イギリスの通貨は£(ポンド)とp(ペンス)
イギリスの通貨はpound ポンド(£)で補助通貨がpence ペンス(p)です。
2018年11月現在1£は145円です。
主にポンドは紙幣と一部の硬貨を指し、ペンスは細かい硬貨のことを言います。
紙幣は
- £50
- £20
- £10
- £5
の4種類です。
「pound」を日本語では「ポンド」と発音しますが、英語での発音は「パウンド」と言い、複数形は「パウンズ」と
言います。
この紙幣はポリマー製で、合成樹脂(プラスチック)からできているので、水に強く紙の紙幣に比べて長持ちするようです。
そして、硬貨が
- £2
- £1
- 50p
- 20p
- 10p
- 5p
- 2p
- 1p
の8種類です。
この「 pence」(ペンス) は「 penny」(ペニー )の複数形なので、1ペニーのときだけペニーでそれ以外はペンスを使って呼ぶことになります。
イングランド以外の紙幣
イングランドではお札にエリザベス女王が印刷されています。
しかし、イングランド以外のスコットランドや北アイルランドではエリザベス女王ではない独自の紙幣が出回っています。
これは法律的にはどこの地域でも同じ£であれば使用することが可能です。
しかし、一部のお店では取り扱ってくれないところもあるのでできる限りその地域で使い切るようにしましょう。
イギリスの物価は日本に比べて高い?安い?
一般的にイギリスは日本に比べて物価が高いと言われています。
しかし、一口にイギリスといってもイギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドと4つの地域からなる連合国家です。
観光客や留学生などが多く訪れるイギリス首都ロンドンは、世界的に見ても物価の高い地域として有名です。
特に、外食費や交通費、家賃などは日本に比べてずっと物価が高い印象です。
ランチはほとんど10〜20£ほどかかりますし、少し安いお店に行っても7〜10£はします。
たまに観光で行く分には気にならないかもしれませんが、留学で何ヶ月か住む場合や、ワーキングホリデーなどで長く滞在するには積み重なると大きな出費になるでしょう。
そして、交通費も日本の感覚で電車に乗ると少し高く感じてしまうでしょう。
ロンドンの電車賃は駅で決まるのではなく、Zoneという区間で決まります。
毎日通うために定期を買うなら多少安くなりますが、観光で短期間で移動を重ねると、思わぬ出費になっている場合があるので気をつけましょう。
しかし、地域によって物価の高くないところもあれば、高いところもあります。
日本でも、東京や大阪といった大きな都市と田舎では物価が違うのと一緒です。
一概に全てのものが日本より高いわけではないので、細かく物価の違いを見ていきましょう。
イギリスの物価を日本の物価と比較
細かく項目を分けて日本とイギリスの物価の違いを比較していきます。
イギリスの物価を日本の物価と比較:交通費
イギリスロンドンの地下鉄は先ほども述べたように、Zoneという区間で値段が変動します。
Zone1〜Zone6まであり、それぞれ同じZone内だと値段は変わりません。
しかし、この一つの区間内は片道4.9£(2018年11月現在約710円)と結構な高額です。
一つの区間で4.9£なので区間が増えて、遠くに行くことになればもっと値段は上がります。
その際はVisitor Oyster Card(ビジター・オイスターカード)という、日本でいうSuikaのようなモバイルカードを予め購入しておくのが良さそうです。
ロンドンの公共機関が1週間乗り放題のLondon Travel card 7days(ロンドン・トラベルカード 7日間)というカードもあるので合わせてこちらもオススメです。
イギリスの物価を日本の物価と比較:通信費
イギリスの通信費は、日本よりも格段に安いです。
日本だと日本人はほとんど大手キャリアと契約して、それぞれニーズに合わせた通信プランを選択しているはずです。
しかし、それだと基本料だけでも6〜8千円かかってしまい、機種代の分割代など細々としたものが上乗せされれば軽く毎月1万円を超えてしまうことがあります。
