カナダの通貨はカナダドル
カナダの通貨はカナダドルです。
2018年11月現在でのカナダドルは1ドル約85円です。
紙幣は
- $100
- $50
- $20
- $10
- $5
の5種類です。
$100ドル札は、犯罪やスリ防止のためあまり流通していません。
小銭は
- $2ドル
- $1ドル
- ¢25セント
- ¢10セント
- ¢5セント
の5種類です。
カナダでは、2013年以降1セントが廃止になりました。
そのため、端数は切り捨てもしくは切り上げになります。
例. $9.98=$10.00
また、カナダでは小銭の数え方に独特の特徴があります。
$2ドル=トゥニー
$1ドル=ルニー
¢25=クォーター
¢10=ダイム
¢5=ニッケル
というように呼ばれています。
カナダでは、キャッシュレス文化が進んでいる
多くの海外では日本よりもキャッシュレス文化が進んでおり、カナダでも同様です。
小さなお店でも、現金よりクレジットカードやデビットカードでの支払いが主流です。
カナダ国内では、VISAもしくはMASTERカードならほとんどのお店で使えます。
JCBカードは、日系のお店や大きいお店を除いて、使えない所が多いので注意が必要です。
カナダの物価は日本に比べて高い?安い?
カナダの物価は日本と比較して、同等か、食品は日本より安いことが多いです。
一概には言えませんが、生活に必要な食品などは日本より安く、たばこやお酒など、また贅沢品は日本より高い傾向にあります。
また、食品に関してもチョコレートや、スナック菓子などのお菓子は、日本よりも大きい袋に入って売られており、小さいパックの物はほとんど見かけません。そのため価格も日本より、高くなります。
ファッションや化粧品などは日本より同等か少し高い位です。
住宅費に関しては、トロントやバンクーバーなどは移民や留学生が増えており、特に利便性が良い街への徒歩圏内や、その郊外の住宅費は年々上がっています。
参考までに、カナダのトロントまたはバンクーバーでシェアハウスの1室を借りた場合、1カ月で約$600ドル〜$750ドルくらいです。
また、冬場は寒いため光熱費が上がります。広い家などは一カ月の光熱費が、200ドルを超すことも珍しくありません。
カナダでは、セントラルヒーティングといって、ひとつのヒーターで室内全体を暖めるシステムがあります。
冬場は24時間つけっぱなしです。部屋はもちろん、廊下も暖かく、外はマイナスでも室内では軽い服装で過ごしている人が多いです。
カナダの物価には税制が影響している
カナダでは、各州によって税制度が異なります。
このため、例えば同じカナダ国内でも、旅行でバンクーバーとトロントを訪れた場合は、それぞれ税率が異なります。
カナダでは税金が3種類あります。
1. GST 連邦消費税(Goods and Service Tax)
2. PST 州税(Provincial Sales Tax)
3. HST ハーモナイズド消費税(Harmonized Sales Tax)
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
GST連邦消費税
これは、国によって決められている消費税のことです。
カナダ国内どこでも一律で5%です。
※非課税対象として以下のようなものが代表で気にあります。
食料品(食パン、牛乳、野菜など)、
同じ食品でも嗜好品などは対象外、
バスや電車などの公共交通機関の運賃、
病院代などの医療費、
処方箋で購入する薬代、
チャイルドケアや教育費など
PST州税
PST州税とは州に払う税金のことです。
サスカチュワン州、(5%)
ブリティッシュコロンビア州、(7%)
マニトバ州、(7%)
ケベック州、(9.5%)
アルバータ―州、(0%)
ノースウエスト準州、(0%)
ヌナブト準州、(0%)
ユーコン準州、(0%)
HSTハーモナイズド消費税
HSTハーモナイズド消費税とは、GSTとPSTが併せた消費税のことです。
ノヴァ・スコシア州、(15%)
ニュー・ブランズウィック州、(13%)
ニューファンドランド&ラブラドル州、(13%)
プリンス・エドワード・アイランド州、(14%)
オンタリオ州(13%)
の5つの州のみがこの税金制度があります。
買い物などをしたときは、GST+PSTまたはHST税を合わせた金額を消費税の総額です。
カナダの主要都市の物価と税金事情
カナダの主要都市の物価と税金事情①:オタワ
オタワはカナダの首都です。
国会議事堂や運河、聖堂などがあり、観光客も多く訪れています。
治安はカナダ国内でも、良い方ですが夜間の女性一人歩きなどはおすすめできません。
冬は寒く、-25度を下回ることもあります。
