【御朱印の前に】石清水八幡宮ってどんな神社?
【御朱印の前に】石清水八幡宮の歴史
京都と大阪の間に位置する、石清水八幡宮。
京阪電車の駅を降りるとすぐ目の前にある、小高い山一つがまるまる八幡宮の境内になってます。
お祀りしているのは、日本を平定した天皇「応神天皇」と母親の「神功皇后」、宗像三女神の「比咩大神」。
特に応神天皇の御威光が大きく、古来より八幡宮は軍神として信仰を集めてきました。
創建は860年。
大分の宇佐八幡宮にこもっていた僧侶が、「吾れ都近き男山の峯に移座して国家を鎮護せん」とのご託宣をうけ、現在の地に八幡の神様を勧請しました。
社殿は何度か修復され、現存しているのは、江戸時代のもの。
三代将軍徳川家光の指示によって造営・修復されました。
現存している「八幡造り」といわれる建築様式の中で、最大級かつ、最古のものになります。
男山のある土地は現在、八幡宮の名前を取って八幡市と呼ばれているのですが、この場所は古くからの交通の要所。
歴史上では、南北朝時代に近隣で多くの戦いがありました。
また、戦国時代末期、織田信長を倒した明智光秀が、羽柴秀吉らに打たれた「天王山」も男山の近く。
2020年の大河ドラマは明智光秀を描いたものなので、この辺りが登場する可能性もありますね。
石清水八幡宮では、神の使いが鳩といわれていて、京阪電車のマークにもなっています。
【御朱印の前に】石清水八幡宮の拝観料、アクセス
拝観料は無料。
入山後、ケーブルで拝殿近くまで行くのが早いですが、山中の参道を歩くのもおすすめ。
途中にさまざまな摂社が在ったり展望台があったりと、歩いていて楽しい道のりです。
- 住所
- アクセス京阪本線「石清水八幡宮」駅下車 参道ケーブルに乗って「ケーブル八幡宮山上」駅下車
- 電話番号
- 営業時間5:30~18:30
- 定休日なし
- 公式サイト
石清水八幡宮の御朱印を紹介!
右手に「洛南男山」、中央に「八幡大神」、左手に日付がはいり、朱印が三つ捺されます。
「八幡大神」とは主神応神天皇のこと。
御朱印をいただくときに、「八」の文字を「鳩にお願いします」とお願いすることができます。
神職さんによって色んなタッチの鳩が描いてもらえるので、ひそかなコレクターもいるとか。
高良神社は、徒然草52段に登場する摂社。
仁和寺の法師が岩清水八幡宮の本殿と高良神社にお参りした、というエピソードから、御朱印の右手には「徒然草第五十二段」と記され、真ん中には高良神社の朱印、左手に日付が入ります。
石清水社の御朱印です。
霊泉が湧き出るためにこの名前が付けられました。
真ん中に捺される朱印の、ひょうたんに[霊泉]と書かれているのがユーモラス。
武内宿禰をまつる武内社の御朱印。
武内宿禰は、孝元天皇の孫で、応神天皇や仁徳天皇ら五代にわたって使えたとされる忠臣。
朱印には三枚の笹の葉も描かれています。
御朱印名 | 初穂料 |
---|---|
石清水八幡宮の御朱印 | 300円 |
高良神社の御朱印 | 300円 |
石清水社の御朱印 | 300円 |
武内社の御朱印 | 300円 |
石清水八幡宮で人気のおすすめ御朱印帳!
石清水祭の御朱印帳
三大勅祭の一つされる「石清水祭」の様子を描いた御朱印帳です。
勅祭とは、天皇から勅使が派遣されてくるお祭りのこと。
863年に「石清水放生会」がおこなわれたのがお祭りの起源になっています。
その後勅祭となり、太政官をはじめ、多くの貴族が行列をなして石清水八幡宮を訪れるようになりました。
三大勅祭の後の二つは葵祭と春日祭なので、いかに格の高いものかがわかりますね。
石清水祭が描かれた御朱印帳の初穂料は2,000円です。
サイズは通常版(16×11)です。
本蒔絵の御朱印帳
石清水社の本殿を描いた、金蒔絵の御朱印帳。
とてもきらびやかで、特別感があります。
初穂料は3,000円。
サイズは通常版(16×11)です。
石清水灯燎華の日限定で授与されている御朱印帳。
これも蒔絵で作られています。
石清水灯燎華は、ゴールデンウイークの時期に石清水八幡宮で行われているライトアップイベントで、今までに13回、開催されています。
本殿だけではなく、灯篭や参道にあかりを掲げたり、夜間亀頭が行われたり。
御朱印帳以外に、三日間限定のお守りの授与もあります。
御朱印帳のデザインは上記の金蒔絵のものと同じですが、こちらは夜景。
右手に大きく輝く満月が八幡宮の本殿を照らし、輪郭が金色に浮かび上がる様が非常に美しいですね。
一つ一つ手作りなので、月の輝きが一つとして同じものはないそうです。
初穂料はこれも3,000円で、サイズは通常版(16×11)です。
こんなに美しい御朱印帳を拝受したら、一生の宝物になりそう。
石清水八幡宮で御朱印をもらえる時間は?
石清水八幡宮は、参拝可能時間が季節によって異なります。
時期 | 時間帯 |
---|---|
1月1日~1月19日 | 不定期(1月1日は午前0時から) |
1月20日~3月31日 | 8時30分~18時 |
4月1日~9月30日 | 8時30分~18時30分 |
10月1日~12月30日 | 8時30分~18時 |
12月31日 | 8時30分~23時 |
石清水八幡宮で御朱印をもらえる場所は?
石清水八幡宮の御朱印も、摂社の御朱印も、門をくぐった右手にある「おふだ・お守り授与所」でいただけます。
摂社の御朱印をいただく際には、山中にある摂社をお参りしてのちにいただきましょう。
【御朱印をもらったら】石清水八幡宮で行きたいパワースポット
石清水社
この八幡宮が「石清水」といわれるようになった由来、「石清水」が湧き出ているお社です。
「凍ることもなく枯れることもない霊泉」として重きを置かれ、天皇家や将軍家に関わる祈祷の際にもちいられてきました。
今でも、石清水八幡宮で執り行われる数多くの儀礼の際には、当日の早朝に組み上げられた石清水を御神前に供えています。
石清水社では一般の参拝客がお水をくむことはできません。
御朱印をいただけるのと同じ社務所にて、300ml500円で拝受できます。
楠木正成公の楠
本殿の左側に大きくそびえるのが、楠。
木の高さは30m、根の周りは18mにもおよぶ堂々とした楠です。
南北朝時代、朝廷方について戦った忠臣楠木正成が、1334年に石清水八幡宮で必勝祈願をした際に奉納したと伝わっています。
樹齢は700年に近く、京都府天然記念物の指定を受けた、力強さの伝わるパワースポット。
石清水八幡宮の御朱印帳は一生もの
石清水八幡宮の歴史やアクセス、御朱印についてまとめました。
石清水八幡宮の御朱印帳は、本蒔絵とあって、特別な存在感を放っています。
一生モノの御朱印帳として、すべてのページが埋まった後も、神棚などに飾って日々拝みたいような輝きをまとう御朱印帳ですね。