【ビザの前に】ラオスってどんなところ?
面積24万平方キロメートル・人口約650万人のラオスは、東南アジアに位置する内陸国です。
国の正式名称は、ラオス民主主義共和国。
首都をビエンチャンに構え、ラオ族と呼ばれる民族が全人口の約半数を占めています。
国としての経済発展状況は東南アジアの中でもまだ乏しく、ラオスの街並みは日本とは全くの別物。
この生活水準の低さが観光地としてむしろ魅力の一つとなっており、刺激の少ない地でのリフレッシュを目的として、ラオスへと訪問する人も多くなっています。
なんと、過去にはニューヨークタイムズの「行きたい国ランキング」で1位に輝いた事も。
「ラオスには何もない」という人も多いですが、まるでタイムスリップしたかのような気分になれるラオスのゆったりとした雰囲気は、観光地として大きな魅力です。
ラオスで英語は通じる?言語、公用語は?挨拶や会話で使える言葉、単語20選ラオスの言語、公用語はラオス語? ラオスの言語は「ラオス語」です。
「ラオ語」とか「ラーオ語...
ラオスのビザが免除になる条件は?
ラオスでビザ免除の待遇を受けるためには、幾つかの条件が存在します。
日本国籍を取得している方は、駐日ラオス大使館より公表されている以下4つの条件を満たすことでビザ免除となります。
1.パスポートの残存有効期間が入国時に6ヶ月以上あること
2.観光目的の入国であること
3.滞在日数が原則15日間以内であること
4.日本からビザなしで行く場合でも、空港での「アライバルビザ」取得で30日以内滞在可能
出典:駐日ラオス大使館
通常であれば15日間以内の滞在のみとなりますが、空港でアライバルビザを取得した場合は、30日までに延長可能となります。
このアライバルビザの取得方法については、後ほど詳しく解説しますね。
ビザを取得してラオス観光!ビザ免除との違いは?申請で準備するものは?
前項で紹介した通り、ビザ免除で滞在できる日数は基本的に15日以内に限られていますが、申請によって、1ヶ月までに延長する事ができます。
駐日ラオス大使館から公表されている、申請に必要なものは以下の4つです。
- ビザ申請書
- 6ヶ月以上有効期限があるパスポート
- 写真(3.5×4.5cm)2枚
- ビザ申請手数料$30(休日・オーバータイムは31ドル) 出典:駐日ラオス大使館
項目一つ目のビザ申請書は申請先で入手する事になるため、実質事前に準備する必要のあるものは3つになりますね。
手続きを大使館で行う場合と、入国時に空港でアライバルビザを取得する場合の両方で、必要なものは共通です。
ラオスのビザ取得方法①:日本にあるラオス大使館に行く
ビザを取得する一つ目の方法は、駐日ラオス大使館で手続きを行うことです。
駐日ラオス大使館は、東京都港区西麻布に所在しています。
土日・祝日が閉館となっており、平日は9:00~12:00と14:00〜17:00が営業時間です。
現地空港での申請が不安な方は、この駐日ラオス大使館で事前にビザ申請しておくのがいいですね。
前項で記した必要なものの持参を忘れずに。
ラオスのビザ取得方法②:入国時にアライバルビザを申請
ラオスのビザを取得するもう一つの方法が、入国時にアライバルビザを申請することです。
この方法がもっともシンプルであるため、現地でのやりとりに不安がない方にはおすすめ。
ラオスでアライバルビザを取得することができる空港は、ヴィエンチャン・ワッタイ国際空港、ルアンパバン国際空港、サワンナケート国際空港、パクセ国際空港の4つとなっています。
また、ラオスに陸路から入国する場合にも、アライバルビザが取得可能なエリアが用意されています。
アライバルビザを取得できる、ラオスの国境は以下の通りです。
・ヴィエンチャン(ラオス)⇆ ノンカイ(タイ)
・ワンタオ(ラオス)⇆ チョンメック(タイ)
・サワナケット(ラオス)⇆ ムクダハーン(タイ)
・フェイサイ(ラオス)⇆ チェンコーン(タイ)
・ターケーク(ラオス)⇆ ナコンパノム(タイ)
・ナムグゥン(ラオス)⇆ ホアイコン(タイ)
・ボーテン(ラオス)⇆ボハン(中国)
・ナムパオ(ラオス)⇆ カオチェオ(ベトナム)
・デーンサワン(ラオス)⇆ ラオバオ(ベトナム)
出典:駐日ラオス大使館
ラオスに隣接する、タイ・ベトナム・中国の3ヵ国から陸路で入国する場合も、アライバルビザの取得が可能になります。
アライバルビザ申請の際は、必要なものを忘れずに持参するようにしてくださいね。
ラオスのビザを延長したい!手続き方法は?
