オーストラリアの通貨はオーストラリアドル
オーストラリアの通貨は、オーストラリアドルです。
2018年11月現在、1ドル約82円です。
紙幣は、
- $100
- $50
- $20
- $10
- $5
の5種類です。紙幣は全てポリマー製で、ハサミで切ることはできません。
オーストラリア国内では、犯罪などの対策から、$50ドル以上のお札はあまり出回っていないことが多いです。
ATMで大きい額のお金を降ろしても、$50ドルもしくは$20ドル札で全て出てくることも多くあります。
$100ドル札は滅多に見かけることはありません。
小銭は、
- $1
- ¢50
- ¢20
- ¢10
- ¢5
の5種類があります。
現在オーストラリアでは、日本でいう1円玉はありません。
そのため、端数は切り捨て、もしくは切り上げになります。
例. $29.99→$30ドル
オーストラリアは、キャッシュレス文化が浸透している
オーストラリアではキャッシュレス文化が日本よりも進んでいます。
買い物の際、現金よりもクレジットカードやデビットカードでの支払いが主流です。小さなお店でもクレジットカードで支払いができるお店が多く、VISA及びMASTERカードならほとんどのお店で使えます。
旅行の際、多くの現金を持ち歩くより、クレジットカードの方が安心です。
オーストラリアにチップ文化はない
オーストラリアにはチップ文化はありません。
良いサービスを受けたときは「気持ち」としてチップを払う人も外国人観光客を中心に多いです。
オーストラリアの物価は日本に比べて高い?安い?
一般的にオーストラリア国内全体の物価は日本と比べて高いと言われています。
長期間で、オーストラリアへ旅行や留学経験があるほとんどの日本人が、日本と比較して、日本より物価が高いと感じています。
後で、項目ごとにさらに詳しく解説しますが、外国人観光客や留学生が多く訪れるシドニーの物価は年々高騰しています。
世界的に見てもシドニーの都市部は物価が高い地域として有名です。
特に、ファーストフード店も含めた、カフェやレストランでの外食代は日本より高いです。
レストランでは、小さなお皿に入った料理でも1品当たり$10ドル以上することも多々あります。
オーストラリアに住んでいる地元の人から見ても外食費は高く、日本と比べて倍ほどの外食代を支払うことも珍しくありません。
1週間程度の海外短期旅行の際、それほど物価は気になりませんが、留学など長期滞在の場合、高い物価は海外での生活そのものを大きく左右します。
しかし、日本と比較して全ての物価が高い訳ではありません。
中には、日本と比べて安い物もあります。
また、国が異なれば自ずから通貨や生活スタイルも異なり、一概に比較仕切れない場合もあります。
オーストラリアの地域ごとの物価の違い
同じオーストラリア国内でも、物価が高い地域と比較的安い地域があります。
オーストラリアでも物価が高めな都市
シドニーは、オーストラリア国内で最も物価が高い地域として有名です。
シドニーは、南半球最大の都市です。オペラハウスや綺麗なビーチが郊外にたくさんあります。そのため、国内で最も観光客が集まるため、自ずから物価は上がります。
シドニーの次に物価が高めな地域としては、メルボルンやパースが有名です。この地域も有名な観光地や留学生が集まる語学学校などが多くあります。日本人観光客にも人気の場所です。
また、近年オーストラリア国内で、ブリスベンの人気が高まっていることから、少しずつ物価も上がっています。
ブリスベンは、ゴールドコーストに近く、コンパクトな街に教育レベルが高い専門学校や大学があります。
冬の平均気温も約20度前後と、1年を通して過ごしやすく、オーストラリア国内でも、治安が良い街としてトップレベルです。
オーストラリアでも物価が安めな都市
日本と同じく、田舎では物価が安いです。
物価が安い地域として、日本人にはあまり馴染みはありませんが、
タスマニア地域のホバートやアデレードが比較的物価が安い地域です。
ホバートは、タスマニア州にある北海道と同じくらいの島国です。大都会のシドニーとは異なり、多くの国立公園や、市内から少し離れると大自然が広がっています。
アデレードはオーストラリアで5番目に大きな都市です。街にある語学学校を除いて、日本人観光客や留学生も比較的少ない地域です。
街はコンパクトで、春にはたくさんの花がとても綺麗に咲きます。
オーストラリアの物価が高い主な5つの理由
オーストラリアの物価が高い理由として主に以下の理由があります。
