マルセイユ観光の基本情報
Marseille(マルセイユ)はフランス最大の港湾都市で、パリに次ぐフランス第二の街として知られています。
紀元前600年頃から港町として栄え歴史も古く、美しい景観と歴史的建物が存在する多くの人種が行き交う街。
マルセイユの見どころの一つ、Cassis(カシ)まで続く断崖絶壁は「カランク」と呼ばれ、世界中の観光客を魅了して止みません。
市内にはおしゃれなワインバーやレストランなどが建ち並び、地元マルセイユの人たちはもちろん、観光客も気ままなひとときを過ごしているのがうかがえます。
グルメでは「ブイヤベース」発祥の地としては有名で、新鮮なシーフードが他よりもリーズナブルに味わえるのもマルセイユならではの特徴。
地中海性気候に属し一年を通じ温暖な地は、青い空とサンサンに輝く太陽の下、ワイングラスを片手にのんびりと過ごす人たちで賑わっています。
地名 | Marseille(マルセイユ) |
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Marseille(マルセイユ)の基本情報 | |
時差 | -8時間 日本より8時間遅れ。(サマータイム時は7時間差) |
フライト時間 | 15時間(ドイツ・フランクフルト経由)直行便なし |
言語 | フランス語 |
通貨 | ユーロ(EUR) (1ユーロ=126.77円)2019年6月現在 |
ベストシーズン | 6月から10月ごろまで |
気候 | マルセイユは地中海性気候に属し、年中温暖。夏は30度以上の暑い日が続くこともあり、湿気がない分日本よりも涼しく感じられる。逆に冬は、寒冷で乾燥した北風「ミストラル」の影響でかなり冷える。 |
マルセイユのおすすめ観光スポット27選
では、マルセイユの観光スポットをみていきましょう。
マルセイユには、以下の観光スポットがあります。
- Vieux-Port de Marseille(マルセイユ旧港)
- Parc National des Calanques(カランク国立公園)
- Château d'If(イフ城)
- Fort Saint-Jean(サン・ジャン要塞)
- Vallon des Auffes(ヴァロン・デ・ゾフェル)
- Palais Longchamp(パレ・ロンシャン)
- La Canebière boulevard(カヌビエール通り)
- Palais du Pharo(ファロ宮殿)
- Musee d'Histoire de Marseille(マルセイユ歴史博物館)
- Parc Borely(ボレリー公園)
- Gare de Marseille Saint-Charles(マルセイユ・サン・シャルル駅)
- Musee d'Archeologie Mediterraneenne(地中海考古学博物館)
- Musée Grobet-Labadié(グロベ・ラバディエ博物館)
- Arc de Triomphe(凱旋門)
- Unite d'Habitation(ユニテ・ダビタシオン)
- Savonnerie Marseillaise de la Licorne(マルセイユ石鹸工場)
- Stade Vélodrome(スタッド・ヴェロドローム)
- Plage de la Pointe Rouge(プラージュ・ド・ラ・ポワント・ルージュ)
- Châteauneuf-du-Pape(シャトーヌフ・ドュ・パプ)
- Les Baux-de-Provence(レ・ボー・デュ・プロヴァンス)
- Pont du Gard(ポン・デュ・ガール)
- Aix-en-Provence(エクサン・プロヴァンス)
- Montagne Sainte-Victoire(サント・ヴィクトワール山)
- Moustiers-Sainte-Marie(ムスティエ・サント・マリー)
- Les Docks Village(レ・ドック・ヴィラージュ)
- Cours Julien(ジュリアン広場)
- Îles du Frioul(フリウル島)
続いて、それぞれの「スポット」について詳しくみていきます。
Vieux-Port de Marseille(マルセイユ旧港)
「Vieux-Port de Marseille(マルセイユ旧港)」は、マルセイユの中心部に位置しています。
旧港へのアクセスは、Gare de Marseille-Saint-Charles(マルセイユ・サン・シャルル駅)から1~1.5km程度なので徒歩でも行くことは可能ですが、治安を考慮するとタクシーなどで移動するのがおすすめです。
このフランス最大の港町では、朝からマーケット(市場)が開催されているため多くの市民や観光客で賑わいを見せています。
波止場には小型船やヨットが多く並び、カモメや海鳥が飛び交う光景はまさにマルセイユならではのもの。
マーケットではその日に獲れた新鮮なオマール海老、ムール貝、マグロなどの魚介類をはじめ、観光客に人気のマルセイユ石鹸、さらにラベンダーやプロヴァンス風の食器類などあらゆる物が売られています。
またマルセイユ名物「Navette(ナベット)」は、マルセイユ観光には欠かせないグルメの一つ。
ナベットは日本人にはあまり馴染みのないビスケットのようなお菓子で、形は小型船のような細長いものが伝統的です。
オリーブオイルとオレンジの花の香をつけたものがプロヴァンス流で、パサパサとし固い食感が特徴。
噛めば噛むほど美味しく感じ、日本では味わえない一品は観光客にも人気となっています。
Vieux-Port de Marseille(マルセイユ旧港)
住所:Vieux-Port de Marseille, France
URL:https://www.marseilletourisme.fr/en/places-see/heritage-culture/neighborhoods/old-port/
Parc National des Calanques(カランク国立公園)
「Parc National des Calanques(カランク国立公園)」は、マルセイユからCassis(カシ)へと続く入り組んだ断崖絶壁の特徴的な地形を持つスポットです。
多くの観光客はマルセイユからカシまではクルージング船を利用し、海側からゴツゴツとした岩肌を眺めるのが一般的。
このカランクは先史時代の氷河期に起こった地殻変動によってできたもので、海底部分には先史時代に描かれたとされる最古の壁画が残された洞窟も発見されています。
入り江の奥には私たちの知らない未知の神秘的空間が広がっていることを思うと、自然のパワーを感じますね。
カシの港町から一番近くにあるカランクの「Port Miou(ポール・ミウ)」からは、さらにPort Pin(ポール・パン)、En Vau(アン・ヴォー)と呼ばれる断崖絶壁を渡りながらハイキングをすることができます。
深く入り組んだ入り江を渡ることはかなりの距離を歩くので体力も必要となりますが、断崖絶壁からの絶景はここを通った人でしか味わえない光景を目にすることができます。
ポール・ミウではコバルトブルーだった海の色も、次第にエメラルドグリーンからアン・ヴォーではさらに深いコバルトブルーへと変わる様相も必見です。
