【料理の前に】ソロキャンプってどんなことをするの？
「ソロキャンプとは何か」と問う前に、そもそも「キャンプとは何か」を考えてみましょう。
元々、キャンプ（camping）とは、屋外で一時的な生活をすることを指す言葉です。
テントの設営やバーベキュー、自然の中を散歩したりのんびり昼寝したり。
自宅を離れて野外で行う、これらすべてが「キャンプ」であり、それを一人で行うのが「ソロキャンプ」です。
では具体的に、ソロキャンプでは何をするのでしょうか。
端的に言ってしまえば、「一人で屋外の生活を楽しむ」です。
普段作らない手の込んだ料理をするもよし、日常では味わえない焚火を楽しむもよし、大自然の中を散策するもよし、明るいうちからお酒を飲んで寝るもよし。
グループで行く場合、日程の調整や交通機関の手配、持ち物や現地での過ごし方まで、調整しなくてはいけないことが山ほどあります。
それらすべてを一人で行えるのがソロキャンプの最大の魅力です。
行きたくなったらすぐ出発することができ、好きなものを好きなタイミングで食べ、好きな場所で好きなように過ごすことができます。
最近ではソロ専用のテントサイトを完備しているキャンプ場や、一人用のキャンプ用品も多く出揃っています。
勿論最低限のマナーは必要ですが、「ソロキャンプ」では普段の社会生活で行うような他人の顔色を伺ったり、誰かにあわせて行動を制限したりする必要はないのです。
ソロキャンプの料理って難しそう。焚き火をしないといけないの？
キャンプ場には、一般的な家庭にあるような電子レンジや炊飯器はありません。
もちろん湯沸かし器や冷蔵庫もありません。
キャンプ場での料理は「不便」です。
ただその「不便」を楽しむのも、またキャンプの魅力です。
炊飯器を使わずに美味しいご飯が炊けたときの感動や、一般的なガスコロンでは作れない料理をしたときの達成感は、キャンプならではです。
煮込んだり焼いたりするだけのレシピや、手間をかけずに作れる料理もたくさんあります。
キャンプに欠かせない「焚き火」ですが、必ずしなくてはいけない決まりは当然ながらありません。
また料理に火を使う場合であっても、焚き火を使わずできる料理は山ほどあります。
ソロキャンプで料理をする時に気を付けることは？
ソロキャンプの料理で気を付けたいのが、火の始末です。
自然に囲まれたキャンプ場では、急な天候の変化や突風など、何が起こるか分からないものもあります。
「後でまた使うから」と半端な火の処理をしてしまい、そこから山火事に発展する可能性もなくはありません。
一人で行うソロキャンプですので、近くに人がいない場合も十分に考えられます。
またソロゆえに、必要なものは基本的に自分で用意しなくてはいけません。
毎回ライターを借りに管理人を訪ねたり、足りないものを借りに隣のサイトにお邪魔したり、はできるだけ避けたいですよね。
万が一怪我や体調不良などに陥った場合、気付いてくれる人が少ないのもソロキャンプでの注意点のひとつ。
うっかり指を切ってしまった、火傷をしてしまった、というのは料理中にも十分考えられる事態です。
最低限の医薬品を常備することも必要ですが、万が一自分一人では手に負えない事態になった際の緊急連絡先や連絡手段を確立しておくことも必要です。
それでは、ソロキャンプにおすすめのレシピを具体的にご紹介します。
缶詰やインスタントを使った簡単ソロキャンプ料理5選！
簡単ソロキャンプ料理①：バターコーン
料理と呼べるのか怪しいほど簡単なレシピです。
ほうれん草や玉ねぎを加えて炒めれば、彩り豊かな一品の完成です。
材料
・コーン缶 1缶
・バター 一切れ
・クレイジーソルト 適量（あれば）
作り方
①缶を開け、コーンの上にバターを乗せる
②お好みでクレイジーソルトをかけ、火にかける
③缶の蓋をかぶせ、コーンから出てくる水分で蒸し焼きにする
④2~3分ほど経ち、バターがコーンに馴染んだら完成
お好みでにんにくや醤油を垂らしても美味しくなります。
これなら特別な手順や道具もいらないので、ソロキャンプ料理初心者でもさっと作ってすぐ食べられますね。
