ルーマニア言語、公用語は何??
公用語はルーマニア語です。
なかなか聞き慣れない言葉ですが、どんな言語なのでしょうか?
ルーマニア語はラテン語から派生した言語であると言われています。
ざっくり言うとラテン語の方言。
しかし同時にスラブ系の言語やトルコ語、ハンガリー語などの影響も大きく受けています。
全体の80%がラテン語、20%がスラブ諸語を由来としているのです。
ラテン語をベースにロシア語やトルコ語の発音や単語が組み込まれた独自の言語というのが特徴。
それでは、同じくラテン語を由来としている他の言語と意思の疎通はできるのでしょうか?
ルーマニアは「Romania」と書き「ローマ人の国」という意味。
昔はローマ帝国の一部だったので、イタリア語との共通点は驚くほど多いです。
そのためラテン語を由来としている国の中でもルーマニア語とイタリア語は最も近い言語であるとされています。
ルーマニア語とイタリア語は完璧ではないですがそれぞれの言語で話が通じる不思議な関係なのです。
しかしラテン語由来でもやはり地域によって言語の変遷は異なります。
そのため遠く離れたポルトガル人とは、お互いの言語のままでは会話は難しいようです。
ルーマニアでは英語は通じるの?
大都市や中規模都市であれば大体の場所で英語は通じます。
特にルーマニアの若い人たちは、個人の差はありますが日常会話程度であれば問題なく話すことができます。
またルーマニア人が話す英語はあまり癖がありません。
発音や文法の違いなどで聞きづらいのではないかといった心配は無用です。
ルーマニア人の子供はアメリカのアニメやゲームが大好き。
そのためどちらかというとイギリス英語ではなくアメリカ英語寄りです。
学校でアメリカ英語を学習する日本人とは相性がいいですね。
英語を話すことが大好きという若い人も多いので、新しいお友達を作る絶好の機会かもしれません。
ただ誰もが英語を話せるというわけではありません。
小さな田舎町だったり年配の方との交流では英語が通じないこともあります。
でも素朴な気質のルーマニア人。
英語が話せる人を探してくれたりと色々助けてくれますので心配しないでくださいね。
ルーマニア語の挨拶も交えながら英語でルーマニアを満喫しちゃいましょう。
ルーマニア英語が通じるスポット
レストラン
大都市や中都市のレストランであればルーマニア語のメニューと共に英語のメニューが置いてあることが多いです。
ルーマニアの伝統料理であるサルマーレ(ロールキャベツとサワークリームを煮込んだもの)やママリーガ(代表的な主食の1つでトウモロコシ粉からできてます)。
他にも名前を聞いただけではどんな料理か想像ができないものもたくさん。
でもせっかくだったらその国ならではの料理を食べてみたいですよね。
店員さんのお勧めを聞いたりしながらルーマニア伝統料理を色々と試してください。
公共交通機関やタクシー
公共交通機関の切符売り場などでは英語が通じることが多いです。
また事前にウェブサイトから切符を買うこともできます。
ウェブサイトではルーマニア語か英語が選択できるので安心。
直接英語で会話するのがちょっと不安だなという人にお勧めです。
ただルーマニアの駅やバス停では残念ながら英語表記がない場所もあります。
ルーマニア語の文字は英語などと同じローマ字表記なので読むことは難しくありません。
事前に必要な単語の意味を調べておくと戸惑わずに利用できるでしょう。
ただ空港や駅などは場所によってはあまり治安がよくありません。
向こうから英語で親し気に話しかけてくる人の中にはぼったくりタクシーに案内したり、よからぬことを考えている人もいます。
分からないことがあった場合には駅員さんなど信用できる人に聞くようにしてくださいね。
ホテルやショップ
ホテルやショップでは英語が通じなくて困るといったことはほとんどありません。
世界中からやってくる観光客を相手にしていますので英語を話せる人が多いです。
近くのお勧めレストランや観光地など現地の人ならではの情報が聞きたい時は、ホテルやショップ店員さんに聞くのが一番安心。
