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2019/09/20

ロンドン地下鉄の料金を解説【ゾーン/オイスターカード/子供料金】

イギリス、ロンドンでの交通移動手段としてよく使われているのもののひとつ、「地下鉄」。
ロンドンの地下鉄は「Underground(アンダーグラウンド)」、または「Tube(チューブ)」といい、地元の人も旅行客も幅広く愛用しています。

今回は、ロンドンの地下鉄の乗り方や料金形態について詳しく説明します。

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【料金の前に】ロンドン地下鉄について知ろう!

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ではまず、ロンドンの地下鉄についてその概要を説明します。
ロンドンの地下鉄は、「Underground(アンダーグラウンド)」、または「Tube(チューブ)」と呼び、アメリカの地下鉄「サブウェイ」と言っても通じないので注意が必要です。

ロンドンの地下鉄には11もの路線があり、約270もの駅がロンドン市内を通っているため街歩きでの観光に適しています。
その始まりは1863年で歴史がとても深く、昔からロンドン市民の足として、また観光客の移動手段として多くの人に愛されてきました。

ちなみに、ロンドンの地下鉄の目印は地上に丸い丸の中に青いラインが入っているUndergroundマーク。
これを見つけると近くに駅があるということになります。

<下に続く>

ロンドン地下鉄の料金システム

ロンドン地下鉄

ではここで、ロンドン地下鉄の料金システムについてご紹介します。

ロンドン地下鉄の料金システム①:ゾーン制

ロンドンの地下鉄の料金システム、まず紹介するのは「ゾーン制」というシステム。
ゾーン制とは、ロンドンの地下鉄の路線図においてエリア分けがされており、そのエリアごとに料金が変わってくるというもの。

ロンドン地下鉄には1~9までのゾーン分けがされており、ロンドンの中心が1、そこから外に向かって円状に数字が増えていきます。

ロンドン地下鉄の料金は、移動範囲にいくつゾーンをまたいで乗ったかによって決まります。
有名な観光スポットがある主要駅と呼ばれている場所はほとんどがゾーン1から2で、観光客ですとこの区間での乗車が多いようです。

ロンドン地下鉄の料金システム②:ピークとオフピーク

ロンドンの地下鉄

ロンドンの地下鉄料金には、「オイスターカード」という交通系ICカードや1日・1週間乗り放題の「トラベルカード」というカードを使用する場合には、オンピークとオフピークという2種類の機関に分けられています。
オンピークは平日の朝9時半までの時間帯のことを指し、オフピークはそれ以外(平日の9時半以降または土日祝日)の時間帯のことをいいます。

オンピークは乗車客が多いため値段が高く設定されており、オフピークは少し安めです。
観光客もオンピーク、オフピークのどちらもロンドンの地下鉄を利用することがあり、その時間帯によっては値段が変化するので知っておいてくださいね。

ロンドン地下鉄の料金システム③:料金一覧表

片道(ポンド) オイスターカード利用時(ポンド)
大人 子供 ピーク オフピーク
4.9 2.4 2.4 2.4
4.9 2.4 2.9 2.8
4.9 2.4 3.3 2.8
5.9 2.9 3.9 2.8
5.9 2.9 4.7 3.1
6 3 5.1 3.1
5.9 2.9 2.8 1.5

ではここで、ロンドンの地下鉄を利用するときの料金表をご紹介します。
こちらはロンドン地下鉄の2018年版の料金表で、ロンドン通貨の「ポンド」で表記されています。

1ポンドがだいたい135円くらいなので、片道切符が1ゾーン約660円ほどとなります。
日本と同じく子供料金は半額で、ロンドンにおける子供とは11歳以下の子を指し、日本とは少し違いますので注意が必要です。

また、ロンドンの地下鉄を使うときの交通IC系カードである「オイスターカード」を使った場合は料金がかなり安くなり、320円と計算できます。
オイスターカードを使うときはピーク時とオフピーク時によって料金が異なるので、できるだけ安いオフピーク時に使うのも良いかもしれませんね。

<下に続く>

【料金とともに】ロンドン地下鉄のチケットとオイスターカード

ではここで、ロンドン地下鉄のチケットとオイスターカードについてご紹介します。

オイスターカード

では、先ほどから登場しているロンドン地下鉄の乗車券、「オイスターカード」とはどのようなカードなのでしょうか。
オイスターカードは、日本で言うスイカやパスモといった交通系のICカードのことで、日本のカードと同じようにチャージして使います。

ロンドン地下鉄以外にもバスやその他の特急など、ロンドンでの公共交通機関ではほぼすべてのものに使用できるので、何度かロンドンに行く予定のある人は持っていても良いかもしれませんね。
また、オイスターカードには、現地の人向けの一般的なオイスターカードと、旅行客に向けた「ビジターオイスターカード」という2種類があります。

