チョコレートがおいしいドイツはどんなところ?
実は世界でもトップクラスのチョコレート大国、ドイツ。スーパーに行っても色々な種類のチョコレートが売られています。
では、ドイツはいったいどんな国なのでしょうか?
ヨーロッパのほぼ真ん中に位置しているドイツは、フランスやスイスなど9カ国に囲まれたヨーロッパを牽引する先進国です。
ドイツといえばビールを思い浮かべる方が多いのではないかと思います。世界最大規模のビールのお祭り「オクトーバーフェスト」には世界中から人が集まる人気のイベントです。
また、ソーセージやワインなど他にも名産が色々あります。食事も日本人の口に合うものが多く、ヨーロッパの中でも人気の観光地となっています。
今回はそんなドイツのチョコレートについて詳しくご紹介していきます。
ドイツ人のチョコレート消費量はどのくらい?
日本チョコレート・ココア協会の統計によれば、ドイツの1人あたりのチョコレート消費量は「11.7kg」で、なんと世界1位です(2015年統計)。チョコレートといえばベルギーやスイスのイメージがありますが、これらの国とは1kg以上差をつけて1位になっています。
日本で売られている市販の板チョコレートは1枚約50〜60gなので、1人あたり1年で11枚以上の板チョコレートを食べている計算です。ドイツでのチョコレート人気がうかがえる統計結果となっています。
そんなチョコレート大国であるドイツには、さまざまな種類のチョコレートが売られています。高級チョコレートと手軽に手に入る人気の定番チョコレートに分けて、ご紹介していきます。
ハシェにクルーメントチョコカルト!ドイツの高級チョコレート5選!
ではまず、ドイツの高級チョコレートを5つご紹介します。
ドイツの高級チョコレート①:ハシェ(Hachez)
最初にご紹介するのは、老舗チョコレートブランドであるハシェです。ブレーメンに本店を構えています。
丁寧な製法で作られた繊細な味わいが特徴で、贅沢なおやつとして食べたくなるチョコレートです。
歴史あるブレーメンの町を訪れた際はぜひハシェ本店に寄ってみてはいかがでしょうか。
ドイツの高級チョコレート②:クレーメント チョコカルト(Clement Chococult)
クレーメントチョコカルトはミュンヘンの高級チョコレートブランドです。国際チョコレートコンクールで賞を受賞したことのあるチョコレートなど、高級感のあるクオリティの高い商品がたくさんあります。
カウンターには、見ているだけでテンションが上がってしまうほど美味しそうなチョコレートが一粒一粒ならんでいます。
色々な種類の中からチョイスして持ち帰ることができます。心を込めた贈り物として、大切な人にプレゼントするのにぴったりのチョコレートです。
ドイツの高級チョコレート③:ローエンシュタイン(Lauenstein)
ドイツを代表するチョコレートのブランド、ローエンシュタイン。日本でもバレンタインの時期になると百貨店で見かける人気のチョコレートです。
ウィスキーやウォッカといったアルコールを使ったチョコレートもあるので、大人な味わいを求める方にオススメのチョコレートです。
ドイツの高級チョコレート④:ワインリッヒ(Weinrich)
ワインリッヒは創業100年を超える老舗ブランドです。板チョコレートの味の豊富さが特徴です。
定番のミルク味はもちろん、いちごやバナナといったフルーツ風味のチョコレートがとても美味しいです。また、アルコールを使用したものや、カカオの濃さを選べるものもあります。
パッケージはスタイリッシュでモダンな雰囲気で、つい食べる前に写真を撮りたくなってしまうデザインです。
ドイツの高級チョコレート⑤:ファスベンダー&ラウシュ(Fassbender&Rausch)
ベルリンにあるチョコレート専門店、ファスベンダー&ラウシュはチョコレートの名店として知られています。1階ではチョコレート販売を行っており、2階はカフェになっています。
1階で売られているのは大小さまざまなチョコレート。一口サイズのものから板チョコ、スティックタイプのものまで色々な種類のチョコレートがあります。
カカオの含有量に応じて作られたチョコレートもあり好みの甘さのチョコレートを買うことができるので、市販のチョコレートが甘すぎるという方にオススメです。
店内でも特に目を引くのがチョコレートで作られた建物やクマといったオブジェです!
チョコレートで作ったとは思えない繊細な作りは見逃せません。中を見ているだけでも楽しめる店舗です。
2階ではチョコレートを使ったお菓子やランチを楽しむことができます。ホットチョコレートを飲んで一息つくことができます。
ミルカ、リッター、メルシーも!ドイツの人気チョコレート5選!