首都ですが、物価はバンクーバーやトロントと比べて少し安いです。
しかし、海がないため、魚が若干他の州と比べて高いです。
街全体はそれほど広くないため、街観光だけなら徒歩での散策が可能です。
カナダの主要都市の物価と税金事情②:トロント
トロントはカナダ最大の都市です。多くの移民や留学生が住んでいるため、様々な文化が交じり合った都市です。
物価は、国内でも最も高い地域のひとつに入っています。
特に、家賃と外食代が他の州に比べて高く感じることが多いです。
外食は、ランチでも$10〜$20ドルくらい、ディナーだと$25ドルを超すことも珍しくありません。
シェアハウスに住んだ場合の、家賃は一カ月約$650ドル〜$750ドルくらいが相場です。
トロント中心地の少し高級なアパートで部屋を借りた場合は1週間、$1,000ドルを超すくらいの家賃です。
トロントの、街中には高いビルや、ファッションなどが揃ったショッピングセンターなどがあり、都会的雰囲気です。
しかし、バスで少し郊外へ行くと、住宅や公園も多く、夜は比較的静かです。
トロントでは、比較的交通の便が良く24時間バスや路面電車が走っているルートもあります。
しかし、観光客や移民が多いトロントでは、特に細い道やナイトクラブなどが多い通りでは、昼間でも一人歩きはおすすめできません。
カナダの主要都市の物価と税金事情③:バンクーバー
バンクーバーは日本から最も近いカナダです。そのため、日本人観光客や留学の地としても人気があり、アジア人が多く住んでいます。
バンクーバーの街中心部などは、年々家賃が上がっており、特に街中のアパートなどは人気があり、抽選で決めることもあります。
バンクーバーは都市の割に、街中にも自然が多く、自然と都市が融合した街です。
冬は、カナダの中でもあまり寒くない地域で雪が降ることはほとんどなく、東京とあまり変わらないくらいの気温です。
日本人観光客や留学生も多いため、アジア系スーパーマーケットや日本食レストランがおおくあります。
値段は、日本の約2〜3倍くらいはしますが、特に長期滞在者や外国人にも日本食レストランは大人気です。
カナダの主要都市の物価と税金事情④:モントリオール
モントリオールは、フランス語圏です。
フランス語圏ですが、ほとんどの人が英語も話すことができます。
街は、ヨーロッパの文化も合さっており、アンティークな建物が多いのが特徴です。
物価は、トロントやバンクーバーと比べて安く、特に家賃面で$100〜$200ドル程、安くなることが多いのが特徴です。
その他の、食品などの物価は日本と変わらないくらいです。
外食は、他の街と同様に高く感じることが多く、仮に安くてもチップ制度があるため、合計金額は日本より高くなることが多いです。
カナダの物価を日本の物価と比較
公共交通
電車/バス
カナダのトロントやバンクーバーではバスや地下鉄などの公共交通機関がとても充実しています。
カナダのトロントを例に例えて説明すると、
地下鉄、
バス、
ストリートカー(路面電車)
の3つが主な交通手段です。
地下鉄は空港う鉄道や市内を中心にカバーしており、バスは市内から郊外までカバーしています。
また、日本では珍しいストリートカーと呼ばれる路面電車は、郊外を中心に走っており、24時間走行しています。
地下鉄は早朝から深夜まで、バスは24時間走っている場所も多くあります。1回3ドルで、1時間以内なら乗り換えをしてもチャージされることはありません。
また、トロントでは、ICチャージ式の電子カード1枚で全ての公共機関に乗車できます。
それ以外の都市でも、街中ではバスや電車が比較的あります。
※カナダでは、旅行者や都市部で生活している人以外は、車を持っている人が多く、郊外や田舎での生活はほとんど車が中心です。
タクシー
カナダでは、都市部や大きいホテルなどを除いて流しのタクシーはありません。
ホテルで宿泊の場合には、受付の人に頼むと呼んでもらえます。大手ホテルには24時間タクシーが止まっています。
また、カナダをはじめ欧米やオセアニアの地域ではウーバーと呼ばれる、タクシーアプリが若者を中心に流行しています。
アプリ内で、タクシーを24時間呼ぶことができます。ある程度の予算や運転手の顔、車の種類も表示されるので安心感もあります。
支払いは、あらかじめ、アプリ内に登録しているクレジットカードをで支払います。
料金も、流しのタクシーより約2割程安く利用できます。
通信費
カナダでもスマートホンは生活必需品です。
プランとしては、1カ月$30〜$50ドルくらいのプランが多いです。
カナダでは、パケ放題のようなプランはありません。
また、旅行者や留学生など短期滞在者には、プリペイドが圧倒的な人気です。
SIMカードは空港や、コンビニなどで販売しています。
