イギリスの言語、公用語は何??
イギリスの公用語は英語
イギリスは英国と表記されることからもわかる通り、英語がイギリス中で話されています。
各行政地域によっても公用語がある?!
イギリスは、イングランド、スコットランド、ウェールズと北アイルランドの4つの行政地域(州)からなる連合王国で、United Kingdom(UK)と呼ばれます。
もともとは別々の民族だったので、それぞれの地域に独自のアイデンティティーと言語があり、今も受け継がれているのです。
英語はイングランドの言語です。
その他に、それぞれの州では第2言語としてそれぞれの言語が公用語になっていて、
イングランドのコーンウォール地方でコーンウォール語、
ウェールズの主に北部と中部でウェールズ語、
スコットランドの主にローランド地方でスコットランド語、
ヘブリディーズ諸島(スコットランド)の一部でスコットランド・ゲール語、
アイルランドの一部でアイルランド語
があります。
英語のなまりがキツイ!
イギリス英語の代表的なアクセントと言えば、BBC(イギリス国営放送)アクセントで、上流階級的な、いかにも英国的な響きです。
ところが、イングランド内でも町によって英語の訛りがかなり違います。
リバプールとマンチェスターは互いにそう遠く離れていないのに、こんなに違うのかと感じるはずです。
ヨークシャーまで行くと、さらに驚きます。
これが、イングランドを出て各州に行くと大変です!
もはや彼らが英語をしゃべっているのかすら分からなくなります。
そしてとても早口です。
英語圏の他の国から来た人たちでも戸惑っているの目にします。
もし旅の途中で訛りの壁にぶつかったら、ゆっくりしゃべって欲しい、と伝えてみてください。
イギリス英語とアメリカ英語の違い
日本人の私たちになじみがあるのは学校で習うアメリカ英語ですが、英語の母国、イギリスの英語とはどのような違いがあるのでしょう。
違いは数えきれないくらいありますが、旅行の際に役立ちそうなものをいくつかご紹介します!
イギリスでは”R"の発音で舌を巻かない
日本人の苦手な”R"の発音。
アメリカ英語では単語の最後の”R"を舌を巻くように発音しますが、イギリスでは舌を巻かず発音するか、もしくは発音しません。
日本人にはありがたいですね!
例えば、
イギリス | アメリカ | |
---|---|---|
rare | レー | レアー |
here | ヒー | ヒアー |
poor | ポー | プアー |
単語が違う
イギリス英語とアメリカ英語で使う単語が違うものがあります。
これはほんの一部の例です。
イギリス | アメリカ | |
---|---|---|
ごみ | rubbish | trash,garbage |
エレベーター | lift | elevator |
紙幣 | note | bill |
1階 | ground floor | 1st floor |
2階 | 1st floor | 2nd floor |
休暇 | holiday | vacation |
タクシー | taxi | cab |
フライドポテト | chips | french fries |
時刻の表現が違う
時刻の表現の仕方はどう違うのでしょう。
アメリカでは何時何分と数字そのままです。
イギリスでは、1時から10分すぎている、2時10分前などの表現をし、それに加えて、quarter(4分の1)や、half(半分)の表現も使われます。
quarter past one は、1時を4分の1過ぎている、つまり、1時15分ということになります。
イギリス | アメリカ | |
---|---|---|
1時10分 | ten past one | one ten |
1時15分 | quarter past one | one fifteen |
1時30分 | half past one | one thirty |
1時45分 | quarter to two | one forty-five |
1時50分 | ten to two | one fifty |
これらはほんの氷山の一角ですが、イギリスではアメリカ英語を使っても理解してくれることがほとんどですので、あまり気にしなくて大丈夫。
言語にまつわる文化の違いということで、ご参考までに、楽しんでください!
英語以外のイギリスの公用語について
続いては、イギリス国内の違った言語について見ていきましょう。
それぞれが、発音するのがとても難しい言語のようで、各地の英語の訛りに大きく影響してます。
スコットランド語
スコットランド語は英語と兄弟のような関係の言語です。
スコッツ語と呼ばれていて、スコットランドおよびアイルランドのアルスター地方で使われていました。
英語の方言のような言語ですが、英語とは違う言語で、その地方出身でなければ英語話者でも理解するのは難しいようです。
スコットランドではケルト語派言語であるスコットランド・ゲール語も使われています。
ウェールズ語
大陸からやってきたケルト系民族が話す言語がルーツだと言われています。
もともとは文字を持たない言語で、ウェールズがイングランドに征服されて以降弾圧され、話者が人口の20%をきったそうです。
最近ではウェールズ語への関心が高まり、政府によるウェールズ語のプログラムなどもあり、話者は増加しています。
また、州内の道路標識やウェールズ政府のweb-siteも二言語表記で、ウェールズ語のテレビや新聞もあります。
アイルランド語
ケルト語派の言語です。
ゲール語またはアイルランド・ゲール語とも呼ばれ、もともとアイルランド人の固有の言語でした。
現在では会話にはあまり使用されていませんが、交通標識などには英語と併記されていることがあります。
スコットランド・ゲール語
スコットランド・ゲール語はゲール語(アイルランド語)と兄弟のような言語で、数多くの方言がありましたが、その独特の単語などは、一般的ゲール語の普及と英語との混用によりほぼ消滅したそうです。
現在では、スコットランド政府や多くの団体がメディアや政治を通してゲール語を推進しています。
コーンウォール語
コーンウォール語は、ケルト語派の言語で、主にイングランド・コーンウォール地方に住むコーンウォール人の間で使われてきました。
一時、断絶の危機を迎えていましたが、近年、イギリス政府によって復活・保存が進められているところです。
イギリスの言語教育事情
英語は世界語といいますが、イギリス人は苦労して英語を外国語として学ぶ必要がないのでうらやましいですよね。
ところが最近、グローバル化の波に乗って、今まで軽んじられてきた外国語教育が小中学校でも取り入れられるようになりました。
外国語の中でも特に中国語が人気があって、BBC(イギリス国営放送)でも中国語教育の番組が注目らしいです。
また、ウェールズではウェールズ語、北アイルランドではアイルランド語の授業が必須です。
スコットランドでもゲール語の授業を取り入れている学校が多くあります。
地元の言語保存に、各州政府がとても力を入れているのです。
日常会話で使える英語の数字の数え方
買い物などに役立ててください。
イギリスは可愛いものであふれていると思いますが、まさか「テン サウザンド」ポンドも使うことのないよう、ご注意あれ!
