スコットランドのスカイ島ってどんなところ?
スカイ島はスコットランドの最も北に位置する最大の島と言われています。
また、ハリス島とルイス島の2つを合わせて「スカイ島」と呼ばれ、スコットランドで2番目に大きな島とされています。
島は、観光産業が主ですが、他にも蒸留所が西海岸にあり、シングルモルト・ウイスキーの生産が有名です。
スカイ島には小さな街「ポートリー」があり、人口は2000人ほどで歩いて街を一周できるほどですが、絵画のような街とされ、海岸に建ち並ぶ建物の外観が絶景と多くの観光客が訪れる観光地として栄えています。
キュイリン山やキルト・ロック、妖精のプールなど、大自然が織りなす絶景が観光客の心を癒してくれます。
また夏場に咲くとされている「ヒース(ヘザー)」の赤紫の花々が幻想的な情景を醸し出すと言われています。
他にも日本でも話題になった「ネッシー」の住処とされる「ネス湖」もスカイ島にはあり、毎年多くの観光客が訪れている神秘的な島なのです。
スカイ島への行き方は?グラスゴーから行ける?【レンタカー/フェリー/路線バス】
これほど美しい島「スカイ島」気になりますね。
どのようにして行けるのでしょう。
以下の方法で行くことが出来ますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
レンタカーで行こう!
スカイ島内は鉄道などの整備がそれほど便利とは言えないため、自由に観光するにはレンタカーが一番おすすめです。
スコットランド本島のカイル・オブ・ロハシュという名前の町からスカイ島へは「スカイブリッジ」という橋で繋がっています。
無料で渡れるようになっており、2分程で到着できるため大変便利です。
スコットランドでレンタカーの手配をしても良いですし、事前に日本にいる間にレンタカーの予約をオンラインで行ってもスムーズですね。
フェリーで行こう!
スコットランドからスカイ島へは、フェリーで行くこともできます。
スコットランドのマイレグというシーフードの美味しい港町からスカイ島のポートリーへのフェリーの他に、カイルレ発グレネルグ着のフェリーもあります。
フェリーは車も同乗できるので、レンタカーを借りてそのままスカイ島へ向かうこともできます。
またフェリーで向かうツアーも各種用意されているので調べて予約するのもおすすめです。
路線バスで行こう!
スカイ島へ行くバスは、グラスゴー、インヴァネスの路線バスもあります。
またポートリー、ブロードフォード初のバスも運行本数は少ないですが運行しています。
日曜日は運休している場合が多いので注意が必要です。
以前は定期的に52番からの路線バスが運行されていたようですが、不定期に運休する場合がありますので、島内にあるポートリーの観光案内所に確認すると安心です。
親切に教えてもらえます。
また少し割高になるかもしれませんが、スカイ島にはガイド付きタクシーが利用できるので、こちらも楽しめるかもしれません。
蒸留所や妖精のプール!スカイ島のおすすめ観光地10選!
スカイ島は豊富な自然以外にもたくさんの観光スポットがあります。
では、スカイ島の観光地をみていきましょう。
スカイ島には、以下の観光地があります。
- キュイリン山
- キルトロック
- オールドマン・オブ・ストー
- ネイスト岬灯台
- 妖精のプール(フェアリー・プール)
- タリスカー蒸留所
- 蒸気機関車ジャコバイト号
- ネス湖遊覧
- スリガカン橋
- 中心街ポートリー
たくさん見所がありますね。
続いて、スカイ島の観光地を、それぞれ詳しくみていきます。
スカイ島の観光地①:キュイリン山(クイリン山)
キュイリン山(クイリン山と呼ばれることもあります。)は、スカイ島で最高峰とされています。
なだらかに見える山脈ですが、標高992mあり、険しい山岳地形の為登頂する際は、しっかりと登山用の装備をし、専門のガイドが付かないと非常に危険な登山になると言われています。
この頂からのスカイ島の景色もまた絶景です。
キュイリン山
住所:Isle of Skye IV49 9AN イギリス
営業時間:24時間
定休日:無休
入場料や利用料:無料
スカイ島の観光地②:キルトロック
キルトロックはスカイ島北東部にある断崖絶壁の絶景スポットです。
死ぬ前に一度は見てみたいと雑誌でも取り上げられるほどの非常に美しい場所のため絶壁を登るクライマーも多くいる人気のクライムポイント。
岩がキレイに一定の間隔を保ちながら霜柱のように割れている様は、キルト(タータン)のように見えたのでしょうか。
スコットランド人がそのことからキルトロックと名付けたとされています。
この絶壁は、およそ60mほどあるとされ、ここからメルト湖に流れ落ちる滝が一層美しさを際立たせていると言われています。
キルトロック
住所:Kilt rock, 52 A855, Portree IV51 9JE
営業時間:24時間
定休日:無休
入場料や利用料:無料
スカイ島の観光地③:オールドマン・オブ・ストー
矢じりのような奇岩が特徴的なオールドマン・オブ・ストー。
ストーは、ネクタイやストールの意味と言われており、山肌に乗せられたような形がユニークなのですね。
標高は450m程とされていますが、岩のゴロゴロの登山道を登るため、しっかりとしたスニーカーや登山用具は万全で行きましょう。
天候が安定しないスカイ島ですが、雨上がりの晴天には岩に掛かるように虹がかかり幻想的なスポットを見逃さないように。
また遠くから眺めるだけでも絶景です。
オールドマン・オブ・ストー
住所:Old Man of Storr, Portree, United Kingdom
営業時間:24時間
定休日:無休
入場料や利用料:無料
スカイ島の観光地④:ネイスト岬灯台