※トロントやバンクーバーではカフェ、ショッピングセンター、空港や地下鉄の駅など無料でインターネットに接続できるとことがほとんんどです。
コンビニ
カナダには、大手コンビニとしてセブンイレブンやマックスというコンビニがあります。都市部では24時間営業の店舗も多いで。田舎では、個人経営のコンビニが多く、閉店時間も夜10時頃です。
各コンビニには、サンドイッチ、ドリンク、日用品などが売っています。
カナダのセブンイレブンでは、ドリンクコーナーが充実しており、コーヒーや、フローズンドリンク、また、ホットドックやスナックなども売っています。
お水
カナダでは日本と同じように水道水は飲めます。
しかし、年々健康面などを考えてお水を買う人が増えています。
水は、500〜600ミリリットルのペットボトルで安いときは$1ドル以下で売っています。
日本のような、小さいバッグに入る小さいペットボトルは売っていません。
お酒
カナダでは18歳以上〜お酒が飲めます。
しかし、アルコール依存症や飲みすぎは健康を損ねる概念から、お酒の取り扱いや販売は厳しく管理されています。
レストランなどで飲むお酒はビール、ワイン共に$6〜$10ドルくらいです。ワインでのボトルは最低でも$25ドルくらい〜です。
スーパーマーケットでは、ビール約$3〜4ドルくらい〜、ワインは安いもので$10ドルくらい〜です。
タバコ
カナダでは、タバコは健康を損ねるという意味から、あまり推奨されていません。
タバコはコンビニなどで販売されています。
銘柄は問いませんが、1カートン$10ドル〜$20ドルくらいです。
また、20代から30代の若者を中心に電子タバコやアイコスも人気があります。
レストラン
カナダでは、チップ文化があります。
レストランなどで食事をした際には、約10%〜15%、高級なレストランでは20%以上を上乗せして支払います。
満足がいかなかったサービスを受けた場合はチップを支払う必要はありません。
レストランは1品$10〜$15ドルくらいが相場です。日本と比較してあまりリーズナブルなレストランはありません。
ローカルカフェ
カナダには、Timhortonsというリーズナブルなカフェがあります。
日本でいうドトールコーヒーのようなリーズナブルだけど、美味しく気軽に楽しめるカフェです。
コーヒーは$1ドルくらい〜販売しています。ドーナツなども同じく$1ドルくらい〜あり、カナダ国民に大人気のカフェです。
主にファッションに関するショッピング
カナダでは、リーズナブルでカジュアルなファッションが人気です。
ユニクロやZARA、フォエバー21などリーズナブルな海外ブランドもあります。
また、アディダスやナイキのスポーツブランドなども高い人気があります。
アメリカに近い、カナダではコーチや、ケイトスペード、マイケルコースなど高級ブランドも日本で買うより約3〜4割程お得です。
※カナダには、11月にブラックフライデー、12月にボクシングデーと呼ばれる、セールがあります。どのお店も30%〜50%オフでセールを開催し、たくさんの人がセール品を求めて集まります。
観光・アクティビティ・テーマパーク
カナダには、図書館を除いて無料で入場できる博物館や美術館はほとんどありません。
しかし、学生割引や時間によって無料で入場できるところもあります。
例えば、トロントにあるオンタリオ美術館では、毎週水曜日の夕方6時以降は入場料無料です。
テーマパークとしては国内最大級のワンダーランドという遊園地とプールなどが揃った、総合テーマパークがあります。
入場料は、$39.99ドル〜で、インターネットでの前売りがお得です。
ホテル
日本人旅行者にも人気のバンクーバーやモントリオールなどの観光地のホテルは高めです。
平均的な予算として一泊$150ドル〜$200ドルくらいです。
また、若者にはバックパッカーと呼ばれる、ゲストハウスでの宿泊が人気です。
ゲストハウスは、キッチンやバスルームなどは共同で使います。大部屋と個室などがあり、大部屋は2段ベットが何個かあり、4〜8人くらいで1つ部屋を使います。
スターバックス
カナダのスターバックスは日本より若干安い位です。
カナダにはスターバックスが多くあり、都市部やその郊外を中心に多く、道を挟んでまたスターバックスということもよくあります。
例. コーヒー約$1.90ドル〜、ラテ約$3.45〜、フラペチーノ約$4.25〜
お土産
カナダでのお土産として人気があるものは、
ハチミツ$3ドル〜
チョコレート$3ドル〜
メープルクッキー$4ドル〜
ワイン$10ドル〜
雑貨品など、
カナダ国旗のグッズ$5ドルくらい〜
ポストカード$1ドル〜
スターバックスのマグカップ$15ドルくらい〜
カナダで特に物価が高いものと安いものは?