またアウトドア派の方は、この断崖絶壁でのロッククライミングを楽しむというから驚きですね。
Parc National des Calanques(カランク国立公園)/ 観光案内所
住所:141 avenue du Prado Bâtiment A 13008 Marseille
電話番号:04 20 10 50 00
URL:http://www.calanques-parcnational.fr/en
Château d'If(イフ城)
「Château d'If(イフ城)」は、マルセイユから3km離れた沖合のイフ島にあります。
地元では「シャトー・ディフ」と呼ばれ、16世紀には監獄として使用されていたため、内部には囚人たちが刻んだ文字などが生々と残る異様な雰囲気が漂う観光スポット。
元々は囚人を収容するものではなく、マルセイユの街を防衛強化するために建てられた要塞でした。
港の出入口を守るために城壁を建設しましたが、当時は市民からも「煩わしい隣人」と呼ばれその価値を認めてもらえなかったのだとか。
16世紀にはいると、建物の構造状から逃亡に不利と思われたことで刑務所として使用されます。
歴史に名を残すような人物が多く投獄され、最後の囚人はフランス革命期の軍人Jean-Baptiste Kléber(ジャン・バティスト・クレベール)で、カイロで暗殺された後、その棺が18年間もイフ城に置かれたことは有名。
またフランスの小説家Alexandre Dumas(アレクサンドル・デュマ)が書き下ろした「Le Comte de Monte-Cristo(モンテ・クリスト伯)」に登場するEdmond Dantès(エドモン・ダンテス)がこのイフ城に投獄されていたことから、作品を愛するファン達が訪れることでも知られています。
日本でも過去にこの作品を原作としたドラマが放映され、マルセイユを訪れるほとんどの観光客が目指す観光スポットにもなっているのだそうですよ。
Château d'If(イフ城)
住所:Embarcadère Frioul If, 1 Quai de la Fraternité, 13001 Marseille, France
電話番号:33 06 03 06 25 26
営業時間:10:00~17:00(ただし4月2日~9月30日までは18:00まで)
定休日:月曜日(ただし4月2日~9月30日は定休日なし)
入場料や利用料:6ユーロ
URL:http://www.chateau-if.fr/
Fort Saint-Jean(サン・ジャン要塞)
「Fort Saint-Jean(サン・ジャン要塞)」は、マルセイユ旧港の入り口に佇む堅牢な要塞です。
15世紀に建造された要塞の外観は高い石壁で囲まれ、そびえ立つ塔からはマルセイユに入港する船舶を監視し、外敵艦隊から守る役目をしていたと言われています。
17世紀には要塞としての役目をさらに強化するため周囲に壕(ほり)を建設し、1845年には水路が通ったことで旧港から孤立。
長い歴史の中で幾度も修復工事が行われ、マルセイユに観光客を集めようと2013年には博物館として一般公開されるまでに至ります。
また要塞の隣にあるLe J4(J4ふ頭)には、それまでの古いふ頭とは打って変わり斬新的に再整備され、黒い網目模様が特徴の建物が建てられマルセイユを訪れる観光客からも注目されています。
南側・東側がそれぞれ黒い網目の格子が張られ、強い陽射しを和らげマルセイユに吹く風がより一層心地よく感じられる場所。
こちらの建物は、通称MuCEM(ミュセム)と呼ばれる博物館「Musée des Civilisations de l’Europe et de la Méditerranée(欧州・地中海文明博物館)」の準常設展示スペースとして利用され、「Galerie de la Méditerranée(地中海ギャラリー)」と地元では呼ばれています。
地中海文明のあらゆる時代をも網羅したギャラリーには、世界中から多くの観光客が訪れています。
Fort Saint-Jean(サン・ジャン要塞)
住所:Quai du Port, 13002 Marseille
営業時間:10:00~20:00(ただし5/2~7/3・9/1~10/31は11:00~19:00、11/1~4/30は11:00~18:00、さらに5/2~10/31までの金曜のみ22:00まで)
定休日:毎週火曜日、12/25、5/1
入場料や利用料:8ユーロ
URL:https://www.travelinmarseilleprovence.com/visit-fort-saint-jean-mucem/
Vallon des Auffes(ヴァロン・デ・ゾフェル)
「Vallon des Auffes(ヴァロン・デ・ゾフェル)」は、マルセイユ旧港近くにあるマルセイユ湾で最も美しいと言われる小さな港町です。
小さな港には、漁師専用の海辺の小屋や小舟がたたえられ、3つのアーチから成る橋からの眺めはまさに絶景そのもの。
さらにその橋からオリエント軍死者をしのぶ記念碑の前を通り階段を下さると、この美しい港町の小さな中心部へと出ます。
華やかな観光地ではありませんが、マルセイユに来たらぜひ立ち寄りたいスポットとして観光客からも注目されている場所です。
またこの小さな港町周辺はブイヤベースの人気店が多く集まる場所としても知られ、マルセイユを訪れる観光客の目的は本場さながらのブイヤベース。
マルセイユ旧港にもブイヤベースを扱うお店はあるようですが、やはり観光客相手のため本来のブイヤベースとは若干違うのだそうです。
魚料理とブイヤベース専門なら「Chez Fonfon(シェ・フォンフォン)」がおすすめ。
本場のブイヤベースは、日本人に馴染みのあるスープ仕立てのものとメインディッシュとして楽しむことができる2種類のタイプがあり、どちらも新鮮食材を使用するためその味わいは折り紙付きです。
季節に合った旬の食材を使用したメニューは観光客にも好評で、地中海ならではのオリーブオイル、トマト、ニンニクを使用した地中海料理を堪能できますよ。
Vallon des Auffes(ヴァロン・デ・ゾフェル)
住所:Vallon des Auffes, France
Chez Fonfon(シェ・フォンフォン)
住所:140 rue du Vallon des Auffes 13007 Marseille
電話番号:+33 (0)4 91 52 14 38
営業時間:12:00~14:00、19:00~22:00
定休日:不定休
URL:https://www.chez-fonfon.com/en/
Palais Longchamp(パレ・ロンシャン)
「Palais Longchamp(パレ・ロンシャン)」は、マルセイユ旧港から少し内陸に入った場所に位置する「水」にまつわる観光スポット。
初めてここを訪れる方は「噴水がある美しい宮殿」と勘違いされるかもしれませんが、19世紀から続くマルセイユ市民にとってはなくてはならない「給水塔」の役目をしています。
19世紀前半までマルセイユの水質環境はあまり良くなく、当時は干ばつが度々起こりコレラなどの流行病も流行ったと言われています。
