ロシアの言語、公用語は何??
ロシアの言語、公用語はロシア語です。ロシア語は、ロシアだけでなく東ヨーロッパ、北アジアの国々でも話されています。
ロシア語を話す人は世界に1億7千万人いると言われています。第二言語としてロシア語を話す人も含めると世界で5番目に話されている言語なのです。
ロシア語ができるようになれば、1億7千万人の人と会話ができると考えると夢がありますね。でも多くの人がロシア語の習得は難しいと感じています。
まず難解なのはロシア語の文字。見たことのない形の文字が並んでいて、意味を予想することもできません。
さらに発音も複雑で、書かれている通りに発音するわけではありません。アクセントの位置は不規則に変わり、動詞も何種類にも変化するのです。
それだけ聞くと、ロシア語を話すなんて到底無理だと感じるかもしれません。確かに、完全に習得するには何年も真剣に勉強しなければならないでしょう。
でも、簡単な挨拶や、フレーズを丸ごと覚えて使う分にはそれほど大変ではありません。さらに、ロシア語は難しいとロシア人自身も自覚しているので、少し話すだけでとても喜んでくれるのです。
ロシア語の規則や書き方はさておき、すぐに使えるフレーズをいくつか覚えておきましょう。びっくりして喜ぶロシア人の笑顔が見られるかもしれません。
ロシアでは英語は通じるの?
ひと昔前までは、『ロシアでは英語は通じない。』『ロシアで英語を話すと睨まれる。』
なんて言われていましたが、現在はそんなことはありません。
最近ではロシア人の3割ぐらいがそこそこ英語を話せるようになっています。この10年ほどで飛躍的に増えている計算です。
ワールドカップ開催などの影響もあり、英語が浸透しつつあるわけです。
モスクワやサンクトペテルブルクなどの都市部では、英語が通じるレストランやショップも増えてきています。とはいえ、過剰な期待は危険です。
外国人観光客をターゲットにしているタクシードライバーなどが、英語を話せるケースもあります。ただし、本当に親切な人と相場の倍くらいの金額をふっかけてくる人とがいるので注意しましょう。
都市部の観光地では、英語も通じるようになってきてはいます。ですがロシアの土地は広大ですから、英語が通じない場所の方が圧倒的に多いのも事実です。
英語圏をライバル視していることもあってか、英語を話すと嫌な顔をされることもあります。年配の方に至っては、数を数えるワン、トゥーといった英語ですら通じません。
ですので、最低限のロシア語の単語や挨拶、数の数え方くらいはマスターしておいた方が安心です。バスやメトロなどのロシア語表記も読めるように、文字も少し頭に入れておくと無難です。
ロシアで英語が通じるスポット
ロシア人の7割は英語が話せず読めない、ということが分かりました。では英語が通じる場所はあるのでしょうか?
都市部のレストラン
モスクワなどの中心部では、英語が通じるレストランが多くあります。英語が話せるスタッフがいなくても、英語表記のメニューがあると、ずいぶん助かりますね。
ただし、少しローカルなレストランなどでは、英語はほとんど通じません。マクドナルドやスターバックスなどのアメリカ系チェーン店であっても、英語メニューがあるとは限らないので要注意です。
空港やメトロ、バスなどの交通機関
空港では基本的に英語が通じます。空港で使う簡単なフレーズだけ覚えているスタッフもいますが、何とか通じます。
バスやメトロはほぼロシア語表記、英語を話せる人はいません。ただ、券売機は英語表記なので、そちらを利用すれば大丈夫です。
タクシー
タクシードライバーが英語を話せる場合もあります。ただしその場合は注意が必要です。
英語での接客ということで、特別料金を取られたり、法外な値段を提示してくることもあります。事前に確認した上で利用すればトラブルを回避できます。
ホテルやショップ
モスクワなど都市部のホテルでは英語が通じます。ローカルのバックパッカー向け宿泊施設でも、英語が通じるところが多くあります。
おみやげショップも英語が通じますが、コンビニやスーパーでは英語が通じる所はほとんどないので要注意です。レジ袋が必要か聞かれることが多いので、心の準備をしておきましょう。
観光スポット
赤の広場やクレムリン、美術館など、外国人がたくさん訪れるスポットは大抵英語が通じます。チケット売り場やお土産店も英語OKの店が多くあります。
ロシアの言語教育事情
ロシアの義務教育は11年制。毎年夏休みは3ヵ月近くありますが、その分宿題もたくさん出ます。
というわけで、教育にも力を入れているロシアですが、言語教育の面はどうなのでしょうか。
第二言語学習は選択制
小学生の早いうちから外国語教育が始まります。とはいえ、何語を学ぶかは選択制です。
ドイツ語、英語、フランス語、中国語などの中から選ぶことができ、日本のように第二言語は英語と決まっているわけではありません。中でも人気なのはフランス語。
フランス語は、発音が似ていたり、同じ単語があったりして、ロシア語と親和性が高いのです。ロシア人にとって取り組みやすいのはフランス語というわけです。
