イタリア料理といえば?地域の違いも楽しもう!
イタリア料理といえば?と聞かれたら、どんな料理が浮かびますか。
例えば、ピザやパスタなどが浮かぶのではないでしょうか。
イタリアでは、イタリア料理という言葉はないと言われている事をご存知でしょうか。
南北に長いイタリアでは、気候や風土が違う為、料理をひとくくりにイタリア料理とは言わないのです。
地方ごとに違いがあるイタリアの料理は、どのような違いがあるのでしょうか。
イタリア北部の料理の特徴は?
イタリア北部といえば、ミラノを中心にした、アルプス山脈に近い地域です。
アルプス山脈に近いこともあり、冬は寒く夏は湿気がある気候が特徴です。
酪農が盛んな地域であるため、乳製品や肉などが豊富なことが特徴です。
そして、寒さに打ち勝つという意味でもカロリーを蓄える為に、肉を摂取する料理が多いです。
イタリア料理で使われるオリーブオイルよりも、バターを使うことが多く、濃厚でこってりとした料理が多いのが北イタリア料理の特徴です。
乳製品といえば、バターやチーズ、クリームなどがあり、地域によってはチーズフォンドュなども食べます。
そして、北イタリアは小麦の生産も高いため、保存が必要な乾燥パスタではなく、生パスタを使うことも特徴となります。
小麦だけでなく、北イタリアはお米も取れるのでリゾットも良く食べます。
気候的な厳しさはあっても、食材が豊かであるため、地域の食材をふんだんに使ったイタリア料理が食べられています。
イタリア中部の料理の特徴は?
イタリア中部といえば、ローマやフィレンツェなど観光地としても有名な都市を中心にした温暖な地域です。
地中海性気候の温暖な気候に恵まれた中部といえば、オリーブの生産が盛んなことが特徴です。
比較的過ごしやすい気候が特徴の中部は、北部と南部の良いところを取り入れた料理が多いです。
中部では、肉だけでなく海鮮も使い、トマトやオリーブを使った料理が特徴です。
北や南と比べると、中部の味付けはあっさりめで、魚介類を使った料理の数が豊富にあります。
観光などで訪れた際に食べた人もいるかもしれませんが、日本人にとっても馴染みやすく味つけも食べやすいといえます。
歴史的にみると、ローマがある中部は貧富の差が激しい地域であったため、庶民は臓物を食べていた時代がありました。
そのため、中部では臓物を使った料理が存在しています。
イタリア南部の料理の特徴は?
イタリア南部といえば、地中海の広がるナポリや観光でも人気のシチリア島などがある海鮮の宝庫の地域です。
地中海性亜熱帯気候といえば、冬は温暖で雨が多く夏は暑くて乾燥しています。
南部の料理の特徴は、豊富な種類の海鮮を使い、オリーブやトマトを使うことです。
海の幸とトマトソースを使った料理が多く、野菜も含めた料理が多いです。
そして、日本人にも人気があるモッツアレラチーズの名産地でもあります。
主食にピッツアを食べるのが南部の特徴で、ピッツアに合う食材が豊富ということも理由です。
トマトソースのパスタやピッツアといえば、日本人がイメージしているイタリア料理に一番近いといえます。
北イタリアが生パスタを好むのに対して、南イタリアは乾燥パスタを使います。
乾燥パスタは南イタリアで誕生したもので、日照時間や乾燥した空気にが合っていたため作られました。
パスタの好みは、南へ行けば行くほどアルデンテが好まれるといわれています。
イタリア料理といえば?【スープ/前菜】
イタリア料理はまず、前菜からはじまります。
前菜の役割は、食欲を駆り立てることにあります。
前菜は、赤・黄色・緑で彩られることが多いのは、このような理由があったのです。
イタリア料理の前菜といえばという代表メニューをご紹介します。
イタリア料理といえば?①:ミネストローネ
イタリア料理の前菜といえば代表的なスープの「ミネストローネ」です。
