アメリカのマクドナルドについて
アメリカのマクドナルドの歴史
マクドナルドができる前、当時は、注文後何分も待ってからウエイトレスが運んでくるのが常識だったアメリカ。
そんな中、今のファストフードの常識である、提供時間の短縮スタイルを生み出したのが、マクドナルド兄弟です。
更に、ハンバーガー、ポテト、飲み物のセットメニューを開発し、次々と話題を生みました。
提供短縮スタイルを生み出すことができた理由が、パテを焼くだけの担当、バンズに挟んでラッピングするだけの担当、ポテトを焼くだけの担当という風に完全にセクションを分けたことにより、注文からわずか30秒でハンバーガーを出すことに成功したのです。
今では当たり前の風景ですが、当時は衝撃的で画期的でした。
「これは確実に成功する」そう確信していたマクドナルド兄弟でしたが、このシステムを広げる技術は彼らにはありませんでした。
そこで、マクドナルド兄弟にフランチャイズ展開を提案したのがマクドナルドの創業者であるレイロックです。
レイロックはたった3年で全米展開に成功。
しかしマクドナルド兄弟とレイロックの間には売り上げの取り分を巡り溝が生まれてきます。
ついにレイロックは約3億円で会社を買い取り、両者の間の関係は更に悪くなります。
レイロックは大成功し、億万長者になります。
一方兄弟は「マクドナルド」の商標を使用することを許されず、「BIG M」としてお店を開店。
しかしすぐ隣にマクドナルドを開店し兄弟のお店を閉店に追い込みます。
レイロックの総資産が500億円にもなる中、この画期的なシステムを開発した当の開発者たちの総資産は300万円で人生の幕を閉じることになりました。
これには様々な声がありましたが、この身近なマクドナルドにはこのような深い歴史があったのです。
マクドナルドの発音も日本とアメリカとでは異なる
世界で見ない場所はないほど有名な「マクドナルド」ですが、本場のアメリカで日本の発音が通用しないことでも有名ですよね。
英語のはずなのになぜ通じないのか?
マクドナルドの他にも日本の発音が全く通じない単語が多く存在します。その原因として挙げられる点がいくつかあります。
- アクセントの位置の違い
- 英単語をカタカナ化する時に、「s」が省略される傾向がある
- 母音の有無
それでは、英語圏で通用する「マクドナルド」の発音は?
それは「メkドウナゥズ」です。
アメリカ発音、イギリス発音それぞれ違いはありますが、これで通じます。
アクセントは「ド」の部分です。
kの部分をクと紹介する記事もありますが、kuとは発音しません。
「メkドウナゥズ」のメの部分も正確にいえばマとメの間ですが、細かく修正するときりがないので、一番ネイティブに近いのは「メkドウナゥズ」でしょう。
アメリカのマクドナルドは日本とメニュー・値段も異なる
メニューの違い
日本とアメリカではメニューもずいぶん異なります。
食生活や好みに合わせてオリジナルを作っているというわけですね。
アメリカでは、マッシュルームとチーズがたくさん乗った「マッシュルーム&スイス」や、朝マックの定番「ステーキバーガー」などボリューミーなものから、サイドメニューには「フレッシュベイクドクッキー」というものもあります。
値段の違い
マクドナルドはお手頃価格なのは言うまでもないですが、アメリカのマクドナルドは、クーポンを使うとなんとタダになるものがあるんです。
それは、フルーツ&ヨーグルト。
単品での注文は有料ですが、他にバーガーなどを注文すればフルーツ&ヨーグルトはタダでもらえちゃいます。
また、デラックスブレークファーストプレートがタダ。
これは1個買えばもう1個ついてくる、朝マック専用のクーポンです。
つまり2人で行けば1人はタダで食べてしまうシステム。
その他にも、ハッピーミール(日本でいうハッピーセット)は$1.99(約199円)、マックマフィンやビスケットサンドイッチがタダになったりと、何かとタダになるものが多いです。
クーポンはスマホアプリで簡単に手に入れられるので、ぜひダウンロードをしてお得にマクドナルドを楽しんでみてください。
アメリカ限定の商品
本場アメリカでしか味わうことができない限定商品が存在します。
マッシュルーム&スイスマターミルククリスピーチキンやフルーツ&メープルオートミールなど、アメリカではとても馴染みのある商品ですが、日本ではあまり聞かない名前のものが存在します。
季節限定メニューの違い
アメリカには、日本では取り扱っていない季節限定の珍しいメニューがあり、その中には、日本ではあまり注文されないのではと思うような、アメリカならではのものもあります。
アメリカのスーパーを訪れた際に、ひときわカラフルなケーキやグミなどに目を奪われた人はたくさんいるのではないでしょうか。
季節限定メニューによく活用されるシェイクを例に挙げると、激しめの色のものが多く、子供は見た目のポップさに喜んで飛びつきそうですが、日本人の大人は少し躊躇してしまいそうです。
その他にも、サーロインステーキを贅沢に使った「ステーキハウス サーロインバーガー」や、おやつにうれしいクッキーやアイスクリームの季節限定メニューもあります。
アメリカのマクドナルドのハンバーガーやポテトは日本よりもサイズが大きい?
