フィレンツェのウフィツィ美術館の概要
フィレンツェ美術館の概要
フィレンツェのウフィツィ美術館は、美術にあまり詳しくないという人でも名前ぐらいは聞いたことがあるという「ダ・ヴィンチの受胎告知」や「ボッティチェリのヴィーナスの誕生」を見ることが出来ます。
イタリアは芸術・文化の宝庫と言われており、これまでに数多くの巨匠を輩出してきました。
特にフィレンツェは数多くの巨匠が活動した場所として、作品が美術館に展示されていたりと、現代においても大切にされています。
フィレンツェのウフィツィ美術館では、名作とも言われる数々の作品を所蔵した重要な美術館なのです。
館内案内
フィレンツェのウフィツィ美術館1階は、展示会のチケット売り場やミュージアムショップがあります。
1階に展示の入り口があり、2階3階に続いていきます。
フィレンツェのウフィツィ美術館内では大きな荷物や傘を持ち込むことが出来ません。
無料で利用することが出来るクロークがあるので、そこに預けましょう。
フィレンツェのウフィツィ美術館3階にはカフェがあるので、ウフィツィ美術館の展示を見て満足したら、足を運んで小腹を満たすのも良いですね。
目安所要時間
フィレンツェのウフィツィ美術館を観光する目安として、すべての展示室を見て回る場合は、3時間以上の余裕を持って行きましょう。
フィレンツェのウフィツィ美術館はルネサンス期の巨匠の作品が多く並べられているので、思わずじっくり見てしまうことでしょう。
フィレンツェのウフィツィ美術館の作品をじっくり見たい場合は4時間から5時間を目安に、時間を確保することをおすすめします。
本で見たことがある作品でも、日本では実物を見るのが難しい作品ばかりが並んでいるので、フィレンツェのウフィツィ美術館に来た際は、作品を堪能していってくださいね。
日本語のオーディオガイドはある?
フィレンツェのウフィツィ美術館では日本語のオーディオガイドを借りることが出来ます。
しかし事前に予約しておくことが出来ません。
フィレンツェのウフィツィ美術館に到着し、セキュリティチェックを終了してから窓口にて身分証明書と引き換えに貸し出しが行われます。
日本語のオーディオガイドを利用すると、フィレンツェのウフィツィ美術館に展示されている作品やアーティストについて、より深く理解することが出来るのでおすすめです。
館内での注意点※写真撮影など
フィレンツェのウフィツィ美術館では写真撮影やビデオ撮影を行っても問題はありません。
しかしフィレンツェのウフィツィ美術館でのフラッシュ撮影は禁止されているので注意をしましょう。
またウフィツィ美術館内での飲食や、通話は禁止されています。
フィレンツェの大切な作品を守るために、ウフィツィ美術館にあるすべての作品に手を触れることや、傘を含む大きな手荷物の持ち込みも禁止されています。
ペットはウフィツィ美術館に入ることが出来ないので、その日は家でお留守番させておきましょう。
ウフィツィ美術館
住所:Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze FI, イタリア
電話番号:+39 055 23885
営業時間:8:10-18:50
定休日:月曜日、元旦、5/1、12/25
入場料:現地購入の場合(3月1日~10月31日)20ユーロ、(11月1日~2月28日)12ユーロ
毎月第一土曜日は無料
URL:https://www.uffizi.it/gli-uffizi
フィレンツェのウフィツィ美術館の予約は必要?料金は?
予約は必要?