カナダで特に物価が高いもの
カナダで特に物価が高いもの:お酒やたばこなど
お酒やたばこなど、健康を害するものは日本より高く、また値引きなどもあまりしていないのが特徴です。
また、たばこやお酒は公共のほとんどの場所で禁止されているので、特に外でのたばこは注意が必要です。
カナダで特に物価が高いもの:外食費
カナダでは、レストランなどの外食時にチップを払うのが常識です。ウェイトレスなどの職業はチップが時給に上乗せになるため、他の職種より、最低時給が低く設定されています。そのためチップも給料の一部として考えられています。
そのため、リーズナブルなレストランでも、日本と比較して外食は高く感じることがほとんどです。
カナダで特に物価が安いもの
カナダで特に物価が安いもの:コーヒ―
特に、記事内でも紹介したティムホートンズのカフェのコーヒーは人気が高く$1ドルくらい〜の安い価格も人気です。
同様に、マクドナルドのコーヒーも$1ドル〜$2ドルくらいで販売しており、よく買っている人を見かけます。
このように、チェーン店でのコーヒーは安いですが、カフェでのコーヒーは$4ドル〜$5ドルくらいなので、日本とあまり変わりません。
カナダで特に物価が安いもの:交通費
バンクーバーでは90分、トロントでは1時間以内の乗り換えなら追加両輪はかかりません。トロントでは、3ドルで1時間以内ならどこへ行くのにも同じ料金です。
観光客でも数日間滞在する人は、チャージ式のICカードを購入した方がお得です。
物価水準をふまえ、カナダまでの渡航費用は?
日本からカナダへは直行便のAir Canadaが便利です。
成田/羽田/関西国際空港からバンクーバーへの直行便があり、飛行時間は約9時間です。
最大都市へのトロントは、成田空港から約12時間で着きます。
また、主に中国や韓国などのアジア圏やアメリカを経由して、カナダまで乗り継ぐこともできます。
乗り継いだ場合は、最短でも15〜18時間以上、特にトロントなどへは丸一日以上かかることもあります。
乗り継ぎは、直行便以上に時間がかかり、アメリカを経由する場合は、乗り継ぎであっても、ビザの取得が必要です。
しかし個人での旅行で、比較的旅行日程に余裕があり、格安航空で費用を抑えたい人や、乗り継ぎもかねて、他の国で観光したい人にはおすすめです。
航空券の費用は、早めの予約がおすすめです。
平均的な金額として、往復で約15万円〜20万円です。
特に、クリスマス〜お正月前後は一番高く、往復で約25万円〜30万円を超すこともあります。
中国などを経由する便は比較的安く、乗り継ぎ時間はかかりますが、シーズンオフなどは往復で、15万円以内で行けることもあります。
個人旅行では、自由に航空会社を選択できますが、日本からのツアー旅行では直行便がある便利なAir Canadaでの利用が圧倒的に多いです。
物価をふまえ、カナダを旅行する予算の目安は?
カナダへの旅行は、飛行機代やホテル代などを全て含めて約1週間〜10日間での滞在で、約25万円〜30万円位が目安です。
特に、バンクーバーやビクトリアなどは日本人観光客にも人気があり、年間を通して、大手旅行会社からのツアー旅行も多いです。
広い国内ですが、意外と観光地はどの街もコンパクトなため、2都市、3都市と観光できる、ツアー旅行も人気です。
カナダは季節それぞれの魅力がありますが、夏のシーズンが一番人気があります。
夏は30度を越える日もありますが、蒸し暑くないため過ごしやすい日が多いです。
冬は-20度以上になることもありますが、スキーなどのウィンタースポーツも人気があり、世界中から観光もかねてスキー客が集まります。
冬には、オーロラツアーも人気です。
ツアー旅行の場合、飛行機とホテル代、国内での移動などがほとんど料金に含まれていますが、個人旅行の場合、いかに早く旅行の日程を決めて予約するかで、費用が10万円単位で変わることもあります。
また、カナダはアメリカにも近く、トロントからはニューヨークへ飛行機で約1時間半で着きます。そのため、カナダとアメリカ両方の旅行も人気です。
物価もそこまで高くなく、ひとつの国で、大自然も都市も体験できるカナダ
特に、カナダのバンクーバーやトロントは、北米でも大きい都市のひとつです。特にバンクーバーは都市の割にコンパクトで、都会も自然も両方が体験できる街です。
都市部は物価が高いですが、毎年のようにカナダは住みやすい都市ランキングに選ばれるほどの人気です。
長期滞在者は、特に食費を抑えることがひとつの節約になります。
カナダで、日本では体験できないような大自然やヨーロッパのような街並みを是非楽しんで下さい。