【拝観料の前に】金閣寺について知ろう
ではまず、金閣寺についてご紹介します。
金閣寺とは?
金閣寺は、京都の中でも観光地となる寺院が密集するエリア、北区のきぬかけの路という通り沿いにあります。
全体を金箔で覆われているその姿はとてもゴージャスで、日本人なら誰もが行ってみたい歴史的建造物のひとつでもあります。
修学旅行の行き先として知名度の高い金閣寺ですが、今では外国人観光客も数多く訪れるようになり、子どものころ修学旅行で訪れた人がリピートするという傾向も多数見られるようになりました。
金閣寺は正式名称を鹿苑寺といい、その歴史は何と室町時代に遡ります。
金閣寺の歴史
そんな金閣寺の始まりは室町時代の将軍、足利義満でした。
もともと西園寺があった場所ですが室町時代に交配してしまったので、義満が受け継いだという形です。
義光の別荘地として建てられた金閣寺は、今では仏陀の遺骨を祀っている場所としてその役割を担っています。
建設したての金閣寺は、1950年になんと放火により焼失してしまいました。
現在私たちが見ている金閣寺は1955年に再建されたもので、1994年に世界遺産に登録されたことは記憶に残っている人もいるのではないでしょうか。
金閣寺の拝観時間とアクセス
では次に、金閣寺の拝観時間とアクセスについてご紹介します。
金閣寺の拝観時間は朝の9時から17時で、1時間あれば余裕ですべての見どころを網羅できるほどの所要時間となっています。
金閣寺に行くときのアクセスですが、金閣寺へは市バスが便利です。
JR京都駅からは市バスの101系統か295系統に乗り「金閣寺道」で降ります。
所要時間は35分ほどで、乗車料金220円です。
ですが京都の場合行楽シーズンになると大変道が混みあいますので、渋滞にはまると1時間くらいかかってしまうこともあります。
- 住所
- 電話番号
- 営業時間9:00-17:00
- 定休日なし
- 公式サイト
金閣寺の拝観料
次に金閣寺の拝観料ですが、高校生以上の大人が400円、小・中学生が300円、それより小さなお子さんは無料となっています。
金閣寺の拝観チケットは「金閣舎利殿御守護」というお札になっており、他の寺院の拝観チケットと違って記念になります。
いただけるお札は家内安全、交通安全、学生さんには学業成就のものなど。
また、金閣寺の拝観チケットはあくまでも金閣寺の敷地内に入るためのもので、金閣寺の建物内には入れません。
金閣寺の拝観料に割引はある?
では、金閣寺に入場するチケットには割引はあるのでしょうか。
基本的に金閣寺の割引は障がい者割引のみです。
この割引を適用すると大人が300円、小中学生は無料になります。
他の寺院でたまにある団体割引というのは金閣寺ではありませんので注意してくださいね。
【拝観料について分かったら】金閣寺の拝観所要時間
金閣寺の拝観料について分かったら、次に金閣寺の拝観にかかる所要時間について紹介します。
金閣寺は、おおよそ45分あれば敷地内を十分に回れ、60分あれば余裕を持って散策できます。
また、金閣寺には特別拝観という「方丈と杉戸絵」が公開される時期があり、毎年春か秋に公開されます。
この特別拝観の時期ですと所要時間は倍の2時間ほどかかります。
特別拝観は時期が定まっていないので、ホームページなどで情報をチェックしましょう。
【拝観料について分かったら】金閣寺の見どころや体験10選
ではここで、金閣寺の見どころや体験についてご紹介します。
金閣寺の見どころや体験には、以下のものがあります。
- 回遊式庭園
- 逆さ金閣
- 銀河泉・厳下泉・龍門の滝
- 舟形石
- 陸舟の松
- 鐘楼
- 庫裏
- 舎利殿
- 写経体験
- 金閣そふと
続いて、それぞれの見どころや体験について詳しく見ていきます。
回遊式庭園【一見の価値アリ】
拝観料について学んだら、次は金閣寺のいくつかの見どころを紹介します。
まず紹介するのは、金閣寺の回遊式庭園というお庭です。
京都の寺院には、美しい庭園が設けられていることが多いですが、金閣寺の庭は「池泉廻遊式庭園」といいます。