フィレンツェにある観光スポットの中でも、ウフィツィ美術館は数多くの名作が揃っていることで有名ですが、長蛇の列が出来ることでも有名な観光地です。
そのため、フィレンツェのウフィツィ美術館は予約が出来る観光地でもあります。
予約をしてウフィツィ美術館に入っていく人も多いですが、料金は入館料の50%もかかります。
ウフィツィ美術館で予約をすると出費が膨らみますが、自分の都合に合わせて美術館に入ることが出来ます。
もし、フィレンツェに滞在する時間が短い場合は、予約をすると他の観光地を巡ることが出来ますよ。
また、気温が高い日に列に並ぶと思った以上に体力を奪われるので、お金に余裕があれば予約をおすすめします。
入館料金は?【大人、子ども、学生】
フィレンツェのウフィツィ美術館でチケットを購入する場合、3月~10月は大人20ユーロ、日本円で2500円かかります。
ヨーロッパの大学に通う18歳から25歳の学生は14ユーロ、日本円で1800円かかり、18歳以下は4ユーロ、日本円で500円かかります。
11月から2月は大人12ユーロ、日本円で1500円かかります。
ヨーロッパの大学に通う18歳から25歳の学生は10ユーロ、日本円で1300円かかり、18歳以下は4ユーロ、日本円で500円かかります。
※2019年1月時点でのレート
フィレンツェのウフィツィ美術館の事前予約方法
インターネットサイトからの予約
フィレンツェのウフィツィ美術館をインターネットから予約する場合は、まず公式サイトにアクセスしましょう。
次に「MUZEI」の欄にある一番左のウフィツィ美術館「GALLERIA DEGLI UFFIZI」を探します。
その項目の下部にある「ACQUISTA IL BIGLIETTO」をクリックしましょう。
次のページで表示言語を切り替えるために「Lingua」を押して、Inglese(英語)を選択します。
「Galleria degli Uffizi」をクリックし、次にカレンダーから予約したい日付を選択しましょう。
いくつかの候補の中から予約したい日付を選び「Tickets」をクリックし、予約時間と購入枚数を選択します。
料金確認後に利用規約に同意し、会員登録することになりますが、20分以内で済ませないと無効になるので注意をしましょう。
会員登録する際は「※」マークが付いた項目を入力すれば問題ありません。
料金を決算するためにクレジットカードの情報を入力して、間違いがないか確認しましょう。
決済されるとメールが届くので、保存して印刷し、フィレンツェのウフィツィ美術館に入る時に持って行きましょう。
電話
フィレンツェのウフィツィ美術館に行く際に、イタリア語か英語が出来る場合は直接電話して予約をすることができます。
ただし、時差を考慮して電話する必要があるので注意をしてください。
また、国際電話の利用料金がかかります。
さまざまな注意点はあるものの、フィレンツェのウフィツィ美術館に直接電話して予約出来るとのことで安心度はかなり上がりますね。
旅行代理店を通しての予約
フィレンツェのウフィツィ美術館を予約する際に、旅行代理店を通す方法があります。
旅行代理店を通して予約をするメリットは、日本語表記なので分かりやすいということです。
分からない時は旅行代理店に電話するという手もありますし、1名からの予約も可能です。
いくつかの予約方法がありますが、自分が最も安心できる方法を選び、フィレンツェのウフィツィ美術館を楽しんでください。
フィレンツェのウフィツィ美術館のおすすめ見どころポイント
おすすめの見どころポイント①:受胎告知
フィレンツェのウフィツィ美術館でおすすめの見どころは、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「受胎告知」です。
ダ・ウィンチが二十歳のころの作品と言われており、向かって左の人物が天使ガブリエル、右の人物が聖母マリアとして描かれています。
この受胎告知をよく見ると、マリアの右の二の腕が少し長いことに気づきます。
これは当時展示される場所が少し高めの位置になるために、下から見上げる人々の目に自然な形で見えるよう、ダ・ウィンチが調整したのではないかと言われています。
フィレンツェに行く際は、さまざまな角度から絵画を鑑賞してみましょう。
おすすめの見どころポイント②:特別展示
フィレンツェのウフィツィ美術館では特別展示が行われる時があります。
この期間中は料金が値上げされますが、普段なかなか見ることが出来ない作品が展示されており、歴史的にも価値のある作品が揃っています。
フィレンツェのウフィツィ美術館を見る際は、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなど数多くの巨匠の作品を見るのもおすすめですが、フィレンツェのウフィツィ美術館に来た際は、特別展示で見ることが出来る作品も残さずチェックしておきましょう。
おすすめの見どころポイント③:春
フィレンツェのウフィツィ美術館でおすすめの見どころは、サンドロ・ボッティチェリ作「春」です。
ボッティチェリの作品の中でも、この春にはさまざまな謎が隠されていることで有名です。
題名は春で、描かれた花々に愛や結婚という意味を見て取れますが、ザクロやイチイは冥府の神に関連していたりします。
結婚を祝福しつつ、死を匂わせているので「はかない結婚」を意味しているのか、それとも別の意味なのかと議論されています。
植物にこだわりを持つボッティチェリだからこそ、この構図の意味を調べるほどに謎が増していきます。
他にも左の男は誰なのか、そして右のゼピュロスはなぜ異色なのかと、さまざまな謎が散りばめられています。