しかし、イギリスだと電話時間とギガ数をメインに考えておけば10〜20£(約1500〜3000円)ですみます。
イギリスのロンドンは特にWi-Fiが至る所にあるので、ギガ数が少ないプランでも困ることは滅多にありません。
イギリスの物価を日本の物価と比較:コンビニ
イギリスには日本でいうコンビニに当たるものがありません。
コンビニというよりも、スーパーに近いショップはいろんな種類のお店があります。
例えば「M&S Simply Food」、「Tesco」、「Sainsbury's Local」などのショップは日本のコンビニのように町中のいたるところに立っています。
こちらは、サンドイッチやパンなど比較的お手軽に購入できます。
値段的にも日本のコンビニとかわらないくらいで飲み物やパンが買えるはずです。
しかし、お菓子などは一箱1£以下で売っていることも多く日本よりも安くたくさん買えることがありました。
お水
水も日本よりも安いです。
一本60pの水もあり、大量に買ってストックしておくなら圧倒的にイギリスで買ったほうがいいですね。
お酒
お店で売っているビールは1パウントで3£かそれ以下だったりするので、こちらも日本よりもずっと安いですね。
ただ、ワインのボトルを買おうと思うと値段的に日本と変わらない値段で売っているので安いのはお酒によります。
タバコ
タバコはイギリスで買おうものなら、とても高いのでイギリスは喫煙者には厳しい国です。
むしろ日本が安すぎるのではないかと思うほど、イギリスのタバコは高いです。
マルボロが一箱、9£(約1300円)で、他の銘柄のものはもっと高いものがあります。
イギリスの物価を日本の物価と比較:レストラン
イギリスには日本と違いチップというサービス料を別に払うという文化が存在します。
そのため、ランチ代プラスαでお金を使うことになるので日本よりもずっと高くつきます。
中級ほどのレストランにロンドンで入っても、ランチで30£(約4500円)でディナーでも50£(約7500円)ほどするのでさらにチップで1割払うとすると、なかなか高額です。
マクドナルドだと、メニューによってはイギリスより日本の方が安いものがある場合もあります。
イギリスの物価を日本の物価と比較:ローカルフード
イギリスのローカルフードといえば、一番有名なのがフィッシュ&チップスですね。
これはおおよそ5〜10£(約700〜1500円)程で食べることができます。
他にも、意外と知られていませんがイギリスではパイやカレーも良く食べられているローカルフードです。
こちらも8〜15(約1200〜2200円)で食べられます。
イギリスの物価を日本の物価と比較:ショッピング
イギリスはバーバリーやヴィヴィアンなどオシャレで高価なブランドが多く存在します。
しかし、ファストファッションと呼ばれるブランドにもイギリス発祥のものが多くあります。
PRIMARK(プライマーク)はイギリス発祥のファストファッションなのでとても安いです。
コートやワンピースが10〜13£(約1500〜2700円)で買えたりします。
他にもドクターマーチンも日本に比べたら4000円ほど安くで買えます。
ただ、無印やユニクロなどに日本のブランドのものは勿論日本で買った方がずっと安いので、もし必要なら日本で買って持って行くようにしましょう。
イギリスの物価を日本の物価と比較:ホテル
日本でもそうですが、都市部や栄えている都市ではホテル代も高いです。
しかし、今はアプリや格安サイトで事前に予約していれば20£(約3000円)で取れたりするので場合によっては東京や大阪よりも安いかもしれません。
Airbnbやゲストハウスを探せば15£(約2200円)以下でも宿を探すことが可能です。
イギリスの物価を日本の物価と比較:スターバックス
日本で340円するカフェ アメリカーノトールでイギリスだと2ポンド(約300円)で飲めます。
しかし、日本で270円のスターバックス ラテトールはイギリスだと2.25ポンド(約338円)なのでこちらは日本の方が安くで飲めますね。
商品によって日本より高いものと安いものがあるので注意が必要です。
イギリスで特に物価が高いものと安いものは?