ミネストローネとは、トマトをベースにした野菜を煮込んだスープです。
イタリアの味噌汁と言われるほど、イタリア人にとっては馴染みのあるソウルフードなので家庭料理でもよく食べられます。
地方や家庭によってレシピが違うので、決まったレシピはありません。
自分の好みの食材を使って食べます。
日本でもミネストローネは、好んで食べますが前菜というよりもスープとしてのイメージが強いでしょう。
基本はトマトベースですが、トマトを入れなくてもミネストローネと言う場合もあります。
玉ねぎやじゃがいも、キャベツニンジン、セロリ、ズッキーニなどを入れベーコンやパスタを入れる場合もあります。
イタリア料理といえば?②:カプレーゼ
イタリア料理の前菜といえば、日本のイタリアンでも良く見るカプレーゼです。
カプレーゼといえば、薄切りにしたトマトとモッツアレラチーズにバジルを乗せて、オリーブオイルをかけたサラダです。
カプレーゼの意味は、カプリ島のという意味で、モッツアレラチーズはイタリア南部が名産であることから、良く好まれる前菜です。
さっぱりとしていながら、食べ応えのあるカプレーゼはお酒にも良く合うので前菜にぴったりです。
素材の味が最もシンプルに伝わるイタリア料理で、あっさりとした味わいが人気です。
トマトの赤とチーズの白、そしてバジルの緑が彩りを美しくしています。
イタリア料理といえば?③:カルパッチョ
イタリア料理の前菜といえば、魚介や牛肉などを使ったサラダです。
薄切りにした生の牛肉や魚などをオリーブオイルやスパイスなどと和えた料理です。
名前の由来は、画家ヴィットーレ・カルパッチョ氏が好んで食べた料理として、生肉にパルメザンチーズをかけたものを、カルパッチョと呼ばれるようになったという説があります。
その為、イタリアでカルパッチョといえば牛の生肉がベーシックでした。
日本で知られる生の魚を使うカルパッチョは、日本発祥のものだと言われています。
現在では、イタリアでも生魚ブームもあり生魚を使うカルパッチョも増えています。
イタリア料理といえば?④:ブルスケッタ
イタリア料理の前菜といえば、バゲットにチーズなどが乗ったブルスケッタも有名です。
ブルスケッタといえば、イタリア中部の郷土料理で、名前の由来は炭火であぶるのローマの方言です。
ブルスケッタで使うパンは、一度焼きにんにくを刷り込んで溶かしたものを使います。
その上にオリーブオイルと塩や胡椒を使い、トマトなどを加えてトッピングにするのが一般的なブルスケッタです。
地方によって違いがあり、サラミやアンチョビなどを加える地域もあります。
イタリア料理といえば?⑤:カポナータ
南部イタリア料理の前菜といえば、カポナータも有名です。
カポナータといえば、シチリアやナポリの伝統料理です。
ナポリとシチリアのカポナータは内容が違います。
ナポリのカポナータは、乾パンとトマト、ニンニク、オレガノを塩やオリーブオイルで和えたサラダのような料理です。
一方、シチリアのカポナータは揚げ茄子の甘酢煮です。
南部の料理ですが、イタリア全土で好まれている料理なので、地方によって食材が変わったりします。
イタリア料理といえば?【パン/米料理】
パンやお米を使ったイタリア料理といえば、どんな料理が浮かぶでしょうか。
イタリア料理には、パンやお米を使う料理が色々あります。
イタリア料理でおすすめの、独特なパンやお米を使った料理をご紹介します。
イタリア料理といえば?①:リゾットアルゴルゴンゾーラ
お米を使ったイタリア料理といえば、一番最初に浮かぶメニューはリゾットではないでしょうか。
リゾットといえば、イタリア版雑炊のような料理で、日本人にも馴染みやすい料理です。
お米を使う料理は、主に北イタリアに多くあります。
北イタリアで人気のリゾットといえば、濃厚な味わいが美味しいゴルゴンゾーラを使ったリゾットです。
ブイヨンをベースに、玉ねぎやマッシュルームなどを炒めて、お米とゴルゴンチーズを合わせた料理です。