オーストラリアの物価が高い理由①:人件費が圧倒的に高い
オーストラリアの人件費の高さは有名です。
2018年現在、オーストラリアの最低時給は$18.93ドルです。
時給制が多いオーストラリアでは、最低時給で1週間38時間働いたとしても、$719.20(税金を引く前)が給料になります。
逆に、日本の東京の最低時給は985円です。
大都会の東京でも1,000円を下回っています。
またオーストラリアでは年々、最低時給が上がっており、
$20ドルになる日も近いと言われています。
特に、レストランなどの飲食産業は最低時給が高いと、自ずから、1つ当たりのメニュー自体も高くなります。
オーストラリアの物価が高い理由②:海外からの移民の増加
オーストラリア国内には、中国、インド、イギリス、ニュージーランドなど海外からの移民が多く住んでいます。
国の政策により、少し落ち着いたものの、移民家族が結婚し、出産をするとさらに人口が増えます。
これも、物価が高いひとつの要因となっています。
オーストラリアの物価が高い理由③:島国である
オーストラリアは、日本の約20倍の面積がある島国です。
島国のため、輸入や輸出業など全て飛行機代や船代のコストがかかります。
隣国にはニュージーランドがありますが、こちらも物価が高い国として有名です。
オーストラリアから欧米までは遠く、その分輸送コストもかかります。
国内の食品などの輸送も面積が広い分、日本とは比べ物にならない程、時間もコストも掛かります。
オーストラリアの物価が高い理由④:都市部に人口が集中
日本と同じく、便利さや、仕事の多さなどからオーストラリアにも若者や外国人移住者を中心に人口が都市部に集中しています。
このことから、都市部の住宅は密集しており、取り合いの状態です。
オーストラリアの物価が高い理由⑤:住宅費が高い
特に、シドニーの都市部やその郊外、またパースなどでは住宅費が年々高騰しています。そのため、若者を中心にシェアハウスが主流です。
広い面積があるオーストラリアでも、特に都市部などは住宅の面積が限られています。
さらに広い面積のがあるがゆえに交通などのインフラが悪く、都市部では駐車場の確保が難しく、渋滞は日常茶飯事です。
中国の投資家などの富裕層が投資目的で住宅を購入し、高い家賃で外国人に貸していることもひとつの要因です。
オーストラリアの物価を日本の物価と比較
主な日常生活に関わる物価をオーストラリアと日本で比較し、どれくらいオーストラリアの物価が高いのか、また日本と比べて何が安いのか具体的に分かりやすく説明していきます。
オーストラリアの物価を日本の物価と比較:交通
電車、バス
シドニーなどの都市部では、日本と同じく電車やバスが発達しています。スイカのような電子チャージ式のカードもあります。
例えば、シドニーではオパールカードというチャージ式のカードがあります。これ1枚で、電車やバスなどキャッシュで乗ることができます。
このカードを持っていれば、どれだけ移動しても最大で1日$15.40、1週間で$61.60、土日は$2.60ドル以上かかることはありません。
特に、個人での旅行者や留学生におすすめです。
タクシー
オーストラリアでのタクシーは日本と同じメーター式です。
初乗りが約$3.60ドルです。1キロメートルごとに約$2.19ドルずつ加算されます。
これとは別に、早朝や深夜料金もかかります。
最近は、若者などを中心にウーバーと呼ばれるタクシーアプリが流行しています。
通常のタクシーより、約2割ほど安く、旅行者でもアプリをダウンロードしておけば簡単に使えます。
オーストラリアの物価を日本の物価と比較:通信費
オーストラリアでのスマートホンは、日本のように使い放題はありません。
留学生等に人気のプリペイド、もしくは1カ月ごとに$30〜$40ドルくらいの料金が平均的です。
観光客が多い、都市では街中で無料でインターネットに接続できます。
日本と同じく、スターバックスやフードコート、ショッピングセンターなどでも無料のインターネットが使えます。
オーストラリアの物価を日本の物価と比較:コンビニ
オーストラリアにも、都市部を中心に24時間営業のセブンイレブンなどのコンビニがあります。
郊外や田舎では個人経営のコンビニが多く24時間営業のところは少ないです。
オーストラリアにあるセブンイレブンを例に例えると、
コーヒーは$1ドル〜販売しています。
ちなみにコーヒーはフラットホワイトやラテなど、どの種類でも$1ドル〜です。
フローズンドリンクも$1ドル〜販売しています。
