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2019/01/16

ホーリー祭ってどんなお祭り?開催時期や場所、気を付けることは?

インドのお祭りは独特で刺激的で楽しそう!
その中でも、春の訪れを祝うホーリー祭は、世界中の旅行者にも人気のお祭りのひとつです。

今回は、ヒンドゥー教最大級のお祭、インドのホーリー祭について紹介します。
開催時期や場所、よく危険って聞くけど気を付ける事など、詳しく書いていきます。

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インドで有名なホーリー祭ってどんなお祭り?

インドで有名なホーリー祭は、春の訪れ豊作祈願を意味していましたが、その後インド神話や悪魔祓いの伝説などが混ざり現在の形になりました。
カラフルなパウダーを掛け合い、楽しく騒ぐというイメージの裏にインドの宗教的儀式やインド人の暮らしを垣間見ることができるのがホーリー祭です。

カースト制度が根強く残っているインドでは、ホーリー祭期間は1年に1度の無礼講の日
また、普段お酒を飲まないヒンドゥー教徒も、お酒を解禁したりと、インド人にとっても楽しみなお祭りのひとつです。

ホーリー祭りは、インド歴第11月の満月の日(太陽暦の3月)に2日間に渡り開催されます。
1日目をホーリー、2日目をドゥルエンディと呼びますが、通称2日間ともホーリーとインドでは呼ばれています。

まず1日目は、早朝からはじまります。
ヒンドゥー教の神様や男女の愛を表現するファグアーを掛け合いで歌います。

また、ホーリカー・ダーハと呼ばれるホーリカーの神話にちなんだ焚き火(プジャ)を燃やし、悪霊を焼き人々は幸福を祈願します。
カラフルでワイワイ楽しいイメージがあったホーリー祭ですが、実際はとても儀式的な伝統的な行事もあります。

2日目のドゥルヘンディの日は、写真でも見たことがあるようにカラフルな色水やパウダーをかけあいます。
このドゥルヘンディは、午前中から盛り上がりますので、宿泊先を出たところから色粉をかけられる可能性があるので、汚れてもいい服装に着替えましょう。

子供から大人、国籍など知り合いであってもなくても関係なく色粉を掛け合った後は、「ハッピーホーリー」と言いハグをします。
また、ホーリーナンバーのボリウッド音楽を歌いながら、踊ったりしながら春の訪れを喜び表現します。

ホーリーの楽しみのひとつとして、ホーリーのお菓子や軽食を近所の人や友人と交換があります。
人気のお菓子は、サモサ(スパイスの効いた揚げ餃子の様な軽食)やラドゥ(ピンポン玉サイズの甘いお菓子)、ジャレビ(ドーナツの様な甘いお菓子)です。

日本のお月見やハロウィーンにも似ている風習があるのも興味深いですね。
ホーリー祭の時は、インドのお菓子にも挑戦して、現地で仲良くなったインド人にプレゼントするのも楽しそうです。

北インドとは少し違いインド南部では、ホーリカーを燃やした後の灰をサンダルペーストやマンゴー葉や花と混ぜて額に塗る習慣があり、健康に効果があると信じられています。
ホーリー期間に家の中を掃除して汚れや害虫の駆除をすることで、前向きなエネルギーを生み出すそうです。

また、ホーリー祭当日は、鶏肉などの肉食が禁止になり菜食を食べるそうです。
ホーリー祭が行われる期間は、バスやタクシーなどの交通機関、お店もほとんどがお休みになるので、事前に食料調達や、移動を済ませておきましょう。

ホーリー祭は、一見過激で楽しそうなお祭りに見えますが、実際はとても宗教的要素が強くありヒンドゥー教徒の暮らしや文化に触れることができるお祭りです。

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ホーリー祭の歴史は?

