【治安の前に】ポルトガルってどんな国?
ポルトガル(ポルトガル共和国)はヨーロッパ南に位置しスペインと大西洋に挟まれた国です。
つまり、大陸の一番端っこに位置してます。
ポルトガルの文化はその位置関係から、大西洋の影響をかなり受けていて魚料理が非常に美味く、国民食は塩漬け干しダラやイワシのグリルなど海鮮料理が名をあげます。
穀物には小麦などが用いられ米も主食になっており、ヨーロッパでは米の消費量が第一位です。
他には豚肉などが食べられていますが、魚と米が多いなんてなんだか日本人としては親しみやすい食文化ですよね。
また、人気の観光地にはビーチが有名でたくさんの観光客が訪れます。
首都はリスボンで、アソーレス諸島とマデイラ諸島という二つの島を領有しています。
気候は夏は暑いですが湿気がなくカラっとしているので過ごしやすく、冬は雨季に入るので雨が多いですが日本より暖かいです。
そのためどの時期に行っても楽しむことができますが、お勧め爽やかな晴天が続く6月から9月の時期です。
ぜひベストシーズンを狙って観光してみてください。
時差は冬場は日本が9時間進んでいてサマータイムと呼ばれる夏場は、時差8時間になります。
通貨ユーロでポルトガル読みでは、エウロと発音します。
2019年現在のレートでは1ユーロ約125円です。
言語はポルトガル語で、人口は約1,046万人と少ないですが、個性的な建築物と多彩な魅力をたくさん持ち合わせた情熱の国です。
ポルトガルの世界遺産は15個で世界ランキング第18位で、人生に1度は行ってみたい国ですね。
ポルトガルの治安を知る前に務省が発表する危険レベルをおさらい
世界には約160カ国ありますが、その国々、または地域別に危険度を表したマップがあります。
危険度は危険レベルと呼ばれ4段階に分かれています。
こちらのサイトで調べる事ができますので渡航前にご確認下さい。
危険度マップ
それでは気になるポルトガルの危険度レベルを調べてみたところ、現在ポルトガルの危険レベルは、4段階に属さない安全な国になっていました。
ポルトガルを含め、西ヨーロッパでは今の所4段階に属している国は無いようです。
それでは、4段階に属する国やレベル分けの意味をみていきましょう。
レベル1/黄色
危険ですが十分に注意するのであれば渡航できるレベルです。
ウクライナや、ロシア、ウズベキスタンなどが該当しています。
レベル2/山吹色
渡航する場合は特別な注意を払ってください。
不要不急の渡航は止めてください。
アラブ首長国連邦や、フィリピンなどが該当します。
レベル3/オレンジ色
渡航中止勧告が出るレベルです。
ベネズエラやエジプトが該当します。
レベル4/赤色
退避勧告が出るレベルです。
シリアやイエメンなどが該当する非常に危険な国や地域です。
ポルトガルの治安状況は?
ヨーロッパといえば、ポルトガルの近隣のフランス、イギリス、イタリアにドイツ、お隣にはスペインとインパクトが大きい国を思い浮かべてしまいがちですよね。
しかしポルトガルは、他のヨーロッパに人からするとあーあの治安のいい平和な国ねと言われてしまうほど治安がいいんです。
物価も安くポルトガル人の人間性も非常に穏やかで陽気な人が多く、移住してしまいたいくらい平和な国です。
そんな平和な国ポルトガルですが、何箇所かスリなどの犯罪が非常に多い地域があります。
どこの平和な国でも危険な地域はありますが、渡航する国の危険な地域は必ずチェックしておきましょう。
ポルトガルの危険な地域はポルト、セテューバル、中でも一番危険なのは首都リスボンです。
首都リスボンの治安状況は?