ネイスト岬灯台は、スカイ島最西端にある大変美しく白い灯台です。
駐車場もあり、遊歩道を通りおよそ60分で到着できます。
大西洋に突き出ている岬と雄大な海のコントラストが訪れた観光客も息を飲むほどの美しさ。
夕暮れ時の岬はひと際美しく、包み込まれるような夕日に感動すること間違いなしです。
ネイスト岬灯台
住所:Neist point, Isle of Skye IV55 8WU
営業時間:24時間
定休日:無休
入場料や利用料:無料
スカイ島の観光地⑤:妖精のプール
妖精のプールは、山からなだらかにつながる崖の間からいくつもの滝筋が注ぐ湖は透き通り光の当たり具合から青や緑、紫など色々な色に見えることから妖精のプールと名付けられたと言われています。
ごつごつとした山並みに突如現れる幻想的な湖のコントラストが素晴らしいスポット。
夏に咲くヘザーと妖精のプールのエメラルドグリーンに見える風景はこの世の物とは思えないほど。
妖精がまるでいるような別世界そのものです。
妖精のプール
住所:The Fairy Pools, Glen Brittle IV47 8SG
営業時間:24時間
定休日:無休
入場料や利用料:無料
スカイ島の観光地⑥:タリスカー蒸留所
スカイ島は観光以外にもウイスキー醸造が盛んで美しい自然があるからこそ高級ウイスキー造りに適しているのですね。
タリスカー蒸留所は、1830年におよそ3000ポンドという大金を費やし建設され、当時は農業の傍ら行われていたウイスキーの蒸留所を営む農家が多かったが、このことがきっかけで世界的に有名なモルト製ウイスキーが世界に広まったとされています。
度々世界恐慌や戦争の影響があり、閉鎖の危機に面しますが、経営者の交代などを経て現在もなおこうして残っているのがタリスカー蒸留所。
日本でも評価も人気も高いウイスキーが孤高のシングルモルトと呼ばれているのには、様々な経営危機や歴史的な背景があるのでしょう。
タリスカー蒸留所
住所:Carbost, Isle of Skye IV47 8SR
電話番号:+44 1478 614308
営業時間:9:30−17:00(時期により異なる)
定休日:不定休
入場料や利用料:ガイドツアー8ポンド
URL:https://www.malts.com/en-row/distilleries/talisker/
スカイ島の観光地⑦:蒸気機関車ジャコバイト号
蒸気機関車ジャコバイト号は、100年以上前のコンクリート造りの鉄道橋と言われているグレンフィナン高架橋をダイナミックに走ることで人気を集めています。
車窓から見える緑の広がるスカイ島の自然は旅行者の心を癒します。
またこのジャコバイト号は、世界的に有名なハリポッターのホグワーツ号として使用された機関車。
グレンフィナン効果等も映画に出てくるのでそれだけでワクワクしますね。
マイレグからフォートレスウィリアムを結ぶウェストハイランドを走る
蒸気機関車ジャコバイト号
住所:A830 Rd, Glenfinnan PH37 4LT イギリス
営業時間:9:00~(スケジュール確認必要)
定休日:不定休
入場料や利用料:ツアー料金になります
URL:https://www.westcoastrailways.co.uk/index.cfm?
スカイ島の観光地⑧:ネス湖遊覧
ネス湖は、スカイ島の中東部に位置する36kmほどの細長く、水深が240mの貯水量はイギリス最大と言われています。
スコットランドでも最も美しい湖とされており、この淡水湖には、巨大な怪物が生息しているという風説が世界中を駆け巡ったことは有名です。
この巨大な生物はネッシーという愛称で知られていますが、写真や動画なども多く残り未確認生物とされ、今もなお謎に包まれています。
このようなことから連日世界中から多くの観光客がネッシーを求めて遊覧ツアーなどに参加するなど人気の高いスポットです。
ネス湖遊覧
住所:Loch Ness, Inverness. IV3 8LA
営業時間:9:00~17:00
定休日:不定休
入場料や利用料:2000円~
スカイ島の観光地⑨:スリガカン橋
スカイ島西部にあるスリガカン橋は、スコットランドでも美しい橋とされ、この橋は約200年以上前に建てられたアーチが3つ続く石造りで、スリガカン川に掛かっています。
周囲には、高くそびえ立つキュイリン山とスリガカン橋がマッチし、絵葉書のような優美な風景が歴史を感じさせています。
スリガカン橋
住所:Sligachan, Isle of Skye IV47 8SW
営業時間:24時間
定休日:無休
入場料や利用料:無料
スカイ島の観光地⑩:ポートリー
ポートリーはまさにスカイ島の中心街とも言える町です。
マレイグやアーマデイルなどからフェリーを利用してくる観光客が宿泊するホテルが多く立ち並び、観光産業、商業も盛んです。
小さな街なので、街を一周するのに時間は要しませんが、スカイ島の自然に映える彩り豊かなポートリーの建物の外壁は美しく、おとぎ話を思わせる光景が広がります。
ポートリーのおすすめグルメは、シーフード料理。
特にイギリス名物といえば、フィッシュ&チップスですね。
また自然豊かなスカイ島では酪農も盛んなことで乳製品も美味しいことで知られています。
アイスクリームが美味しいと評判の「The Caley Bar」ではランチも提供しています。
フルーツオブ・ザ フォレストという名前のバニラとベリーの甘酸っぱさが堪らないアイスクリームもおすすめですよ。
ポートリー「The Caley Bar」
住所:14 Wentworth St, Portree IV51 9EJ イギリス
電話番号:+44 1478 612641
営業時間:月曜から日曜9:00~am1:00
定休日:不定休
スカイ島はハイキングコースも豊富!
