大阪でSuicaの電子マネーを利用する場合は、Suicaが利用できるお店か確認するようにしましょう。
大阪でもSuicaは使えます
Suicaは電車やバスなどの交通からショッピングまで幅広く利用できる便利なカードです。
他のエリアでも相互利用できるため、旅行や出張の際にも安心です。
大阪でSuicaを利用する際の注意点を把握しておけば、問題なくSuicaを利用することができます。
大阪でも便利にSuicaを使いこなしましょう。