そのような環境を改善するため、近くを流れるLa Durance(デュランス川)から生活用水を引く計画が練られ、1849年にはCanal de Marseille(マルセイユ運河)が完成し、現在ではこのパレ・ロンシャンが建つ大地まで水が到達し、マルセイユの街はようやく潤ったのだとか。
1869年にはデュランス川の恵みによりマルセイユが潤ったことを記念したモニュメントが造られ、彫刻などで飾られた凱旋門を軸とし列柱が並ぶ左右対称の半円形の回廊が建物の大きな特徴。
モニュメントの両翼はそれぞれ、美術館・博物館となり、裏手には市民の憩いの場として人気の公園も備わっています。
天気のいい日には豪華な彫刻作品を眺めたり、噴水を眺めながら水音を聞いたり、のんびりと過ごす時間がなんとも贅沢。
マルセイユ観光では都会の雑踏を忘れたい方に、特におすすめの癒しスポットとなっています。
Palais Longchamp(パレ・ロンシャン)
住所:Boulevard Jardin Zoologique, 13004 Marseille, France
電話番号:+33 4 91 55 25 51
営業時間:8:00~20:00
定休日:不定休
URL:http://www.marseille-tourisme.com/en/discover-marseille/heritage/the-palais-longchamp/
La Canebière boulevard(カヌビエール通り)
「La Canebière boulevard(カヌビエール通り)」はマルセイユのメインストリートで、約1kmに渡る通りには18~19世紀に建てられた堅牢な建物が並んでいます。
ギャラリーや劇場が建ち並び世界中から多くの観光客が訪れ、マルセイユでもひときわ賑わいのあるスポットとなっています。
またOffice du Tourisme de Marseilles(マルセイユ観光案内所)もこの通りにあるので、観光前に立ち寄りスポット情報などをゲットするのもいいでしょう。
マルセイユ地図は日本語版もあるので、観光前に手に入れておきたいところ。
観光案内所を訪れたなら、忘れずに購入しておきたいのが「Marseille City Pass(マルセイユ・シティ・パス)」。
個人の観光客がリーズナブルにマルセイユを観光できるパスのことで、公共交通機関(バス・地下鉄・トラム)が乗り放題をはじめ、美術館などの観光スポット入場券が割引になるなど、さまざまな特典が付いています。
シティ・パスは完全記名制となっていて、小冊子タイプのものを利用先に提出するとクーポン券を回収してくれるという仕組み。
種類は24時間用(22ユーロ)と48時間用(29ユーロ)があり、48時間用が断然お得となっています。
La Canebière boulevard(カヌビエール通り)
住所:32 Boulevard Philippon, 13004 Marseille, France
電話番号:+ 33 (0) 826 500 500 (観光案内所)
営業時間:9:00~18:00
定休日:不定休
URL:http://www.marseille-tourisme.com/fr/decouvrir-marseille/les-incontournables/la-canebiere/
Palais du Pharo(ファロ宮殿)
マルセイユ旧港から小高い丘へ向かって徒歩で約15分、そこには先にご紹介したサン・ジャン要塞と共にひと際目立つ建物「Palais du Pharo(ファロ宮殿)」が建っています。
ファロ宮殿はNapoléon Ⅲ(ナポレオン三世)が皇妃Eugénie(ウジェニ)のために建てたもので、彼が皇帝になった際、地中海からマルセイユ旧港、そしてマルセイユの美しい街並みを眺望できる場所が選ばれたと言われている場所。
マルセイユ市民が皇帝への感謝を込め、莫大なお金を投じて皇帝に丘陵地を贈ったそうですが、結局、ナポレオン三世の治世には完成に至らなかったと言われています。
最終的には皇帝と皇妃は一度も使用することなく、手放すことになってしまった邸宅。
ファロ宮殿にはナポレオン三世を連想させるような豪華な装飾は一切なく、退位後に全て取り除かれてしまったと言われています。
現在では建物自体は会議やイベント等に利用され、催し物以外で宮殿内に入ることはできませんが、周囲の庭園や宮殿の外観など散策ついでに見ることは可能です。
マルセイユの歴史を写すかのような宮殿を、観光ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょう?
「宮殿」の名にふさわしい、建物となっています。
Palais du Pharo(ファロ宮殿)
住所:58 Boulevard Charles Livon 13007 Marseille
電話番号:+33 (0)4 91 14 64 95
営業時間:イベントによる
入場料や利用料:イベントによる
URL:http://www.marseille-congres.com/en/palais-du-pharo
Musee d'Histoire de Marseille(マルセイユ歴史博物館)
「Musee d'Histoire de Marseille(マルセイユ歴史博物館)」は、フランス、ヨーロッパを代表する歴史博物館として有名です。
マルセイユ旧港からも近いため多くの観光客が訪れる観光スポットで、15,500平米という広大な敷地内には、マルセイユの街が誕生するフォカイアの時代からのコレクションまでもが展示されています。
マルセイユがフランス最古の港町だという歴史的証拠が集められた博物館には、さまざまな技術を駆使した展示が観光客からは好評。
スマートフォンやタブレットを使用しながらの発見や、小さな子供でも楽しめるような展示内容も見どころの一つです。
このマルセイユ歴史博物館は、旧港にあるショッピングセンターCentre Bourse(サントル・ブルス)内にあります。
こちらのモールは規模が大きく、フランスの大手百貨店Galeries Lafayette(ギャラリー・ラファイエット)も入るほど。
おしゃれな洋服や食品等さまざまなものを取り扱っているので、観光客にはうれしいショッピングスポットです。
マルセイユらしいお土産品なども購入でき、地元マルセイユの人はもちろん、世界中の観光客でごった返しています。
Musee d'Histoire de Marseille(マルセイユ歴史博物館)
住所:2, RUE HENRI-BARBUSSE 13001 MARSEILLE
電話番号:04 91 55 36 00
営業時間:9:30~18:00
定休日:月曜日
入場料や利用料:6ユーロ
URL:http://musee-histoire-marseille-voie-historique.fr/en
Centre Bourse(サントル・ブルス)
住所:17 courses Belsunce 13231 Marseille
電話番号:04 91 14 00 50
営業時間:10:00~19:30(ただし日曜は20:00まで)