ハンバーガーの大きさ
本場アメリカのマクドナルドというとなんでも大きいイメージがあるかと思いますが、実際はマクドナルドのハンバーガーのレギュラーサイズは世界共通なのです。
レギュラーサイズは同じ大きさですが、サイズの展開に違いがあります。
「アンガスビーフバーガー」というアメリカのマクドナルドで一番大きなハンバーガーがあります。
現在は展開されている店舗と展開を取りやめた店舗があり、注意が必要です。
最近の日本のマクドナルドでは、ビッグマックの倍の大きさを誇る「倍ビッグマック」を販売したり、倍グランクラブハウス、倍ダブルチーズバーガー、倍フィレオフィッシュなど、17:00以降の夜マック限定の倍商品がでてきているため、バーガーの大きさだけで見るとアメリカより日本のマクドナルドの方が大きくなってきている傾向があります。
ポテトの大きさ
アメリカも日本と同じようにS・M・Lサイズが展開されています。
それぞれの量はどうなのでしょう。
だいたい、アメリカサイズのSが日本サイズのM、アメリカサイズのMが日本サイズのLと思っていいでしょう。
アメリカのアップルパイは逆にヘルシー?
アメリカにも日本にもアップルパイはありますよね。
しかしその製造方法は異なります。
日本のマクドナルドの場合は油でカリッと揚げているのですが、アメリカのマクドナルドはベイクドタイプ、つまり油をほとんど使っておらず、軽めなのが特徴。
「カロリーが高い」「体に悪い」と言われている中、店舗によって様々な工夫をしています。
日本と同じように油で揚げているお店もあるのですが、ヘルシーな油を使わないベイクドアップルパイが主流で、日本に比べてシナモンの風味が強いのも特徴。
ハンバーガー・ポテト・ドリンクと、日本に比べて高カロリーでボリューミーなイメージですが、アップルパイに関してはヘルシー志向というのは興味深いですね。
日本よりもドリンクのサイズが大きいアメリカのマクドナルド
サイズの違い
ドリンクもポテトと同じようにアメリカサイズと日本サイズは異なります。
サイズ | 日本の容量 | アメリカの容量 |
---|---|---|
S | 300ml | 700ml |
M | 500ml | 946ml |
L | 650ml | 1,300ml |
アメリカのSサイズは日本のLサイズより大きく、まさにアメリカンサイズですね!
ソフトドリンクはセルフサービスで飲み放題
そして、なんとアメリカではドリンクは飲み放題。
果たしてサイズを区別する理由は何なのか、実は最後持ち帰れちゃうんです。
お店の中で飲み干して、追加してから持ち帰る人が多いですね。
アメリカのマクドナルドでおすすめの商品5選
マクドナルドはアメリカ発祥ですが、本場アメリカならではの、オリジナルメニューを紹介します。
Cheeseburger(チーズバーガー)/300kcal
マクドナルドのレギュラーサイズは世界共通だそうですが、アメリカと日本のチーズバーガーには味の違いがあります。
パティーの焼き方に違いがあるとも言われており、アメリカのチーズバーガーはどこか濃い味を感じることができるでしょう。
Double Bacon Smokehouse Burger(ダブルベーコンスモークハウスバーガー)/1,130kcal
アメリカ最高のカロリーを誇るハンバーガーです。
日本のマクドナルドで一番大きい「倍ビッグマック」のカロリーが722kcalなので、その破壊的なカロリーの高さを感じることができるでしょう。
ぜひ挑戦をして、本場を味わってみてください。
Fruit & Maple Oatmeal(フルーツ&メープルオートミール)/310kcal
アメリカの朝食と定番であるオートミールに、フルーツとメープルが加わった健康食。
プレーンのオートミールが苦手な方でも、フレッシュなフルーツと、メープルの穏やかな甘味により食べやすくなっています。
Mushroom & Swiss Buttermilk Crispy Chicken(マッシュルーム&スイスバターミルククリスピーチキン)/740kcal
オニオンリングを切ってあるようなフライオニオンとバターミルク香るチキン、たっぷり入ったマッシュルームとの調和がしっかりとしてお互いをよく補っています。
普通のチーズではなく、穴の空いたスイスチーズを使用しており、後味にスイスチーズ独特のまろやかな風味を感じれる一品です。
Quarter Pounder(クォーターパウンダー)/640kcal
アメリカのマクドナルドで一番大きいハンバーガーです。
チーズのたっぷり入ったQuarter Pounder with Cheeseや、ベーコンがプラスになったQuarter Pounder with Cheese Baconを選択できます。
アメリカのマクドナルドでの注文方法
英語での注文方法
基本的に店員さんが聞いてくるのはこの4点
- What can I get for you?(ご注文は何にしますか?)