オイスターカードは有効期限付きなのに対し、ビジターには有効期限が設定されていないため、もし残金が出てしまったときでも次回に使えるのでとっても便利。
オイスターカードを購入するときは購入時にデポジットとして3ポンドを預ける必要があり、こちらは返却時にしっかり返金されるので安心です。

オイスターカードを使うと地下鉄の料金がかなり安くなるので、持っていて損をすることはあまりないでしょう。

1dayトラベルカード

また、ロンドンの地下鉄を利用するときはオイスターカードとは別に「トラベルカード」というおもに旅行客に向けたチケットが便利です。
トラベルカードはロンドン市内の駅にある券売機や窓口で購入できるチケットで、1dayトラベルカードは日本で言う「1日乗り放題券」のことを指しています。

このトラベルカードは紙製で、値段の異なるピーク時、オフピーク時の2種類のチケットがあるので自分が乗車する時間帯に合わせて購入しましょう。

7dayトラベルカード

ロンドンの地下鉄で利用できる「トラベルカード」には、1dayのほかに「7day トラベルカード」という7日間乗り放題チケットというものも販売されています。
7dayの方は1dayと同じく紙タイプのチケットと、ビジターオイスターカードの中に記憶させるタイプのものがあり、すでにオイスターカードを持っている人は窓口などでシステムを入力してもらう必要があります。

7daysはロンドンに1週間ほど滞在する人に向いていて、1dayに比べてかなり割安となっています。

切符

そして最後に紹介するのは切符。
ロンドンの地下鉄の片道切符は各駅の窓口や券売機で販売されており、紙タイプのチケットです。
日本と違って往復切符が販売されていないため、旅行中片道切符で移動するときは毎回窓口などでチケットを購入する必要があります。

切符の場合はオンピーク、オフピークの値段が分けられておらず、その代わり大人、子どもと2種類の料金形態があります。

<下に続く>

ロンドン地下鉄の料金は何処で支払う?

ではここで、ロンドン地下鉄の支払い場所をご紹介します。

ロンドン地下鉄の料金支払い場所①:オイスターカード

では、ロンドンの地下鉄をお得に利用できるオイスターカードを買う場所についてご紹介します。
オイスターカードの購入方法はとっても簡単で、駅の券売機で購入できます。

ロンドン地下鉄の券売機には英語だけでなく、フランス語や中国語、もちろん日本語の翻訳機能もあるためまずは日本の国旗マークをタッチし、「新規カードを購入する」というタブを選択します。
あとは自分で最初にチャージする金額を決めてタッチし、デポジットの3ポンドを合わせて支払います。

また、ロンドン市内の主要駅となる比較的大きな地下鉄の駅には窓口もあり、そちらでも購入できます。
また、ロンドンに行く前に日本からオイスターカードを購入することも可能ですが、その場合はロンドンからの送料がかかってしまうのであまりお得だとは言えません。

ロンドン地下鉄の料金支払い場所②:トラベルカード

では次に、ロンドンの地下鉄で使えるトラベルカードを購入できる場所についてご紹介します。
トラベルカードもオイスターカードと同じように、ロンドン地下鉄の駅の券売機や窓口、英国政府の観光庁オンラインストアで購入できます。

また、ロンドンの空港である「ヒースロー空港」でも購入が可能です。
トラベルカードを買うときは、タッチパネルの「Day Travel Card」を選択し、その後ゾーン1~2、1~4、1~6のいずれか3種類の区間を選び、利用する時間帯(オンピーク、オフピーク)、乗車する人数(トラベルカードの枚数)を選択して購入できますよ。

ロンドン地下鉄の料金支払い場所③:切符

最後に紹介するのは、ロンドン地下鉄の「片道切符」の購入場所です。
ロンドンの片道切符は、ロンドンの地下鉄の駅でしか購入できません。

地下鉄の駅の窓口や券売機で購入できますが、おすすめは券売機での購入です。
ロンドン地下鉄の券売機では、日本語を選択すると日本語のガイドに沿ってチケットを購入できるのでとっても分かりやすいですよ。

<下に続く>

ロンドン地下鉄の料金は何で支払う?