レストランやタクシーの予約をしたり色々と頼ってみてくださいね。
そしてルーマニアはEU圏です。
そのためスーパーに並んでいる商品もEU圏の国のものがたくさん。
こういった商品の多くは英語でも記載がされているのでお買い物には困らないでしょう。
ただスーパーでお土産を買ったら外国製品だったということもあるので、購入する際は原産国の確認をするようにしてくださいね。
観光スポット
観光地で働いているスタッフは英語を話せる人が多いです。
チケットを購入したり簡単な質問をするのはルーマニア語でなくても大丈夫。
ルーマニアは最後の中世と言われるほど、情緒溢れる建造物がたくさん残されています。
ツアーで有名な見所を効率よく見てまわるのも楽しいけど、時間をかけてゆっくりと街の散策をするというのも楽しみ方の1つ。
観光地を巡るために必要な街の地図や、スポットの案内書など英語の資料は簡単い入手できますので個人旅行でも十分楽しめますよ。
ルーマニアの言語教育事情
ルーマニアでは1989年に独裁政権が倒され民主化されました。
それ以降、英語を含む外国語教育に力を入れています。
特に2007年にルーマニアがEUに加盟してからは、他のヨーロッパ諸国との交流が活発になり主要言語である英語やフランス語は重要視されました。
テレビではアメリカのアニメがそのまま放送されていて子供たちに大人気。
子供の頃から自然に英語に触れられる機会を多く作っているのです。
学校教育においては小学校に入学後すぐに英語の授業が始まります。
街中で自分の子供に外国語で話しかける熱心な親御さんの姿も。
また学年が上がるにつれて外国語を集中的に勉強するクラスも設けられています。
子供の頃から外国語に接する機会が多いので、学校を卒業するころにはほとんどの生徒が英語に対しての苦手意識をもたなくなるんですね。
日本も見習うべきところがたくさんありそうです。
日常会話で使えるルーマニア語の数字の数え方
ルーマニア語 | 読み方 | |
---|---|---|
1 | unu | ウヌ |
2 | doi | ドイ |
3 | trei | トレイ |
4 | patru | パトル |
5 | cinci | チンチ |
6 | şase | シャセ |
7 | şapte | シャプテ |
8 | opt | オプト |
9 | nouă | ノウア |
10 | zece | ゼチェ |
100 | o sută | オ スタ |
1000 | o mie | オ ミエ |
10000 | zece mii | ゼチェ ミイ |
ルーマニア語の数字の読み方は英語とはだいぶ異なっています。
でも基本は算用数字で表記されますので困ることはありません。
ルーマニアの日常会話で使う便利な挨拶10選!
では、ルーマニアの挨拶で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
ルーマニアの挨拶で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- おはよう
- こんにちは
- ありがとう
- ばいばい/さようなら
- はじめまして
- 私は◯◯です。
- 私の名前は◯◯です。
- あなたの名前は何ですか?
- すいません
- ごめんなさい
続いて、ルーマニアの挨拶で覚えておきたいフレーズを、それぞれ詳しくみていきます。
おはよう
Bună dimineaţa.
読み方:ブナ ディミニャーツァ
こんにちは
Bună ziua.
読み方:ブナ ズィワ
ルーマニアでは英語と同様、時間によって挨拶の言葉が変わります。
「こんばんは」はBună seara(ブナ セァーラ)です。
ありがとう
Mulţumesc.
読み方:ムルツメスク
ちょっと長くて難しいなぁと思ったら、Mesi(メルシー)でも通じますよ。
ばいばい/さようなら
La revedere.
読み方:ラ レヴェデレ
これは少し丁寧な言い方です。もっと気軽にCiao(チャオ)でも大丈夫。
はじめまして
Îmi pare bine de cunoștinţă.