定休日:不定休
URL:https://bourse.klepierre.fr/
Parc Borely(ボレリー公園)
「Parc Borely(ボレリー公園)」は、17世紀頃にフランス商人Joseph Borely(ジョゼフ・ボレリー)によって造られました。
園内にはいくつか見どころがあり、Garden à la française(フランス式庭園)、English landscape garden(イギリス式庭園)、ボレリー邸、E.M ヘッケル植物園などマルセイユの人々に愛される隠れた名所ばかり。
公園では清々しい朝のひとときの散歩を楽しんだり、日中のピクニック、さらに地中海に日が沈む美しい光景を堪能する人々が集う一日中いても飽きのこないスポットです。
季節ごとに変わる花々の甘い香り、また園内には至るところで左右対称になった庭園設計にも気づくことでしょう。
公園の西側にある芝生の間を歩いていくと、木々に囲まれたボレリー邸にたどり着きます。
かつては裕福なボレリーの別荘として使用されていましたが、大規模な改修工事を重ね、現在では美術館として機能しています。
観光客のお目当ては、18世紀に造られたとされる本物の装飾品の数々で、ファッション、織物、陶器などはここでしか堪能できないアイテムばかり。
また東の棟にはブックショップやカフェも併設されているので、壮大な庭園を眺めながらのティータイムもおすすめです。
また植物園には世界各国から集められた植物3500種を鑑賞でき、小さなお子さんたちはゴーカートやメリーゴーランド等で楽しむこともできます。
マルセイユを代表する隠れた名スポットは、公園内に入ることは無料で植物園・ボレリー邸はそれぞれ有料となります。
Parc Borely(ボレリー公園)
住所:Avenue du Parc Borély 13008 Marseille
電話番号:+33 4 91 76 59 38
営業時間:6:00~20:45
定休日:なし
入場料や利用料:公園は無料
URL:https://www.parcsetjardins.fr/jardins/487-parc-borely
Gare de Marseille Saint-Charles(マルセイユ・サン・シャルル駅)
「Gare de Marseille Saint-Charles(マルセイユ・サン・シャルル駅)」は、マルセイユ中心部に位置する街の主要鉄道駅。
パリ方面をはじめ、地中海に面したCannes(カンヌ)やNice(ニース)、さらにAix-en-Provence(エクサン・プロバンス)方面へ向かう在来線や、高速鉄道「inOui(イヌイ;かつてのTGV)」なども乗り入れています。
マルセイユ・サン・シャルル駅の特徴は小高い丘の上にあるため、市街地への移動には駅前の大階段を利用することになります。
もちろんエレベーターも設置されているので、大きなスーツケースを持つ観光客や年配の方でも安心し移動ができ、この大階段での写真は観光客の間ではインスタ映えスポットとしても人気。
日本でも高速鉄道として名高いTGV(テジェヴェ)は、2017年にinOui(イヌイ)という名称に変わりましたが、これはあくまでもサービス名の変更に過ぎません。
TGVは高速鉄道の総称として現在も用いられ、その中で快適さをブランド化したのがinOuiだと言われています。
鉄道ファンにとっては当たり前のことですが、パリ~ロンドン間のTGVはEurostar(ユーロスター)、パリ~ブリュッセル間はThalys(タリス)とそれぞれ呼び名があります。
今後フランス国内のTGVはローコストの「Ouigo(ウィゴー)」と快適でプレミアムなinOuiの二分化になるという話も出ているのだそう。
新しいinOuiでは、Wi-Fiの強化、リノベーション車両、椅子の下の収納スペース、ビュッフェ車、自転車置き場等、観光客にとってうれしいサービス向上が期待されています。
Gare de Marseille Saint-Charles(マルセイユ・サン・シャルル駅)
住所:Square Narvik 12232 Marseille cedex 1
営業時間:4:30~25:05(ただし金曜は25:30)
定休日:なし
URL:https://www.gares-sncf.com/fr/gare/frmsc/marseille-saint-charles
Musee d'Archeologie Mediterraneenne(地中海考古学博物館)
マルセイユには数多くの博物館・美術館がありますが、「Musee d'Archeologie Mediterraneenne(地中海考古学博物館)」はとりわけ観光客に人気の一軒です。
もともと恵まれない人たちを保護するための施療院として建てられましたが、現在では改修工事が幾度か成され複数の美術館が入る複合文化施設にもなっています。
そのうちの一つ「Musee d'Archeologie Mediterraneenne(地中海考古学博物館)」には、フランスとエジプトに関連するコレクションを中心に、紀元前3世紀にさかのぼる珍しい生活アイテムなども展示。
また古代展示スペースでは、地中海文明における古代史の詳細もわかりやすくなっているので、観光客も興味深く鑑賞しています。
また同じ敷地内には「Musee d’Arts Africain, Oceanien et Amerindien(アフリカ・オセアニア、アメリカインディアン美術館)」の他、中世そのままの都市構造として知られる「Vieille Ville, le Panier(旧市街、パニエ地区)」もあります。
美術館ではヨーロッパ、アジア、アメリカの3大陸の彫刻小物を集めた展示が観光客に好評で、パニエ地区にはマルセイユで最も古い建造物を見ることができます。
パニエ地区では16世紀に建設されたダイヤモンド型の壁面の邸宅や、17~18世紀の施療院や市立病院が主な見どころ。
現在では手工芸職人が多く集まる場所にもなっており、プロヴァンス地方の伝統人形・サントン人形を作るアトリエやマルセイユならではの石鹸ショップ、チョコレート店など新しいお店も増え観光客で賑わうマルセイユの新スポットとしても注目されています。
Musee d'Archeologie Mediterraneenne(地中海考古学博物館)
住所:2, rue de la Charité - 13002 Marseille
電話番号:+33 4 91 14 58 59
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜日、1/1、5/1、11/1、12/25
入場料や利用料:5ユーロ
URL:http://www.musees-mediterranee.org/portail/museefiche.php?menu=1&nummusee=63
Musée Grobet-Labadié(グロベ・ラバディエ博物館)
「Musée Grobet-Labadié(グロベ・ラバディエ博物館)」は、実業家・芸術家のラバディエ氏によって1873年に建てられた邸宅です。