濃厚な味わいは、チーズ好きな人にはたまらない美味しさとなります。
イタリア料理といえば?②:インサラータ・ディ・リゾ(おこめのサラダ)
お米を使ったイタリア料理といえば、インサラータ・ディ・リゾ(おこめのサラダ)です。
暑い夏の季節によく食べられる料理で、野菜とお米を使ったサラダです。
さっぱりとした味で、前菜などにも使われます。
イタリア全土で好まれる料理で、中部では米の代わりに小麦粉を使うファッロという似た料理もあります。
茹でたお米と、オリーブやツナなどお好みの食材と、野菜を一緒に混ぜ合わせて、オリーブオイルと塩・コショウで味をつけます。
さっぱりとした味付けなので、他の料理ともよく合います。
イタリア料理といえば?③:フォカッチャ
パンを使ったイタリア料理といえば、平たい形をしたイタリアのパン「フォカッチャ」です。
フォカッチャといえば、中にチーズやハムなどが挟まったものをイメージしますが、これはパンのことを指します。
フォカッチャにオリーブオイルだけをつけて食べることもあります。
そのまま食べても美味しいですが、サンドイッチのようにハムやチーズ、トマトなどの野菜を挟む食べ方もあります。
フォカッチャは、ピザの原形ともいわれていて、前菜やおつまみで出てくることもあります。
おやつや軽食として食べることが多い料理です。
イタリア料理といえば?④:パニーノ
パンを使ったイタリア料理といえば、イタリア版サンドイッチの「パニーノ」です。
パニーノは、パンに具材を挟んだものという意味になるので、ハンバーガーやホットドックもイタリア語ではパニーノになります。
イタリア人が気軽に軽食として食べるもので、自宅でも自分の好みの具材を挟んで良く食べます。
生ハムやチーズを挟んだり、トマトやオリーブなどを加えることもあります。
パンを焼かずに、具材を挟みマヨネーズやオリーブオイルなどを合わせて食べます。
定義は特にないので、好きなようにパンに具材を挟んで食べるのがパニーノとなります。
イタリア料理といえば?⑤:ピアディーナ
パンを使ったイタリア料理といえば、薄い生地に具材を挟んだクレープのような形の「ピアディーナ」です。
ピアディーナは、イタリア北部ロマーニャ地方の食べ物で、小麦粉・水・塩・ラードなどを含めたものを薄く伸ばし、鉄板などを使って焼きます。
生地にチーズやハムなどを挟んで食べることが多いです。
手軽に食べられるので、現在のイタリアでは各地でストリートフードとして好まれています。
ピアディーナは、酵母を含まないので膨れることはなく、平たい状態に焼きあがります。
今では、イタリア人の国民食というくらい好まれて食べる食べ物となっています。
イタリア料理といえば?【パスタ/ピザ】
パスタやピザはイタリア料理といえば、多くの人が浮かぶものです。
日本人にも馴染みがあり、日常的に食べることが多い料理だといえます。
しかし、イタリア料理のパスタやピザと日本のものは違うこともよくあります。
イタリアで好まれる伝統的なパスタやピザをご紹介します。
イタリア料理といえば?①:ピッツアマルゲリータ
イタリア料理のピザといえば、南部ナポリピッツアの代表「ピッツアマルゲリータ」です。
ピッツアマルゲリータは、トマトソースの上にモッツアレラチーズとバジルを乗せたもののことです。
ナポリで生まれたマルゲリータピッツアは、イタリアの国旗をイメージするトマトの赤と、モッツアレラチーズの白、そしてバジルのグリーンが特徴です。
ナポリピッツアの特徴は、外側がパリッとしていて内側がもちもちとしています。
日本でもマルゲリータは人気がありますが、イタリアのマルゲリータは実にシンプルなトッピングであることが特徴です。
余分にトッピングをすると、イタリア人はマルゲリータじゃないというくらいこだわりがあります。