リスボンの中でも特に危険な場所は、バイシャ地区とバイロ・アルト地区です。
またどの旅行サイトにも挙げられるトラムの28番線はスリの被害が非常に多いことでも有名です。
まず、リスボンのバイシャ地区ですが、飲食店やホテルが多いのでここに滞在する方も少なく無いと思います。
しかしここバイシャ地区は集団でのスリがよく行われています。
特に両替後は、注意が必要で観光客は高確率で見張られています。
バイロ・アルト地区は夜がとても賑やかでバーで飲むなど、夜を楽しめる街なのですが、こういった夜の街には酔っ払いが多いです。
特に女性は絡まれる確率が上がりますので、あまり近づかないほうが良いでしょう。
また酔っ払った観光客をターゲットにしたスリも発生します。
そしてスリで有名なトラムの28番です。
リスボン市内を走る路面電車(トラム)ですが、スリさえなければこのトラムの28番めちゃくちゃ楽しいんです。
狭い路地をなかなかのスピードでリスボンの街中を駆け巡り、まるでアトラクションにでも乗っているような気分になれるのです。
世界各地からこのトラムに乗ろうと観光客が集まり、多いときは2時間待ちになるほど大人気です。
しかし人が集まり、観光客だらけ…犯罪者にはもってこいの場所です。
現金だけではなく、パスポートや身分証明証を盗まれた人もいるなど悪い意味でもいい意味でも有名な場所です。
トラムから降りるふりをして財布を盗んだり、中には観光客のふりをして犯行に及ぶ者もいます。
ポルトガルを訪れた人にはぜひ足を運んでほしい場所でもありますが、リュックは前からかるう、貴重品は持たないなどの事前の対策をきちんと取ってから乗車してくださいね。
治安のいいポルトガルでも気をつけるべき犯罪5選
気をつけるべき犯罪①:スリ
ポルトガルで気をつけなければいけない犯罪は先ほどからなんどもお話しているスリです。
ポルトガルでは昼も夜も関係なくスリが行われています。
よく危険な地域ではショルダーバックよりも、リュックがいいと言いますがリュックは後ろではなく前にかるうことは基本です。
流石に前にかるっていれば取られていることに気がつくでしょうし、犯罪者からしても狙いにくいです。
また、人混みは出来るだ避け財布は何個かに分けて現金はあまり持ち歩かないようにしましょう。
本当にこれでもかと言うくらいにポルトガルはスリが多いです。
気をつけるべき犯罪②:置引き
日本人がよくやってしまいがちの、レストランやカフェなどでバックを足元や椅子の横に置いたり、背もたれにかけて食事をするなど、こういった行為はポルトガルでは絶対にしてはいけません。
ポルトガルに限らず、全世界でやめましょう。
空港やホテルなどでも話しかるなどして注意をそらした隙に,トランクケースを盗むなど置引の被害も多いです。
このような公共の場所では,荷物を床や座席に放置せず身体から離さないようにしておくことを心がけてください。
レストランやカフェなどでは小さなバッグは膝の上にき,ビュッフェでは,食べ物を取りに行く際も荷物を置いたまま席を離れるのはやめましょう。
また空港や駅などで観光客に突然話しかけたり,小銭などの持ち物を目の前でわざと落としたりして,相手の気を引いた隙にバッグを盗むなどグループでの犯行も多いです。
ひとり旅の場合、他の事に気を取られてしまうとなかなか自分の荷物まで注意を払うのは難しいですが犯罪者はどこにでも潜んでいることを忘れないようにしましょう。
気をつけるべき犯罪③:強盗
ポルトガルでは強盗の被害も確認されています。
手口としては、銀行や両替所のATMを使用後、ナイフや拳銃を突きつけられ金品を奪われたり、夜に道を歩いていた所、男に突然首を絞められ現金等を奪われるなどです。
日本人は小柄で金持ちのイメージが強いことからターゲットにされやすいので注意してください。
物よりも自分の身の安全が一番なのでこのような場面に出くわしてしまったら、大人しく金品を渡したほうがいいでしょう。
そして人通りの少ない道は避け夜は出歩かない、可能であればタクシーを利用しましょう。
間違っても女性の方は一人で夜道を歩くなんてことは、しないでください。
気をつけるべき犯罪④:車上荒らし
ポルトガル国内でレンタカーを借りて観光地を周りたいと考えている方も多いと思います。
ポルトガルの観光地の駐車場ではだいたい1時間1ユーロで車を停車でき日曜日なると無料で貸してくれる駐車場もあります。
車さえあれば移動はすごく楽になりますし、国自体が車での観光を応援しているので、街中に車に乗った観光客を目にすることもしばしばあります。
しかしそんなレンタカーの素敵な旅ですが、車上荒らしには気を付けなくてはなりません。
鍵をかけていれば平気でしょ?と思うかもしれませんが、ポルトガルの車上荒らしは、平気で窓を割り中に置いてある荷物を盗んでいきます。
そもそも人が乗っていようと関係なく窓を割ります。
このようなことが無いようにレンタカーの旅をする方は、短時間の駐車でも車の見えるところに荷物を置いて出てはいけません。