ホーリー祭は、本来は豊作祈願のお祭りでしたが、クリシュナ伝説と北インドのカシミール地方の悪魔祓いの日が混ざり、現在の様式に変化しました。
クリシュナ神はインドでもとても人気のイケメンの神様で、愛の神様ともいわれています。

クリシュナ伝説では、クリシュナが若い頃、恋人ラーダの肌の白さに嫉妬し、自分の色黒につて母親に尋ねたところ、冗談半分で「ラーダの顔を好きな色に塗ってしまえばいいのよ」と言われ、クリシュナがラーダの肌に色を塗ったことが、カラフルな粉を掛け合ったりする元になっているといわれています。
クリシュナとは「黒い、濃い青の、暗い」という形容詞に関係していて、クリシュナの肌も黒や濃い青で表現されています。

また、カシミール地方の伝承でこの日に人家に押し入ってくる人肉を食べる悪鬼ビシャーチャを追い払うため泥や汚物を投げつけたのが起源ともいわれています。

ホーリー祭りは、インド神話に登場するアスカ族の神ホリカに由来します。

ホリカの兄の息子プラフラーダはアスカ神族の天敵であるヴィシヌ神を崇拝していました。
父であるホリカの兄ヒラニヤカシプは息子に止めるように諭してもヴィシヌ神の崇拝を止めないので、決して燃えることのない妹のホリカの力を借りて息子を焼き殺そうとしました。

しかし、予想とは裏腹にホリカだけが亡くなり、ヴィシヌ神のご加護を受けているプラフラーダは生き残りました。
この死を悔やんだプラフラーダは魔を払う意味を含め、その年の収穫物を燃やし、その灰をホリカの死体に振りかけたと言われています。

さらに南インドで人気があるホーリー伝説は、シヴァ神とカアマデバ神です。
シヴァ神を瞑想から目覚めさせ、世界を救うために命の危険をさらしていた情熱の神カアマデバ神の犠牲を祝います。

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ホーリー祭が開催されるのはいつ?場所はどこ?

ホーリー祭はインド歴第11月の満月の日(太陽暦の3月)に2日間に渡り開催されます。
毎年、2月か3月の2日間催されますが、2019年は3月20日、21日の2日間です。

ホーリー祭はヒンドゥー教徒が約8割のインドを中心に、ネパール、スリランカ、インドネシアなどヒンドゥー教徒が一定数いる国ではどこでも行われています。
ホーリー祭が行われる場所は主にインドの北部で、デリーやブリンダバン、バラナシといった都市がメインです。

特に、クリシュナの生誕地であるブリンダバン、ガンジス河のあるヒンドゥー教の一大聖地バラナシは特に規模が大きくて有名。
聖地には、インドから熱心なヒンドゥー教徒やホーリー祭を体験したい旅行客が世界中から集まります。

聖地以外のインドの都市でももちろんホーリー祭は街中で開かれています。
特別イベント会場に行くというよりは、ホテルの前やバザールの中、広場など人々が集まり色粉を掛け合っていますので、気軽に参加できて楽しめますよ。

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ホーリー祭の色粉の原料や色の意味は?

ホーリー祭の特徴である、色粉の原料は本来ハナモツヤクノキの花などを天日干しにしてから粉末にしたもので、水と混ぜると濃いオレンジ色でした。
グラールと呼ばれる色粉は、近年様々なタイプが販売されていて、化学染料粉や泡が出るスプレータイプなどもあります。

また光沢を出す為に雲丹(うに)の粉末が混ざっているものもあるようです。
最近では、化学染料粉が人体に及ぼす影響も報告されていますので、特に肌の弱い人は特に気を付けてくださいね。

コンタクトレンズ着用の人は、色粉が目に入ると痛いのでゴーグルや耳栓があると重宝しますよ。
また、カメラやスマホも防水ケースに入れるなどして準備するのが得策です。

グラールの色には意味があり、赤は血や愛、出生率、黄色は尿や薬の意味のターメリック、緑は田畑や春、新たな始まり、そして青はクリシュナ神を表しています。
特に、赤の原料は「レッド・サンダルウッド」で、肌によい成分が含まれているそうです。

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ホーリー祭が危ないと言われる理由は?

