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2018/11/05

スペインで英語は通じる?言語、公用語は?挨拶や会話で使える言葉、単語20選

スペインの公用語は実はスペイン語だけではないんです。
スペインには古来から民族の移動や移民によって様々な言語が話されています。
ということで本記事ではスペインの言語の歴史から、言語事情までを詳しくご紹介しています。
最後にスペイン旅行に使えるフレーズ集もまとめています!

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スペインの言語、公用語は何??

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スペインでは古くからその土地固有の方言が発達していて、地方により同じスペイン語でも異なる言語が話されています。
公用語はスペイン語(カスティーリャ語)という規定になっています。

スペイン語は過去の西欧諸国の植民地化政策により、主に中南米の国々でも広く話されていおり、現在では世界におよそ4億2000万人の話者がいるとされています。
したがって、経済的・国際的にも非常に影響力のある言語ということで、日本にも多くのスペイン語話者、スペイン語学習者がいます。

スペイン語の発音は日本語と非常に似ていて、「大体の単語はローマ字読みで発音すれば通じる」とまで言われていることから、英語やその他のヨーロッパ諸国の言語に比べ日本人には比較的学びやすい言語とされていますので、スペイン語学習は日本人にも大変人気となっています。

前述したように、スペイン全土の公用語はスペイン語ということになっていますが、スペイン国内の17の自治州のうち、6自治州では、カスティーリャ語と並んで別の言語が公用語となっています。

スペイン語(カスティーリャ語)の他には、「ヴァレンシア語」、「ガリシア語」、「バスク語」、「カタルーニャ語」があります。
次にこれらの言語を一つ一つ詳しく見ていきましょう。

<下に続く>

スペインの公用語、カスティーリャ語(スペイン語)とは

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カスティーリャ語とは上記にもあるように、スペイン全土で公用語となっている言語、つまりスペイン語のことを言います。
中南米で話されているスペイン語はこのカスティーリャ語(微妙に変化した)が基となった言語のことを言います。

例えば、ウルグアイで話されているスペイン語は厳密には「リオプラテンセ・スペイン語」とも言われています。
コミュニケーションに関してはスペイン語を話せれば問題なく出来ますが、微妙な表現の違いやアクセントの違いが存在するので注意が必要です。

スペインに行く際はこのカスティーリャ語を覚えておけば問題なく過ごせます。

<下に続く>

スペインの公用語、カタルーニャ語とは?

カタルーニャ語とはスペイン東部のカタルーニャ州で主に話されている地方言語です。
現在カタルーニャ語は「アンドラ公国」の公用語で、アンドラ国民の約40%の人々に日常的に話されています。

アンドラ公国はいまとなってはスペインとフランスに挟まれた小国ですが、歴史的にアンドラ民族の移住や各国の侵攻などにより、現在ではスペインの東部、フランスの南部、イタリアの一部でカタルーニャ語を話す人がいます。

スペイン、バルセロナなどのカタルーニャ州は昔から独立意識が非常に強く、言語も少しフランス語寄りになります。
意思疎通はかなり困難ですが、カスティーリャ語を話せれば問題ありません。

<下に続く>

スペインの公用語、ヴァレンシア語とは?

ヴァレンシア語とはスペイン東部のヴァレンシア州の公用語となっている言語です。
2005年6月の調査では、バレンシア州の住民のうち94%がバレンシア語を理解でき、78%が話したり読んだりでき、50%が書くことができるとされています。

ヴァレンシア語は古くはヴァレンシア王国で話されていた言語であり、現在でも方言なのか、独立した言語なのかというところは非常にあいまいとなっています。
したがって、こちらも日本語の「標準語と大阪弁の違い」とはまた概念が異なり、スペイン語を話せてもコミュニケーションは難しいです。

しかし、現在ではヴァレンシア州の多くの学校ではカスティーリャ語とヴァレンシア語の両方を教えているので、カスティーリャ語を話せれば旅行の際はほとんどの場合は問題ないです。

<下に続く>

スペインの公用語、ガリシア語とは?

ガリシア語とはスペイン北西部・ガリシア州で話されている言語です。
また、ポルトガル北部でも話されているため8ポルトガル語にとても近い言語になります。*

しかし、ガリシア語は他のスペイン国内の言語に比べ、普及率は今ひとつとなっており、ガリシア地方の人々もガリシア語をそこまで重要なものとしてみていないという現状があるために最近では「ガリシア語の危機」が叫ばれています。

地方言語が無くなってしまえば、その分文化も無くなってしまうということなので、それはそれであまりよろしくないものでもあります。
ガリシア語はポルトガル語に非常に似ていて、お互いの意思疎通も可能です。

<下に続く>

スペインの公用語、バスク語とは?

