カナダ言語、公用語は何??
カナダの公用語は英語とフランス語の2言語です。
ただ国民全員が両方の言語を話せるバイリンガルというわけではありません。
地域によって使われている言語が異なっています。
例えばケベック州は州の公用語がフランス語となっており、ニューブランズウィック州は英語とフランス語の両方が公用語です。
残りの8州はというと、英語のみが公用語となっています。
公用語が1つしかない日本からすると不思議な感じですが、訪れる場所によってメインで使用される言語が異なっているのです。
しかし国の公用語としてはこの2言語は完全に平等な地位として定められており、公的機関では両方の言語でサービスを受ける権利が保障されています。
街中にある標識や看板、お店で売られている商品などは英語とフランス語の両方が表記されていることがほとんど。
フランス語が全く分からない!という方も言葉が全然通じなくて困るということはないので安心してくださいね。
カナダの公用語に英語とフランス語が採用されている理由
それではなぜカナダでは2つの全く異なる言語が公用語として採用されたのでしょうか?
これはカナダの歴史が深く関係しています。
実は現在の「カナダ」が建国する前に植民地時代がありました。
最初にカナダを植民地にしたのはフランス。
1603年に到着したフランス人探検家サミュエル・ド・シャンプランが初めてヨーロッパ人定住地を築いたのが始まりです。
その後フランス人はケベック州周辺を開拓、フランス領を形成していきました。
フランスに続いてイギリスも新規開拓のためにカナダに流入したことで、フランスとイギリスの間で激しい植民地戦争が起きます。
結果として1763年にはイギリスが領土争いに勝利し、大部分の土地がイギリスへ譲渡されることに。
しかし元々フランスに統治されていたケベック周辺では、その後もフランス語が使われ続けます。
こういった歴史的背景から双方の移民に配慮し、両方の言語が公用語として定められることになったのです。
カナダの言語教育事情
日本は基本、公立の学校では日本語で教育がされています。
では、2言語が公用語のカナダはどうしているのでしょう。
カナダ国内ではフランス語を話す人よりも英語を話す人の割合の方が大きくなっています。
そのため連邦政府は補助金を出して、フランス語を普及させようと様々な政策を打ち出しました。
例えば低学年の時はフランス語で教育をし、学年が進むにつれて英語教育に切り替えていくことで2つの言語をマスターできる学校の設立など。
この学校はバイリンガルを育てるという点で大きく成功しています。
しかしカナダでは教育は各州によって管轄されています。
その結果、全ての州で2言語を覚えることを必修としているわけではなく、地域によって差が出ているのです。
そのため英語を学ぶために海外留学をしたり、フランス語を学ぶために語学学校に通うカナダ人がいたりするんですね。
また移民の国としても知られているカナダ。
最近はこの2言語以外を話す移民も増えており、今後の言語教育をどうしていくのかというのは国の大きな課題となっています。
日常会話で使える英語とフランス語の数字の数え方
英語 | 読み方 | フランス語 | 読み方 | |
---|---|---|---|---|
1 | one | ワン | un,une | アン、ユヌ |
2 | two | トゥー | due(X) | ドゥ |
3 | three | スリー | trois | トロワ |
4 | four | フォー | quatre | キャトル |
5 | five | ファイブ | cinq | サンク |
6 | six | シックス | six | シス |
7 | seven | セブン | sept | セット |
8 | eight | エイト | huit | ユイット |
9 | nine | ナイン | neuf | ヌフ |
10 | ten | テン | dix | ディス |
100 | one hundred | ワン ハンドレッド | cent | サン(ソン) |
1000 | one thousand | ワン サウザンド | mille | ミル |
10000 | ten thousand | テン サウザンド | dix mille | ディ ミール |
公用語が2言語ですので、英語とフランス語の両方をご紹介しました。
数字だったらフランス語も聞いたことあるなという方も多いと思うので、まずは数字からフランス語を試してみるのもいいかもしれませんね。
カナダの日常会話で使う便利な挨拶10選!
では、カナダの挨拶で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
カナダの挨拶で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- おはよう
- こんにちは
- ありがとう
- ばいばい/さようなら
- OK
- 私は◯◯です。
- 私の名前は◯◯です。
- あなたの名前は何ですか?
- すいません
- ごめんなさい
続いて、カナダの挨拶で覚えておきたいフレーズを、それぞれ詳しくみていきます。
英語→フランス語の順番でご紹介。
おはよう
Good morning
読み方:グッド モーニング
Bonjour
読み方:ボンジュール
こんにちは
Good afternoon
読み方:グッド アフタヌーン
Bonjour
読み方:ボンジュール
英語の挨拶は時間によって言葉が変わりますが、フランス語は昼間であればボンジュール1つで大丈夫です。
ありがとう
Thank you
読み方:サンキュー
Merci
読み方:メルシー
旅行では大活躍する言葉ですので、ぜひ色々な場面で使ってくださいね。
ばいばい/さようなら
Good bye
読み方:グッバイ
Aurevoir
読み方:オフヴォワール
一般的なお別れの挨拶です。
フランス語の「アデュー」を聞いたことがある人もいると思いますが、アデューはもう会わない人に対しての言葉なのでこちらがお勧め。
OK
OK
読み方:オーケー
D'accord
読み方:ダコール
フランス語でもOKで通じます。
とっさに思い出せない時はOKと言ってしまいましょう。
私は◯◯です。
I'm ○○
読み方:アイム○○
Je suis○○
読み方:ジュ スィ○○
○○には「日本人」や「会社員」などを当てはめて使ってください。
私の名前は◯◯です。
My name is ○○
読み方:マイ ネーム イズ ○○
Je m'appelle ○○
読み方:ジュ マペール ○○
自己紹介はお互いに仲良くなる第一歩ですね。
あなたの名前は何ですか?