イタリア料理といえば?②:ピッツアマリナーラ
イタリア料理のピザといえば、マルゲリータと並ぶナポリの代表ピッツアである「ピッツアマリナーラ」です。
ピッツアマリナーラは、船乗りのピザという意味があり、かつてナポリの船乗りたちに好まれて食べていたピザです。
ピッツアマリナーラは、トマトの上ににんにく、オリーブオイル、オレガノだけを乗せて焼いたとてもシンプルなピザです。
マリナーラの進化形が、マルゲリータといわれていて、どちらもナポリを代表するピッツアとなります。
最近では、マリナーラソースを使うピッツアも出てきています。
トマトソースにオレガノやニンニクをトッピングするスタイルのピッツアも人気です。
イタリア料理といえば?③:ピッツアクワットロ・フォルマッジ
イタリア料理のピザといえば、4種類のチーズがのった「ピッツアクワットロ・フォルマッジ」です。
ピッツアクワットロ・フォルマッジは、チーズ好きにはたまらないご馳走となるピザです。
お店によって、使われるチーズは異なりますが、モッツアレラチーズやゴルゴンゾーラ、パルメザン、エダムなどが使われます。
日本のイタリアンレストランでも目にするメニューなので、知っている人も多いかもしれませんが、はちみつをプラスして食べると更に美味しく味わえます。
クリーミーなチーズと、はちみつの甘さがなんとも言えない融合となります。
甘いものが得意ではない人でも、一度は試してみてみるのがおすすめです。
イタリア料理といえば?④:スパゲッティカルボナーラ
イタリア料理のパスタといえば、チーズや黒コショウを使ったパスタソースの「スパゲッティカルボナーラ」です。
スパゲッティカルボナーラは、炭火焼のパスタといわれるパスタソースのひとつです。
カルボナーラソースは、チーズ、黒コショウ、パンチェッタ、鶏卵を使って作ります。
卵のまろやかさが特徴のパスタで、簡単に作ることができるため家庭料理としても食べられています。
生クリームを使用する手法もありますが、これはレストランなどで卵が固まってしまうのを防ぐためのもので、一般的にはあまり使いません。
日本でも大人気のカルボナーラは、本場イタリアのカルボナーラよりもクリーミーなタイプにアレンジされたものもあります。
イタリア料理といえば?⑤:スパゲッティアル・ネーロ・ディ・セッピア
イタリア料理のパスタといえば、イカスミをソースに使うパスタ「スパゲッティアル・ネーロ・ディ・セッピア」です。
日本では、いかすみのパスタとして知られるヴェネツィアの代表的なパスタです。
ニンニクや唐辛子、オリーブオイルがベースになっていて、具材やホールトマトなどが使われます。
その中に、イカのスミと言われる黒袋を和えて味を調整して作られます。
真っ黒な色をしたイカスミのパスタは、一瞬驚きますが食べてみるとその美味しさが病みつきとなってしまいます。
イタリア料理といえば?⑥:スパゲッティアマトリチャーナ
イタリア料理のパスタといえば、トマトを使った伝統的なソースアマトリーチャのパスタ「スパゲッティアマトリチャーナ」です。
スパゲッティアマトリチャーナは、トマトと豚類の塩漬けのグアンチャーレ羊乳のチーズを使ったソースです。
名前の由来は、ローマから北に100㎞離れた山間の街アマトリーチェにあります。
ローマ料理の代表的なパスタで、ラツィオ州の伝統料理とされています。
地域ごとにレシピが違い、グアンチャーレではなくパンチェッタを使う地域もあります。
イタリア料理といえば?⑦:スパゲッティペスカトーラ
イタリア料理のパスタといえば、魚介類を使った漁師風パスタの「スパゲッティペスカトーラ」です。
スパゲッティペスカトーラは、魚介類をトマトソースで煮たもので、スパゲッティ以外にリゾットなどでも使われます。
元々、港町の漁師たちが、魚介類をトマトソースで煮てパスタを作って食べていたものから定着したものです。