オーストラリアのセブンイレブンには、おにぎりやお弁当などは販売していません。
サンドウィッチやパン、パイや日用品などが置いています。
他にも、クリスピークリームドーナツが$3ドルくらい〜販売しています。
お水
オーストラリアでは、日本と同じように水道水が飲めます。
ホテルではもちろん、各家庭でも普通に飲まれています。
しかし、健康面などを考えてスーパーマーケットなどでお水を買う人が増えています。
日本でいうイオンなどスーパーマーケットのホームブランドのお水は安い傾向にあり約$1ドル〜販売しています。
逆に、コンビニやカフェで水を買うと$3ドル〜と高いです。
お酒
オーストラリアでは、18歳以上が飲酒可能です。
レストランやカフェで飲むお酒は高いです。
安くでも$7ドル〜くらいで、おしゃれなカクテルなどは$15ドルくらいします。
スーパーマーケットでは、まとめ買いのお酒がお得です。
ワイン1本$10ドル以下で販売していることも多々あります。
ワインは、日本より安い傾向にあります。
ビールは1本約$4ドル〜、8本くらい入ったまとめ買いは$20ドルくらいです。
タバコ
オーストラリアで買うタバコは日本の約3倍以上します。
銘柄は問いませんが、日本で約500円くらいで売られているものが、オーストラリアでは$18ドル〜$20ドル以上します。
オーストラリアの物価を日本の物価と比較:レストラン
日本と比較してオーストラリアにはあまりリーズナブルなレストランはありません。
特に観光地周辺のレストランは高いです。
1人日本円でドリンクも合わせて5,000円くらいすることも珍しくありません。
オーストラリアの物価を日本の物価と比較:ファーストフード
オーストラリアのマクドナルドは高く、日本でいう100円マックはありません。
例: ダブルチーズバーガー$4.6ドル、ビックマック$5.6ドル
セットで頼むと約$10ドルくらいします。
オーストラリアの物価を日本の物価と比較:ショッピング
オーストラリアにも、ユニクロ、H&M、ZARAなど日本と同じ海外ブランドのショップがあります。
H&Mなどは全て輸入のため日本と同じくらいの値段か少し高いくらいです。
ユニクロは、Tシャツが$10ドル〜、ジーパンは$50ドル〜と日本の倍近くすることもあります。
日本でも人気のUGGブーツは、$170〜$200ドルくらいです。
セール期間だとさらに安くなることもあります。
オーストラリアの物価を日本の物価と比較:観光・アクティビティ・テーマパーク
オーストラリアにも、ゴールドコーストやブリスベンにテーマパークがあります。
中でも、ゴールドコーストにあるドリームワールドと呼ばれる動物園やプール、絶叫マシーンなどが揃った、総合テーマパークが有名です。
入場料は$95ドル〜で、3Daysパスが$109.00ドルです。
日本の大阪にあるユニバーサルスタジオジャパンの入場料が7,400円〜なので、それと比較すると少し高く感じます。
また、シドニーには無料で入場できる博物館や美術館も多くあります。
オーストラリアの物価を日本の物価と比較:ホテル
都市部のホテルなどは高く、1泊$200ドル〜位が一般的な相場です。
オーストラリアには日本でいう比較的リーズナブルで泊まれるビジネスホテルはありません。
その代わり、若者にはバックパッカーと呼ばれる、ゲストハウス的な宿が人気です。シドニーなどでも1泊約$30ドル〜泊まれます。
ベットだけが自分のスペースで、シャワーなどは共同で使います。
オーストラリアの物価を日本の物価と比較:スターバックス
オーストラリアにもスターバックスはありますが、外国人観光客を除いてあまり人気は高くありません。
特に、カフェ文化が高いメルボルンでは、地元民それぞれお気に入りのカフェがあります。
例: フラペチーノトールサイズ$5.6ドル〜、ホットチョコレートトールサイズ$4.8ドル〜、アイスコーヒートールサイズ$4.9ドル〜
オーストラリアの物価を日本の物価と比較:お土産
オーストラリアの御土産として代表的なものに、チョコレートやティムタムなどの甘いお菓子が人気です。
空港でも買えますが、比較的高いため、最近は多くの旅行者がスーパーマーケットでお土産を買っています。
特にスーパーマーケットではまとめ買いがお得です。
例: ティムタム約$2.5ドル〜、チョコレート約$3ドル〜、クッキー約$3ドル〜
その他: T2と呼ばれル紅茶のパック$14ドル〜
オーストラリアで特に物価が高いものと安いものは?