フィレンツェのウフィツィ美術館に行く際は、違和感を考察していくと面白いですよ。
おすすめの見どころポイント④:ヴィーナスの誕生
フィレンツェのウフィツィ美術館でおすすめの見どころは、サンドロ・ボッティチェリ作「ヴィーナスの誕生」です。
ヴィーナスの物語は海から始まるため、足元には貝殻が描かれています。
風の神ゼピュロスと花と春の女神フローラが、ヴィーナスを陸へと運び、妖精が赤いローブをヴィーナスに掛けようとしていますね。
この赤いローブには雛菊をはじめとした春の花々が刺繍されており、ボッティチェリが植物にこだわりを持っていたことがよく分かります。
フィレンツェのウフィツィ美術館に行く際は、小さく描かれた花々にも注目してみましょう。
おすすめの見どころポイント⑤:聖家族
フィレンツェのウフィツィ美術館でおすすめの見どころは、アニョーロ・ブロンツィーノ作「聖家族」です。
ヘデロ王の命令により、2歳以下の子どもを処刑することになったのですが、聖母マリアとヨセフは、幼子のキリストと後の洗礼者となるヨハネを連れてエジプトへ逃避しています。
ブロンツィーノは、つかの間の休憩をして麻袋の上で安らかに眠る幼子キリストと、穏やかな表情を浮かべる聖母マリア達の様子を描いています。
フィレンツェのウフィツィ美術館に行く際は、マリア達の表情にも注目して鑑賞してみましょう。
おすすめの見どころポイント⑥:長い首の聖母
フィレンツェのウフィツィ美術館でおすすめの見どころは、パルミジャーノ作「長い首の聖母」です。
パルミジャーノはもともと美青年と評判の男だったが、錬金術に没頭するようになってからは、身も心もすべて錬金術にささげ、37歳で命を落とした作家です。
この作品はマニエリスムの特徴がよく表れた作品となっています。
マニエリスムは社会的・精神的な混乱を反映した、非現実的な色彩と複雑に入り組んだ空間を特色としています。
パルミジャーノの長い首の聖母も、背景の預言者が異様に小さく描かれており、遠近法が無視されていることが分かります。
またキリストの顔は青ざめ、マリア共にアンバランスな体をしています。
よく見ると、まるで亡霊のような顔や体の一部が描かれており、見る人さえもパルミジャーノの精神世界に入り込んでしまいそうですね。
フィレンツェのウフィツィ美術館に行く際は、彼の精神世界に迷い込まないように注意してくださいね。
おすすめの見どころポイント⑦:ヴァッカス
フィレンツェのウフィツィ美術館でおすすめの見どころは、カラヴァッジョ作「ヴァッカス」です。
カラヴァッジョは警察沙汰になるほどの乱暴者としても有名ですが、その圧倒的な写実描写と明暗比の強い構成は、ルーベンスやベラスケスをはじめとした多くの芸術家に影響を与えました。
フィレンツェのウフィツィ美術館に展示されている作品は、お酒の神様のヴァッカスが描かれています。
頬を赤くして、ほろ酔い気分になっていますね。
また、左下に置かれたワインの瓶の影に、カラヴァッジョの顔が写っていると言われていますが、そのように見える人と見えない人で意見が分かれます。
フィレンツェのウフィツィ美術館にあるヴァッカスを見た際は、ぜひ左下のワインの影に注目してみましょう。
複数でフィレンツェに行く機会があれば、見えたか見えていないか、仲間同士で議論すると面白いですよ。
おすすめの見どころポイント⑧:ウルビーノのヴィーナス
フィレンツェのウフィツィ美術館でおすすめの見どころは、ティツィアーノ・ヴェチェリオ作「ウルビーノのヴィーナス」です。
ティツィアーノは人の感情の波をとらえ、それを的確に表現することに長けた類まれなる才能の持ち主でした。
また、フィレンツェのウフィツィ美術館に展示してあるウルビーノのヴィーナスのように、作品の色彩に深みを与え、甘美な描写を得意としています。
この作品は愛の象徴である薔薇を掴み、丸みを帯びた裸体は女性らしさや美しさを表現しています。
フィレンツェのウフィツィ美術館に行く機会があれば、ウルビーノのヴィーナスの滑らかな曲線と深みのある色彩をよく観察してみてください。
フィレンツェのウフィツィ美術館の見学の後はお土産ショップやカフェにも立ち寄ってみよう
カフェ
フィレンツェのウフィツィ美術館を鑑賞した後は、歩き疲れて程よく小腹が空いていることでしょう。
フィレンツェのウフィツィ美術館のカフェでは、ヴェッキオ宮殿を眺めながらラザニアやパニーノを食べることが出来ます。
フィレンツェをはじめ、イタリアではコーヒーをよく飲むことで有名ですよね。
朝はカプチーノ、昼はエスプレッソを飲むことが習慣になっていますが、それを知らずに夕方のカフェでカプチーノを頼むとびっくりされるかもしれませんね。
フィレンツェなどのイタリアではいくつもの暗黙のルールが存在するので、フィレンツェへ旅行する際は、マナーや文化を調べてから行くことをおすすめします。
お土産ショップ
フィレンツェのウフィツィ美術館にはお土産ショップもあります。
レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなどの有名な画家の絵がポストカードになっていたり、ノートやトートバックが売っていたりと、さまざまなジャンルのお土産があります。
フィレンツェのウフィツィ美術館のガイドブックもあるので、帰国してから見返すのも楽しいですね。
フィレンツェのウフィツィ美術館に入館した人しか立ち入ることが出来ないお店なので、ウフィツィ美術館を後にする前に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
フィレンツェ駅からウフィツィ美術館までのアクセス方法は?