日本でいえば、漁師が釣った魚をさばいてあら汁にして食べたりしていたようなものです。
イタリアでのペスカトーラは、甲殻類や貝類などを多く使いダシが良く出るようになっています。
基本は、トマトソースですが特に決まりはなく違うテイストでも可能です。
イタリア料理といえば?【肉料理/魚料理】
肉や魚を使ったイタリア料理といえば、どんな料理があるのでしょうか。
コースなどで出てくるようなメインディッシュは、名前が聞きなれないことから知らないことも多いかもしれません。
本格的なイタリア料理を知るためにも、メインとなる肉や魚の代表料理を知ってみましょう。
イタリア料理といえば?①:ビステッカ
肉を使ったイタリア料理といえば、イタリアのステーキ「ビステッカ」です。
ビステッカとは、イタリア語でステーキという意味になります。
ビステッカで有名なのは、フィレンツェのTボーンステーキです。
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは、フィレンツェ風Tボーンステーキという意味で、トスカーナ地方の代表料理の1つです。
子牛や出産していない牝牛の骨付きステーキで、伝統的なのはキアニーナというブランド牛を使うことが多いです。
フィレンツェに来たら食べたい料理として、イタリア人にも人気があります。
イタリア料理といえば?②:オッソ・ブーコ
肉を使ったイタリア料理といえば、骨付き肉を野菜などと煮込む料理の「オッソブーコ」です。
オッソブーコは、北イタリアのミラノやロンバルディア州を代表する料理で、子牛の骨付き筋肉を輪切りにしたものを煮こむスタイルの料理です。
トマトや香味野菜を、白ワインやブイヨンで煮こんでいきます。
グレラモータといわれる、レモンの皮とニンニク、パセリをみじん切りにしたものを加えるのが特徴です。
ミラノなどでは、ミラネーゼリゾットと合わせて食べることが多い料理です。
元々は、トマトを使わないレシピが一般的だったので、トマトを使わない場合もあります。
イタリア料理といえば?③:アクアパッツァ
魚を使ったイタリア料理といえば、魚介類をトマトやオリーブと煮込んだもの「アクアパッツア」です。
イタリア南部のナポリを代表する料理で、魚やその他の魚介類をふんだんに使う人気の料理です。
トマトと水だけを使って、魚を白ワインを加えてスープにし、ハーブ類やオリーブを加えて煮込みます。
使われる魚は、スズキやタイなどの白身魚が多く、アサリやムール貝などの貝類も加える事が多く、ダシがよく取れることも理由となっています。
魚介の旨みが感じられる有名なイタリア料理のひとつです。
フランスのブイヤベースと比較されますが、ブイヤベースはスープでアクアパッツアは煮込み料理になります。
イタリア料理といえば?④:コーダ アッラ バッチナーラ
肉を使ったイタリア料理といえば、子牛の尻尾をトマトでじっくりと煮込んだ料理の「コーダ アッラ バッチナーラ」です。
ローマの伝統料理の1つで、ローマのトラッテリアではよく見かけます。
日本人にはあまり馴染みがない料理かもしれませんが、イタリア特に中部では有名です。
煮こみ時間が長く、手間が掛かる人気の料理です。
手間がかかるだけあって、出来上がりの料理は味わい深さがあります。
とろとろに煮込んだオックステールは、柔らかくてトマトとよく合います。
イタリア料理といえば?⑤:コトレッタミラネーゼ
肉を使ったイタリア料理といえば、ミラノ風カツレツといわれる「コトレッタミラネーゼ」です。
コトレッタミラネーゼは、ミラノの伝統料理で日本でもよくしられています。
とんかつの元ネタという説もあるくらい、日本人にも馴染みがある料理です。
とんかつと似ていながらも非なる特徴は、コトレッタミラネーゼは子牛を使うこととバターで焼くことです。
とんかつは、油で揚げますがコトレッタミラネーゼは、焼く料理になります。