バスク語とはスペインとフランスにまたがる「バスク地方」で話されている言語です。
話者数はおよそ66万人とされていて、そのほとんどがバスク地方で生活をしています。

バスク語を話せる人のほとんどがフランス語、もしくはスペイン語のバイリンガルとも言われています。
したがって、スペイン旅行の際にバスク地方に行く方はカスティーリャ語を覚えておけば問題ないです。

また、スペインの他の言語はラテン系、ゲルマン系の言語からなど起源がはっきりしていますが、バスク語だけはどの言語系から由来したのかは未だにわからない不思議な言語です。

<下に続く>

スペインでは英語は通じるの?

スペインに旅行に行かれる際はやはり気になるのが言葉の壁。
英語が通じれば旅行の難易度もかなり楽にはなりますが、スペインでは英語は通じるのでしょうか。

ヨーロッパ 英語話者の比率
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出典:https://jakubmarian.com/

この表はヨーロッパの国々の人がどれくらい英語が話せるのかというものを比率にして、マップに出したものです。

この表ではスペインは22%になっています。
北欧やオランダに比べるとかなり低いですね...

しかしこれは他のヨーロッパ各国の英語話者率が異常なだけで、スペインの22%はかなり高いと言えます。
実際に日本に置き換えて考えてみたら、高校のクラスの22%の生徒が英語を話すと考えたらかなりのハイレベルな高校かと思います。

したがって、スペインも他のヨーロッパ諸国ほどではないですが、「英語は基本的に通じるもの」と考えていいと思います。
特に首都のマドリードバルセロナなどの大都市・観光地は確実と言っていいほど英語が通じますので安心しましょう。

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スペインで英語が通じるスポット

では次に「実際にどこでなら問題なく英語が通じるの?」という疑問に答えていきます。
以下のスポットは旅行や観光の際に必ずと言っていいほど利用するかと思います。

レストラン

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前述したように、マドリードやバルセロナなどの大都市や外国人観光客が集まるような場所のレストランは確実に英語が通じます。
メニューに関しても現地の言葉以外に英語で表記されていることがほとんどです。

特にスペインは世界でも上位に入るくらい外国人観光客を誘致していて、大人気の観光スポット&世界遺産を多数持つ国ですので、英語は問題ないです。

しかし例外はもちろんあります。
田舎や地方などの個人経営のレストランや少し質素なお店などは英語はあまり期待しないほうが良いです。

特に上記でご紹介した、スペイン語以外の地方特有の言語を持つ地域など、中にはスペイン語も話さない人がいるので注意が必要です。

公共交通機関やタクシー

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スペインにはマドリード地下鉄やバルセロナ地下鉄などといった主要都市には地下鉄があり、移動には非常に便利です。
各駅には駅員がいて、ほとんどの場合は英語で対応してくれます。

また、日本のJR線のような地上鉄道、日本の新幹線のような高速鉄道AVEもスペイン国内の各地にあるので地方に行くのも便利です。
それだけでなく、国から国の移動もできるのもヨーロッパ旅行の醍醐味ですね。

ほとんどの場合は英語ができる駅員さんや、乗客の中に英語ができる人がいるので電車を使って旅をする場合も言語に関しては安心です。

ホテル

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ホテルもレストランと同様で、バルセロナやマドリードといった観光客に人気の都市などのホテルや民泊などは英語が通じます。

スペインでは地方に行ってもホテルなら英語が通じる場合がほとんどです。
しかし中には頑として英語を使ってくれない人もいます。

特に地方に行くと英語どころかスペイン語も使ってくれない場合があります。
そのへんは文化の違いということでこちらが頑張って意思疎通を図りましょう。

観光スポット

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サクラダ・ファミリア、カタルーニャ音楽堂、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路などなど、スペインには多数の観光地&世界遺産があります。
スペインは世界でも有数の観光客をかなり誘致している国でもありますので観光スポットでの英語は問題なく通じます。

また、英語だけでなく日本語や多言語でのガイドや遺跡の説明などもありますので、スペイン旅行100%楽しめますよ!