もっとも、大学進学や留学を考えている学生たちは英語を選択します。大人になってからビジネスシーンで英語の必要に迫られて、英語を学ぶ社会人もいます。
アルファベットのつづりや、英語の発音に四苦八苦するのは、私たち日本人だけではないということですね。
日常会話で使えるロシア語の数の数え方
英語が通じない場所の方が多いので、数の数え方は知っておいた方が無難です。ロシア語の基本的な数の数え方を紹介します。
数字 | 表記 | 読み方 |
---|---|---|
1 | один | アジン |
2 | два | ドゥヴァ |
3 | три | トゥリー |
4 | четыре | ティトゥイリ |
5 | пять | ビャーチ |
6 | шесть | ジャスチ |
7 | семь | スェーミ |
8 | восемь | ヴォースィミ |
9 | девять | ヂェーヴィチ |
10 | десять | ヂェーシチ |
100 | сто | ストー |
1,000 | тысяча | ティースィチャ |
10,000 | десять тысяч | ヂェースィチ ティースィチ |
ロシア語の日常会話で使う便利な挨拶10選
では、ロシア語の挨拶で覚えておきたいフレーズを見ていきましょう。ロシア語の挨拶で覚えておきたいフレーズには以下のものがあります。
- おはよう
- こんにちは
- ありがとう
- ばいばい/さようなら
- OK
- 私は○○です。
- 私の名前は○○です。
- あなたの名前は何ですか?
- すみません
- ごめんなさい
続いて、ロシア語の挨拶で覚えておきたいフレーズをそれぞれ詳しくみていきます。
おはよう
Доброе утро
読み方:ドーブラエ ウートラ
こんにちは
*Добрый день *
読み方:ドーブライ ディエン
ありがとう
Спасибо
読み方:スパシーバ
ばいばい/さようなら
Пока
読み方:パカー
OK
Да
読み方:ダー
私は○○です。
Меня○○
読み方:ミニャ○○
私の名前は○○です。
Меня зовут ○○
読み方:ミニャ ザヴート○○
あなたの名前は何ですか?
Как вас зовут?
読み方:カーク ヴァス ザヴート?
すみません
Будьте добры
読み方:ブッチェ ドーブルィ
ごめんなさい
Извините
読み方:イズヴィニーチェ
ロシア語の日常会話でよく使う便利な言葉10選
では、ロシアの日常会話で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
ロシア語の日常会話で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- ○○をください。
- これはいくらですか?
- お会計をしてください。
- クレジットカードは使えますか? 5.写真を撮ってもいいですか?
- ○○に行きたいです。
- 旅行の目的を尋ねられて/観光です。
- 滞在日数を尋ねられて/○日です。
- おすすめの料理はなんですか?
- おいしいです!
続いて、ロシア語の日常会話で覚えておきたいフレーズを、それぞれ詳しくみていきます。
○○をください。
пож'алуйста
読み方:パジャーリスタ
これはいくらですか?
Эта cколько?
読み方:エタ スコーリカ?
お会計をしてください。
Счёт, пожалуйста.
読み方:チョート パジャーリスタ
クレジットカードは使えますか?
Вы принимаете карточки?
読み方:ヴィー プリニマーエチェ カールタチュキ
写真を撮ってもいいですか?
Можно фотографировать?
読み方:モージナ ファタグラフィーロヴァチ?
○○に行きたいです。
Я хочу пойти ○○
読み方:ヤ ハチュー パイチ○○
旅行の目的を尋ねられて/観光です。
Моя цель - туризм.
読み方:マヤツエル トゥリズム
滞在日数を尋ねられて/○日です。
○Это день.
読み方:○エト デン
おすすめの料理はなんですか?
Что Вы посоветуете?
読み方:シュトー ヴイ パサヴェートゥイチェ
おいしいです!
Очень вкусно!
読み方:オーチン フクースナ
ロシア語は難しい!だから楽しい!ロシア語を覚えて1億7千万人と話そう
世界最大の国土を持つロシア。1度や2度足を運んだくらいで、見渡せる広さではありません。
ツンドラのような大自然が作り出す芸術もあれば、エルミタージュ美術館のように世界の名作が揃う巨大な美術館もあります。
クレムリンのような世界遺産もあれば、ママの作るボルシチのようにおいしい家庭料理もあります。
何度行っても、やっぱりまた行きたくなること間違いなしです。そんなロシアを訪れる前に、フレーズをいくつか練習しておきましょう!
本当の意味で、ロシアの広さを味わえるはずです。