- with meal, or just sandwich?(セットですか単品ですか?)
- which size would you like?(セットのサイズはいかがいたしますか?)
- for here or to go?(店内で食べますか持ち帰りますか?)
セットで注文する場合
セットは、meal(ミール)またはcombo(コンボ)という単語で表します。
間違ってもset(セット)と言っても通じませんのでご注意ください。
また、アメリカのメニュー表にも商品ごとに番号が振ってあるので、英語が話せなくても大丈夫。
店員さんが早口で聞き取れなかったとしても、
Number ○ with meal, please. といえば大丈夫。
単品で注文する場合
単品の場合は、Number ○ just sandwich, please. です。
バーガーなのになぜか、サンドイッチと表現します。
また、セットや追加を矢継ぎ早に聞かれるケースも想定されますが、「Just the Sandwich, Thank You」と返すと、ハンバーガーだけでいいです、という意味になります。
コーラを頼む場合
セットでも単品でも飲み物の注文をする場面はやってきます。
「コーラは英語でしょ?」そう思いCola Pleaseと言っても、店員さんは「???」。
アメリカの製品なので英語だと思われがちですが、コーラは英語でCoke(コーク)です。
しかし、コーラの正しい注文方法はSoda please(ソーダ プリーズ)です。
何故ソーダ?となりますが、ソーダ=コーラなのです。
ダイエットコークを注文する場合は「Diet coke please.」。
「Diet sodaじゃないんかい。」と思わずツッコミたくなりますが、この場合はそのままDiet coke(ダイエット コーク)と表現します。
お店にもよりますが、その場で一杯目を入れてくれる店舗と、空のカップを渡されてドリンクバーで入れてと言われる店舗があります。
違うサイズを注文する場合
セットのサイズは、バーガーの大きさが変わるのではなく、ポテトとドリンクカップの大きさが変わります。
日本人ならMサイズを頼む人が多いですが、アメリカでは基本的にLサイズ。
はっきりサイズを伝えないと自動的にLサイズになることがあります。
テイクアウトしたい場合
Takeoutでも通用はしますが、持ち帰りたい時はto go please、店内で食べたい時はfor here pleaseと表現するのが一般的です。
タッチパネルでも注文できる
アメリカのマクドナルドでは、2014年からタッチパネルでオリジナルのハンバーガーを注文できるシステムの導入が開始されました。
お店に入ると、注文カウンターの隣にタッチパネルがあります。
操作の順番は以下の通りです。
- 店内/お持ち帰りを選択
- 現金/クレジットカードを選択
- I WANT TO CREATE MY OWN(一からオリジナルメニューを作る)またはSHOW ME THE SPECIALTY BUILDS(組み合わせ例から選択)を選択
- オリジナルメニュー作成を選択
すると、ハンバーガー作りのメニューが表示され、バンズの種類、チーズの種類、トッピング、ソースを好きなように組み合わせすることができます。
ハンバーガーの作成が終わったら、セットの選択。
最後に注文内容を確認して「YES」を選択すると、出来上がりまでの所要時間が表示されます。
アメリカでは全ての店舗ではないものの、このシステムを導入している店舗が増えてきています。
またヨーロッパや一部のアジア諸国でもこのタッチパネル式が導入されてきています。
あらゆる言語での対応が可能になれば、更に多くの需要ができそうですね。
【番外編】アメリカのマクドナルドは1ドルマックがある
日本で人気の100円マック、アメリカのマクドナルドにもあるのでしょうか。
アメリカには、1ドルで買える「1ドルマック」があります。
1ドルは約100円なので、日本の100円マックに近い存在ですね。
1ドルマックのメニューは、シンプル系のハンバーガーやブリトー、朝食メニューのソーセージマックマフィン、サラダ・クッキー・ハッシュブラウン・ドリンクなど、時間帯によって違うようですが、どれもお得で人気です。
アメリカのマクドナルドのメニュー紹介【サイズ/注文方法/日本との違い】のまとめ
日本でも見ない日はないというほど多くの店舗が進出しているマクドナルドですが、アメリカと日本ではサイズやメニュー、さらに値段の違いがあることがわかりましたね。
世界共通でサイズは規定されているものの、イメージどおりアメリカの方が量が多くボリューミー。
メニューや味だけでなく、お店の雰囲気やシステムも日本とは異なる点が多いので、いつか本場を味わってみたいものですよね。