簡単ソロキャンプ料理②：サバカレー
キャンプの鉄板、カレーに流行りのサバ缶を使ったレシピです。
使用する玉ねぎは出発する前に自宅でカットしてくれば、フライパンで煮込むだけで本格カレーが完成します。
材料
・サバ缶（水煮） 1缶
・ホールトマト（カットタイプ） 1缶
・カレー粉 大さじ2~3
・水
・玉ねぎ 1個
・しめじ 1房
・サラダ油 大さじ1
・塩コショウ 適量
・にんにく、生姜チューブ 1センチずつ
・顆粒コンソメ 大さじ1
作り方
①フライパンや鍋に、サラダ油、にんにく、生姜、カレー粉を入れ弱火で炒める
②全体が馴染んで香りが出てきたら、他の材料をすべて加え、蓋をして弱火で煮込む
③時々かき混ぜながら10分ほど煮込んだら完成
煮込んだだけとは思えない、本格的なカレーが味わえます。
お好みでパセリや粉チーズを振って召し上がれ。
簡単ソロキャンプ料理③：焼き鳥丼
たかが缶詰と侮るなかれ。
甘辛こってり味のたれは、おかわりが欲しくなる味です。
材料
・焼き鳥の缶詰 1缶
・ごはん 一人前
・刻みネギ 適量
・紅しょうが 適量
・卵 黄身一個分
作り方
①焼き鳥缶を開け、そのまま火にかける
②温かいご飯に焼き鳥、刻みネギ、紅しょうが、卵黄を乗せる
③お好みで七味や山椒をかけて完成
ただ乗せるだけの簡単レシピですが、テント設営後の空腹時や運動後にはぴったりのボリュームです。
メスティンや飯盒などを使って米から炊くときは、蓋の上にのせて温めると一石二鳥ですよ。
簡単ソロキャンプ料理④：まいたけとベーコンのクリームパスタ
難しそうに見えて、実は簡単なのがパスタです。
ソースや水の量を調節すれば、湯切りの工程も不要です。
材料
・まいたけ 1/2パック
・ベーコン 20g
・パスタ 90g
・バター 10g
・水 200ml
・牛乳 150ml
・顆粒コンソメ 大さじ1
・塩 ひとつまみ
・粉チーズ、黒コショウ お好みで
作り方
①まいたけを食べやすい大きさに割く
②クッカーもしくはフライパンにバターを熱し、中火でまいたけとベーコンを炒める
③まいたけがしんなりしたら塩を振り、水と牛乳を加える
④沸騰してきたらコンソメを溶かし、半分に折ったバスタを入れる
⑤途中で硬さを見ながら、パスタの規定時間茹でる（吹きこぼれやすいので、適宜火加減を調節する）
⑥パスタが好みの硬さに茹で上がり、ソースが煮詰まったら塩、粉チーズで味を調える
⑦好みで黒コショウをかけて完成
食材の旨味が麺に染み込むのがワンポットパスタの魅力。
クッカーひとつですべての工程が行えるため、洗い物が少ないのも便利ですね。
簡単ソロキャンプ料理⑤：鶏ガラ塩ラーメン
インスタントの袋麺は、キャンパーたちにとって無限の可能性を秘めています。
好みの具材や出汁の組み合わせを探すのも楽しいですね。
材料
・インスタントラーメン 1袋
・ネギ、もやし、ソーセージなど好きな具材 適量
・水 袋に記載されている量
・鶏ガラスープの素 適量
・にんにくチューブ 適量
作り方
①好みの具材と一緒に麺を茹でる
②時間通りに茹で上がったら、鶏がらスープの素とにんにくを加えて完成
鶏がらスープの素とにんにくを加えるだけで、味がぐっと引き立ちます。
とにかく簡単なので、撤収後のメニューに最適です。
夏はさっぱりと！夏のソロキャンプにおすすめの料理5選！
夏におすすめのソロキャンプ料理①：冷製トマトパスタ
夏野菜の主役「トマト」はそのまま食べてよし、調理してよしの万能食材です。
暑い夏にはトマトをキーンと冷やして、パスタで頂きましょう。
材料
・パスタ 90g
・トマト 1個
・シーチキン 1缶
【調味料】
・クレイジーソルト 適量
・オリーブオイル 適量
・バジル 適量
・水 適量
・塩 ひとつまみ
作り方
①クッカーに水と塩を入れ、沸騰したらパスタを時間通りに茹でる
②茹でている間にトマトを食べやすい大きさにカットする
③トマトに油を切ったシーチキン、調味料を加えてあえる
④茹で上がったパスタを氷水でしめて、しっかり水を切る
⑤トマトやシーチキンとパスタをあえて完成