スカイ島にはたくさんの種類のトレッキング・ハイキングコースがあることで知られています。
スカイ島は、ハイキングや登山の愛好家の聖地ともされています。
あまりハイキングに慣れていない初心者やファミリーなど子供も一緒に無理なく楽しめるコースから、ハイキングやトレッキングを経験している中級から上級者が満足できるようなコースが豊富にあります。
スカイ島はなかなか晴天に恵まれないと言われていますが、天候が変わりやすく、ハイキングを楽しむ際にはしっかりと備える必要があると言えます。
晴れていても突然曇ってきて気温が低くなることがあるので、防寒対策と登山用のブーツは持っていきましょう。
この島には緑が豊富というだけでなく、様々な動物に出会えるチャンスがあります。
タカなどの鳥やアザラシが多く生息しているスカイ島には、放牧された牛などの家畜、巣穴から顔を出すウサギなどまるで絵本の世界のような光景に出くわすことも多々。
海岸沿いにはアザラシがいるかと思えば、イルカがゆったりと泳ぐ様子が見え、運が良ければクジラを見ることもできるようです。
この場所でハイキングの楽しさに目覚めたという旅行者もいると言われ、スカイ島の美しい自然がそうさせるのでしょう。
スカイ島の北側のコースには、さらに素晴らしい景観が広がっており、玄武岩柱やヒュー城から海岸沿い、ゴールドケイブは絶景ポイントです。
多くのトレッキング・ハイキングコースの中から自身の趣向やレベルに合わせてコースを選ぶことで、より楽しいスカイ島の観光になることでしょう。
スカイ島へはツアーでも行ける!グラスゴー発も!
個人旅行でスカイ島を訪れるのも自由で良いですが、アクセスが結構大変そうと思われる方も多いかもしれませんね。
また、言葉の心配やなかなか行くことが出来ない場所だから来たからには見所をしっかり効率的に回りたいなど。
そんな方にはツアーがおすすめです。
スカイ島へのツアーはスコットランド最大の街と言われるグラスゴーからがおすすめです。
ツアーってなかなかという方にも、グラスゴーからスカイ島へのツアーは少人数のものが多いので、ツアーに慣れていない方にも安心です。
中には1名から申し込めるツアーもあるので嬉しいですね。
ツアーには様々な種類があり、グラスゴー市内をたっぷり観光し、翌日から2,3日かけてスカイ島のハイランドやインバーロッキ・キャッスルなどを観光するもの。
その際はスカイ島のB&Bに宿泊をするような日程になります。
他にはグラスゴー発、スカイ島の観光をしてスカイ島港町のポートリーで宿泊するツアーもあります。
スカイ島のハイランドの大自然を堪能しつつ、ポートリーで行われるバグパイプを演奏するパイプバンド鑑賞をしながら、自慢のシーフードを味わい、翌日フェリーで出発となります。
また他には、グラスゴーからスカイ島のみの観光ツアー。
こちらのツアーはスカイ島のハイランドをトレッキングする軽めのツアーになります。
旅の予定に合わせて、グラスゴー発のいくつかのプランから選んでツアーに参加することで、スカイ島やグラスゴーのことを詳しく知ることもでき楽しいかもしれません。
またツアーに参加することで他国から参加する旅行者との出会いもあり、旅の思い出になりますね。
スカイ島のおすすめ観光地10選【妖精のプール/オールドマンオブストー】
のまとめ
今回はスカイ島をご紹介しました。
エディンバラより更に北にこんなに自然豊かな美しい島があるのは意外に知られていないかもしれませんね。
アクセスが少ないのでどうしても個人旅行になってしまうことが訪れにくい貴重な島になってしまっているのかもしれません。
だからこそこの絶景の地に訪れることで、大きな満足感を得られることは違いありません。
ぜひスカイ島を訪れてみてはいかがでしょうか。