<下に続く>

スペインの言語教育事情

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上でも書いたようにスペインでは地域によって公用語を2つ定めている地域があります。
そのような場所の学校ではスペイン語とその地域固有の言語が教われています。

特にカタルーニャ州などの独立意識がとても強い地域ではスペイン語よりもカタルーニャ語がより重要視されていたり、街中でもスペイン語表記はなく、カタルーニャ語のみの場合も多いです。

コミュニケーションにおいても、「頑としてスペイン語を話さない」という人もいます。

このような背景からスペインでは多くの人が小さい頃からバイリンガルで育ちます。
英語に関しては、上の表でもあるように他のヨーロッパ諸国に比べ英語を話す人が少ない傾向にあります。

しかし、それでもヨーロッパです。
早い人では3歳から英語を話せる子供やバルセロナやマドリードなどの都市部などでは「英語が話せて当然」という感じなので、日本とはこのへんでも大きく違いますね。

ということで、次は実際にスペイン旅行で使える数字の数え方について見ていきましょう。

<下に続く>

日常会話で使えるスペイン語の数字の数え方

数字 スペイン語表記 読み方
0 cero セロ
1 uno ウノ
2 dos ドス
3 tres トレス
4 cuatro クアトロ
5 cinco シンコ
6 seis セイス
7 siete シエテ
8 ocho オチョ
9 nueve ヌエベ
10 diez ディエス
100 ciento,cien シエント,シエン,
1,000 mil ミル
10,000 dies mil ディエス ミル
<下に続く>

スペインの日常会話で使う便利な挨拶10選!

では、スペインの挨拶で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
スペイン語の挨拶で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。

  1. おはよう
  2. こんにちは
  3. ありがとう 4.ばいばい/さようなら
  4. OK
  5. 私は◯◯です。
  6. 私の名前は◯◯です。
  7. あなたの名前は何ですか?
  8. すいません
  9. ごめんなさい

おはよう

Buenos días.

読み方:ブエノス ディアス.

こんにちは

Buenas tardes.

読み方:ブエナス タルデス.

ありがとう

Gracias.

読み方:グラシアス.

さようなら

Hasta luego.

読み方:アスタ ルエゴ.

OK!

Okay!

読み方:オーケー!

私は◯◯です。

Yo soy 〇〇.

読み方:ジョ ソイ ○○.

私の名前は◯◯です。

Mi nombre es 〇〇.

読み方:ミ ノンブレ エス○○.

あなたの名前は何ですか?

¿cómo te llamas?

読み方:コモ テ ジャマス?

すいません

Disculpe.

読み方:ディスクルペ.

ごめんなさい

Lo Siento.

読み方:ロ シエンテ.

<下に続く>

スペイン語の日常会話でよく使う便利な言葉10選

では、スペインの日常会話で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
スペイン語の日常会話で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。

  1. ◯◯をください。
  2. これはいくらですか?
  3. お会計をしてください。
  4. クレジットカードは使えますか?
  5. 写真を撮ってもいいですか?
  6. ◯◯に行きたいです。
  7. 旅行の目的を尋ねられて/観光です。
  8. 滞在日数を尋ねられて/◯日です。
  9. おすすめの料理はなんですか?
  10. おいしいです!

◯◯をください。

○○ por favor.

読み方:○〇 ポル ファボール.

これはいくらですか?

¿Cuánto es?

読み方:クアント エス?

お会計をしてください。

La cuenta por favor.

読み方:ラ クエンタ ポル ファボール.

クレジットカードは使えますか?

¿Aceptan tarjeta de crédito?

読み方:アセプタン タルヘタ デ クレディート?

◯◯に行きたいです。

Quiero ir ○○.

読み方:キエロ イール ○○.

旅行の目的を尋ねられて/観光です。

Cual es el motivo de su visita?/Para turismo.

読み方:クアル エス エル モティボ  デ ス ビスィータ?/パラ ツーリスモ.

滞在日数を尋ねられて/7日です。

Cuanto tiempo piensa quedarse?/7 dias

読み方:クアント ティエンポ ケダルセ?/シエテ ディアス.

おすすめの料理はなんですか?

Cuál es el plato espeical?

読み方:クアル エス プラト エスペシアル?

おいしいです!

Esta rico!

読み方:エスタ リコ!

<下に続く>

まとめ:ヨーロッパの中心・スペインで異国の文化を学ぼう!

古くからスペインはヨーロッパ各国の中でも頭一つ抜けて繁栄してきた歴史があります。
現在でも文化史跡や歴史遺産などたくさんの観光資源がスペインには存在し、多くの観光客を魅了し続けています。

スペインには日本とは大きくかけ離れた文化の違い&魅力がつまっています。

さらに今後は中南米諸国の発展に伴いスペイン語の影響力や重要性が高まります。

中南米の多くの国々では言葉だけでなく、文化面でも多くの過去の宗主国であるスペインから影響を受けています。
そういった中で、スペインの文化を学ばずには語れないものがたくさんあります。

日本人にとって、スペイン語は比較的学びやすい言語としても知られているので、スペイン旅行の際にスペインの言語も一緒に学んでみてはどうでしょうか!

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