ラオス入国後に滞在日数を延長したい場合もあるかと思います。
しかし、これまで説明してきたビザ免除の方法でラオスに入国した場合は、現地でビザの延長手続きをすることができません。
事前のビザ申請またはアライバルビザを取得した場合に限り、ラオス現地のイミグレーションオフィスで延長手続きをすることが可能になります。
最大で30日間までの延長をすることができ、料金は1日につき20000kip(約255円)です。
ラオスのビザを延長する際の注意点は?
前述の通り、ノービザでラオスへ入国した場合は、現地でビザの延長手続きをすることができません。
ビザ免除で入国し、さらにラオスへの滞在を延長するには、一旦他国へと出国して滞在日数をリセットし、再度入国する必要があります。
日本へ帰国する必要はありませんが、ノービザでラオスに入国した場合は滞在日数を延長できない点に注意してください。
ラオスのビザ取得にかかる時間は?
当日の混雑状況にもよりますが、現地でアライバルビザを取得する際は、2時間ほどの待ち時間は覚悟しておいた方が良さそうです。
どの国でも共通してビザ手続きには一定の時間がかかりますので、ラオスへの入国日には、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。
また、入国後のビザ延長手続きが完了するまでには、1日〜2日を要するとされています。
手続き自体はラオス各地のイミグレーションオフィスで可能となっていますが、管理の行き届いているヴィエンチャン所在のイミグレーションオフィスで申請するのが無難です。
【番外編】ラオスへの行き方。主要観光地は?
ノービザでのラオスへの行き方を確認できたところで、次は具体的にラオスについて掘り下げていきましょう。
ラオスへの行き方と主要観光地を見ていきます。
ラオスへの行き方
日本からラオスへの直行便は用意されていないため、飛行機でラオスまで行く場合には、乗り継ぎ便を利用する必要があります。
人気観光地であるルアンパバーンとヴィエンチャンへの空路としては、いずれも東南アジアを経由するのが一般的です。
一例として、成田空港からラオスへと向かう場合には、タイ・バンコクのドンムアン空港を経由して、ルアンパバーン空港とヴィエンチャン空港の両方へと飛ぶことができます。
エアアジア等の格安航空会社が就航しているため、日本からラオスまでの運賃は、最安で片道2万円程度です。
飛行機の搭乗時間も8時間ほどになり、日本からラオスへの空の旅は比較的ハードルが低めになっています。
乗り継ぎ前の東南アジア各国を満喫した後に、ラオスへと旅に出るのもありですね。
ラオスの主要観光地
続いて、ラオスの観光地をみていきましょう。
ラオスには、以下の人気観光地があります。
- ワット・シエントーン
- クアンシーの滝
- プーシーの丘
- プラサート・ワット・プ
- タート・ルアン
では、ラオスの観光地をそれぞれ詳しくみていきます!
