平安神宮とは?
平安神宮は、京都市の東山区にある大きな神宮。
1895年、平安遷都1100年を記念して開催された勧業博覧会の企画として、平安時代の大内裏の一部が復元された建物を、そのまま神宮としたものです。
平安時代の建物の様式にならって建てられた、朱色のあでやかな伽藍。
拝殿の奥には広大な日本庭園が広がり、四季折々の花がにぎやかです。
現在、京都御所の建物見学は春と秋の限られた日数しかできないため、平安時代の様子を楽しめる場所として人気の観光スポット。
奈良から平安京へ遷都してきた桓武天皇と、皇居が東京へ移るまで、京都に住んでいた最後の天皇孝明天皇がお祀りされています。
京都三大祭りの一つとして有名な「時代祭」は、京都御苑から平安神宮まで、平安京にかかわる様々な時代の人物に扮した人々が京の町を練り歩くお祭。
平安王朝を再現したものとして、日本内外から大勢の観光客が集まります。
平安神宮の一の鳥居はとても大きくて、バスが並んで通れるサイズになっており、京都東山区のランドマークです。
平安神宮で人気のお守り8選とそのご利益
では、平安神宮で人気のお守りを見ていきましょう。
平安神宮で人気のお守りには、以下のお守りがあります。
- 開運厄除け桃守り
- 開運厄除け守り
- 縁結びのお守り
- 幸せの桜守り
- 愛護守
- 平安守
- 長寿橘守
- 身体健勝守
続いて、それぞれのお守りについて詳しく見ていきます。
開運厄除け桃守り
コロンとしたピンクの桃と小さい鈴がかわいい、「開運厄除け桃守り」
幸せの国を桃源郷というように、中国や日本では、古くから桃は魔を退け幸せを得るためのアイテムでした。
日本神話でも、黄泉の国から伊邪那岐が逃げるとき、追いかけてくるあやかしに対して桃を投げ、逃げ延びたと言うエピソードがあります。
桃太郎の伝説もありますし、桃には不思議な力が込められているのだと、日本人は考えてきました。
その桃をモチーフにしたお守りで、ピンクのちりめん生地で作られていて、キーホルダーのようにつけて持ち歩きやすくなっています。
ご利益は「開運」「厄除け」
初穂料は800円。
開運厄除け守り
こちらは、通常のお守りと同じかたちをしたお守り。
かたちこそ昔ながらのものですが、白い錦にひかれたラインの色がおしゃれ。
この色合いなら、スポーティな服装などにもぴったりで、かわいいものは持てないという男性陣から支持されています。
初穂料は800円。
ご利益は、桃お守りと同じく「開運」「厄除け」
男女ペアで持っていても、見た目が違うのでさりげないのがいいですね。
縁結びのお守り
和風の色合いが愛らしい、カードタイプのお守り「縁結び守」
薄くてかさばらないので、カードケースに入れたり、お財布に入れたりと、肌身離さず持ち歩くのに便利な形をしています。
ご利益は「縁結び」
神前の挙式は、今では珍しいものではありませんが、昔はそれほど多くありませんでした。
そんな中、平安神宮では、戦前から神前結婚式をおこなう人がことの他多く、いつしか平安神宮は縁結びのご利益があると言われるように。
その平安神宮で授与しているこのお守りは、恋愛運はもちろん、友人との縁、趣味との縁、そして仕事とも良縁が結べるといいます。
就職活動中の学生への贈り物として購入していく人も多いそうです。
初穂料は800円。
色はうす桃とうす紫、空色と抹茶色、赤色と桃色の3種類あり、男性でも抵抗なく持てるようになっています。
幸せの桜守り
平安神宮のお守りの種類はとても多いのですが、その中で特に人気が高いのが「しあわせの桜守」
京都御苑の左近の桜をモチーフにした、桜のかたちのお守りです。
桜色のちりめん生地で作られていて、紐には桜色のビーズも。
そのデザイン性から、お守りとしてだけではなく、京のお土産、日本のお土産として、国内外の人々から人気。
仰々しくなくてストラップとして身に付けやすいので、カバンやスマホケースにぶら下げやすいですね。
ご利益は「幸運」
初穂料は800円。
愛護守
神社としては珍しい、ペット専用のお守りも、平安神宮で拝受することができます。
犬や猫の足裏のような、かわいい肉球の形をしています。
たいていの社寺仏閣は、介助犬以外のペットがお断り、となっているのですが、平安神宮は珍しいペット同伴OKのお宮。
(ただし、抱きかかえたりキャリーバッグやカートに入れる必要があります)
なので、ペットを連れた参拝者が多いのですが、このお守りはそういう人々やペットたちに大人気。
小さくて、首輪にも付けやすいサイズで、鈴もついています。
ご利益は、「ペットの健康・幸い」
初穂料は1,000円です。
平安守