カースト制度解禁

インドには今でもカースト制度が残っています。
紀元前にインドを征服したアーリア人先住民を肌の色で差別したのが始まりの身分制度。

1950年に制定されたインド憲法によると、カースト最下位クラスの不可触民を意味する差別用語は禁止となっていますが、今でも学校入学や就職などで差別の名残が残っているのが実態です。

ホーリー祭では、大人も子供も国籍やカースト制度も関係なく色粉を掛け合います。
普段虐げられている下位カーストの人たちにとっては、最高のガス抜きの日となっているのが実態。

お酒解禁

少しづつ変わってきていますが、インドでは現在も禁酒している州があります。
地域によりますが、旅行者はパスポートを見せればホテルなどでお酒を買ますが、お酒に関してはとても厳しく管理されています。

ホーリー祭期間は、普段飲めないお酒が解禁される日でもあります。
普段はお酒を飲まないヒンドゥー教徒も、ホーリー祭の時は羽目を外してお酒を飲みます。

普段飲まない人達がお酒を飲むとどうなると思いますか?
お酒だけでなくマリファナを吸う人もいるようなので、細い道や人が少ない場所には近寄らないように行動しましょう。

観光客や女性は特に注意!

異国の地にいる外国人観光客は目立ちますよね。
ホーリー祭でもたくさんの外国人は参加していますが、色粉攻撃の恰好の標的となりやすいです。

また、女性は特に注意してください。
現地の女性や子供は、大人しく家にいる人も多いのがホーリー祭の実態です。

毎年多くのセクハラや暴行、誘拐等の被害報告があがっています。
単独行動は決してしないで、複数のグループや男性と一緒に行動するようにしましょう。

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ホーリー祭に参加するには?

ホテルの予約をしよう!

ホテルは事前に予約しておくのがオススメです。
特に規模の大きい場所にはホーリー祭には、世界中、インド中からたくさんの人が訪れます。

特に、規模の大きいガンジス河の流れるバラナシやクリシュナの生誕地であるブリンダーバンにはクリシュナ神が生まれた寺院があることから、熱狂的な信者が集まるのです。
電車やバスも混雑することが予想されるので、1週間から3日前までには、現地入りしておくといいです。

ホーリー祭当日は、交通機関やお店が休みになるので、移動もできなくなり、食料等も買えません。
事前準備が特に大切になってきます。

色粉を買おう!

色粉はGulal(グラール)と呼ばれ、街中で色粉屋さんから購入できます。
ビニール袋に入った色粉やカラフルスプレー缶を買う事ができます。

500gで100ルピー程で購入できます。
2019年1月現在100ルピーは153円ですので、1kgで約300円ですね。

伝統的カラーの、赤、黄色、緑、青を揃えて、ホーリー祭に備えましょう!
色粉は水に溶いてペットボトルや水風船に入れたりする準備も楽しみのひとつですね。

1人は危険!友達と参加しよう!

ホーリー祭当日は、日ごろのうっぷんが溜まった人達や酔っ払い、信仰で熱狂した人などが町に溢れています。
インド女性や子供も祭りに参加せずに、家からでない人もいるくらいです。

当日の1人行動は危険ですので、友人や旅先で知り合った人と一緒に行動する方が安全です。
特に、外国人は目立ちますので色粉をかけられやすいですから、特に注意が必要です。

単独行動で祭りに参加する事だけは絶対に止めましょう。

いらない洋服を着ていこう!

ホーリー祭には、捨ててもいいような服装、下着、靴で参加するのが良いでしょう。
肌についた色粉は、3~5日は落ちないのでその点も注意しましょう。

また、男性は服を引きちぎられる被害なども出ています。
洋服が汚れるだけでなく、ボロボロになる事も想定しておきましょう。

汚れる事を想定して、全身ホワイトの服を用意してホーリー祭を思いっきり楽しむのも最高ですね。

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ホーリー祭は当日以外も注意!

ホーリー祭1週間前から徐々に色粉を投げ合う人がでてきます。
油断していると色水を入れた風船やバケツでかけられることもあるので注意してくださいね。

ホーリー祭の後も、祭のテンションが上がった状態の人もいるようなので、数日間は慎重に行動するのが身の為です。

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ネパールのホーリー祭は安全?