パスタを冷水でしめることでコシが出るため、気持ち柔らかめに茹でるのがコツ。
先にパスタを皿に乗せてからバランスよくトマトを盛り付けると、見栄えのする逸品になります。
夏におすすめのソロキャンプ料理②：夏野菜のハンバーグ
つい食欲不振に陥りがちな夏。
積極的に旬の野菜を取り入れて、夏バテを予防しましょう。
材料
・合い挽き肉 100g
・玉ねぎ 1/2個
・トマト 1個
・ナス 1本
・ズッキーニ 1/4本
・パプリカ（赤でも黄でも） 1/2個
・卵 1/2個
・塩コショウ 適量
・ケチャップ 大さじ1
・ナツメグ、おろしにんにく 適量
作り方
①玉ねぎをみじん切りにし、合い挽き肉、塩コショウ、卵を加えてよくこねる
②空気を抜きながら小判型に成形する
③ナス、トマト、パプリカ、ズッキーニを食べやすい大きさに切る
④フライパンに油をひき、おろしにんにくを入れる
⑤トマト以外の野菜をフライパンに入れ、中火で炒める
⑥ハンバーグのたねを隙間に乗せ、フライパンに蓋をして蒸し焼きにする
⑦火が通ったらハンバーグだけ取り出し、トマトを潰しながら加えて混ぜる
⑧野菜がしんなりしたら調味料で味を調え、取り出しておいたハンバーグを戻す
⑨野菜とハンバーグ、ソースを絡ませて完成
③までの過程を自宅で済ませてくることで、より一層時短になります。
夏野菜の豊かな彩りが写真映えしますね。
夏におすすめのソロキャンプ料理③：冷や汁そうめん
冷たいものが食べたくなる夏は、つい栄養が偏りがち。
いつも食べているそうめんも、大葉とミョウガをたっぷり使って美味しくいただきます。
材料
・そうめん 一人前
・きゅうり 1/2本
・ナス 1/2本
・大葉 4枚程度
・ミョウガ 2個程度
【つゆ用調味料】
・水 200cc
・味噌 大さじ2
・麺つゆ 大さじ2
・すり白ごま 大さじ2
・顆粒和風だし 小さじ1
作り方
①好みの硬さにそうめんを茹で、水でしめる
②きゅうりは薄い輪切り、ナスは縦半分に切ったあと薄切りにして多めの塩で塩揉みする
③大葉は千切り、ミョウガは細かく刻み、①と合わせてしっかり水気を切る
④つゆ用調味料をすべて混ぜ合わせ、野菜と薬味を加え更に混ぜる
⑤そうめんをつゆにつけながら頂く
つるっと食べられる冷や汁は、いつものそうめんをより美味しくしてくれます。
ツナ缶やサバの水煮缶などを入れるとよりボリュームが出ますよ。
夏におすすめのソロキャンプ料理④：タコライス
炒めたひき肉とレタス、チーズをサルサソースに付けて食べるタコス。
これをご飯と一緒に食べる「タコライス」は難しそうに見えて、意外と簡単なメニューです。
材料
・合い挽き肉 100g
・鷹の爪 1本
・レタス 適量
・プチトマト 適量
・ピザ用チーズ 適量
・ごはん 適量
・ケチャップ 大さじ2
・ウスターソース 大さじ1
・砂糖 小さじ2
・醤油 小さじ2
作り方
①油をひいたフライパンでひき肉を炒める
②鷹の爪を入れて香りが立ったら他の調味料をすべて加えて炒め合わせる
③ご飯を盛り、千切りレタス、炒めたひき肉、トマト、チーズの順に彩りよく乗せたら完成
カフェでも出てくるようなおしゃれランチがキャンプ場で楽しめます。
木のプレートに盛り付けると、より見た目がよくなりますよ。
夏におすすめのソロキャンプ料理⑤：メイソンジャーサラダ
日本では2015年頃から人気を集めるようになった「メイソンジャー」。
保存容器に野菜を詰めた「メイソンジャーサラダ」は、こってりした料理が多いキャンプにぴったりです。
材料
・好きな野菜 適量
（きゅうり、セロリ、豆サラダ、にんじん、ナッツ類、トマト、セロリ、パプリカ、紫玉ねぎ、ラディッシュなど）
・好きなドレッシング 適量
（市販のものでも可）
作り方
①メイソンジャーにドレッシングを注ぐ
②容器の中で層を作るように野菜を入れていく
（硬い野菜、柔らかい野菜、葉物野菜の順）
③蓋をして味を染み込ませる
④食べるときはドレッシングが全体にいきわたるよう、よく振ってから皿に盛り付ける