What is your name?
読み方:ホワット イズ ユア ネーム?
Comment tu t'appelles?
読み方:コマン テュ タペール?
ガイドや仲良くなった人などに聞いてみましょう。
すいません
Excuse me
読み方:エクスキューズ ミー
Excecuse moie?
読み方:エクスキュゼ モワ
この言葉は英語とフランス語がよく似ていますね。
店員さんを呼ぶ時などに使います。
ごめんなさい
I'm sorry
読み方:アイム ソーリー
Pardon
読み方:パルドン
誰かにぶつかってしまった時など謝罪の時に使う言葉です。
カナダの日常会話でよく使う便利な単語10選
では、カナダの日常会話で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
カナダの日常会話で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- ◯◯をください。
- これはいくらですか?
- 他に何か要りませんか?
- クレジットカードは使えますか?
- 写真を撮ってもいいですか?
- ◯◯に行きたいです。
- 旅行の目的を尋ねられて/観光です。
- 滞在日数を尋ねられて/◯日です。
- おすすめの料理はなんですか?
- おいしいです!
続いて、カナダの日常会話で覚えておきたいフレーズを、それぞれ詳しくみていきます。
また英語→フランス語の順番でご紹介します。
◯◯をください。
Can I have ◯◯?
読み方:キャナイ ハブ ○○?
Je prends
読み方:ジュ プロン ○○
英語では○○をくださいというのは疑問形になります。
もらってもいい?というイメージですね。
これはいくらですか?
How much is this?
読み方:ハウ マッチ イズ ディス?
Ça coûte combien ?
読み方:セ コンビヤン?
値段を聞く表現。
お買い物には必須ですね。
他に何か要りませんか?
Would you like anything else?
読み方:ウッジュー ライク エニシング エルス?
Vous désirez autre chose ?
読み方:ヴ デズィレ オートル ショーズ?
お会計の時に店員さんがよく聞いてくるフレーズです。
英語では「ノーセンキュー」、フランス語では「ノン セ トゥー」と答えましょう。
クレジットカードは使えますか?
Can I pay by card?
読み方:キャナイ ペイ バイ カード?
Estーce que je peux payer par carte de crédit ?
読み方:エ ス ク ジュ プー ペイエ パー カルト ドゥ クレディ?
旅行後半に現金両替で現地通貨を増やしたくない時に大活躍。
写真を撮ってもいいですか?
May I take some photos here?
読み方:メイ アイ テイク サム フォト ヒア?
Puis-je prendre une photo ici?
読み方:プイ ジュ プホンドル ユンヌ フォト イシィ?
美術館や博物館など写真撮影禁止のところも多いです。
心配な時は聞いてみましょう。
◯◯に行きたいです。
I would like to go to ○○
読み方:アイ ウッド ライク トゥー ゴー トゥー ○○
Je voudrais aller à 〇〇
読み方:ジュ ヴドレ アレ ア ○○
旅先で迷ってしまうとパニックになってしまいますよね。
なんて聞いたらいいんだろう?と悩んでしまいますが、行きたい場所を簡潔に伝えてみましょう。
旅行の目的を尋ねられて/観光です。
What's your purpose of your visit.
sightseeing
読み方:ホワッツ ユア パーパス オブ ユア ビジット?
読み方:サイトシーイング
Pour quelle raison voyagez-vous?
C’est pour le tourisme.
読み方:プー ケル ヘゾン ヴォアイヤージェ ヴ?
読み方:セ プー ル トューリズム.
旅行の第一関門、入国審査で聞かれます。
ドキドキしてしまいますがにっこりと笑顔で答えましょう。
滞在日数を尋ねられて/◯日です。
How long will you be staying
○○days.
読み方:ハウ ロング ウィル ユー ビー ステイング?
読み方:○○デイズ
Combien de jours allez-vous rester ici?
○○ jours.
読み方:コンビヤン ドゥ ジュール アレ ヴ レステ イシィ?
読み方:○○ジュール
同じく入国審査でよく聞かれるフレーズです。
こちらもにっこりと。
おすすめの料理はなんですか?
What do you recommend?
読み方:ホワット ドゥー ユー リコメンド?
Qu'est-ce que vous me conseillez ?
読み方:ケス ク ヴ ム コンセイエ?
食事をする時、せっかくだったらお勧めの料理を食べたいですよね。
店員さんにどんどん聞いてみましょう!
おいしいです!
Great!
読み方:グレート!
C’est bon
読み方:セボン!
英語で「おいしい」を表現する言葉はたくさんあります。
デリシャスやグッド、アメージングなどなど。
でも気持ちが一番大事です。
ちょっと大げさに言ってみましょう。
基本は英語、たまにフランス語
カナダでは2言語が公用語ですが、ほとんどのエリアで英語が通じます。
でもせっかくならフランス語も使ってみたい。
ケベックなどフランス語圏に行った時にはぜひ積極的に使ってみてくださいね。
1つの国で2つの言葉を楽しむ。
カナダならではの楽しみ方ではないでしょうか。