ヒンドゥー教徒の多いネパールでもホーリー祭は行われています。
インドに比べ規模も小さく、比較的に安全と言われているようです。

インドと同じように色粉を顔に塗ったりするようですが、ネパールでは比較的ソフトに接してくれるようです。
しかし、歌ったり踊ったり騒いでいる人も多いので、細い路地や人通りの少ない場所は十分注意してください。

どんなお祭りでも、貴重品の管理や防犯はしっかりとして安全に楽しみましょう

<下に続く>

日本でもホーリー祭に参加できる?

実は、日本でもホーリー祭が体験できるイベントがあります。

2013年から横浜赤レンガ倉庫にて「Holi Festival Of Rainbow」が日本初上陸のイベントです。
インド映画の上映やファッション販売、ダンスイベントなど目白押し。

また、近年は公園などで国際交流イベントとしてホーリー祭が催されています。
インターネットで調べて是非参加してみましょう。

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ホーリー祭以外にもカラフルなお祭りはあった!

世界中で大人気のカラーラン(color run)

アメリカで生まれ、世界中で人気のカラーラン体験したことありますか?
地球上でもっともハッピーな5kmがコンセプトというミニランですが、走りながらカラフルなカラーパウダーを浴びながら記録や順位は関係なく5kmのコースをゴールするものです。

実はイベントにはルールが2つあります。

  • 白い服を着てスタートラインに立つ
  • 色を塗られてフィニッシュ

スタート地点にはDJブースが用意され、アゲアゲな音楽の中カラーパウダーの世界へ。
ランニングというよりは、パーティーや音楽フェスに近く、コスプレをしてる人も多いのが特徴です。

スペインのトマティーナ

テレビで一度は見た事があるのではないでしょうか。
起源はよくわかっていないが1940年代半ばに始まったスペインの熟したトマトをぶつけ合う祭り、トマティーナです。

スペインのバレンシア州の街、ブニョールで毎年8月の最終水曜日に行われる収穫祭です。
トマティーナの始まりに行われるイベント、パロ・ハボン。

町中に、石鹸で滑りやすくなった高さ数メートルの木の棒が立てられる。
帽の先端には、生ハムがくくりつけられており、放水などの障害をクリアして生ハムを取った人は「英雄」となります。

パロ・ハボンで生ハムが取られると、役場の号砲を合図に「トマティーナ」が正式に開始。
大量のトマトを積んだトラック数台が、プエブロ広場を中心に走り、人々はトマトを投げてぶつけ合います。

スペインのカシカモラス

カシサモラスは、スペイン南部にあるアンダルシア州グラナダ県、バサ村を中心に実施されます。
日本では知名度が低いですが、500年以上の歴史がある伝統的なお祭りです。

このお祭りの起源は、地面に埋もれていた慈悲の聖母像がバサ村で働くグアディクスの人によって発見され、両方の町がそれを奪い合った中世に遡り、 最終的に、聖母像はバサ村のものとなります。

開催されるのは毎年9月6日からの3日間です。
初日はバサ村、2日目は隣村であるグアディクス村、最終日に再びバサ村と、カシカモラスの祭りは歴史に沿って繰り広げられます。

バサ村では、郊外にある小高い丘で、真っ黒な油入りのドラム缶に入り、全身に油を塗ります。
号砲を合図に、真っ黒になった人達が一斉に街へと駆け下りていきます。

2日目の舞台はバサ村より5km程離れた隣村、グアディクスです。
人々は染料の入った水鉄砲やペットボトルを用意し攻撃し合います。

最終日は、争いの原因になったマリア像の納められた教会にバサ村とグアティクス村の人が集まり、ミサを行い仲直りして、祭りは終わります。

<下に続く>

人生に一度はホーリー祭を体験してみよう!

インドのホーリー祭は、危険な話もあるので注意は必要ですが、しっかり準備して挑めば大丈夫です。
1年に1回しかないホーリーの時期は世界中から旅人、聖地には国内から熱心な信者が集まり、刺激的なインド旅行になること間違いなしですね。

人生を変える経験をするひとが多いインドですが、是非インドを訪れる時はホーリー祭の時期を狙って出かけてみてはいかがでしょうか。
日常を忘れて、思いっきりインドに浸ってみるのもいいかもしれませんね。

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