アメリカでカジノが合法化されているのはどこ?
アメリカ国内では、州によりカジノやギャンブルに関する法律が異なります。ほとんどの州では合法ですが、アーカンソー州、ユタ州、ハワイ州の3つの州ではカジノは禁止されています。州ごとにカジノの合法性が異なるだけでなく、都市ごとにもカジノの特色が異なります。
ラスベガス(ネバダ州)
世界的に有名なカジノの都市といえば、アメリカのラスベガスです。ラスベガスのあるネバダ州でカジノが合法かされたことがきっかけで、アメリカ国内で広く広まることとなりました。
多くの五つ星ホテルが密集していて、カジノだけでなく音楽施設、ミュージカル、バーレスク、サーカスなどのエンターテイメント施設も非常に充実しています。最近では大企業のカンファレンスなどがラスベガスのホテルで開催されることも多く、カジノ以外の魅力も再発掘されてきています。
リノ (ネバダ州)
リノもラスベガスと同様にネバダ州にある都市です。ネバダ州の北西部にあり、ネバダ州内ではラスベガスに次ぐカジノ都市です。今はカジノを中心とした観光業が主な資金源となっていますが、昔は金などの鉱物の産地として栄えていました。同じネバダ州内にあるカジノ都市ですが、ラスベガスとは一風変わった街並みを楽しむこともできます。
リノは「世界で一番大きい小都市」(The Biggest Little City In The World)という別名もあるほど、小さな都市ですがカジノなどのエンターテイメント施設が密集しています。
アトランティックシティ(ニュージャージー州)
アメリカ西海岸ではネバダ州にあるラスベガスがカジノ都市として有名ですが、東海岸で有名なカジノといえば、アトランティックシティです。アメリカ第2のカジノ都市として知られています。
こちらは、ニューヨークからもバスで日帰りでアクセスが可能なので、東海岸へ観光や出張で訪れている観光客がカジノを楽しむ訪れる都市としても知られています。
アメリカのカジノで人気のゲーム8選
アメリカで親しまれているカジノですが、カジノのゲームは40種類以上あります。カジノの大きさも大小あり、大きなカジノ都市でも40のゲーム全てが遊べるカジノがあることは希です。
近年ではスマホゲームなどを通じて「ポーカー」や「ブラックジャック」などは一般的に親しまれています。しかし、その「ポーカー」や「ブラックジャック」にもアレンジされたゲームがあったりします。その中でも、カジノへ行けば必ずと行っていいほど遊ぶことができる、アメリカで人気のカジノゲームや、定番のカジノゲーム8選をみていきましょう。
- ブラックジャック
- ルーレット
- ポーカー
- バカラ
- スロット
- マネーホイール
- クラップス
- シックボー
それでは、有名どころのカジノゲームのルールや概要をみてみましょう。
ブラックジャック
カジノゲームとして一番ポピュラーなゲームがブラックジャックです。トランプを利用して、ディーラーと勝負するゲームです。
スマホゲームなどでも普及しているので、名前を聞いたことがある方も多いです。
ルールがわかりやすい為、初心者からも楽しむことができます。ディーラーや他のプレーヤーと駆け引きを楽しむことができるテーブルゲームですが、マシンでも少額の掛け金から遊ぶこともできます。
ブラックジャックのルール
手元のカードが特定の組み合わせ(AとJ, Q, Kの何れか)になれば「ブラックジャック」と言い、掛け金の2倍が配当されます。数字が21に近い方が勝ちですが、21を超えるとバーストと言い、負けとなります。
ルーレット
カジノ関連の映画などでも良くプレイされているおなじみのゲームです。赤か黒であれば、勝敗の利率は限りなく2分の1に近いので、初心者でもゲームをしやすいです。
ルーレットのルール
赤と黒に交互に色付けされた円盤ボードに数字が書かれていて、どの数字もしくは色にボールが入るかを当てるゲームです。
ポーカー
ブラックジャックと同じくらい人気のカードゲームです。52枚のトランプがあれ遊べるので、アメリカでのポーカーは、日本の麻雀のように一般的に親しまれています。