4色の「京都オパール」が埋め込まれた、とても美しいお守りが「除災招福のお守り」
「京都オパール」というのは、京都の工業会社「京セラ」が開発した合成オパール。
天然オパールのような不純物がないことが特徴で、発色もゆたか。
そのオパールを、金のリングに4つ配してたお守りです。
4つのオパールは、京都を守る四柱の神獣「青龍」「白虎」「朱雀」「玄武」の色をモチーフに、4色のオパールを使って作られています。
神獣は、四神相応の地である京の都を守る存在。
四神相応といい、京セラが開発したオパールといい、平安遷都を記念して建てられた平安神宮らしい上品なお守り。
歴史を知っているとよけいうれしくなるような、物語のこもったお守りです。
このお守りを持つ人のことも、大切に守ってくれることでしょう。
ご利益は「災難よけ・幸福招き」で初穂料は2,000円です。
長寿橘守
京都御苑と平安神宮に植えられた「右近の橘」をモチーフに作られたお守り。
橘は常緑樹で、冬になっても青々としていることから、不老長寿の木として昔から愛されてきました。
その不思議の力がこめられた橘の葉と、橘になる香具の実がお守りのデザインになっています。
また、天皇のいます王座からみて橘の側、右側は、衛士が務めていたことから、右近の橘とは「守護」の力を意味するものでもありました。
右近の橘、左近の桜とセットでいただく人も多い、人気のお守りです。
ご利益は「長寿」で、初穂料は1,000円。
年配の方へのお土産としても人気があります。
身体健勝守
日本古来から、不思議な力を持っているとされる、勾玉をお守りにしてあります。
勾玉は陰陽(太陽と月)のかたちであり、おなかの中の胎児のかたちであり、日本人にとっては生命の根源のかたち。
今でも、陰陽や三つ巴を神紋にした神社は数多くあります。
身体健勝守は、そのかたちをお守りにしたもの。
もともとは、お守りとは勾玉型をしていたとも言われています。
神道独自のかたちで、ありがたいものなのですが、コロンとしたかたちは可愛らしさも感じられますね。
ご利益は、身体を守る「身体健勝」
初穂料は800円。
色は桃色、だいだい色、紫、翡翠色のものがあってとてもカラフルです。
平安神宮でお守りを購入できる時間
お守りは、壮麗な門をくぐってすぐ右手にある授与所で拝受することができます。
授与所が開くのは、7:30~17:30。
7:30から開いてくれているのはかなり珍しいですね。
他の多くの神社は9:00以降ですし、お寺なら10:00に開くところも珍しくありません。
京都観光で、効率よくスポットを巡っていきたいなら、朝一番に平安神宮を訪れるのがおすすめです。
平安神宮でお守りを返納する場所
お守りには有効期限があることをご存知ですか?
お守りの効果はその年だけで、年が改まると効力が切れてしまうと言われています。
古くなったお守りは、いただいた神社や神宮にお返しするのが基本。
平安神宮にも、お守りを返納する場所があります。
境内の左の方にある「古札納所」がそれ。
平安神宮のお守りの他、他の社寺でいただいたお守りやお札などをお返しすることができます。
平安神宮のアクセス方法
京阪鴨東線 神宮丸太町駅からも歩いていけますが、徒歩15分以上かかります。
バスの本数が多いので、京都駅や阪急電車からならバスもおすすめ。
京都市バス
5・急行100・急行110系統……「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車、徒歩約3分
32・46系統…… 「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前下車、徒歩約3分
31・201・202・203・206系統……「東山二条・岡崎公園口」下車、徒歩徒歩7分。
- 住所
- アクセス京都市営地下鉄東西線「東山」駅下車 徒歩12分
- 電話番号
- 営業時間6:00~17:00
- 定休日なし
- 公式サイト
平安神宮のお守りは身につけやすいデザインがいっぱい
ふつう、お守りというと、錦の生地を長方形に折って、組紐を通した形がイメージされますよね。
けれど、平安神宮のお守りは違います。
花やフルーツの形をしていたり、カードタイプだったりと、一見お守りに見えないものが多いのが特徴。
中でも肉球タイプなんて、日本全国に神社が多いと言っても、いただけるのは平安神宮だけじゃないでしょうか。
もちろん、通常のかたちのお守りもありますので、平安神宮の授与所はとてもにぎやか。
普段から身につけやすいので、肌身はなさず持ち歩きやすいし、持っていてもウキウキするお守りが多い神社です。