ラオスの観光地①:ワット・シエントーン
ルアンパバーンにあるワット・シエントーンは、ラオスで最も美しい仏教寺院と言われています。
建設されたのは1560年であり、ラオスの歴史を体感する上で外せない観光スポットです。
純粋な鑑賞物としても、独特な形状を持つ美しい外観となっています。
ワット・シエントーン
住所:Khem Khong, Luang Prabang,Laos
電話番号:+92 300 3728669
営業時間:6:00~18:00
定休日:なし
入場料や利用料:20,000kip
URL:https://www.lonelyplanet.com/laos/luang-prabang/attractions/wat-xieng-thong/a/poi-sig/442532/356927
ラオスの観光地②:クアンシーの滝
ラオスには有名な滝がいくつかありますが、その中でもこのクアンシーの滝の美しさは別格です。
ルアンパバーンに行くのであれば、この大自然スポットにぜひ行ってみてください。
水の色はまさにエメラルドグリーンで、あたりはマイナスイオンに溢れています。
日頃の疲れを癒すリラクゼーションスポットとして人気の場所です。
クアンシーの滝
住所:Luang Prabang 06000, Laos
営業時間:8:00~17:00
定休日:なし
入場料や利用料:20,000kip
URL:http://tourismluangprabang.org/ja/things-to-do/nature/kuang-si-waterfall/
ラオスの観光地③:プーシーの丘
ラオスのルアンパバーンは、街そのものが世界遺産登録されている最高の観光地です。
そんなルアンパバーンの街全体を眺めるには、このプーシーの丘がうってつけになります。
建造物だけでなく、街全体が世界遺産レベルの観光対象となるのが、ラオスの特徴の一つですね。
約150メートルの高さにあるこのプーシーの丘から見える街はまさに絶景です。
プーシーの丘
住所:Sackarin road, Luangprabang, Luang Prabang 0600, Laos
電話番号:+856 20 98 972 772
営業時間:6:00~19:00
定休日:なし
入場料や利用料:20,000kip
URL:https://www.lonelyplanet.com/laos/luang-prabang/attractions/phu-si/a/poi-sig/442488/356927
ラオスの観光地④:プラサート・ワット・プー
プラサート・ワット・プーは、ルアンパバーンの街に次ぎ、ラオスで2番目に世界遺産登録された場所となっています。
多くの石碑と宮殿が佇む遺跡群であり、遺跡好きにはたまらないスポットです。
建造物だけでなく、ラオスならではの広大な自然を味わうこともできます。
プラサート・ワット・プー
住所:Champasak District, Champasak Town, Laos
電話番号:+856 20 91 271 011
営業時間:8:00~18:00
定休日:なし
入場料や利用料:50,000 kip
URL:https://www.renown-travel.com/laos/pakse/wat-phou.html
ラオスの観光地⑤:タート・ルアン
ビエンチャンにあるタート・ルアンは、ラオスで最高の仏教寺院と言われています。
ラオスの国章にもこのタート・ルアンが記されており、国のシンボルといえる建造物です。
寺院全体が黄金に輝くこの場所は、間違いなく一見の価値があります。
1566年に建設された歴史あるラオスのシンボルを、ぜひ観光しに行ってみてください。
タート・ルアン
住所:That Luang Road, Vientiane 0100, Laos
電話番号:+856 20 95 210 600
営業時間:8:00~12:00,1:00~4:00
定休日:なし
入場料や利用料:5000kip
URL:https://www.renown-travel.com/laos/temples/pha-that-luang.html
ラオスのビザ免除条件をクリアして、快適な旅を!
通常の15日以内の滞在であれば、ラオスでビザ免除を受ける条件はいたって簡単なものです。
パスポートの残存有効期間のみ、事前にしっかり確認しておいてくださいね。
そして、より長い期間滞在してラオスを満喫したいとなれば、事前の大使館訪問か現地でのアライバルビザ取得が必要になります。
ビザ取得条件をクリアし、独特の魅力を放つラオスへの旅を楽しんできてください!