カジノでは、テーブルを利用する「場代」としていわば"手数料"がかかりますが、基本的にはプレーヤー同士で勝負をします。ディーラーと勝負をするゲームと違い、プレイヤー同士で勝負をするゲームなので駆け引きがとても重要です。
他のプレーヤーに自分の手札を読まれないように感情を殺した心理戦が繰り広げられるため、アメリカのテレビ番組でポーカーのプレイをしている様子を放映したりもしていて、プレーヤーでなくても楽しむことができます。感情を顔に出さないという意味の「ポーカーフェイス」という言葉の語源がこのゲームが発祥となっています。
ポーカーのルール
JOKERを除いた52枚のトランプのうち5枚が手札となります。その手札の組み合わせで「役」が決まり、その「役」の強さで他のプレーヤーと勝負をします。
バカラ
別名、「カジノの王様」と呼ばれるほどのカジノの定番ゲームです。このゲームは一攫千金が狙えるので一般的に描く「カジノ」のイメージに一番近いものかもしれません。
バカラのルール
プレーヤーとバンカーのどちらが勝つかを賭けるゲームです。プレーヤーとバンカーにそれぞれ2枚から3枚のトランプが配られて、その足し算した合計の1桁目が9に近い方が勝ちです。
スロット
日本のパチスロと非常に似ているゲームなので、一番最初にカジノを体験しやすいものです。掛け金も25セントからなので、比較的手軽に遊べるゲームです。
トランプやダイスなどを利用してテーブルで遊ぶカジノゲームは、現金を「チップ」に変えて遊ぶのですが、スロットは現金をチップに変えずにそのまま遊ぶ事ができます。
カジノのスロットは、パチスロと違い、目押しや台選びなどの経験やテクニックが使えない、正真正銘の賭け事となります。小さい賭け金から始められるので手軽な一方で、勝率はカジノの中で一番低いゲームです。
スロットのルール
スロットのゲーム機毎にルールや掛け金も異なります。基本的には、掛け金を入れてリールを回し目が揃えば勝ちとなるゲームです。「ジャックポット」とが当たると一攫千金で25セントの掛け金で数千ドル当たることもありますが、確率は非常に低いです。
マネーホイール
日本のバラエティ番組でも類似したゲームをしているので日本人でも馴染みがあるものです。大きな円盤を回すので、カジノでも比較的目を引くゲームです。
マネーホイールのルール
大きな円盤状のホイールを回し、どの数字や文字が当たるかを予想します。
ルーレットに類似していますが、非常にシンプルなゲームでルールもわかりやすいので、初心者でも楽しむことができるゲームです。
こちらは、完全に運任せとなるゲームです。当たる内容はカジノ別にそれぞれ特徴があり、高級車などが当たるカジノもあったりするので、実際にカジノへ行った時にどのようなものが当たるのかなど確認してみましょう。
クラップス
クラップスは、サイコロを使った人気のゲームです。ラスベガスを舞台とした映画などでも良く出てくるので、カジノでのダイスゲームといえばクラップスをイメージする人も多いです。
クラップスのルール
大きな台に向かってプレーヤーが2つのサイコロを振り、プレーヤーとディーラーがその目の当てるゲームです。プレーヤーの勝ち負け以外にも、具体的なサイの目に賭けることもできます。
シックボー
クラップスに似た、サイコロを使ったゲームで、中国のゲームが起源になっていると言われています。アメリカのカジノでも親しまれていますが、マカオなどのアジアのカジノでも多く楽しまれているゲームです。
シックボーのルール
クラップスは2つのサイコロを振るゲームですが、シックポーは3つのサイコロを振り、その出目を当てるゲームです。賭け方は複数あり、3つのサイコロの合計値、サイコロのうち1つまたは2つの数字などで賭けることができます。
アメリカで人気のカジノホテル8選
カジノが併設されているホテルのことを、「カジノホテル」と呼びます。カジノホテルは、一般的にカジノで収益をあげているため、五つ星ホテルでも比較的安価な価格設定となっています。安価な価格設定とはいえ、五つ星ホテルなので設備やサービスは素晴らしく、お得感があります。