京都には3か所にしかないタイプの庭で、池を中心にデザインされています。
池の中に島があり、島への歩道や池の周囲に歩道があり、ぐるっと歩いてまわれるのが特徴です。
このデザインは江戸時代に流行したもので、他には神奈川県の兼六園などに採用されています。
逆さ金閣【金閣寺のパワースポット】
次に紹介する金閣寺の見どころは、逆さ金閣が見えるという金閣寺の池、「鏡湖池」です。
ここは面積が何と660㎡もあると言われており、金閣寺1番のパワースポットとも呼ばれている場所です。
この池は江戸時代以降に一般庶民が船を浮かべて遊んでいた場所で、池の中には大小さまざまな大きさの浮島があります。
この池は金箔が美しい金閣寺がうつり、その姿はさかさまになっていることから「逆さ金閣」とも言われていて、写真映えするスポットのひとつでもあるのです。
銀河泉・厳下泉・龍門の滝【中国文化をミックス】
金閣寺の中には、足利義満に関するスポットがいくつかありますが、その中のひとつが陸舟の松の後ろ側にある銀河泉・厳下泉・龍門の滝です。
これは義満公がお茶を嗜む際に使われたと言われている泉で、今では水が湧き出てはいませんが使い古された跡のようなものは残っています。
また、龍門の滝は中国文化に心酔していた義満公が中国の故事「登竜門」にあやかって名付けられたと言われています。
このように、金閣寺内には日本と中国の文化が融合しているのです。
舟形石【縁起が良いことで知られる】
金閣寺の総門をくぐって右側にある「舟形石」は、宝船に見える石として有名。
縁起が良い石ということで、もともとは金閣寺の境内近くにある馬小屋の近くに置いていたものだと言われています。
馬の水飲み用の入れ物としても使われていたもので、触ることはできませんがとても縁起の良いものなので写真を撮る観光客が多いですよ。
陸舟の松【義満の盆栽コレクション】
次に紹介するのは、「陸舟の松(りくしゅうのまつ)」と呼ばれている金閣寺の松の木です。
この松の木は盆栽のように形が整えられているもので、京都市の指定天然記念物のひとつにもなっているのです。
陸舟の松は樹齢600年にもなり、もともとは足利義満の盆栽コレクションのひとつでした。
義光の命令で船の形に整えられたと言われています。
陸舟の松は、金閣寺の鏡湖池の脇に入っていったところの庭の中にあります。
鐘楼【鐘突き体験ができる】
次に紹介する金閣寺の見どころは、「鐘楼」という鎌倉時代につくられた梵鐘がある建物です。
ここにつるされている鐘は金閣寺が建てられる前にあった西園寺家に由来しており、その歴史が大変深いことで知られています。
また、金閣寺の梵鐘は日にちと時間によっては鐘突き体験ができます。
土日限定で9時から16時30分まで、200円を払えばだれでも簡単に鐘突きができるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
庫裏【白い建物が映える】
次に紹介する金閣寺の見どころは、安土桃山時代に建てられたと言われている「庫裏」です。
ここはもともと台所という意味があるのですが、金閣寺では玄関として使われていました。
白い建物は金閣寺全体で見てもかなり映え、松が白い建物にしっかりと映えています。
ここを背景に写真を撮る人も多く、秋の行楽シーズンには紅葉とのコントラストを楽しむこともできますよ。
舎利殿【迫力に圧倒される】
次に紹介する金閣寺の見どころは、いよいよ「舎利殿」のご紹介です。
舎利殿は、金閣寺のメインの建物そのもののことで、正面が約10m、側面が7.5m、三層目が約5.5mもの大きさを誇っており、その屋根には有名な鳳凰が飾られています。
実際に舎利殿の中に入ることはできませんが、太陽の光に照らされている舎利殿はキラキラと反射してまぶしいほどに美しいです。
この煌びやかな姿は特に外国人観光客に受けが良く、池の周りの歩道には写真を撮る人で溢れ返っています。
写経体験【心と体をリラックス】
みなさんは、金閣寺で写経が体験できることをご存じですか?
