【民族衣装の前に】グルジアってどんなところ?
日本の約1/5の面積であるジョージア(グルジア)では、およそ390万の人々が暮らしています。
首都トビリシはヨーロッパならではの清潔な街並みながらも、歴史的な建造物も多く残り、旅行者にとっては見所づくめです。
通貨には「ラリ」が使われ、1ラリ=42円ほど。
日本と比べ、食費・交通費・宿泊費等のあらゆるものが安価となっており、滞在先としても暮らしやすい国になっています。
グルジア?ジョージア?正式名称はどっち?
現在の正式名称は、グルジアではなくジョージアです。
日本では正式名称を「ジョージア」とすることが、2015年の法律で制定され、その他多くの国でも正式な国名はジョージア(Georgia)となっています。
以前までの「グルジア」という国名が、ジョージアのロシア語読みであったことから、現地の人々はジョージアと呼ばれることを望み続けていました。
ちなみに、よくアメリカのジョージア州と混同されることがありますが、これとは全くの無関係になります。
缶コーヒーで有名なジョージアも、このジョージア州に由来しているため、国名のジョージアとは別物です。
グルジア/ジョージアの歴史
過去のグルジアでは、長らく各国からの支配が続いていました。
1990年、独立を目指して国名をグルジアから「ジョージア共和国」と変更し、91年にはソビエト連邦の占領から脱却。
その後、「ジョージア」と国名を再度改称しています。
90年代にはすでに「ジョージア」となっていたことを考えると、この正式名称が各国に浸透するまでにはかなりの時間を要したことがわかりますね。
グルジア/ジョージアの民族衣装でかっこいいと有名なチョハってどんな衣装?
ジョージア(グルジア)では、チョハと呼ばれる民族衣装がとても有名です。
この衣装がいかにかっこいいか、写真を見ればすぐにお分りいただけるでしょう。
民族衣装を着た現地の人々は、アニメのコスプレかと思ってしまうほど、浮世離れしたビジュアルになっています。
さらにこの衣装を纏った人々が集まると、もはや映画の撮影風景にすら見えてきますね。
ジョージアの伝統を感じつつも、どこか近代的な華やかさも見え隠れする、不思議なデザインです。
長い丈のコートが特徴であるこの民族衣装には、一般的によく見かける黒色が基調のもの以外にも、白、灰色、茶色、紺色などが存在しています。
胸の位置にある弾帯の装飾が示す通り、もともとこのチョハは、戦闘服として使われていた過去もありました。
昔の用途からも察する通り、現在この民族衣装は、現地の人々に日常的に着られているわけではありません。
グルジア/ジョージアの女性の民族衣装はとてもかわいい!
もちろん、ジョージア(グルジア)の民族衣装には女性版も存在します。
そして、この女性用民族衣装のデザインも、男性用に劣らず、素敵でかわいいものになっているのです。
男性版のように戦闘衣装らしいものもあれば、童話の世界から飛び出てきたかのようなファンタジー感溢れるものまで。
男性版と共通して、やはり目を奪われる民族衣装ですね。
フォーマルなものから、踊る女性にもフィットするカジュアルなものまで、レパートリーがとにかく豊富です。
その上で、普通の私服のような軽さはなく、ジョージア独特の文化を象徴する民族衣装となっています。
男性と女性が並ぶと、また一つ見応えがありますね。
近年になってグルジア/ジョージアの民族衣装の人気が復活!
近頃、ジョージア(グルジア)の民族衣装の人気が復活してきました。
ジョージア人の民族衣装とはいえ、現地の人々はこの衣装を日常的に身につけているわけではありません。
もともとが戦闘服というだけあり、今の時代ではあまり着られる機会がなく、舞台上での仮装としての役割が主となっていました。
しかし最近では、結婚式などで男性がこの民族衣装を着ることが増えています。
つまり、正装として役割を発揮しているわけですね。
これ以上にかっこいい結婚式での衣装は、存在しないのではないでしょうか。
この美しさを誇る民族衣装の文化は今後も廃れて欲しくないですし、ぜひとも現地の方には着る機会をたくさん設けてもらいたいですね。
着てみたい!グルジア/ジョージアの民族衣装はどこで販売してるの?
日本で暮らしていたらまず身につける機会はないであろうジョージア(グルジア)の民族衣装を、着てみたいと思われる方は多いはずです。
現地ジョージアのツアーには、民族衣装の着付けサービスを行っているものもあります。
世にも珍しいこの民族衣装を求める方はやはりたくさんいて、世界各地から着付けをしにくる旅行者がいるとのこと。
日本でこのチョハを着たい!と思っても、通常の衣服店では手に入りようがありません。
日本にも民族衣装専門店はいくつかありますが、現時点で、ジョージアのチョハを販売しているところはないようです。
ただ、日本人がジョージアへビザ不要で入国できるようになったりと、両国の関係は強まってきているので、今後ジョージア人気が増すこととなれば、民族衣装の取り扱いを始める店も出てくるかもしれませんね。
どうしてもすぐにジョージアの民族衣装を着てみたい!という方は、現地まで行ってその願いを叶えましょう。
グルジア/ジョージア人が民族衣装を着ているところを見たい!行ってみよう!
