【プレミアムエコノミーの前に】ルフトハンザってどんな航空会社?
ルフトハンザは、ドイツのケルンに本社を置く、ドイツ最大の航空会社。
日本でいうところの日本航空のように、国を代表する「フラッグ・キャリア」でもあります。
その旅客数は、ヨーロッパでは格安航空会社として知られる「イージージェット」に次ぐ第2位、世界では第9位に位置しています。
日本への就航地は、東京国際空港(羽田空港)、関西国際空港、中部国際空港の3大国際空港。
とくに、中部国際空港からヨーロッパへ直接向かう便としては、ルフトハンザ(フランクフルト行)とフィンエアー(ヘルシンキ行)しかなく、貴重な路線となっています。
中部国際空港発の便がフランクフルトに向かうことからわかるように、ルフトハンザのハブ空港はフランクフルト。
ルフトハンザのパイロットや客室乗務員、地上職員の多くがここを拠点としています。
ところで、彼らの制服や、機体の後部のしっぽのような部分には、鳥のマークが描かれているのを見たことがある方もいるでしょう。
これはツルをモチーフとしているのですが、世界中のおとぎ話や神話の中で、ツルが幸福の象徴や神秘的な鳥として描かれていることに由来するそうです。
ルフトハンザだけじゃない!プレミアムエコノミーってどんな席?
プレミアムエコノミーとは、エコノミークラスとビジネスクラスの中間のランクの席。
航空会社によって名前が異なることもありますが、現在では、長距離路線については、ほとんどすべての航空会社がこれを導入しています。
エコノミークラスよりはお高めですが、席の前後の空間がゆったりしていたり、スペシャルアメニティがついていたりすることが特徴です。
また、航空会社によっては、食事がエコノミークラスよりも豪華だったり、無料手荷物受託量が多かったりすることもあり、長い空の旅をエコノミークラスよりも快適に過ごすことができます。
ルフトハンザのプレミアムエコノミーのアップグレード料金はどれくらい?
ルフトハンザのプレミアムエコノミーへのアップグレード料金は、もともとの航空券の予約クラス、路線、飛行距離によって異なります。
たとえば、羽田―ミュンヘン間では片道400ユーロ。
より遠い目的地を目指す場合にはさらに料金が追加されます。
残念ながらルフトハンザの公式ホームページには詳しい料金体系は説明されていないので、ご興味のある方は後に説明する購入方法に従って料金を照会してみてください。
ルフトハンザのプレミアムエコノミーのチェックインは?預け荷物の数や重さ!
ルフトハンザのプレミアムエコノミーにチェックインする際には、空港のカウンターの、「プレミアムエコノミー」と書かれたところに行くことが必要です。
手続きはエコノミークラスの場合と変わりませんが、大きく違うのは預けられる荷物の量。
エコノミークラスの場合だと、23キロまでの荷物をひとつだけ預けられるのですが、プレミアムエコノミーの場合は、その2倍、すなわち23キロまでの荷物を二つ預けられます。
ただし、総重量が46キロ以下の場合でも、一つの荷物が23キロを超えていると、二つの荷物に分けなければなりませんので、注意が必要です。
ルフトハンザのプレミアムエコノミーはラウンジは使える?優先搭乗は?
結論から言えば、ルフトハンザのプレミアムエコノミーを利用した場合には、ラウンジを無料で使うことはできません。
ただし、一部の空港では、25~50ユーロを支払うとラウンジを使わせてもらうことができるようです。
一方、搭乗は、エコノミークラスよりも優先して行われます。
どの航空会社でも、まずはお体の不自由な方や小さなお子さんを連れた方、高齢の方がまず優先して機内に入り、続いてファーストクラス、ビジネスクラスの方が登場する、という流れになりますが、プレミアムエコノミーはその次に呼ばれるので、混雑を回避することができます。
ルフトハンザのプレミアムエコノミーとエコノミーの違い!