では、フィレンツェ、ウフィツィ美術館へのアクセス方法をみていきましょう。
フィレンツェ、ウフィツィ美術館には、以下のアクセスがあります。
- タクシー
- バス
- 徒歩
続いて、それぞれのアクセス方法について詳しくみていきます。
タクシー
フィレンツェのウフィツィ美術館までタクシーで行く場合についてご紹介します。
フィレンツェのウフィツィ美術館までタクシーで行く場合は、タクシー乗り場にて乗るか、電話で対応して現在地まで呼びましょう。
距離によって料金が固定されており、フィレンツェ・ペレトラ空港からフィレンツェの市内は20ユーロとなっています。
そこから荷物1つあたり1ユーロが追加されていく仕組みです。
フィレンツェ・ペレトラ空港からウフィツィ美術館まで30分ほどかかります。
バス
フィレンツェのウフィツィ美術館までバスを利用して行く方法をご紹介します。
フィレンツェからウフィツィ美術館まで向かうバスはC1番があり、途中で渋滞することもあるので、所要時間は30分ほど見積もっておきましょう。
またウフィツィ美術館に行く際に、バス停付近にある自動販売機でチケットを買ってから乗りましょう。
1回券4枚が付いてくる4.70ユーロや24時間有効券5ユーロがあります。
そしてバスに乗ったら切符に刻印を付ける機械に通します。
この作業を行わないと罰金を科せられるので注意してください。
徒歩
フィレンツェのウフィツィ美術館まで徒歩で行く場合、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から行くと15分から20分ほど、サンタ・マリア・デル・フイオーレ大聖堂から10分ほどで到着します。
フィレンツェの街並みや、人々の服装、お店などを見ながら歩くと楽しいですよ。
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅からはそこまで遠くないですが、ウフィツィ美術館で足を使うことになるので体力保存のために、フィレンツェ駅のすぐ近くにあるタクシー乗り場からタクシーを利用しても良いですね。
ウフィツィ美術館見学の後は、フィレンツェ観光を楽しもう
フィレンツェにはウフィツィ美術館の他にも、ローマ時代に作られたアーチ状の美しい橋である「ヴェッキオ橋」や、かつて監獄として使用されていた「バルジェロ美術館」、フィレンツェ美術学校の「アカデミア美術館」などさまざまな観光地があります。
ウフィツィ美術館のカフェからはヴェッキオ宮殿が見えるので、ウフィツィ美術館の後に立ち寄るのも良いですね。
フィレンツェのウフィツィ美術館をはじめとした、フィレンツェの観光地をまわる時はフィレンツェカードを利用するのがおすすめです。
フィレンツェカードを利用すると、フィレンツェにある美術館などの観光地に72時間の期限付きで、予約せず入ることが出来ますよ。
基本情報は変更されることがあるので、フィレンツェカードを利用する時は、必ず公式サイトでチェックするようにしましょう。
フィレンツェのウフィツィ美術館に足を運ぼう
フィレンツェのウフィツィ美術館には、日本では生で見ることが難しい貴重な作品が展示されていることが分かりました。
もちろん、本やネットで見ることも出来ますが、実際に見た雰囲気とはまた別物なので、一度は見てみる価値アリです。
フィレンツェにはウフィツィ美術館以外にもさまざまな美術館や観光地があるので、絵画が好きな人はもちろんのこと、そうでない人にもおすすめの観光地ですよ。