数 | 英語 | 読み方 |
---|---|---|
1 | one | ワン |
2 | two | トゥー |
3 | three | スリー |
4 | four | フォー |
5 | five | ファイブ |
6 | six | シクス |
7 | seven | セヴン |
8 | eight | エイト |
9 | nine | ナイン |
10 | ten | テン |
100 | one hundred | ワン ハンドレッド |
1,000 | one thousand | ワン サウザンド |
10,000 | ten thousand | テン サウザンド |
イギリスの日常会話で使う便利な挨拶10選!
では、イギリスの挨拶で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
イギリスの挨拶で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- おはよう
- こんにちは
- ありがとう 4.ばいばい/さようなら
- OK
- 私の名前は◯◯です。
- あなたの名前は何ですか?
- すいません
- ゆっくりしゃべってください。
- ごめんなさい
続いて、イギリスの挨拶で覚えておきたいフレーズを、それぞれ詳しくみていきます。
おはよう
Good morning!
読み方:グッド モーニング
こんにちは
Good afternoon
読み方:グッド アフタヌーン
hello(ハロー)は一日中いつでも使えます。
ありがとう
Thank you
読み方:サンキュー
Thanks(サンクス)は省略形です。
ばいばい/さようなら
See you
読み方:シー ユー
OK!
OK!
読み方:オーケイ
私の名前は◯◯です。
My name is ◯◯
読み方:マイ ネイム イズ ◯◯
あなたの名前は何ですか?
What is your name?
読み方:ワット イズ ユア ネイム?
すいません
Excuse me
読み方:エクスキューズ ミー
ゆっくりしゃべってください。
Please speak slowly.
読み方:プリーズ スピーク スローリー
ごめんなさい
I'm sorry
読み方:アイム ソーリー
駅員さんや、ツアーガイドさん、たまたまツアーで一緒になった人たちなど、気軽に声をかけてみてください。
英語の日常会話でよく使う便利な言葉10選!
では、イギリスの日常会話で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
イギリスの日常会話で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- ◯◯をください。
- これはいくらですか?
- お会計をしてください。
- クレジットカードは使えますか?
- 写真を撮ってもいいですか?
- ◯◯に行きたいです。
- 旅行の目的を尋ねられて/観光です。
- 滞在日数を尋ねられて/◯日です。
- おすすめの料理はなんですか?
- おいしいです!
続いて、イギリスの日常会話で覚えておきたいフレーズを、それぞれ詳しくみていきます。
◯◯をください。
Can I have ◯◯?
読み方:キャン アイ ハヴ ◯◯?
これはいくらですか?
How much is this?
読み方:ハウ マッチ イズ ディス?
お会計をしてください。
Bill, please
読み方:ビル、プリーズ
クレジットカードは使えますか?
Can I pay by card?
読み方:キャン アイ ペイ バイ カード?
写真を撮ってもいいですか?
Can I take some pictures here?
読み方:キャン アイ テイク サム ピクチャーズ ヒア?
◯◯に行きたいです。
I would like to go to ◯◯
読み方:アイ ウッド ライク トゥー ゴー トゥー ◯◯
旅行の目的を尋ねられて/観光です。
What is your purpose of your visit?/Sightseeing
読み方:ワット イズ ユア パーパス オブ ユア ヴィズィット/サイトシーイング
滞在日数を尋ねられて/◯日です。
How long will you be in UK?/◯days
読み方:ハウ ロング ウィル ユー ビー イン ユーケイ?/◯デイズ
おすすめの料理はなんですか?
What do you recommend?
読み方:ワット ドゥー ユー リコメンド?
おいしいです!
Delicious!
読み方:ディリシャス!
レストランやカフェ、ショッピングなどで是非使ってみてください。
イギリスには常にたくさんの観光客が訪れているので、店員さんたちも、私たちに気軽に対応してくれるはずです。
イギリスは英語からも文化を感じられる
イギリスでは、国が統一された歴史や階級の違いなどの文化を、人々が話す英語からも感じることができて、英語がとても興味深いものに思えます。
イギリスを訪れる際は、行く先々で、少し耳をすまして、方言の違いを体感してみるのも旅の楽しみの一つになるのではないでしょうか!