ではここで、ロンドン地下鉄の支払い方法をご紹介します。

ロンドン地下鉄の支払い方法①:現金

ロンドンのお金

ではまず、現金でロンドン地下鉄のチケット購入方法をご紹介します。
現金で購入したいときはまず、小銭を持っているときや並ばずにササッとチケットを買いたい人は券売機がおすすめです。

窓口なら混雑しませんし、半端な小銭を使いきれるのでおすすめ。
現金支払いの場合は、券売機の上の表示にお釣りが出るときは「Charge Given」、お釣りが出ないときは「Exact Money Only」。

「No Charge Given」と書かれます。
注意したいのは、多めの紙幣や小銭を入れてもおつりが券売機の中に入っていないときはおつりが出てこないので、ぴったりの価格を用意しているときのみ現金を使いましょう。

ロンドン地下鉄の支払い方法②:クレジットカード

ロンドン地下鉄の支払い

最近の海外旅行ではもはや欠かせないアイテムとなっている、クレジットカード。
クレジットカードは必要な金額のみをぴったり使えて余分な小銭が増えないのがメリットです。

クレジットカードを使うときは、券売機で金額が表示された後にクレジットカードを機械に挿入し、暗証番号を求められたら入力し、完了です。
カードを引き抜くとチケットが発券できますよ。

ロンドン地下鉄の支払い方法③:モバイルペイ

ロンドンのモバイルペイ

最後に紹介するのは、「Apple pay」などのモバイルペイを使ってロンドンの地下鉄のチケットなどを購入するという方法です。
Apple payでチケットを買うときは、マスターカードかアメックスのどちらかをApple payに事前登録する必要があります(VISAやJCBカードは使えません)。

登録が完了すると、Apple payのカードにクレジットカード会社のロゴが印字されたものが届きます。
その後、乗車するときはロンドン地下鉄の改札口にある黄色の部分にカードをタッチして通るだけ。

値段はクレジットカードで購入するときと同じです。

<下に続く>

【料金について知ったら】ロンドンの地下鉄の主要駅と路線

ではここで、ロンドン地下鉄の主要駅や路線についてご紹介します。

ロンドン地下鉄の主要駅

ではここで、ロンドン市内で1度は行ってみてい主要な駅を3つご紹介します。
まず紹介する「キングスクロス駅」はハリー・ポッターの舞台となった駅としてあまりにも有名。

実際にホグワーツ魔法魔術学校へ出発するホーム、「9と3/4番線」へ続くような壁画もあり、大きなカートが壁を通り越しているようなオブジェが展示されています。
ここには世界中からのハリポタファンが集まるのです。

次に紹介するロンドンの地下鉄駅「セント・パンクラス駅」は、国際ステーションのある駅で、時計塔がある宮殿のような駅舎がインスタ映えするとSNSでも話題を集めました。
そして「パディントン駅」というロンドン地下鉄の駅は、イギリスの人気キャラクター、クマのパディントンのオブジェやフォトスポット、オフィシャルショップなどもあり観光地のひとつにもなっています。

ロンドン地下鉄の路線

では次に、ロンドンの地下鉄の路線についてご紹介します。
ロンドン地下鉄の路線は結構複雑なのですが、有人の大きな駅にはどこでも無料の路線図が置いてあるので、まずはそれをゲットしておくと良いでしょう。

ロンドン地下鉄の路線は全部で17あります。

  1. Bakerloo Line(ベイカールーライン)
  2. Central Line(セントラルライン)
  3. Circle Line(サークルライン)
  4. District Line(ディストリクトライン)
  5. Hammersmith&City Line(ハマースミス&シティライン)
  6. Jubilee Line(ジュビリーライン)
  7. Metropolitan Line(メトロポリタンライン)
  8. Northern Line(ノーザンライン)
  9. Picadilly Line(ピカデリーライン)
  10. Victoria Line(ヴィクトリアライン)
  11. Waterloo&City Line(ウォータールーライン)
  12. DLR Line(ディーエルアールライン)
  13. Emirates Air Line(エミレーツエアライン)
  14. London Overground(ロンドンオーバーグラウンド)
  15. TfL Rail(ティーエフエルレイル)
  16. London Trams(ロンドントラム)
  17. District(ディストリクト)
<下に続く>

【料金について分かったら】ロンドン地下鉄を利用する際に知っておくといいこと

ではここで、ロンドン地下鉄を利用する際に知っておくといいことを見ていきましょう。
ロンドン地下鉄を利用する際に知っておくといいことには、以下のものがあります。

  1. ロンドン地下鉄の乗り方
  2. ロンドン地下鉄の利用マナー
  3. エスカレーターに乗るとき
  4. 有名観光地の最寄り駅
  5. 乗り越ししてしまったとき
  6. 土日の運休に注意
  7. ロンドン地下鉄のアプリ

ロンドン地下鉄の乗り方【あらかじめチケットを用意しよう】

では、ロンドンの地下鉄に乗るときの手順について説明します。
まずは地下鉄に乗るためのチケット(オイスターカードやトラベルカード、切符など)が手元にあるかチェックします。