もともと個人邸だったものが現在は観光客に人気の装飾美術館となり、館内には16世紀から18世紀に描かれた貴重なフランス絵画をはじめ、中世ルネッサンス期の彫刻、陶器、タペストリーなど芸術ファンには見どころ満載の美術館の一つ。
夫妻の美術コレクションはやがて1919年に、娘であるMarie Grobet(マリー・グロべ)によってマルセイユ市に寄付されたことがはじまりです。
他では見られない一個人の美術コレクションが、ここまで大きくなったのは世界中でも類を見ないほど。
館内にある絵画のほとんどはフランス出身の画家によるものですが、唯一スペイン人のBartolomé Esteban Perez Murillo(バルトロメ・エステバン・ペレス・ムリーリョ)によって描かれた「羊飼いたちの礼拝」は見どころとなっています。
ムリーリョは17世紀のスペイン黄金時代を代表する画家で、南スペインにあるフラメンコで有名な町Sevilla(セビリア)で活躍した巨匠の一人。
彼が活躍した17世紀と言えば新大陸から大きな船が出入りし、人があふれる賑やかな町である一方、住民の貧富の差は激しく一攫千金を狙う荒れた時代とも言われています。
時代を背景とした画家たちの描く絵画はとても興味深く、マルセイユを観光したらぜひ訪れてほしい名スポットの一つです。
Musée Grobet-Labadié(グロベ・ラバディエ博物館)
住所:140 Boulevard Longchamp, 13001 Marseille
電話番号:+33 4 91 62 21 82
営業時間:9:30~18:00
定休日:月曜日
入場料や利用料:3ユーロ
URL:http://culture.marseille.fr/les-musees-de-marseille/musee-grobet-labadie-un-appartement-bourgeois-du-xixe-siecle
Arc de Triomphe(凱旋門)
「凱旋門」というとパリを思い浮かべる方も多いでしょうが、ここマルセイユにも観光スポットとして人気の「Arc de Triomphe(凱旋門)」があります。
地元では「Porte d'Aix」と呼ばれパリの凱旋門ほど大きくはなく、ルイ16世の名誉とパリ条約を記念して1784年に建設計画がスタート。
しかしフランス革命により建設は一時中断し、パリ同様に戦争の戦没者慰霊碑として1839年に完成します。
高さは約17.7m・アーケード部分は10.4mほどで、観光の見どころはやはり彫刻の素晴らしさ。
一方フランス・パリでエッフェル塔と並ぶ有名観光スポット「Arc de triomphe de l'Étoile(エトワール凱旋門)」は、Place Charles de Gaulle(シャルル・ド・ゴール広場)の中央に建ち圧倒的な存在感があります。
フランス革命家ナポレオンの命で建てられた凱旋門は、高さ50mにも及ぶ「勝利の橋」として1836年に完成したもの。
世界で一番美しい通りと称される「Avenue des Champs-Élysées(シャンゼリゼ通り)」からの凱旋門の眺めは有名で、多くの観光客を魅了して止みません。
実はこの凱旋門、地下の入り口から入り細いらせん状になった階段を上ると天辺にある展望台へ行けることご存知でしたか?
パリの凱旋門ほどは大きくなくても、マルセイユならではの凱旋門も捨てがたい観光スポットの一つです。
Arc de Triomphe(凱旋門)
住所:19 Place Jules Guesde, 13003 Marseille
入場料や利用料:無料
URL:https://www.marseilletourisme.fr/fr/que-voir/patrimoine-culture/monuments/arc-triomphe-porte-aix/
Unite d'Habitation(ユニテ・ダビタシオン)
「Unite d'Habitation(ユニテ・ダビタシオン)」は、マルセイユ郊外にあるいわば集合住宅です。
なぜこの集合住宅が観光スポットとして注目を集めているのかと言えば、「近代建築の三大巨匠」の一人、フランスで活躍する建築家Le Corbusier(ル・コルビュジエ)が手掛けたもので、世界遺産の構成資産にもなっているからです。
最初に建設されたのがマルセイユで、続いてフランス西部にあるReze(ルゼ)やドイツのSchloss Charlottenburg(シャルロッテンブルク)等にも建設されましたが、規模や計画などの点ではマルセイユが最も高く評価をされているのだとか。
近年では、建築ファンはもとより多くの観光客も足を運ぶスポットとして注目されています。
マルセイユのユニテ・ダビタシオンは、8階建て・全337戸の巨大集合住宅では、1人から4人向けの23タイプの部屋が立体的に組み合わさっています。
住戸は2層以上からなるメゾネットタイプ、7階および8階には共用部も設けられ店舗や郵便局まで入っています。
屋上には保育園や体育館、プール、庭園等もあり、3階から4階部分はホテルが開業し、エントランスで受付を済ませれば3階・4階・屋上は誰でも見学可能。
定番の観光スポットは飽きたという方や、マルセイユの新しい発見をしたい方にはおすすめの観光スポットです。(※観光案内所で申し込むガイドツアーあり)
Unite d'Habitation(ユニテ・ダビタシオン)
住所:280, boulevard Michelet 13008 Marseille
電話番号:+ 33 04 91 16 78 00
入場料や利用料:無料(ガイドツアーは別料金)
URL:https://citeradieuse-marseille.com/
Savonnerie Marseillaise de la Licorne(マルセイユ石鹸工場)
マルセイユは古くから石鹸作りに定評があり、マルセイユを訪れる多くの観光客がお土産に購入するのもこの石鹸だと言われています。
マルセイユ市内にあるJulien(ジュリエン地区)には、ショップも兼ねた「Savonnerie Marseillaise de la Licorne(マルセイユ石鹸工場)」があり、観光客にも人気のスポット。
こちらの工場では毎日11:00・15:00・16:00の全3回、予約なしでも工場見学ができるサービスがあります(定休日除く)。
100年以上使用されている機械で不純物を取り除き、石鹸のもとを成形する工程はとても興味深いもの。
マルセイユで石鹸作りが盛んになったのは16世紀、当時中東で作られていた上質な石鹸を真似て作り出したのがはじまりだと言われています。
元々プロヴァンス地方は、石鹸作りに必要なオリーブオイル、塩、炭酸ソーダなどの産地であったことからマルセイユに最初に石鹸工場が作られ、世界に名を馳せることになったのだそう。
「マルセイユ石鹸」と名乗るにはいくつかの厳しいルールがあり、石鹸作りの製法も定められています。
植物性オイルを72%配合したもの、防腐剤などの添加物は不使用などがその一部で、余計なものを一切含んでいないため肌にも優しいナチュラル感が好評です。
マルセイユを訪れたなら、ぜひ観光のお土産品として、また自分へのご褒美に購入してみてはいかがですか?