そして、レモンが添えてあったりするので掛けて食べるとさっぱりします。
イタリア料理といえば?【デザート】
イタリア料理といえば、イタリア人には欠かせないデザートメニューも豊富です。
イタリア語でデザートは、ドルチェといいます。
イタリア人は、ドルチェが大好きで食後におやつにと良く食べます。
イタリア人が好むおすすめデザートをご紹介します。
イタリア料理といえば?①:ティラミス
デザートのイタリア料理といえば、エスプレッソ味のケーキ「ティラミス」です。
北イタリア生まれのデザートで、ビスコッティにエスプレッソを練り込ませ、マスカルポーネチーズやカスタードクリーム、そしてココアパウダーやチョコレートパウダーをかけたケーキです。
日本のスイーツでも人気のティラミスは、イタリアのデザートの代表格です。
ティラミスという意味には、私を元気にしてという意味があり、ティラミスを食べるれば元気になれるというほど、美味しいデザートだという意味があります。
ティラミスは、お店によって多少作り方が違うこともあり、イタリアでは自分のお気に入りがあったりします。
値段的にも手頃なこともあり、一般的によく食べられているデザートです。
イタリア料理といえば?②:アッフォガード
デザートのイタリア料理といえば、アイスクリームにコーヒーをかけて食べる「アッフォガード」です。
アッフォガードの意味は、溺れたと意味になり、アイスクリームがコーヒーに溺れている状態となります。
アイスクリームの甘さと、コーヒーの苦みがバランス良く、甘い物が苦手な人でも食べやすいデザートです。
少し大人のデザートとして、日本でもメニューにあるお店もあります。
特に食後の後の口直しにぴったりで、パスタやピザなど味の濃いめの食事の後によく合います。
コーヒーをアイスクリームに掛ける際には、一気に掛けず少しずつ掛けて食べるのがおすすめです。
イタリア料理といえば?③:カンノーリ
デザートでイタリア料理といえば、小麦粉で作られた生地にバニラやリコッタチーズなどを挟んで食べるデザートです。
カンノーリは、シチリア名物のデザートで、シチリア名物のマルサラワインがクリームの中に入っているのが特徴です。
カンノーリには、チョコレートやピスタチオなどがたっぷりかけられています。
あまり日本では馴染みがないかもしれませんが、とても甘さがある美味しいデザートで、イタリア人にも大人気です。
渋めのコーヒーと一緒に食べるとちょうど良いバランスになるので、カフェタイムにもおすすめです。
イタリア料理といえば?④:スフォッリャテッラ
デザートのイタリア料理といえば、クリームが中に詰まった焼き菓子の「スフォッリャテッラ」です。
スフォッリャテッラは、ナポリ名物の焼き菓子で、ひだを何枚も重ねたという意味があります。
元々は、アマルフィの修道院で作った失敗作のお菓子が発祥だといわれていますが、これが好評だったことから広まったとされています。
パリパリに焼き上がったパイ状の生地の中に、カスタードクリームやアーモンドクリームが入っています。
現在は、ナポリ以外でも販売されていて、イタリアを代表するお菓子となっています。
イタリア料理といえば?⑤:パンドーロ
デザートのイタリア料理といえば、スポンジケーキに粉砂糖を掛けて食べる「パンドーロ」です。
金のパンという意味を持つパンドーロは、クリスマスシーズンに食べる伝統菓子です。
発祥の地は、ヴェローナと言われていて昔は、家庭で作ることが多いものでしたが、現在はスーパーなどで買う人が多くなっています。
クリスマスシーズンになると、街中のスーパーにはこのパンドーロが並び始めます。
日本で言うならば、クリスマスケーキのような存在で、時期を過ぎるとあまりたべられなくなりますが、クリスマスには食べたいと考える人が多いデザートです。
【料理以外の番外編】イタリア生まれのお酒といえば?