読み方:ウミ パレ ビネ デ クノシティンツァ
初めて会う人への挨拶。
少し長いですが、これが言えたらかなりの好印象!
私は○○です。
Sunt○○
読み方:スント
○○の部分には「日本人」や「会社員」など自分を紹介する言葉を入れましょう。
私の名前は◯◯です。
Mă numesc○○.
読み方:マ ヌメスク○○
お互いに外国の名前は難しいので、フルネームではなく下の名前だけ言えば大丈夫です。
あなたの名前は何ですか?
Cum vă numiţi?
読み方:クム ヴァ ヌミツィ?
ホテルのスタッフに聞いたり、ガイドに聞いたり。
色々な場面で使えますね。
すいません
Scuze
読み方:スクーゼ
お店の店員さんを呼ぶ時や街中の人に話しかける時などに使います。
ごめんなさい
Îmi pare rău
読み方:ウミ パレ ロウ
こちらは謝罪の時に使う言葉です。
時間に遅れてしまった、ぶつかってしまったという時に使いましょう。
ルーマニア語の日常会話でよく使う便利な言葉10選
では、ルーマニアの日常会話で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
ルーマニアの日常会話で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- 英語を話せますか?
- これはいくらですか?
- お会計をしてください。
- クレジットカードは使えますか?
- 写真を撮ってもいいですか?
- ◯◯はどこですか?
- もう1度言ってください。
- 書いてもらえますか?
- おすすめの料理はなんですか?
- おいしいです!
続いて、ルーマニアの日常会話で覚えておきたいフレーズを、それぞれ詳しくみていきます。
英語を話せますか?
Vorbiți engleza?
読み方:ヴォルビツィ エングレーザ?
ルーマニア語が分からない時に聞いてみましょう。
すぐに英語に切り替えてくれたりしますよ。
これはいくらですか?
Cât costă?
読み方:クト コスタ?
お店だけでなく市場などでも活躍する言葉ですね。
お会計をしてください。
Nota vă rog.
読み方:ノータ ヴァ ロッグ
お買い物の時やレストランでよく使います。
クレジットカードは使えますか?
Se poate să plătesc cu cartea de credit?
読み方:セ ポアテ サ プラテスク ク カルテア デ クレディト?
カードが使えるか心配な時はお会計の前に聞きましょう。
写真を撮ってもいいですか?
Pot să fac o poză?
読み方:ポッ サファコ ポーザ?
場所によっては撮影禁止の箇所もありますので確認を。
○○はどこですか?
Unde este ○○?
読み方:ウンデ エステ ○○?
ホテルだったりトイレだったり。
使う機会が多いフレーズです。
もう1度言ってください。
Vă rog să repetați.
読み方:ヴァ ローグ サ レペターツィ
聞き取れなかった時にお願いしてみましょう。
書いてもらえますか?
Vă rog notați.
読み方:ヴァ ローグ ノターツィ
どうしても聞き取れない時は書いてもらうと案外分かるかも?
おすすめの料理はなんですか?
Aveţi o specialitate a casei?
読み方:アヴェツィ オ スペチアリタテ ア カセイ
その街の名物料理が食べたい!
そんな時はAveţi o specialitate locală? (アヴェツィ オ スペチアリタテ ロカラ)と聞いてみてください。
おいしいです!
Delicios!
読み方:デリチョス!
英語のデリシャスととてもよく似た言葉で使いやすいですね。
ルーマニア語の挨拶で仲良くなろう
英語を話せる人が多いルーマニアでは言葉が全然通じなくて困ることはあまりありません。
でも自国の言葉で挨拶してくれるとなんだか嬉しくなりますよね。
ラテンの血を引くルーマニア人は素朴でありながら気さくで陽気。
まずはルーマニア語で挨拶をして心をがっちり掴んじゃいましょう。
現地の人と交流して新たな魅力を発見してください。