次に、ドイツの人気チョコレートを5つご紹介します。これらのチョコレートはスーパーに売っており手軽に入手することができるため、バラマキのお土産にぴったりです。
ドイツの人気チョコレート①:ミルカ(Milka)
紫色のパッケージが目印のミルカはドイツで1番人気のチョコレート。ドイツに行けば必ず目にするチョコレートです。
フレーバーの豊富さが人気の秘訣です。ナッツ入りの定番商品から、オレオがそのまま埋め込まれている面白いチョコレートまでいろいろな種類の商品が用意されています。
スーパーに行けば陳列棚にずらりとミルカが並んでいます。板チョコレートはおよそ1€前後で買えるので、お土産にぴったりです。
ヨーロッパ各地で見かける人気チョコレート、ミルカ。ドイツに行ったら一度は食べたいチョコレートです。
ドイツの人気チョコレート②:リッタースポーツ(Ritter Sport)
正方形のかわいいデザインが特徴的なリッタースポーツのチョコレート。最もよく売られているのは板チョコよりも小さめの10センチくらいのサイズのものです。
こちらもドイツの定番チョコレートとして大人気です。味の種類が豊富で自分にあったチョコレートを探すことができます。
色々な味を楽しみたい方にオススメなのが、アソートパックです。一口サイズで、いくつかの味を楽しむことができるパックになっています。
ヨーグルトやミルク、ビスケットなどさまざまな味があるのでぜひトライしてみてください。
ドイツの人気チョコレート③:メルシー(merci)
「メルシー」はフランス語で「ありがとう」という意味ですが、このチョコレートはフランス製ではなくドイツのメーカーが作っている商品です。ドイツのほか、オーストリア等でも売られています。
スティック状になっていて、包装が半分ではがれるようになっているため手を汚さずに食べることができます。見た目がスタイリッシュで、一箱に何本も入っているのでお土産にもぴったりです。
ドイツの人気チョコレート④:リーゲライン(Riegelein)
季節ごとのパッケージが印象的なのがリーゲラインのチョコレートです。クリスマスの季節になると、サンタクロースの形をした大小さまざまなフィギュア形チョコレートが店頭に並びます。
ハロウィンにはお化け、イースターにはウサギの形といったようにシーズンごとにデザインが異なります。シーズンならではのチョコレートを楽しみたい方におすすめです。
ドイツの人気チョコレート⑤:アルコ(Arko)
ドイツ北部で人気のチョコレートのお店、アルコ。子供が好きなかわいらしいデザインのチョコレートが店内には並んでいます。
チョコレートの他にも、コーヒーやクッキー、マジパンを扱っています。マジパンとはドイツのポピュラーなお菓子で、アーモンドと砂糖を練って作られています。
かわいいチョコレートを購入したい方は、アルコを訪れてみてはいかがでしょうか。
ドイツにはリンツが運営する世界最大級のチョコレート博物館が!
チョコレート大国ドイツには、なんと世界最大級のチョコレート博物館があるんです!チョコレート好きには見逃せないスポットになっています。
チョコレート博物館はドイツのケルンにあるチョコレート専門のミュージアム。博物館はなんとケルン川に浮かぶ船の形の建物の中にあります。
チョコレート博物館を運営するのは世界的に有名なスイスの高級チョコレートブランド、リンツが運営しています。博物館ではリンツのチョコレートが作られる過程が見学できます。
この博物館に行ったらぜひ挑戦したいのが、リンツのチョコレートをカスタマイズしてオリジナルチョコレートを作る体験です。注文から完成まで約40分かかります。
このチョコレート博物館は大人から子供まで楽しめる施設になっています。ケルンに足を運んだ際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。
ケルン・チョコレート博物館
住所:Am Schokoladenmuseum 1A, 50678 Köln
電話番号:0221 9318880
営業時間:月曜〜金曜は10時から18時、土日は11時から19時
入場料:大人11,50 €、子供7,50 €
URL:https://www.schokoladenmuseum.de/en/
ドイツ生まれのチョコレートケーキ【プリンツレゲンテントルテ】
ドイツ生まれのお菓子、「プリンツレゲンテントルテ(Prinzregententorte)」はドイツの美味しいチョコレートをふんだんに使ったチョコレートケーキです。「ヘルントルテ(Herren Torte)」と呼ばれることもあります。
プリンツレゲンテントルテはビスキュイとバタークリームを交互に重ねて7層にして、周りをチョコレートでコーティングしたケーキです。
ドイツ語で「トルテ(Torte)」は焼き菓子を意味します。そして「プリンツレゲンテン(Prinzregenten)」とは「摂政王子」という意味です。
この名が表す通り、このケーキはバイエルン地方の摂政王子ルイトポルトの時代である1886年に生まれたものです。ケーキが「7層」なのは、王子が支配していた7つの行政区域にちなんでいます。
ルイトポルトの名は現在でもバイエルン地方の通りや劇場等に使用されており、民から親しまれていた王子であることがわかります。
歴史あるケーキ「プリンツレゲンテントルテ」を、ぜひドイツで味わってみてはいかがでしょうか。
ドイツで美味しいチョコレートを食べ歩こう
ドイツには美味しいチョコレートがたくさんあります。時には種類が多すぎて迷ってしまうことも。
高級チョコレートは自分へのご褒美としてもいいですし、大切な人へのプレゼントにもぴったりです。大量にお土産が必要な場合はスーパーに行けば安くて美味しい人気のチョコレートが手に入ります。
また、今回ご紹介した以外にもドイツには色々なチョコレートのブランドがあります。スーパーのプライベートブランドのチョコレートも多数あり、オーガニックのものも用意されています。
チョコレート大国ドイツでぜひ色々なチョコレートを楽しんでみてください。