Savonnerie Marseillaise de la Licorne(マルセイユ石鹸工場)
住所:34 Cours Julien 13006 Marseille, France
電話番号:+33 (0)4 96 12 00 91
営業時間:9:00~19:00(ただし土曜は10:00~、ショップは毎日10:00~20:00)
定休日:日曜日(※工場のみ)
入場料や利用料:無料
URL:https://www.savon-de-marseille-licorne.com/?lang=en
Stade Vélodrome(スタッド・ヴェロドローム)
フランスにはサッカーの名門クラブ、パリ・サンジェルマンFCやASモナコ、さらに「オリンピック・マルセイユ」があります。
このオリンピック・マルセイユのホームスタジアムとなるのが、「Stade Vélodrome(スタッド・ヴェロドローム)」。
元々このスタジアムは自転車競技用として使用されていましたが、1980年代に入ると自転車用トラックが廃止され、次第にサッカーやラグビーなどの試合で使用されるようになります。
2014年にはスタジアムそのものがリニューアルされ、ますますサッカーファンや観光客からも注目の的へ。
スタジアムの一番の特徴は、何と言っても波打つ屋根。
遠くからでもはっきりとわかるスタジアムの外観はサッカースタジアムの名にふさわしく、「世界一美しいスタジアム」とファンからも呼ばれるほどです。
また臨場感あふれる音響設備もバツグンで、収容できる観客数も67000人というキャパも申し分なしです。
サッカーファンならこの素晴らしいスタジアムでの観戦を、マルセイユ観光に組み込んでみてはいかがでしょう?
Stade Vélodrome(スタッド・ヴェロドローム)
住所:3 Boulevard Michelet, 13008 Marseille
電話番号:+33 (0) 892 700 840
営業時間:試合による
定休日:試合による
入場料や利用料:10ユーロ~(試合および席による)
URL:https://www.stadiumguide.com/velodrome/
Plage de la Pointe Rouge(プラージュ・ド・ラ・ポワント・ルージュ)
「Plage de la Pointe Rouge(プラージュ・ド・ラ・ポワント・ルージュ)」は、マルセイユ最大のビーチとして観光客に大人気のスポット。
周辺には多くの宿泊施設もあり、常に観光客で賑わう場所としても有名です。
ビーチでは砂浜を散策したり、海水浴やシュノーケル、さらにカヤックやカヌーなどのマリンスポーツも楽しめます。
またビーチ沿いの遊歩道では、ロードサイクルをしたりランニングなどでリフレッシュする観光客も多く、マルセイユ市民と共に思い思いの時間を過ごすことができます。
ビーチ周辺には美味しいレストランもたくさんあり、新鮮なシーフードも堪能できます。
中でもLa Riviera(ラ・リビエラ)は特におすすめ。
ビーチを眺めながら食事ができるテラス席もあり、何よりもエビや貝など新鮮なシーフードが豪快に盛られ食べ応えもバッチリです。
家族経営をしているお店なので、サービスも良くフレンドリーな雰囲気でどこか懐かしさを感じると利用者からも好評。
マルセイユならではの港町で味わうシーフードはまた格別、そして夕陽に照らされたビーチを眺めながらマルセイユ観光の締めくくりのお店としてもおすすめですよ。
Plage de la Pointe Rouge(プラージュ・ド・ラ・ポワント・ルージュ)
住所:Plage de la Pointe Rouge, Marseille
URL:https://www.marseilletourisme.fr/en/things-do/beaches/pointe-rouge-beach/
La Riviera(ラ・リビエラ)
住所:Place Joseph Vidal, 13008 Marseille, France
電話番号:+33 4 91 73 27 27
営業時間:12:00~15:00、20:00~22:30
定休日:月曜日
URL:http://www.restaurant-la-riviera.fr/
Châteauneuf-du-Pape(シャトーヌフ・ドュ・パプ)
「Châteauneuf-du-Pape(シャトーヌフ・ドュ・パプ)」はフランス南東部に位置するワインの産地で、マルセイユからも日帰り観光が可能ため、多くの観光客が訪れるスポットとして知られています。
この地名と同じ名前のワインは世界中で有名ですが、この地に住むようになったローマ教皇のために、地元の銀行家や醸造業者たちは優れたブドウ畑の基盤を作ったのがはじまりだと言われています。
シャトーヌフ・ドュ・パプ周辺はローヌワインの中で最も歴史が古く、かつ優れたワインが生産されフランス国内でも全体の3%でしかなく貴重な赤ワインが特に人気です。
シャトーヌフ・ドュ・パプというアペラシオン(法律に基づいたワインの原産地を示す呼称)には「法王の城」という意味があり、他に類のない独特な特徴のあるワインだと言われています。
ローヌ地方はもともと土壌がやせ、ブドウ樹は栄養を求めて地中深く根を張り、ミネラル分を多く含んだ地下水を吸収することで凝縮感のあるブドウに育つのだとか。
またシャトーヌフ・ドュ・パプには個性豊かなワイナリーがいくつもあり、中でもおすすめ銘柄は創業約300年という名門のBEAUCASTEL(ボーカステル)。
シャトーヌフ・ドュ・パプで認定されているブドウ品種全13種を栽培し、奥行きとエレガントな味わいは世界中から愛され続けているそうです。
マルセイユを観光の際にはこのシャトーヌフ・ドュ・パプまで足を伸ばし、フランス南部ならではのワインの醍醐味を味わってみてはいかがでしょう。
Châteauneuf-du-Pape(シャトーヌフ・ドュ・パプ)
住所:Châteauneuf-du-Pape, France
URL:http://www.chateauneufdupape.org/
Les Baux-de-Provence(レ・ボー・デュ・プロヴァンス)
「Les Baux-de-Provence(レ・ボー・デュ・プロヴァンス)」はフランス南西部にある小さな町で、マルセイユからも日帰りや小旅行の行先としてチョイスされる人気の観光スポット。
ゴツゴツとした岩だらけの土地が特徴で、町の中心には南方を見渡す古城もあり、その景観の美しさはフランス随一とも言われるほどです。
中世に栄えたLes Baux(レ・ボー)一帯は、周辺の町や村79を支配下に治めたものの、度重なる戦乱により、町そのものは破壊されていまいます。
かつては4000人ほどいた住民も現在では約500人余りと、フランス国内でもかなり小規模なコミューンの一つとなっています。
特に有名な観光スポットや、レストランなどがあるわけではなく、日本人にもまだあまり馴染みのないスポットですが、欧米の観光客からはその景観の美しさが絶賛され、マルセイユから観光ツアーなども開催されているのだとか。
かつての栄華を連想させるような廃墟となったお城や歴史的遺跡は、この町の貴重な収入源となっているようです。