座席の広さ
ルフトハンザのプレミアムエコノミーは、特別に開発された座席を使っており、全ての方向を合わせて、エコノミークラスと比べておよそ1.5倍のスペースが設定され
ています。
具体的に言えば、エコノミークラスの場合は、座席の数が横並びに3席・4席・3席と並んでいることが多いですが、プレミアムエコノミーになると、2席・3席・2席となっています。
座席も広いのですが、通路もエコノミークラスよりも広くなっており、荷物の上げ下ろしや移動も快適に行うことができるでしょう。
機内サービス
ルフトハンザのプレミアムエコノミーを利用した場合、各席に500ミリリットルのミネラルウォーターのサービスがあります。
また、搭乗時にはフレッシュジュースのサービスも。
搭乗中について言えば、各座席についているモニターがエコノミークラスよりも大きく、見やすくなっているうえに、サウンドも聞こえやすくなっているようです。
ただし、機内で見ることができる映画などのプログラムは、エコノミークラスと違いはありません。
機内食
長い飛行機での旅の楽しみのひとつが機内食。
ルフトハンザのプレミアムエコノミーを利用した場合の機内食は、基本的にはエコノミークラスの場合と同様なのですが、細かな点に違いがあります。
まず、プレミアムエコノミーの場合には、好きなメニューをメニューカードから選ぶことができます。
次に、エコノミークラスの食事はプラスチックの容器に入って出されますが、プレミアムエコノミーの食事は、陶器の器に入って出されます。
それから、多くの場合、機内食は、選べる主菜のほかに、サラダなどの副菜とパン、デザートがついていますが、ルフトハンザのプレミアムエコノミーを使った場合、副菜がエコノミークラスと比べて少しだけ豪華になっているようです。
また、パンも、エコノミークラスの場合は小さくて丸い堅パンなのですが、プレミアムエコノミーを使うと、少し大きめの柔らかいパンが出されます。
それから、デザート(ケーキやチョコレートの場合が多い)がエコノミークラスに比べて少し豪華になっているというレポートもあります。
アメニティ
ルフトハンザのプレミアムエコノミーを利用した場合のうれしい特典は、他に、アメニティセットがあります。
エコノミークラスの場合、何もついていないのですが、プレミアムエコノミーを利用すると、席に小さなポーチが置かれていることに気づきます。
その中には、タオル、歯ブラシ、アイマスク、耳栓、靴下、スリッパが。
どれも機内で快適に過ごすためにあるとうれしいものですが、かさばるものもあるので、家から持っていかなくてもいいのはありがたいですね。
ルフトハンザのプレミアムエコノミー座席数はどれくらい?
ルフトハンザのプレミアムエコノミーの座席数は、機体によって異なるのですが、一例を挙げてみましょう。
ルフトハンザが長距離線で利用している、B747-8機の場合であれば、32席です。
参考程度に述べると、同機のビジネスクラスは80席ですので、ビジネスクラスよりもずいぶん少ないということになります。
また、同機のエコノミークラスの座席は244席。
なお、ルフトハンザのプレミアムエコノミーは、このビジネスクラスとエコノミークラスの間に位置する座席となります。
ルフトハンザのプレミアムエコノミーの購入方法は?
最初からプレミアムエコノミーを購入
ルフトハンザのプレミアムエコノミーの座席を購入する方法としては、まず、予約時にプレミアムエコノミーを選ぶという方法があります。
方法はとっても簡単で、ルフトハンザのサイトで発着地と日付を指定し、便の検索をすると、座席ランクごとの値段が出てくるので、「プレミアムエコノミー」を選ぶだけです。
あとからプレミアムエコノミーにアップグレード
すでに購入した座席をプレミアムエコノミーにアップグレードするという方法もあります。
この場合、ルフトハンザのサイトで、「予約の管理」というところをクリックし、
①姓(アルファベット表記)と予約番号を入力する
②ルフトハンザIDのある方は、ユーザーネームとパスワードを入力する
⓷ルフトハンザのマイルをためている方は、ユーザーネームあるいはカード番号とパスワードあるいは暗証番号を入力する
ことで、マイページにログインし、プレミアムエコノミーに変更したいフライトを選択した後、支払情報を入力し、変更を確定します。
その後、変更確認がEメールで送られてきますので、これで完了です。
プレミアムエコノミーへの変更は、フライト出発時刻の4時間前まで可能ですが、できるだけ早めに済ませておきたいですね。
次の空の旅はルフトハンザのプレミアムエコノミーで
この記事では、ルフトハンザのプレミアムエコノミーについてご紹介しました。
ビジネスクラスとエコノミークラスの間のプレミアムエコノミー。
座席表から見ても、エコノミークラスに近く、アップグレード料金もビジネスよりも安いですが、アメニティなど、エコノミークラスにはない一つ上のサービスが手軽に受けられる点ではお得感がありますね。
あなたも次の旅で経験してみてはいかがでしょうか。