また、保険には必ず加入しておきましょう。
保険に入っておけば万が一、レンタカーが破損したり盗難に遭った時にかかる費用を保険会社が負担してくれるようになります。
また車種によっては防犯アラームや、盗難防止装置が付いている車両もあるそうですよ。
気をつけるべき犯罪⑤:ひったくり
ポルトガルは盗難の犯罪が多くひったくりによる被害も報告されています。
手口は単純そのもので、歩いている人のバッグを後ろから来たバイクがひったくるなどです。
対策はしやすく持っている荷物を車道と反対側の手でしかっりと持つことで、被害に遭う確率は大幅に減少するでしょう。
また高価なネックレスや時計などを身につけていると、強引に引きちぎられることもありますのでできれば、アクセサリー類は外して歩きましょう。
目立つ服装やブランド物のバッグなどはもちろん身に付けて歩いてはいけません。
治安のいいポルトガルでも注意するポイント10選
注意するポイント①:インターネット環境
どこの国に行くにも問題に上がるインターネットの問題ですが、現在ポルトガルでのインターネット環境は空港などの主要施設にのみフリーWi-Fiが飛んでいるだけで街には基本的に飛んでいません。
ホテル、レストランなどではあまり困ることは、無いですが**街中ではマップなどが開けず困る事があるでしょう。
また旅先で何かわからない事が発生した場合に調べることもできませんのでトラブルに巻き込まれる可能性も上がるでしょう。
渡航前にポケットWi-Fiをレンタルしたり、SIMフリー端末に現地のSIMを入れるなどの準備をして行きましょう。
注意するポイント②:バックの選び方
ポルトガルではショルダーバックはスリの被害に合いやすいことからお勧めしません。
いくらチャックが付いていようとプロの手にかかればなんの問題もなく、中の金品が盗めてしまいます。
またひったくりの被害の多くもショルダーバッグを身につけた人が多いことからポルトガルの旅行時はリュックを持っていきましょう。
ショルダーバッグを斜めにかけ(たすき掛け)ていたとしても、ポルトガルのひったくり犯は無理矢理にでもバッグをぴっぱり紐を引きちぎってまで盗もうとします。
リュックであれば前にかるっていれば、スリからもひったくりからも荷物を守ることができるでしょう。
注意するポイント③:タクシー運転手に注意
ポリとガルに限らず海外旅行に行くと、タクシーでぼったくりに合う被害はよく耳にします。
しかし残念ながらポルトガルではタクシーでのぼったくり被害は多く観光客とわかったら、しめしめとぼったくってきます。
タクシーを使用するときは、乗車前に目的地までのどれくらいかかるのか事前に聞いておきましょう。
また、ポルトガルの運転手はメーターを使わない人もいるので、車が動き出したらメーターを使うように言いましょう。
言葉に自信がない人は、メーターを指差してThisと言うだけで伝わるでしょう。
中にはポルトガル語で反論してくる運転手もいるので、そのような時はストップ!と言って降りてOKです。
注意するポイント④:チップ
海外の多くの国では日本にないチップの文化があります。
ここポルトガルでもチップの文化が存在し、普通は特別なサービスをしてもらった時に感謝の気持ちを込めてチップを渡すのですが、ポルトガル人の中には「チップをもらえることは当然だ」と考えている人もいます。
このような人たちは「チップをもらえなかった」という理由でひどい態度を取ってきたり、物を壊してくるなどという信じがたい事態も発生しています。
このようなトラブルが無いように、ポルトガルのチップの相場を確認しておきましょう。
ホテルのベルボーイや清掃スタッフには1ユーロ程度渡しましょう。
タクシーではお釣りの小銭はチップとしてあげるようにしましょう。
レストランやカフェでは総額の10パーセント程度をチップとして渡すか、支払いの時にキリが良いように多めに支払うようにすると良いでしょう。
旅行の際は小銭入れなどにチップ用の小銭をあらかじめ用意しておくと便利ですよ。
しかしあまりに少なすぎるチップを渡すと「予想よりもらえなかった」と逆恨みされる原因になってしまうこともありますので注意してください。
注意するポイント⑤:女性の一人歩き
近年インスタグラムなどで女性がひとり旅で海外に旅行に行くなどの記事が多数投稿されておりますが、正直に言いますとやめたほうがいいです。
ポルトガルだけではなくどこの国でもそうですが女性の一人歩きは危険です。
特に夜間の一人歩きは非常に危険で、親切にしてくれていい人だからとついていくと睡眠薬を飲まされ、眠っている間に持ち物を全て奪われたり、性犯罪に巻き込まれたりすることもあります。
そして派手な服装や化粧、ブランド物のバックを身につけているとターゲットにされやすいでしょう。
特にポルトガル人は日本人に対してお金持ちという印象を持っています。
そして日本人女性は優しくなんでもYESと言ってくれるというイメージを持っているそうです。