容器に詰めるまでを自宅で済ませたものを保冷バッグで持ってくれば、食中毒の心配もありません。
茹でたマカロニや卵、玄米などをプラスすれば、これだけで立派なランチメニューの完成です。
冬でもポカポカ！冬のソロキャンプにおすすめの料理5選！
体が温まるソロキャンプ料理①：キムチ鍋
冬の料理の鉄板、鍋料理。
全身に温かさが染み渡るキムチ鍋は、作り方も簡単なうえ、翌日は雑炊で頂くこともできます。
材料
・市販のキムチ鍋の素 適量
・水 300cc
・豚バラ 60g
・キムチ 適量
・白菜 1/8
・しめじ 1/2袋
・エノキ 1束
・もやし 1袋
・豆腐 1丁
・ニラ 1/2束
・ごま油 適量
作り方
①鍋にごま油をひき、豚バラとキムチを炒める
②好みの大きさに切った野菜、きのこ類を加え、キムチ鍋の素と水を入れて煮込んだら完成
冬の冷え切った体をぽかぽかに温めてくれるキムチ鍋は、うどんや煮込みラーメンでしめるのもおすすめです。
豚バラを下茹でしたモツに変えれば、キムチモツ鍋にもなりますよ。
体が温まるソロキャンプ料理②：クラムチャウダー
あさりの旨味を最大限に引き出した「クラムチャウダー」は、贅沢にダッチオーブンで作ります。
といっても作り方は簡単、炒めて煮込むだけです。
材料
・あさり（剥き身でも殻付きでも可） 1袋
・じゃがいも 1個
・ベーコン 100g
・玉ねぎ 1個
・にんじん 1/2本
・牛乳 300cc
・水 200cc
・小麦粉 大さじ1
・バター 10g
・コンソメ 1個
・塩コショウ 少々
・パセリ 適量
作り方
①野菜とベーコンを1センチ角に切る
②熱したダッチオーブンにバターを溶かし、ベーコンを炒める
③ベーコンの油が出てきたら野菜を加えて炒める
④玉ねぎが透き通るくらいになったら、いったん火からオーブンを上げて小麦粉を全体に混ぜ合わせる
⑤水、あさり、コンソメ、塩コショウを加え、野菜が柔らかくなるまで煮る
⑥最後に牛乳を加えたら完成
殻付きのあさりを使う際は、事前に砂抜きしてから白ワインで炒めると、より本格的な味わいになります。
野菜を事前にカットしておき、密封袋に入れてくるとより便利です。
体が温まるソロキャンプ料理③：ホットワイン
焚き火を囲みながら、ホットワインで一服。
大人の贅沢な時間を演出します。
材料
・赤ワイン（甘口） 好きなだけ
・レモン汁 適量
・シナモンスティック 少々
・ブラックペッパー 少々
・クローブ 少々
・砂糖 お好みで
作り方
①すべての材料を小鍋に入れて火にかける
②沸騰しない程度にじっくり温めたら完成
輪切りのレモンを添えると、より見栄えがする一品に仕上がります。
アルコールが苦手な方は、少し長めに火にかけることである程度アルコールを飛ばすことができますよ。
体が温まるソロキャンプ料理④：焼きリンゴ
キャンプでも甘いものが食べたい！
そんな願いを叶えてくれるレシピをご紹介します。
材料
・りんご 1個
・バター 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・シナモン 小さじ1/2
作り方
①リンゴを綺麗に洗い、フォークやスプーン等を使って芯をくり抜く（底まで貫通しないよう注意）
②くり抜いた穴に、砂糖、シナモン、バターを詰める
③アルミホイルで包み、火の中に投入して20~30分ほど放置する
④触ったときに柔らかくなっていたら完成
バーベキューコンロの端でじっくり焼けば、ちょうど肉や野菜が食べ終わった頃に完成します。
火の中に直接投入する場合はアルミホイルで二重に包み、時折位置を変えると満遍なく火が通りますよ。
体が温まるソロキャンプ料理⑤：ブイヤベース
南フランスの漁師町に伝わる郷土料理「ブイヤベース」。
たっぷりの魚貝を使って煮出したスープは、キャンプの食卓をぐっと豪華に変えてくれます。
材料
・殻付きエビ 3尾
・あさり 1パック
・ムール貝 3個
・タラやスズキなどの白身魚 2切れ
・じゃがいも 1個
・玉ねぎ 1個
・セロリ 1/2本
・ホールトマト 1缶
・にんにく 1かけ
・ブーケガルニ 1袋
・水 200cc