写真だけでなく、ジョージア(グルジア)人の美しい民族衣装姿を直接みたい!という願望をお持ちの方は多いはずです。
観光地が豊富なジョージアですし、純粋に旅行へ行って見たいとも思いますよね。
という事で、ジョージアへの行き方や主要観光地などを抑えていきましょう。
グルジア/ジョージアへの行き方
日本からジョージア(グルジア)へのフライトには、直行便が用意されていません。
よって、少なくとも1回は乗り継ぎ便を利用する必要があります。
東京から出発する場合には、成田空港からモスクワまで、または羽田空港からカタールへ行き、その後トビリシへと到着するのが一般的です。
乗り継ぎの所要時間も含め、およそ17~19時間のフライトとなります。
長旅となる一方で、日本人がジョージアにビザ不要で入国できるのは嬉しいことです。
さらに、日本人のジョージアへのノービザ滞在可能期間は、なんと「1年間」となっています。
移動距離は結構なものになりますが、その後落ちついて長居できると考えれば、少し苦労してでも行く価値がありますね。
グルジア/ジョージアの主要観光地
続いて、ジョージア(グルジア)の主要観光地をみていきましょう。
ジョージアに行くのであれば、以下の観光スポットは確実に抑えておきたいところです。
- メテヒ教会
- ナリカラ要塞
- サメバ教会
では、これらを順にみていきましょう。
グルジア/ジョージアの主要観光地①:メテヒ教会
メテヒ教会は、5世紀に建設された歴史ある観光スポットです。
かつては監獄として使われていたこともあり、ジョージア(グルジア)のこれまでの歴史を体感する上でも、ぜひ訪れておきたい教会になります。
グルジア/ジョージアの主要観光地②:ナリカラ要塞
建造物本体の魅力もさる事ながら、このナリカラ要塞からは首都トリビシの眺めが抜群なのです。
歴史ある要塞の雰囲気に浸りつつ、壮大な景色も楽しむ事ができます。
暗い時間帯に訪問すれば、一層景色の美しさが際立ちます。
グルジア/ジョージアの主要観光地③:サメバ教会
『天国に最も近い教会』として有名なのが、カズベキにあるサメバ教会です。
歴史ある教会が多いジョージア(グルジア)の中でも、この教会は特に観光をおすすめします。
所在地が山の頂上ということもあり、移動中の景色すらも有意義な観光時間になること間違いなし。
グルジア/ジョージアの名物・グルメ
ジョージア(グルジア)には美味しい料理が揃っています。
クセの強い料理があまりないため、日本人の口にも合いやすいと評判です。
ジョージア代表料理である『オジャクリ』は、ジャーマンポテトにパクチーやバターなどを味付けしたもので、日本では味わえない食べ物。
おつまみとしても最適な『ヒンカリ』は、肉汁たっぷりで小籠包のような人気の食べ物になっています。
物価の安さに加えて美味しい料理も豊富なので、ジョージアでは食生活も充実していますよ!
【番外編】グルジア/ジョージアの隣の国、トルコやアルメニアの民族衣装も素敵!
トルコやアルメニアの民族衣装も、ジョージア(グルジア)の衣装に引けを取らない華麗さを誇っています。
近隣国というだけあって文化が近いのか、デザインが似通ったものも存在。
トルコの民族衣装はカフタンと呼ばれ、こちらも繊細で華やかな刺繍が目立つ綺麗な衣服です。
続いてのアルメニアの民族衣装からも、独特な風情を感じられますね。
一般的に海外への観光は、建造物がある場所への訪問になると思いますが、ジョージア・トルコ・アルメニア等のエリアでは、現地の方々の民族衣装を見ることも大きな目玉です。
グルジア/ジョージアの民族衣装を見に行こう!
たくさんの見所があるジョージア(グルジア)の中でも、浮世離れした美しさを放つ民族衣装は必見です。
男性用にも女性用にもそれぞれの美しさがあり、またデザインも豊富であるため、この民族衣装には一層興味が深まります。
そしてこれだけ綺麗なジョージアの民族衣装は、写真だけではなく直接拝みたいという方が多いのではないでしょうか。
見応えのある観光地と美味しい現地料理も揃うジョージアへの旅行は、貴重な体験となること間違いなしですね!