【チップの前に】カナダの通貨は?
カナダでは、カナダドルが採用されています。
2019年7月現在、1ドル約82円。
補足としてカナダの紙幣は、100ドル札、50ドル札、20ドル札、10ドル札、5ドル札の5種類あります。
小銭は、2ドル、1ドル、25セント、10セント、5セントの5種類あり、2ドル=トゥーニー、1ドル=ルーニー、25セント=クォーター、10セント=ダイム、5セント=ニッケルとカナダ国内で呼ばれています。
またカナダでは、買い物などの支払いは現金よりもクレジットカードやデビットカードでの支払いが主流となっています。
ほとんどのお店でクレジットカードでの支払いができるので、現金を出す手間も省けますし、多くの現金を財布に入れて持ち歩くより安心です。
カナダでチップは必要?
カナダにおいて、どの場面でチップを払ったらよいか分からないという人は、基本的にサービスを受けたときはチップを払うと覚えておくとよいでしょう。
具体例としては、レストラン、バー、カフェなどの飲食店、ホテル、タクシー、美容院などになります。
日本ではレストランなどの飲食店は、最初からサービス料も含まれた料金設定になっていますが、カナダを含めた多くの海外ではこのサービス料が含まれていません。
そのため、お客さん自身が支払い時にサービス料(チップ)を足した金額で支払うことになります。
このチップをいくら払うかは、お客さん自身にゆだねられている部分もありますが、ある程度のチップ額がそれぞれのサービスや場面に応じて決まっているので、それさえ覚えてしまえば簡単です。
そしてどんなに高いサービスを受けたとしても、相場よりもはるかに高いチップを払う必要はありません。
カナダでチップの基本的な払い方
では、カナダで実際にチップを払う方法を紹介します。
これは、カナダのみだけではなくチップを払う場面ならアメリカなどどの国でも対応できます。
現金の場合
レストランやカフェなどの飲食店では、席で会計を済ませるところが大多数ですが、稀にお客さん自身がレジまで行き支払う場合もあります。
現金でチップを払う場合、例えば合計金額が80ドルで、100ドル渡したとします。
内20ドルはチップを加えた分だと言いたい場合には、I do't need a Change.(お釣は要らないよ)などというと分かりやすいでしょう。
店員さん自身も、チップの扱いに非常に慣れています。
クレジットカードの場合
クレジットカードで、チップ込みの料金を払いたい場合はマシーンを使って支払いを済ませます。
店員さんが、マシーンを席まで持ってくる、またお店によってはマシーンをレジから動かせない所も時々あるので、その場合は自分でレジまで行って支払いすることになります。
マシーンを受け取ったら、2ヵ国語が公用言語となっているカナダでは初めに英語か、フランス語の言語選択をします。
その後に、チップ額を入力します。
レストラン、カフェなどでは、最初から10%、15%などと自動設定されているお店も多いので、その場合は選択するだけで、自動的に合計金額に加算されます。
チップの入力が終わったら、後は日本で使っているのと同じように、暗証番号を入力するだけです。
もしくは、サインでも対応可能です。
カナダのチップ相場と支払方法①タクシー・Uber
個人でのカナダ旅行や、カナダ留学中にタクシーを利用する機会もあるでしょう。
近年カナダ国内において、ウーバーと呼ばれるタクシーアプリが流行しています。
日本でも東京の一部などで、ウーバーが使えるところが増えており、アプリを1度ダウンロードすれば、海外へ行った時も設定の変更等なしに使うことができるのでとても便利です。
このウーバーは、先にアプリ内で行きたい場所、人数などドライバーに知らせるシステムになっているので、後でドライバーにわざわざ目的地を伝える必要もありません。
支払いにおいても、アプリ内に登録されているクレジットカード支払いとなるので、現金を渡す手間も省けます。
メーター料金の10〜15%
カナダ国内において、タクシードライバーにチップを渡すこともひとつの習慣となっています。
一般的に、10〜15%程上乗せして払います。
大多数のカナダのタクシーでは、現金、クレジットカードの両方で支払いが可能です。
しかし稀にドライバーがお釣を持ち合わせていないことや、クレジットカード支払いができない場合もあるので、タクシーに乗車した時点で、支払い方法を伝えておくと、スムーズにできることでしょう。
またウーバーのアプリを利用してタクシーに乗車した場合、基本的にチップを払うか払わないかは、お客さん自身の任意となっています。
チップを払った場合、同じくドライバーの収入源の一部となります。
その場で現金で支払っても構いませんし、ウーバーアプリ内の乗車履歴からチップを後で支払うことも可能です。
大きい荷物がある場合:1〜2ドル
カナダ国内の旅行では、空港からホテル、ホテルから空港までなどスーツケースを持ってタクシーに乗車する場合もあるでしょう。
チップの額としては場合のチップは1〜2ドル程と、考えておけばよいと思います。
自分自身で荷物の出し入れをする場合もありますが、空港やホテルではドライバーが手伝ってくれる場合がほとんどです。
またウーバーアプリなどを利用するときに、たくさん荷物がある場合は、事前にドライバーへ伝えておいた方がスムーズです。
アプリ内で、簡単にドライバーと連絡が取れます。
荷物の大小にもよりますが、大きなスーツケースを複数持っている場合、個人タクシーや乗り合いタクシーだと、荷物が収まりきらない場合も考えられます。
また、荷物の出し入れを手伝ってくれたドライバーに、お礼を言うこととも忘れないようにしましょう。
カナダのチップ相場と支払方法②レストラン
次にレストランやカフェでのチップの支払い方や、相場を紹介します。
カナダ国内ではレストランのウェイトレスは、サーバーと呼ばれ、彼らの最低時給は、チップを貰えることを最初から考慮しているので、他の職業よりも少し少ない最低時給額で設定されています。