・白ワイン 1/2カップ
・オリーブオイル 大さじ1
・塩コショウ 適量
・パセリ 適量
作り方
①じゃがいもは乱切りに、玉ねぎ、パセリ、にんにくはみじん切りに、白身魚はぶつ切りにする
②ダッチオーブンにオリーブオイルとにんにくを入れ、香りが出てきたら野菜を炒める
③海鮮類と白ワインを加え、アルコールを飛ばすように炒める
④水、トマト缶、塩コショウとブーケガルニを加えてじっくり煮込む
⑤お好みでパセリを振り、塩コショウで味を調えて完成
長時間じっくり煮込むレシピなので、テント設営後から煮込み、夕食にいただくのがおすすめです。
バケットを添えたり、パスタを加えてペスカトーレにして召し上がれ。
ソロキャンプ料理で大活躍！ダッチオーブンやバーナーなどおすすめの道具10選！
料理におすすめのソロキャンプ道具①：ソロキャンプクッカー
ソロキャンプに出掛ける方の中には、自転車やバイクで移動する人や、登山に行く人もいます。
間違えてファミリー用のクッカーを選んでしまうと、荷物が増えて大変なことに。
ソロキャンプのクッカー選びで大切なことは、きちんと重なってコンパクトに収納できるものを選ぶことです。
また、同じクッカーの中でも大きく2種類の形状があります。
「浅型クッカー」は熱のまわりがよく、炒め物などに適しています。
フライパンの代わりとして使用することが可能で、長いスプーンやお玉が不要なため、小物が減るというメリットがあります。
「深型クッカー」はパスタやラーメンなどを茹でるのに最適です。
重ねて収納が可能なため、荷物をよりコンパクトにできます。
それぞれの特徴を理解し、自分の目的に合ったクッカーを選ぶとよいでしょう。
料理におすすめのソロキャンプ道具②：十徳ナイフ
マルチツールとも呼ばれるアイテムは、ソロキャンプでちょっと困ったときの強い味方です。
コルク栓抜きや缶切り、ドライバーやはさみ、のこぎりなど充実したツールが搭載されています。
設備の整ったキャンプ場では使用する機会が少ないかもしれませんが、かさ張るものでもないため一本持っていると安心です。
「缶切りが見つからない」と荷物を底まであさらないよう、ポケット等に忍ばせておくとよいでしょう。
料理におすすめのソロキャンプ道具③：カトラリー
割り箸で十分、と思われる方も多いかもしれませんが、大自然の中で使い捨ての箸やスプーンを使うのは少し野暮というもの。
好みのカトラリーひとつあるだけでキャンプの食事が一層華やかになり、ごみの削減にも繋がります。
またシーンにあった使い方をすることで、キャンプの質が上がります。
高級感を演出するシルバー製、木の温かみが感じられる木製、丈夫なステンレス製と素材だけでも様々です。
いずれの場合もメリット、デメリットがありますので、用途やシーンに応じての使い分けが必要です。
料理におすすめのソロキャンプ道具④：ミニテーブル
当然ですが、大自然の中にテーブルはありません。
しかし、地べたに直接置くことに抵抗があるものもありますよね。
そんな時に重宝するのがミニテーブル。
一人分の食事や、ちょっとした物置にも最適です。
携行性に優れたミニテーブルも多いため、かさばるキャンプ道具の中でも簡単に持って行くことができます。
本体重量が1kg以下のものや、簡単に組み立てられるテーブルも販売されていますのでひとつは持っておきたいですね。
料理におすすめのソロキャンプ道具⑤：シングルバーナー
季節によっては、毎回火をおこすのが面倒だと思うシーズンもあるでしょう。
片づけることを考えると、帰る日の朝はできるだけ火をおこしたくないですよね。
そんな時、ガスバーナーがひとつあれば簡単に調理することができます。
ケトルを使ってお湯を沸かしたり、スキレットで肉を焼くことも可能です。
同じガスバーナーの中でも、カセットボンベ（CB缶）を使用するものと、アウトドア用ガス（OD缶）を使用するものがあります。
シーンや目的に応じて様々ですが、初めてのシングルバーナーにはコンビニなどでも購入できるカセットボンベを使用したバーナーがおすすめです。