イタリア料理と一緒に飲みたい、イタリア生まれのお酒といえば、どんな種類があるのでしょうか。
美食家であるイタリア人が好むお酒は、食前酒・食後酒に合うものに分かれています。
イタリア料理を楽しむために知っておきたい、イタリア生まれのお酒をご紹介します。
イタリア生まれのお酒といえば?①:アマレット
イタリア生まれのお酒といえば、アンズの種を原料にしたリキュールの「アマレット」です。
アマレットは、アーモンドに似た香りを持つリキュールで、食後種として飲まれるお酒です。
独特の香りに対して、苦みがあるのが特徴で、カクテルにも利用されるリキュールです。
日本でも、カクテルメニューで扱っているところもあるので、馴染みがあります。
デザート代わりに食後に飲むイタリア人もいるくらい、アマレットはイタリアでは好まれるお酒のひとつです。
イタリア生まれのお酒といえば?②:カンパリ
イタリア生まれのお酒といえば、ほろ苦さとさわやかな口当たりが特徴の「カンパリ」です。
原料は、ビター・オレンジピール、キャラウェイなどのハーブで、綺麗な赤色が特徴で、アルコール度が高めの25度のお酒です。
カクテルに使われることが多く、イタリアではストレートで飲むか白ワインで割って飲むことが多いです。
日本でもカンパリオレンジなど飲みやすいカクテルメニューがあります。
カンパリの発祥は、トリノでバーテンダーをしていたガスパーリ・カンパーリによって作られたお酒です。
イタリア生まれのお酒といえば?③:リモンチェッロ
イタリア生まれのお酒といえば、レモンを使ったリキュールのお酒「リモンチェッロ」です。
リモンチェッロは、ナポリ発祥のリキュールで、イタリアでは食後酒として好まれています。
アルコール度数は30度と高めですが、とても口当りのよいお酒で、良く冷やしてから一気にショットグラスで飲むのがイタリアンスタイルです。
イタリアの伝統的なレモンリキュールとして知られていて、日本でも販売されています。
イタリアでは、家庭で作ることもあり、メーカーなどでも味の多少の違いがあります。
イタリア生まれのお酒といえば?④:アペロール
イタリア生まれのお酒といえば、オレンジベースのリキュールのお酒「アペロール」です。
アペロールは、食前酒を意味するアペリティフが由来のお酒で、食前に飲まれることが多いお酒です。
アルコール度数は低めで飲みやすく、炭酸水やオレンジジュース、白ワインなどと割って飲むことが多いです。
イタリアのお酒ですが、ヨーロッパを中心に世界中で好まれているお酒です。
乾杯にぴったりのアペロールソーダは、アルコールがあまり得意でない人にも飲みやすいので、イタリアではよく用いられます。
イタリア生まれのお酒といえば?⑤:マラスキーノ
イタリア生まれのお酒といえば、サクランボの種を潰したものが原料となるお酒の「マラスキーノ」です。
マラスキーノは、イタリア北部のトリエステの名産のお酒です。
元々は、イタリアの向かいにあるダルマチア地方のお酒で、神のお酒として伝統的に作られていました。
アーモンドに似たような香りが特徴で、日本ではチェリーブランデーとしてマラスキーノが使われています。
カクテルとして飲まれることが多いリキュールです。
美味しいイタリア料理を満喫しよう
イタリア料理といえば、ピザやパスタだけではなく様々な料理があります。
例えば、前菜やメイン料理などはまだまだ知らない料理も多いでしょう。
イタリア料理といえば、これだというものを見つけてお気に入りの料理をみつけて、満喫しましょう。