イタリアの女性用民族衣装・伝統衣装4選
ドルガーリ
イタリアの民族衣装の中でも美しいと人気の衣装が、サルデーニャ島、ドルガーリの民族衣装です。
サルデーニャ島はイタリアの離島で、リゾート地としても人気の場所です。
そこではそれぞれの村で民族衣装が着られていて、地方によって違いがあります。
1950年ごろまでは日頃から日常的に着ている人も多くいました。
今では聖エフィジオ祭という島の大きなお祭りのときに着られます。
レースやフリルのついた白いシャツに、白やカラフルなベール、刺繍や装飾など色鮮やかなジレを着ます。
スカートも刺繍などのデザインがあって華やかです。
きらびやかな首飾りや耳飾りも付けて、華やかで美しいイタリアの民族衣装です。
パンネッロ
イタリアのアルベロベッロ地方の民族衣装です。
女性が着用するもので、肩に掛けて使います。
肩に羽織る以外にも、頭からかけて使ったり、巻きスカートのように腰に付けて使うこともできます。
チェック柄や無地のものがあって、普段使いしてもおしゃれに着れそうです。
肩に掛けるときも両方の方に羽織るように掛けたり、片方の肩だけにかけたりと、使い方はさまざまのようです。
コストゥーメ・ディ・スカンノ
イタリアのアブルッツォ州スカンノという地方の民族衣装です。
こちらのイタリアの民族衣装は、全体的に黒で統一されたものです。
上は黒の長袖のシャツで袖の部分がフレアでふんわりとしたデザインのもの、下は黒のロングスカートを着用します。
スカートはプリーツでふんわりとしており、その上から色のある巻きスカートを履くこともあります。
頭には黒い帽子をかぶりますが、普段使いのカジュアルな場合には黒い布を巻くこともあります。
お祭りなどの特別な日には、スカートの上に金色や銀色、水色などの鮮やかな布を使ったり、帽子にも明るい色のものが使われたりします。
結婚式や宗教行事など特別な日に着用しますが、普段着としてカジュアルに着こなす人もいるイタリアの民族衣装です。
カーニバル衣装
イタリアのベネチアで開催されるカーニバルで着用する衣装です。
イタリアのベネチアでは2月下旬から約2週間にわたってカーニバルが開催され、世界三大カーニバルのひとつでもあります。
シルクなどの高品質の生地でできた豪華なドレスに、華やかなレースやフリル、頭は大きな帽子やかつらをかぶります。
顔には白いマスクを着用することが多く、顔全体を覆うものと目元だけ覆うものがあります。
誰でもこの民族衣装を着ればカーニバルに参加することができ、仮面コンテストも開催されます。
イタリアの男性用民族衣装・伝統衣装3選
トガ
古代ローマの時代に男性が着ていた民族衣装です。
大きな1枚の布でできた衣装で、石像などをみるとたくさんのひだがあるようにゆったりと着るようです。
正装として着用するときはアイロンのようなものでひだをつけ着つけていました。
白いものが多いですが、身分によっては色のある布や装飾を身に着けることもありました。
サルデーニャ島の民族衣装
イタリアの女性の民族衣装でも紹介しましたが、イタリアのサルデーニャ島には男性の民族衣装もあります。
女性と同じように白いシャツを着て、ジャケットとベストを羽織ります。
下も白のパンツで、腰にはスカートのようなものを巻きます。
足は膝から下に布を巻いてから靴を履き、ブーツのような見た目です。
頭には帽子をかぶり、髪の毛はしまいます。
黒を基調としたものが多いですが、女性の衣装と同様に色鮮やかな民族衣装です。
カーニバル衣装
イタリアのベネチアで行われるカーニバルのときには、男性もとても豪華な衣装を身に付けます。
シャツの上にベストとジャケット、マントを羽織ります。
どれも鮮やかな色のものが多く、シルクなどの生地が使われています。
ブーツや帽子もカラフルで、帽子には大きな装飾がついたものもあります。
顔にはもちろんマスクをつけて仮装します。
イタリア民族衣装・伝統衣装を着るのはどんな時?
イタリアの民族衣装は昔は普段着として着ていたものもありますが、現在は主にお祭りやお祝い事の時が多いです。
サルデーニャ島の民族衣装はこの地方の聖エフィジオ祭というお祭りのときに着用されます。
これは5月1日に毎年開催され、サルデーニャ地方のそれぞれの地域から民族衣装を着て参加します。
地域によってデザインや色が異なる民族衣装を見ることができます。
他にも世界三大カーニバルのひとつでもあるイタリアベネチアのカーニバルのときには民族衣装を着て仮装します。
イタリア国内だけでなく、世界各国から豪華な衣装に身をつつんが人が集まるお祭りです。
イタリアの民族衣装・伝統衣装は日本人でも着れる?
イタリアの民族衣装は日本人でも着ることができます。
イタリアに行って購入すればもちろん着れますが、なかなか行く機会もないと思いますので、そんなときは愛知県にある野外民族博物館リトルワールドに行ってみましょう。
ここではイタリアだけでなく、世界各国の民族衣装の体験をすることができます。
本格的な衣装を着て写真を撮ることができるので、旅行気分を味わうこともできそうですね。
イタリアの衣装は、パンネッロ、カーニバル衣装の他に、ロミオとジュリエットの衣装も体験することができますよ。
イタリアの民族衣装・伝統衣装はお土産でも買える?
女性の民族衣装で紹介したスカンノという地方では、いくつかの伝統工芸品として衣装に使われる小物などをお土産で買うことができます。
美しい装飾の品はアクセサリーなどとして身に着けることもできますね。
衣装を一式持ち帰るのはなかなか大変なので、こういった小物はお土産としてもおすすめです。
他にもカーニバルの行われるベネチアでは、仮装に使われるマスクなどを買うことができます。
カーニバル衣装はとても豪華なのでお値段は高いですが、レンタルすることもできますよ。
イタリアの民族衣装の特徴は?男性・女性別の伝統衣装を紹介!のまとめ
イタリアの民族衣装は華やかで美しく、お祭りやお祝いごとのときに着ることが多いです。
イタリアに旅行に行った際には、観光地や料理はもちろん、こういった伝統的な文化にも注目すると、より一層楽しめそうですね。