料理におすすめのソロキャンプ道具⑥：メスティン
数あるクッカーの中でも特に使い勝手がいいといわれているのが、トランギアの「メスティン」です。
高い伝導率のアルミを使った飯盒ですが、度々品薄になるほど多くの愛好家が利用しているキャンプギアです。
炊き込みご飯やピラフなどお米のアレンジ料理は勿論、ラーメンやパスタの調理、蒸し料理やケーキ作りもできる優れもの。
クッカー選びに迷ったら、まずは「メスティン」の購入で間違いありません。
料理におすすめのソロキャンプ道具⑦：マグカップ
大自然の中で飲むコーヒーは格別ですが、紙コップではアンチエコな上雰囲気も台無し。
お気に入りのマグカップをひとつ用意するだけで、たとえインスタントの飲み物であっても特別感が出ます。
軽い素材のものや、コンパクトにスタッキングが可能なもの、直火が可能なものまで幅広いマグカップが販売されています。
是非お気に入りのマグカップを見つけて、充実した時間を過ごしましょう。
料理におすすめのソロキャンプ道具⑧：シェラカップ
シェラカップとは、料理の盛り付けや器として使えるカップのことです。
鍋からそのまま食べるのに抵抗がある場合に取り分けたり、計量カップとして使うなど、幅広い用途で万能に使えるアイテムです。
またこれひとつで「焼く、煮る、沸かす」すべてが可能なのもシェラカップの有能なところ。
ほとんどのシェラカップはステンレス製のため、頑丈で扱いやすいのも魅力です。
取ってが付いているため、どこにでも引っかけることが可能です。
軽くてスタッキングしやすいため、すっきり収納できます。
料理におすすめのソロキャンプ道具⑨：調味料ケース
キャンプ料理に欠かせない調味料。
そのまま持って行くのは荷物になりますし、何より無粋ですよね。
キャンプには複数の調味料をまとめられるケースがあると便利です。
万が一漏れたときのため、蓋つきのボックスも販売されています
醤油やみりん、油など液体が多いときも自宅用をそのまま持って行くには大きすぎます。
こぼれにくい容器に移し替えて持って行きましょう。
塩や胡椒、ハーブや出汁など、少量ずつたくさんの種類を持って行くのに便利な調味料ケースも販売されています。
同じものを購入して、どんどん繋げていけるのが嬉しいですね。
料理におすすめのソロキャンプ道具⑩：ダッチオーブン
ひとつあるだけで、煮る、焼く、蒸すなど何でもできる万能鍋です。
ダッチオーブンがひとつあるだけで、アウトドア料理の幅がぐっと広がります。
鋳鉄やステンレスなど素材も様々ですが、初心者におすすめなのは手ごろな価格帯の鋳鉄製です。
手をかけて使い込んでいくうちに、テフロン加工されたような焦げにくいダッチオーブンになっていきます。
ソロキャンプの料理は料理本やクッカーブログも参考にしよう！
一概にキャンプ料理といっても、何を作ればいいのか、何から準備していいのか悩みますよね。
そんな時は先人の知恵に学ぶのが一番です。
「ヤマメシ」では、初心者から玄人まで幅広い層に向けたレシピを掲載しています。
レトルトや缶詰などを使った簡単な食事から、洋風や和風、エスニックな料理のレシピ、キャンプ料理を味わうのにおすすめのスポットなどを掲載しています。
万能クッカー「メスティン」を使ったレシピに特化した「メスティンレシピ」という本も出版されています。
有名なインスタグラマーのレシピや、登山情報を掲載したヤマケイオンラインに投稿されたアイディアなどが満載です。
中には、キャンプに行く前、事前に家庭で作れるレシピもありますので試してみるのも面白そうですね。
今度の休みは「ソロキャンプ」に決まり！
自分自身がやりたがっていることを見つけ、必要なものを考え、道具を揃え、不便ながらも実行していく。
ソロキャンプでは、そんな当たり前のことが自由に楽しめます。
怒鳴る上司もいなければ、通勤電車のラッシュもありません。
何をしてもいいし、何を食べてもいいのです。
日々の喧騒から逃れ、自分自身とじっくり向き合える「ソロキャンプ」に出掛けてみませんか。
きっと今まで気づけなかった楽しみに出会えるはずです。