怖がらずにはっきりと、NOという勇気を持ちましょうね。
注意するポイント⑥:麻薬の売人に注意
ポルトガルの旧市街地のポルトは治安も悪く、物乞いや、スリなどの犯罪者の他に麻薬の売人がたくさんいます。
またこの地域には海賊版のDVDを売って生計を立てている人もいるなどあまり近寄らないほうがいい地域と言えるでしょう。
注意するポイント⑦:夜の街での喧嘩
ポルトガルのリスボンの夜の街、バイロ・アルトやポルト市内のリベイラ地区ですが、こちらは酔っ払い同士の喧嘩がよく起こります。
現地の人だけでなく観光客も巻き込まれることもよくあり、こちらも酔っ払っていれば冷静な判断ができずトラブルを起こしてしまいがちです。
せっかくの旅行でポルトガルに来ているので、お酒を飲楽しむのは良いですが、治安の悪い地区での飲酒はやめておいたほうが良いでしょう。
またポルトガルの飲み屋街は路地裏などに連れ込まれると人気が一気に無くなりますので、明るい時間帯でも狭い路地に長時間滞在するのは避けましょう。
注意するポイント⑧:写真撮影
最近はインスタなどでインスタ映えする料理を写真に撮ることは日本では普通のことですよね。
現地の食べ物を写真にのけておくことで思い出にもなり、日本に帰国後もお土産話に盛り上がることか違いなしです。
しかし、ポルトガルの店内で写真を撮っていると店員さんいに注意されてしまうことがあります。
写真を撮ること自体を禁止しているのではなく、許可なしで写真を撮ることがポルトガルではルール違反なのです。
ポルトガルに限らず海外では、よくある話なので不安ならば店員さんに写真撮影OKなのか尋ねてからにしましょう。
そしてポルトガルでぜひ食べて欲しいお勧めの料理は、パステス・デ・バカリャウです。
長い名前で覚えにくいかもしれませんが、バカリャウはポルトガル語で、タラの塩漬けという意味です。
このタラの塩漬けを野菜やじゃがいもが練りこんである生地で包みこみ、油でカラッとするまで揚げたのが「パステス・デ・バカリャウ」です。
インスタ映えすること間違いなしですよ。
他にももちろんたくさんのインスタ映えする料理や、インスタをしていない人も思わず写真に残したくなるような、魅力的な料理がたくさんあるので現地に行って自分のお気に入りを見つけてみて下さい。
注意するポイント⑨:ジプシー
ヨーロッパの各国に所在する「ロマ」と呼ばれる特殊な集団「ジプシー」海外旅行が好きな方は耳にしたことがあると思います。
観光地には必ずロマの人たちの姿を目にするでしょう。
彼らは、物乞いやスリなどで生計を立てています。
ポルトガルのジプシーの女性は美しく少し黒い肌の色をしており髪は艶やかな長髪で、彫りが深くエスニックな雰囲気も漂わせる独特な魅力を持った人が多いです。
このような女性を見かけたら要注意です。
注意するポイント⑩:シュンガ
江戸時代に人気になった春画という書物をご存知でしょうか?
主に性的描写が描かれており、ポルトガル人が当時の江戸時代に日本に上陸した際、春画を見て「気持ち悪い」と思いそれ以来、シュンガ=悪影響のものや悪いもの、という意味の言葉を使い始めてたそうです。
このシュンガの現在のポルトガルでの意味は、観光スポットなどの、観光客を狙ってスリなどの犯罪を犯す人たちのことを言います。
治安のいいポルトガルで、戦争の危険性はある?
現在治安のいいポルトガルでの戦争の危険性は、極めて低いと言えるでしょう。
現在ポルトガルは国内外で国際武力紛争を抱えていません。
EUに加盟しているポルトガルは、隣の国スペインを含めたヨーロッパとも関係も良好です。。
治安のいいポルトガルで、テロの危険性はある?
ポルトガルでのテロの可能性は高くはありませんが、注意した方がいいレベルです。
近年テロはポルトガル国内では起こっていませんが人の集まるとこなどに、あまり長居しないほうがいいでしょう。
ヨーロッパでは近年フランスやドイツでテロが起こっています。
同じEU圏内でテロが起こっているのは怖いですし、ポルトガルの旅行ついでに他のEU加盟国にプラン変更で訪問するかもしれません。
渡航前、渡航中は周囲の国のテロ状況にも注意を払っておきましょう。
「ポルトガルの治安はいい?悪い?観光時に注意するべき犯罪や安全点を紹介」のまとめ
大きな犯罪は少ないもののスリなどの盗難事件が非常に多い国ポルトガル。
日本人はアジア人ということから観光客なのは、バレバレなのでこのような犯罪から身を守るため事前の準備はきちんとしておきましょう。
しかしポルトガルはヨーロッパの中で非常に治安も良く、食べ物は美味しい海の幸です。
日本人にとって長期の旅行となると、米が恋しくなる物ですが、ポルトガルには米を使った料理もたくさんあり、美味しいポルトガルワインと一緒に贅沢なひと時を過ごせるでしょう。
また美しいビーチやたくさんの世界遺産にもなっている、魅力的な建築物を心ゆくまで楽しんでみてはいかがですか?
以上ポルトガルの治安はいい?悪い?観光時に注意するべき犯罪や安全点を紹介のまとめでした。