イギリスで特に物価が高いもの
ここまで、日本と比較しながらいくつかの物価の違いを見てきましたが、イギリスで特に物価の高いものは、やはり家賃です。
イギリスに限らず、フランスや日本でも首都は家賃が高く、一人暮らしがしたいのであればそこそこ収入が高くなければ住むのは大変だと言われています。
イギリスの首都ロンドンは、世界的に見ても家賃が高いです。
また、バースやケンブリッジなどロンドンから離れた地方であってもそれなりに土地が高い場所が多く、地方留学をしたい人は、いく前にしっかり調べておく必要があります。
ロンドンではワンルームにトイレとシャワー、小さなキッチンが付いたステューディオと呼ばれる単身用物件でさえ、水道光熱費込みで月16万円もします。
もし、長期滞在を考えているならば1人暮らしよりもフラットシェアという日本でいうシェアハウスとして誰かと一緒に住む方が比較的安いのでオススメです。
イギリスで特に物価が安いもの
反対にイギリスで圧倒的に安いものは美術館や博物館です。
これらは無料で入ることが出来るので、街中でトイレに困ったときは迷わず近くの美術館に駆け込むこともできます。
そして、医療費も基本的には無料です。
加えて果物や野菜も日本よりもずっと安いです。
りんごも10個で200円程で買うことが出来るので、毎日果物を食べても困りません。
物価の高いイギリスまでの渡航費用は?
イギリスの一般的な渡航費用は、航空券代だけで往復およそ20万〜30万です。
1週間滞在するとして、宿泊費や外食費を入れると50万程かかってしまうでしょう。
しかし、LCCを利用したり予定さえ分かっていれば早めに国内の電車などの予約をしておくともっと安くで行けます。
特に10月〜3月のイギリスはオフシーズンなので航空チケットも比較的やすくで売られています。
スカイスキャナーで検索すれば、オフシーズンであれば往復12万で行ける可能性もあります。
他にも、香港のキャセイパシフィック航空やエティハド航空など中東の航空会社は、乗り継ぎ便として利用すると直航便よりも安く、快適に行く事もできます。
これらの会社を利用しても、時期にもよりますが往復で15万で行くことが可能です。
なので、より安いチケットを手に入れようと思ったら、閑散期を狙うこと、LCC航空か乗り継ぎ便でチケットを取ることを念頭に置いておいたほうが良さそうです。
物価の高いイギリスを旅行する予算の目安は?
イギリスは歴史もありつつ、ファッションや芸術面でも最先端を行く国です。
若者だけでなく、あらゆる年代層から人気のある国でもあります。
ですので、大手旅行会社がプランで出しているツアーなどに申し込むのも、効率的にイギリスを巡るにはオススメです。
勿論、ツアーで巡るならばロンドンだけでなく普段一人旅だと行きにくい場所や珍しい場所にも行けるものに参加してみてください。
僻地に行くと、一人旅で自力で行くよりもツアーの方が安くで住むことがあります。
スコットランドのハイランド地方を巡るツアーだと、首都エジンバラから出発して、2泊3日で2万円程でハイランドを巡れるツアーもあります。
前述したように、イギリスの交通費はとても高いですが、予定さえ決まっていれば事前予約で電車代も1/3に抑えることもできます。
1週間ほどの旅行であれば10万円持っていれば十分にイギリスを単横できるのではないでしょうか。
イギリスに行く前は是非、計画的な旅行計画を立てて行くことをお勧めします。
物価の高いイギリスの旅は、計画性と事前準備で十分に楽しめる
旅の楽しみ方は人それぞれだと思います。
美味しいご飯を食べたい人、その国の文化に触れたい人、とりあえず安く楽しみたい人など。
そのためにも、物価の高さにとらわれず旅行にいってみて、物価の違い知ることもその国の文化を垣間見るには一つの手段なのかもしれません。
是非、イギリスでの素敵な旅を楽しんでください。