写経は、お経を紙にひたすら写していくという作業的なもので、筆化筆ペンを使うという普段なかなか体験できないものです。
筆で字を書くので自然と精神が統一され集中力を養うとも言われています。
何も考えずにひたすら写すので心や体がリラックスされ、終わった時にはすっきりしているという効果も。
金閣寺では、そんな写経が3種類のうちから選び体験ができます。
1枚1,000円で、受付は9時から16時の間となっています。
金閣そふと【思わず写真に撮りたくなる】
最後に紹介するのは、金閣寺ならではのグルメ「金閣そふと」です。
金閣そふとはテレビなどのメディアで取り上げられたことも多く、見たことがある人も多いかもしれません。
食べられるのは「黄金のソフトクリーム」という、普通のソフトクリームの上に何と金箔が乗せられているという煌びやかなもの。
金閣がパラパラとかけられたスイーツはよく見ますが、金閣そふとはそのまま1枚の金箔がソフトクリームを覆うように乗せられているのです。
値段は950円で、金閣寺から徒歩2分ほどのところにあるので、金閣寺の拝観ついでに寄ってみてはいかがでしょうか。
【拝観料について分かったら】金閣寺の混雑状況は?おすすめの拝観時間はある?
では、金閣寺の拝観料や見どころの後は混雑状況やおすすめの拝観時間についてご紹介します。
金閣寺は基本的にいつ行っても多くの観光客であふれています。
特に外国人観光客が多く、日本人よりも多いのではないかと言われているほど。
特に休日や行楽シーズンと言われているゴールデンウィークや紅葉シーズンなどは入るのに並ぶほど多くの人が集まります。
拝観時間は朝イチの9時や、閉館ギリギリの16時ごろになるとお客さんもピーク時よりは少なくなってきます。
とはいっても金閣寺は京都の中でも人気トップ5に入るほどの観光地なので、ある程度観光客で常にあふれているということは頭の中に入れて置きましょう。
【拝観料について分かったら】金閣寺の御朱印
拝観料などの次は、大人気の御朱印について紹介します。
金閣寺には2種類の御朱印があり、「舎利殿」と書かれているのは金閣の御朱印、そして「石不動尊」と書かれているのは石不動尊の御朱印です。
特に人気なのは舎利殿の御朱印で、金閣寺を象徴するようなもの。
御朱印を頂けるのは境内を順路に沿って進んでいったところにある「不動堂」という場所の近く。
料金は300円で、列に並んでいただきます。
混みあっているときは待ち時間が発生することも多いので、時間に余裕を持ってもらいに行きましょう。
【拝観料について分かったら】金閣寺のおみやげも要チェック
金閣寺には、境内の中にたくさんのお土産屋さんが並んでおり、記念になるようなお土産を購入することができます。
お菓子やキーホルダーなどのグッズから、お守りなどその種類も豊富です。
金閣寺の中にある不動堂という建物の中に売店があり、スペースも割と広いのでゆっくりと時間をかけてお土産を見てまわることができますよ。
金閣寺に行った記念に、ぜひお土産もチェックしてみてくださいね。
金閣寺の拝観料を知って楽しくまわろう
京都の中でも人気の高い観光地、金閣寺は、拝観料や見どころについて知ればもっと観光が楽しくなりますよ。
室町時代からの歴史を感じられる金閣寺には見どころもたくさんあり、拝観料も安くお得なので、京都に行った際はぜひ金閣寺に足を運んでみてはいかがでしょうか。