乗り越しをしてしまうと罰金を取られるので、必ず十分な残高があるか確認することが大切です。
改札を通るときは改札部分に緑色の矢印が表示されているところを通りましょう。

オイスターカードの場合は黄色のリーダー部分にタッチし、紙のチケットの場合は改札の切符入れに通し、必ずチケットが出てきたら取りましょう。
取ってからゲートが開きます。

ロンドン地下鉄の利用マナー【日本と基本的には同じ】

続いては、外国人観光客である私たちが知っておきたい、ロンドン地下鉄でのマナーを紹介します。
ロンドンでの地下鉄での過ごし方は、基本的には日本と同じです。

車内ではできるだけ大声で話をしない、駆け込み乗車をしない、問題のないときに優先席には座らない、降りる人が優先など。
また、電車内での飲食はOKですが、飲酒はNGとなっています。

特に平日の朝のピーク時と言われている時間帯は、地下鉄に乗車するお客さんも多いので、できるだけ迷惑にならないように過ごしましょう。

エスカレーターに乗るとき【右と左、どちらを空ける?】

日本では、駅でのエスカレーターに乗るときは関東では左側、関西では右側という暗黙のルールのようなものがありますが、これは決して決められているわけではありません。
ですが、ロンドンの地下鉄では「右側に立って左を空けること」がマナーとなっています。

特にロンドンの地下鉄ではエスカレーターが長いので、ここでのマナーをしっかりと守らないとかなり失礼になってしまいます。
エスカレーター上を歩く人は左側を通っていくので、必ず空けるように心がけてください。

有名観光地の最寄り駅【あの観光地に行きたい】

では、ロンドンでの有名な観光地に行くにはどの駅で降りれば良いのでしょうか。
先ほどもご紹介したように、ハリーポッターファンの聖地なのは「キングスクロス駅」ですが、その他にもあの有名な「ビッグベン」はウエストミンスター駅、バッキンガム宮殿はヴィクトリア駅、グリーンパークはグリーン・パーク駅、ロンドン塔はタワーヒル駅、タワーブリッジはタワーヒル駅が最寄りとなっています。

ロンドンでは、駅自体が観光名所になっているところも多いので、地下鉄の駅巡りも楽しそうですね。

乗り越ししてしまったとき【絶対に避けよう】

先ほども紹介しましたが、ロンドンの地下鉄では万が一乗り越しをしてしまったら罰金が取られてしまうのですが、その罰金がかなり高いことで有名です。
日本では乗り越し精算機があるので、チャージ金額を確認しなくても地下鉄などに乗れるのですが、ロンドンの地下鉄では無賃乗車を試みたとして罰金が取られてしまいます。

しかもその金額が80ポンド、日本円にしてなんと1万円
これはかなり痛い出費ですね。

いくら無賃乗車する気はなくても、ロンドンの地下鉄に乗るときは必ずオイスターカードのチャージ金額を確認するか、行きたい駅までの正確な切符が買えているか必ず確かめてください。

運休に注意【必ずチェックしよう】

ロンドンの地下鉄と日本の地下鉄、大きな違いのひとつが「いきなり運休になる」ということ。
ロンドンでは駅周辺で工事やストライキなどが頻繁に行われており、これに影響で地下鉄が運休することも珍しくありません。

ロンドンの人たちは日常的なことでも、私たちにとってはかなり驚きですよね。
もし運休してしまったら、代わりに臨時バスが出ることもあるので、駅などで情報を確認してください。

ロンドン地下鉄のアプリ【あると便利】

ロンドンに滞在するときに、わりと頻繁に地下鉄を利用する人はロンドン地下鉄の乗り換えアプリ、「Citymapper」がおすすめです。
これは目的地の名称や住所、電話番号などを入力すると、最短距離を教えてくれるというものです。

このアプリはオフラインでも使用できるので、旅行客にとってかなり役に立つでしょう。
また、「Tube Map」という地下鉄の現在の場所やリアルタイムでの運行情報をチェックするのに便利です。

アプリを賢く利用して、道に迷ったり乗り越しを防ぎましょう。

<下に続く>

ロンドンの地下鉄にスムーズに乗ろう

ロンドンの地下鉄は、始めは分かりにくいかもしれませんが2,3回乗れば慣れてしまうので、今回ご紹介した乗り方や切符の購入方法を参考に、スムーズに乗れるようにシミュレーションしておきましょう。
また、乗り越しをしてしまったときのシステムや運休情報など、日本の地下鉄とは異なることがあるので、間違えないように気を付けてくださいね。

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