そのためこのチップは、収入の一部として考えられています。
各レストランによってチップをどう扱うかは異なりますが、大きなレストランであればあるほど、テーブルごとにサーバーが割り当てれれています。
ですので、いくらチップを貰ったかによって従業員の評価にもつながりますし、中にはチップだけで1日100ドル以上稼いてるサーバーもいます。
基本的なチップ料:10〜15%
一般的なリーズナブルなレストランや、カフェの場合基本的なチップの金額は、15〜20%以内になります。
逆に良いサービスを受けられなかった場合も、チップを払うのが基本とされています。
カナダにおいてチップは一つの文化とされているので、チップを払わないことは、逆にお客さん自身がマナーを知らないという風にも見られてしまいます。
どんなにサービスが悪くても10%程は上乗せして払うというのがマナーと考えられており、どうしても納得がいかない場合は、お店の店長やマネージャーなどを呼んで伝えるようにしましょう。
日本ではお店のサービスが悪いなどと、お客さんがクレームとして目の前でいう光景は滅多にありませんが、海外ではレストランのスタッフの教育指導も考えた上で、良い方面でクレームを言うのは良しとされています。
ひとつ覚えておいてほしいのが、チップはサービスに対する気持ちなので、ファーストフード、スターバックスなどのテイクアウト形式のカフェ、テイクアウトにおいてチップを払う必要はありません。
カジュアルなカフェでは、レジの近くにチップ箱が置かれているので、小銭程度のチップを入れる人もいますが、義務ではありません。
高級レストランの場合:20〜25%
高級なレストランの場合、メニュー自体も値段が高いため、チップの自然と金額も高くなります。
また従業員もより高いサービスを提供しているところが多いので、お客さんも喜んで高いチップを支払う人もいます。
高級レストランの場合、チップが20ドルを超すことも珍しくなく、お客さんの収入が高ければ高いほど、カナダではチップも多く払う傾向にあります。
サービス料が含まれている場合:必要ない
日本と同じく、初めからサービス料込の合計金額がレシートに記載されている場合、別途チップを払う必要はありません。
カナダでは日本人を含めたアジア系観光客も多いので、観光客が多いレストランでは、予めサービス料金が混みのレストランもあります。
この場合、レシートにService Chargeなどと記載されています。
カナダのチップ相場と支払方法③ホテル
カナダのホテルにおいてはサービスをしてくれた人、1人1人にチップを払うことが基本です。
払う場面としては、ポーター(ベルマン)、ベットメイキング(客室掃除)、ルームサービスに分かれます。
最終日のチェックアウト時などに、ホテルのフロントでチップを払う必要はありません。
ポーター:1〜3ドル
ポーターは、常にホテルの入り口近くにおり、部屋まで荷物を運んでくれる人のことです。
自分で荷物を運べる人は、断っても問題ありません。
逆に、部屋まで荷物を運んでもらった場合には、1〜3ドル程が目安です。
このチップが直接、ポーターの給料の一部になります。
ベッドメイク:1〜2ドル
ベットメイクは、お客さんが部屋にいない間に行ってくれるので、目立つところにチップとして1〜2ドル程置いておくとよいでしょう。
また飲み物などをこぼしてしまって、床を汚してしまった場合などは、掃除係の仕事も増えるので、少し多めにチップを置いておく人が多いです。
ルームサービス:10〜20%
カナダのホテル滞在中に、ドリンクや食事などのルームサービスを頼む機会があるかもしれません。
この場合も、チップを払うのが一般的で、直接ルームサービスを持ってきてくれた従業員に払い、食事料金はチェックアウト時にまとめて払うというホテルが多くなっています。
【チップ】カナダの消費税事情
日本では、北海道から沖縄まで消費税は変わりませんが、カナダにおいては州ごとに消費税の税率か変わります。
ここでは、日本人観光客や留学生が多い、バンクーバーとトロントを例に解説します。
※カナダの消費税には、GST(連邦付加価値税)国に支払うもとのとPST(州の売上税)の2つに分かれています。
また州によっては、GSTとPSTを合わせた消費税HST(統合売上税)を設けているところもあります。
カナダでは、消費税を足していない金額が記載されているので、スーパーなどで買い物をした場合、会計時に消費税が自動的に足されます。
そしてカナダ国内において、教育費、食品(お菓子は別)、処方箋薬など日常生活に関わるものは非課税になってます。
トロントがあるオンタリオ州の場合
トロントは、カナダ最大の都会です。
トロント(オンタリオ州)における税率は、13%です。
トロント(オンタリオ州)では、HSTが採用されており、GSTが5%、PSTが8%になります。
バンクーバーがあるブリティッシュ・コロンビア州の場合
バンクーバーは、日本から最も近いカナダの都市になります。
海外旅行先としてはもちろん、英語圏なので留学、ワーキングホリデーの場所として若者に大人気の街です。
バンクーバーにおける税率は、GST5%にプラスPSTが7%で合計12%の消費税です。
カナダのチップの相場!州ごと消費税事情、ホテルなどでの払い方を紹介!のまとめ
カナダのチップ文化や、州ごとに異なる税金制度に慣れない間は少し抵抗があるかもしれませんが、時間が経つごとに慣れてくるでしょう。
カナダでスムーズにチップを払うことができれば、他の国へ旅行へ行った際にも応用が利くので大変便利です。
カナダは世界遺産も多く、海外旅行先としても日本人に大人気の場所なので、カナダに行った際は、日本では味わえない大自然やカナダグルメも楽しんで下さいね。
カナダのおすすめ観光地については、こちらの記事で詳しくご紹介しているので是非ご覧ください。
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