マルセイユを訪れたならぜひ、この小さな魅力ある町にも足を伸ばし南フランスの魅力を感じてみてはいかがでしょう。
Les Baux-de-Provence(レ・ボー・デュ・プロヴァンス)
住所:Les Baux-de-Provence, France
営業時間:9:00~18:00(観光案内所;ただし金土日は10:00~17:30)
定休日:不定休
URL:http://www.lesbauxdeprovence.com/fr
Pont du Gard(ポン・デュ・ガール)
「Pont du Gard(ポン・デュ・ガール)」はフランス南東部を流れるGardon(ガルドン川)に架かる水道橋で、マルセイユからの小旅行などで選ばれる観光地。
近くはAvignon(アヴィニョン)やNimes(ニーム)からも車で30分程度、公共のバスで行ける観光スポットとしても知られ、建設されたのは古代ローマ時代の紀元前19年頃と言われています。
高さ約49m、全長275mもの巨大な水道橋は建設当初は実際に水を運ぶ役目をし、3層から成るアーケードは上段ほど幅が狭くなっているのが特徴です。
アーチ状のデザインは当時では珍しく、水道橋に近寄って見ると細かな技巧が施され、古代ローマ人の建築技術には圧倒されてしまいます。
ポン・デュ・ガールの観光には、全体像を眺めたあとで実際に水道橋を歩いてみるのがおすすめです。
世界遺産にも登録されたこのポン・デュ・ガールをじっくりと散策してみたいという方は、3層アーチの最上部を歩くガイドツアーに参加するのもいいでしょう。
チケット購入の際にPass Aqueduc(パス・アクアデュック)をチョイスすれば、高さ49mからの絶景を堪能できます。
長い歴史の中で、多くの作家、思想家たちがこの場所を唄に詠むほどなので、マルセイユ観光の際には、この世界遺産もプランに入れて南フランスを満喫してみてくださいね。
Pont du Gard(ポン・デュ・ガール)
住所:400 Route du Pont du Gard, 30210 Vers-Pont-du-Gard, France
電話番号:+33 (0)4 66 37 50 99
営業時間:9:00~18:00(ただし季節によって異なる)
定休日:不定休
入場料や利用料:9.5ユーロ(※ツアー参加は、別途6ユーロ)
URL:http://pontdugard.fr/en
Aix-en-Provence(エクサン・プロヴァンス)
南フランスの中でもとりわけおしゃれな観光スポットと言えば、「Aix-en-Provence(エクサン・プロヴァンス)」。
マルセイユからも近いので、日帰りなどでも楽しむ観光客が多いことでも知られています。
地方の町としては規模も大きく、中心部にあるPlace du General de Gaulle(ジェネラル・ド・ゴール広場)には町のシンボルとも言えるLa fontaine de la Rotonde(ロトンド大噴水)は見どころです。
エクサン・プロヴァンスには至るところに噴水がありますが、このロトンド大噴水の上部には3体の像が掲げられ、それぞれ「司法」・「農業」・「芸術」を表しているのが大きな特徴。
またエクサン・プロヴァンスと言えば、あの偉大な芸術家Paul Cézanne(ポール・セザンヌ)の故郷としても有名です。
当初はClaude Monet(クロード・モネ)や、Pierre-Auguste Renoir(ピエール=オーギュスト・ルノワール)らと共に印象派として活躍し、やがては独自の絵画技法を探求した巨匠でもあります。
町のメインストリートとも言えるCours Mirabeau(ミラボー通り)には彼の銅像もあり、おしゃれなカフェやブランドショップも軒を連ねる観光客にも人気スポット。
そんな通りの一角には、セザンヌやゾラ、サルトル、ピカソなども通ったと言われるカフェ「Les deux garçons(レ・デュ・ギャルソン)」はおすすめです。
1792年に創業したカフェは常に地元住民や観光客で賑わう場所なので、雰囲気だけでも楽しめゆったりと過ごすことができます。
Aix-en-Provence(エクサン・プロヴァンス)/ 観光案内所
住所:300 avenue Giuseppe Verdi BP160 13605 Aix-en-Provence Cedex 1
電話番号:+33 (0)4 42 16 11 61
営業時間:8:30~19:00
定休日:日曜日
URL:https://jp.france.fr/ja/provence/article/30539
Les deux garçons(レ・デュ・ギャルソン)
住所:53 Cours Mirabeau 13100 Aix en Provence
電話番号:(+33) 04 42 26 00 51
営業時間:7:00~25:00
定休日:不定休
URL:https://les2garcons.fr/
Montagne Sainte-Victoire(サント・ヴィクトワール山)
「Montagne Sainte-Victoire(サント・ヴィクトワール山)」は、エクサン・プロヴァンスの南東部に位置する石灰岩の山で、マルセイユからも日帰り観光が人気のスポット。
特にマルセイユからはドライブ観光が人気で、レンタカーでサント・ヴィクトワール山を目指しながらのんびりと途中の景色を楽しむのをおすすめです。
実はこのサント・ヴィクトワール山、美術に関心のある方はご存知でしょうが、先にご紹介したエクサン・プロヴァンス生まれの巨匠、ポール・セザンヌが晩年に何作も描き続けた風景としても有名。
セザンヌはこの山を油画で44点、さらに水彩画で43点もの作品を残しているというから驚きです。
セザンヌにとってサント・ヴィクトワール山は、幼少期を過ごした思い出の場所であり、何枚もの作品を描くことにより、エクサン・プロヴァンスの風景から切り離せなくなったと言います。
山の最高地点は1011m、馬の背のように伸びる18kmにもわたる尾根を見ながら、セザンヌは何を感じたのでしょう。
美しいフランスの田舎風景も堪能でき、マルセイユ観光もますます充実してくるスポットとなっています。
Montagne Sainte-Victoire(サント・ヴィクトワール山)/観光案内所
住所:300 avenue Giuseppe Verdi BP 40160 13605 Aix-en-Provence cedex 1
電話番号:+33 4 42 16 11 61
営業時間:8:30~19:00(ただし日曜のみ10:00~13:00、14:00~18:00)
定休日:不定休
URL:https://www.aixenprovencetourism.com/ja/
Moustiers-Sainte-Marie(ムスティエ・サント・マリー)
「Moustiers-Sainte-Marie(ムスティエ・サント・マリー)」は、フランスで一番美しい村の一つとして知られています。
マルセイユから日帰りもできる「プロヴァンスの秘境」として名高いLes gorges deu Verdon(ヴェルドン渓谷)の近くにあるこの小さな村は、切り立った岩山が背景にそびえているのが大きな特徴です。