オーストラリアで特に物価が高いもの
オーストラリアで特に物価が高いもの:カフェ
カフェでのコーヒー約$5ドル〜
→オーストラリアではカフェ文化が高く、特にシドニーやメルボルンには人気が高いカフェがたくさんあります。
旅行客にも人気が高いカフェは、コーヒーひとつでも$5ドル以上することは珍しくありません。おしゃれなクリームなどがのった甘いコーヒーは$10ドル近くします。
オーストラリアで特に物価が高いもの:日本食
日本食レストラン最低でも1品$10ドル以上
→オーストラリア国内でも日本食レストランの人気は高いです。
特に、お寿司やラーメンの人気は高く、都市部はもちろん、ショッピングセンターや郊外にも日本食レストランが多くあります。
日本食レストランでの食事は、日本の約1.5倍〜2倍くらいです。
ラーメンは一杯$15ドルくらいからの値段です。
※タバコやお酒など、生活に必ずしも必要ではないものは日本より高いです。
特に、タバコについては全てのパッケージに健康を害するような写真が貼られています。
オーストラリア国内では、タバコやお酒は一部の場所を除いて公共の場では禁止です。見つかった場合、罰金を取られるので旅行者でも注意が必要です。
オーストラリアので特に物価が安いもの
オーストラリアで特に物価が安いもの:食パン
オーストラリアには、日本で見かけるような5枚切りなどの食パンはありません。日本より、倍以上のサイズがあり、1枚あたりの食パンが薄いのが特徴です。
食パンは安く、$1ドル〜販売されています。
日本と同じく、朝食や、サンドイッチにして昼食として学校や会社へ持っていく人が多いです。
オーストラリアで特に物価が安いもの:牛乳
オーストラリアで販売されている牛乳はサイズが日本よりも大きいです。3リットルで約$3ドル〜販売されています。
オーストラリアで特に物価が安いもの:パスタ麺
パスタ麺も安く約$2ドル〜販売されています。パスタソースもトマト缶なども約$3ドル〜と安く、簡単にパスタが作れます。
物価の高いオーストラリアまでの渡航費用は?
日本から、オーストラリアへの飛行機はジェットスター、カンタス航空、エアアジアなどがあります。
成田/羽田、関西国際空港からオーストラリアへの直行便があります。
オーストラリアへの航空券は、格安航空会社が多くあり、他の欧米と比較して航空券が安いのが特徴です。
日本から一番近いオーストラリアのケアンズまで、約7時間です。
シドニーやゴールドコーストは約9時間〜10時間です。
その他、シンガポールなどのアジア圏を乗り継ぎをしてパースなどへ行く便もあります。その場合は、約15時間〜20時間です。
特にジェットスターは片道日本円で50,000円以内で、シドニーやゴールドコーストに行けるチャンスも頻繁にあります。
オーストラリアの冬に当たるシーズンオフ期間や早めの予約はさらにお得です。
格安航空のため、キャンセル不可や、荷物は別途など制限があります。
ジェットスターは多少の不便さや、座席の狭さなどをあまり気にしない人や、20代〜30代の若者に圧倒的な人気があります。
ジェットスター以外の飛行機会社を利用した場合の相場は往復で、日本円で約10万円〜15万円が平均的な値段です。
物価の高いオーストラリアを旅行する予算の目安は?
オーストラリアへの旅行費用として一般的な予算は約20万円〜30万円です。
日本からオーストラリアへの旅行期間は約1週間〜10日前後が目安です。
オーストラリアの最も観光客が多い季節は、クリスマス前後〜3月上旬までの、南半球で夏に当たる季節です。
特に、クリスマス〜年末年始の旅行費用は高く最低でも30万円以上かかります。
それ以外の夏の季節は平均して、20万円〜30万円以内です。
シーズンオフは、日本のゴールデンウィーク終わり頃〜冬の時期に当たる8月頃までです。オーストラリアの冬は一部の場所を除いて日本より寒くありませんが、雨が多いです。
人気が高いオーストラリア旅行は日本の大手旅行会社を中心にガイド付きのパッケージツアーが多く販売されています。ツアーでは、シドニーやメルボルンなど2都市以上、約10日間くらいかけて刊行するプランも人気があります。
ツアーは、海外旅行初心者や、あまり時間がない人におすすめです。
一方で、若者を中心に個人旅行も人気です。個人旅行の際は、バックパッカーでの宿泊で費用を抑えたり、安めのレストランやファーストフードを利用するなど、さまざまなプランが組めます。
費用は、ツアーとあまり変わりませんが、飛行機やホテルなどを早く予約することでより旅行費用が節約できます。
物価の高いオーストラリア、上手に節約してより楽しい旅行に
海外旅行といっても、人それぞれの楽しみ方があります。
食事を安く済ませたい人や、高級なレストランで食事を楽しみたい人、大自然を満喫したいなど、それぞれです。
物価ばかりを気にしていては、せっかくの海外旅行を楽しめないため、日本で旅行費用を貯金し、現地では思いっきり遊ぶ人も多いいです。
自分に合った旅行スタイルで、よりオーストラリアでの旅を楽しんで下さい。