では、アメリカにはどのようなカジノホテルがあるのでしょうか。特にラスベガスには多くのカジノホテルがありますが、その中でも選りすぐりのホテルとして以下の8つがあげられます。
- べラージオ
- ウィン ラスベガス
- ザ ベネチアン ラスベガス
- パリス ラスベガス リゾート & カジノ
- シーザーズ パレス - リゾート & カジノ
- MGM グランド ホテル & カジノ
続いて、それぞれのホテルを詳しくみていきます。
べラージオ
ラスベガスが舞台となっている多くの映画などでも登場するベラージオは、象徴的なスベガスのホテルです。とても高級感が漂う外観が印象的です。
こちらのホテルの一番の魅力は、ホテルの噴水で繰り広げられる噴水ショーです。ストリップの中心に位置するホテルなので、多くの観光客が音楽と一緒に奏でられる大迫力の噴水ショーを見学するほどの観光スポットとなっています。
ベラージオ
住所:3600 Las Vegas Blvd S ラスベガス USA
電話番号:+1 888-987-6667
URL:bellagio.com
ウィン ラスベガス
ベラージオと肩を並べる最高級のカジノホテルです。全ての部屋が高級感のあるインテリアで広さもあります。
カジノを通ってから客室に行くことになるので、カジノホテルであることを実感できます。とても清潔感と高級感のあるカジノで、宿泊客でなくてもカジノの利用は可能です。
ウィン ラスベガス
住所:3131 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89109 アメリカ合衆国
電話番号:+1 702-770-7000
URL:wynnlasvegas.com
ザ ベネチアン ラスベガス
イタリアの水の都、ベネチアをイメージしたホテルです。ホテル内には大きな屋内型のショッピングモールがあり、さらにベネチアをイメージさせる川が流れています。
大きなカジノ施設はもちろん魅力的ですが、暑い日も寒い日も屋内でのんびり買い物も楽しめるので、宿泊客出ない方も多く訪れます。
ザ ベネチアン ラスベガス
住所:3355 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89109 アメリカ合衆国
電話番号:+1 702-414-1000
URL:venetian.com
パリス ラスベガス リゾート & カジノ
名前の通り、フランスのパリをイメージしているホテルで、メインストリップからも見えるエッフェル塔のような建物が一際目を引きます。ホテル内に一歩足を踏み入れると、アメリカであることを忘れてしまうほどに、フランス語を流暢に話すホテルスタッフに出迎えられます。
エッフェル塔だけでなく、フランス様式の建造物があったり凱旋門のレプリカもあるので、アメリカにいながらフランス旅行を楽しんだような写真を残すことができます。ここのホテル内にはフランス料理やクレープ、エッグベネディクトなどおしゃれな食べ物も楽しめます。
パリス ラスベガス リゾート & カジノ
住所:3655 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89109 アメリカ合衆国
電話番号:+1 877-796-2096
URL:https://www.caesars.com/paris-las-vegas
シーザーズ パレス - リゾート & カジノ
ラスベガスのストリップ中心部にあるホテルで、映画「ハングオーバー!」の舞台ともなっています。とても綺麗な噴水があることでも知られています。
このホテルには、なんと3つもカジノ施設が併設されていて、ホテルの客室も4000室ほどあります。まさにアメリカ最大級のカジノホテルです。
シーザーズ パレス - リゾート & カジノ
住所:3570 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89109 アメリカ合衆国
電話番号:+1 866-227-5938
URL:https://www.caesars.com/caesars-palace
MGM グランド ホテル & カジノ