村を見下ろす岩山の間には銀色の星が掛けられており、13世紀から長い歴史の中で何度も架け替えられながら村を見守っていると言い伝えられています。
荒々しい岩山と、中世の面影が残る街並み、そして家々の軒先には季節の花々が飾られそのコントラストは観光客もうっとりするようなおとぎの世界のよう。
村では、名前の一部にもなっている「MOUSTIERS(ムスティエ焼)」と呼ばれる陶器が有名。
1668年にイタリア人が村へ立ち寄った際、白い陶器の作り方を教えたことが陶器造りのはじまりと言われています。
フランス国王ルイ14世の時代には金銀食器は控えるような政策が重んじられたことで、本格的に作られるようになったのがムスティエ焼です。
現在では熟練の職人の手作業により、一枚ずつ描き上げていくため大量生産が難しいことから高級陶器としての地位も保っているほど。
村までのアクセスは不便なので、マルセイユからは専用車で行くことになりますが、観光スポットとして見逃せない魅力たっぷりの村となっています。
観光の際には、ムスティエ焼もぜひお土産品として購入してみてはいかがでしょう。
Moustiers-Sainte-Marie(ムスティエ・サント・マリー)/観光案内所
住所:Maison de Lucie - Place de l’Eglise BP 1 - 04360 Moustiers Sainte-Marie
電話番号:04 92 74 67 84
営業時間:9:30~19:00(季節ごとに異なる)
定休日:不定休
URL:http://www.ville-moustiers-sainte-marie.fr/
Les Docks Village(レ・ドック・ヴィラージュ)
「Les Docks Village(レ・ドック・ヴィラージュ)」は、マルセイユ最大のショッピングモールで観光客にも人気スポットです。
元々古い倉庫だった建物をリノベーションしショッピングモールとして使用しているため、マルセイユならではの独特の雰囲気を楽しみながらショッピングできるのが最大の魅力。
モール内にはセレクトショップをはじめ、レストラン、ファッションストア、インテリア、雑貨店などおしゃれなお店が目白押しです。
マルセイユ観光のお土産品を探すにもぴったりで、地元マルセイユ出身の芸術家作品と思われるオブジェなどショッピング以外でも楽しめる場所となっています。
港町のマルセイユに、貿易の際の取引の場として倉庫が建設されたのは1826年こと。
以来20世紀の終わりごろまで、マルセイユの貿易に貢献してきた建物ということは言うまでもありません。
ショッピングモールとしての改築が開始されたのは意外にも2000年に入ってからで、民間企業も入るオフィスビル計画もその当初から決められていたのだとか。
現在ではモール内はエリアごとにコンセプトがあり、地中海ならではのユニークさが感じられマルセイユを満喫できるスポットの一つとなっています。
比較的新しいマルセイユの観光名所として、世界中からやってくる多くの観光客にとっても注目のスポットとなっています。
Les Docks Village(レ・ドック・ヴィラージュ)
住所:10 place de la Joliette 13002 Marseille
電話番号:04 91 44 25 28
営業時間:10:00~19:00
定休日:不定休
URL:http://www.lesdocks-marseille.com/fr/boutiques/
Cours Julien(ジュリアン広場)
「Cours Julien(ジュリアン広場)」は、マルセイユにおけるアートの中心地として知られています。
建物の壁には地元アーティストによるペイントが所々に施され、散策しているだけでも楽しい場所です。
「クリエーターの街」と呼ばれるだけあり、地元アーティストのお店が軒を連ね、マルセイユの人たちはもちろん、観光客も多く訪れる人気スポットの一つです。
マルセイユならではのショッピングを楽しみながら、レストランやカフェ、バー、さらにライブハウス、アートギャラリーなどでゆったり過ごすのもマルセイユ観光の醍醐味。
さらにこのエリアはオーガニック専門店やマルシェがある場所としても有名で、新鮮な果物や野菜なども手に入ります。
近年ではマルセイユにもオーガニック食材を扱うお店も増え、先にご紹介したマルセイユ石鹸もピュアな素材のみを使用した伝統製法で作られているオーガニック石鹸です。
日中は観光客や地元の子供たちでにぎわうエリアですが、夜になるとバーなどに集まる若者やドラッグ利用者もいるようなので、外出するなら昼間がおすすめです。
もちろん日中でも高価なブランド品などは身に着けないことでトラブルも回避でき、地元マルセイユの人たちに溶け込みながら観光を楽しんでみてはいかがでしょう。
Cours Julien(ジュリアン広場)
住所:Rue Estelle, 13006 Marseille
Îles du Frioul(フリウル島)
「Îles du Frioul(フリウル島)」はマルセイユの離島として知られ、「Calanque de Morgret(モルグレの入り江)」のようなカランク(入り江)が多く残る島でもあります。
ゴツゴツとした白い岩山と、燦燦と輝く太陽、そしてコバルトブルーの海とのコントラストがまばゆく、訪れる観光客の目と心を癒す大自然が残る場所です。
フリウル島まではマルセイユ旧港から、ボートで20分程度。
クルーザーがたくさん並ぶ港に到着すると、レストランやカフェが軒を連ねています。
実はこのフリウル島は、マルセイユの陸地に住んでいる人たちが憧れる夢の島なのだとか。
大自然が多く残り白い石灰質の岩場が大半を占めるこの島では、建物は港周辺のみ、あとは手つかずの自然と雄大な迫力ある風景を楽しめるのが特徴です。
切り立った岩場の頂上には廃墟となった小さな城があり、ここからの眺めはまさに絶景そのものと観光客にも人気のスポットです。
山頂までたどり着くには、石ころばかりの坂道を登っていくため容易ではありませんが、美しい地中海の海とマルセイユの街並みは、まるで絵に描いたような美しさ。
島のどこからの眺めも最高なので、マルセイユの人たちが移り住みたくなる理由もわかりますね。
フリウル島は一年中上陸可能なので、観光日程に余裕のある方はぜひフリウル島まで足をのばしてみてはいかがでしょう。
Îles du Frioul(フリウル島)
住所:Îles du Frioul, 13007 Marseille
入場料や利用料:10.8ユーロ~(※イフ島とセットの場合は16.2ユーロ)
URL:https://madeinmarseille.net/14921-ile-frioul-tourisme-visite/
マルセイユ観光は見どころ満載!
マルセイユは美術館や博物館をはじめとした観光スポットが多く、フランス最古の港町として知られるような歴史的建造物も多い街です。
またマルセイユ近郊には南プロヴァンスを代表するような可愛らしい村や町もあり、ドライブや観光にもおすすめ。
まだまだご紹介しきれないほどの魅力あるマルセイユでは、急ぎ足で過ごすのではなく、ゆったりのんびりと地元の人に溶け込んで「暮らす」気分で過ごしたい街だと思いませんか?