こちらは4つ星ホテルです。ラスベガスのメインストリップのやや南側に位置しているため、他の5つ星ホテルと比較して安価な価格設定となっています。
MGMグランドは、カジノゲームはもちろんのこと、アメリカでも有数の大きなナイトクラブ「ハッカサン」があるので、世界的なDJがツアーなどでよくイベントをしています。他にも、多くのアーティストがミュージックイベントをしていたり、シルクドソレイユ「KA」を上演していて、エンターテイメント性が非常に高いホテルです。
MGM グランド ホテル & カジノ
住所:3799 S Las Vegas Blvd, Las Vegas, NV 89109 アメリカ合衆国
電話番号:+1 877-880-0880
URL:mgmgrand.com
アメリカでカジノを楽しむ時のマナーやルール
アメリカのカジノ都市では、カジノゲームの種類も非常に多く、魅力的なカジノホテルがたくさんあります。日本と違うマナーやルールが複数あります。
アメリカのカジノは21歳以上
日本では20歳からが成人ですが、アメリカでは21歳からが成人と認められるため、カジノも21歳以上が合法となります。カジノだけでなく、お酒やタバコも21歳からとなるので注意が必要です。
服装はなんでもOK
お金持ちが遊ぶイメージのあるカジノですがドレスコードは特にありません。Tシャツにサンダルでもカジノへ入ることはできます。しかし、常識を外れた格好だとカジノ施設入館時にセキュリティに止められる可能性があるので気をつけましょう。
アメリカのカジノは24時間営業
日本では風営法などで多くの規制がありますが、アメリカのカジノは24時間営業となっています。カジノというと、夜遊びのイメージがあるかと思いますが、昼間もカジノで遊ぶことができます。24時間カジノゲームで遊びすぎて散財しないように気をつけましょう。
アメリカのカジノはアルコールもフリードリンク!?
テーブルでゲームをしていると、スタッフさんが巡回してお酒を進めてくれます。お酒だけでなくノンアルコールも提供してくれるので声をかけてみましょう。
カジノで遊んでいる間はアルコールを含む飲み物が無料です。しかし、チップ文化のアメリカなので、スタッフへ1ドル程度のチップを支払いましょう。
アメリカのカジノを楽しむ時の注意点
カジノを楽しむためには、ゲームのルールをきちんと理解した上で遊びましょう。24時間営業なので、あまり散財しすぎないようにいくらまでカジノで遊ぶのかや何時までカジノをするのか、などの上限を事前に決めてから遊ぶといいです。
アメリカはサービスを受けたらチップを渡すのがマナーとなっています。スロットなどで接客がなかった場合はチップは不要ですが、テーブルゲームで遊んだ際は、目安としてディーラーへ5ドル程度のチップを渡しましょう。
アメリカのカジノを楽しむ時の禁止事項
大きなカバンを持ってカジノを楽しむことは原則禁止とされています。ホテルチェックイン後にカジノ施設を通る場合は問題ないですが、不正や犯罪防止のため、カジノ施設へは必要最低限の貴重品のみを持っていきましょう。
カジノ施設内での喫煙は、各テーブルや施設によって異なります。分煙されていることも多いので、事前に確認をするとスムーズです。
写真撮影は絶対に禁止!
日本ではまだ合法化されていないカジノなので、カジノを楽しんだ記念に写真を残したい、とは誰しも思うことですが、写真撮影は禁止です。カウンティングと呼ばれるカジノでの反則とされる計算や犯罪を防止するために全面的に撮影が禁止されています。
アメリカのカジノのまとめ
カジノホテルはサービスや品質に対して、比較的安価に宿泊することができます。宿泊客ではなくても各ホテルのカジノ施設やショッピング施設を楽しむこともできます。
日本ではまだカジノは浸透していませんが、アメリカでは広く親しまれています。アメリカのカジノのルールやマナーを理解した上でカジノゲームで楽しむことが重要です。
ラスベガスなどのアメリカのカジノ都市でアメリカン・ドリームを夢見て一攫千金を狙うことももちろんできますし、ゲームセンター感覚で暇つぶしをすることもできます。