【治安の前に】ロシアってどんな国?
ロシアといえば、2018年のFIFAワールドカップの開催国として世界各国から注目を集めているのが記憶に新しいのではないでしょうか。
まず初めに、ロシアとはどのような国なのか、紹介していきます。
ロシアの正式名称はロシア連邦といい、ユーラシア大陸北部に位置する世界で一番大きな国です。
面積は約1700万㎢、人口は1億4300万人と、面積は日本の40倍ほどでありながら、人口は日本とそれほど変わりません。
日本からロシアへの行き方としては、成田空港からモスクワへの直行便が出ており、約10時間のフライトで行くことができます。
日本とロシアの首都モスクワの時差は6時間で、日本の方が進んでいます。
首都モスクワから他の都市に行く場合は、シベリア鉄道やその他の鉄道で結ばれているので、鉄道を利用して移動してみるのも一つの方法でしょう。
かなりの距離を移動するので鉄道で移動する場合、数日がかりの移動になります。
ロシアは壮大な土地を持ちますが、ほぼ全土が寒冷気候に属しており、夏の平均気温は15℃、冬の平均気温は-5℃ほどと、日本と比べるとかなり寒い地域です。
また、6月~7月にかけて太陽が一日中沈まない白夜、反対に12月~1月にかけて太陽が一日中登らない極夜が訪れます。
ロシアに観光に行くのであれば、真冬は避ける方がベターでしょう。寒さで観光することが難しくなってしまうからです。
また夏に行く場合でも、日本よりも緯度が高く紫外線が強いので、日焼け止めや帽子、サングラスなど、紫外線対策は徹底しておく方が良さそうです。
ロシアの首都であるモスクワには、旧ソ連時代に革命記念祭のパレードなどが行われていた赤の広場、ロシア最大規模を誇る城塞クレムリンがあり、観光客から人気のスポットとなっています。
観光スポットだけでなく、歩くだけでヨーロッパを感じさせる建物や素敵な街並みが広がっているのがロシアの魅力です。
また、歴史を感じさせる建造物や日本とは異なる文化を肌で感じることができるのも、ロシアが観光地として人気の理由のひとつです。
ロシアの治安を知る前に、外務省が発表する危険レベルをおさらい
ロシアの治安についてお話する前に、外務省が発表する情報をおさらいしていきましょう。
外務省の海外安全ホームページの情報によると、世界の治安は以下の4段階で危険レベルが分類されているようです。
レベル1/黄色
「十分注意してください」
その国、地域への渡航・滞在に当たって危険を避けていただくために特別な注意が必要です。
レベル2/山吹色
「不要不急の渡航はおやめください」
その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。
レベル3/オレンジ色
「渡航はやめてください(渡航中止勧告)」
その国・地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。(場合によっては,現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)
レベル4/赤色
「退避してください。渡航はやめてください。」
その国・地域に滞在している方は滞在地から,安全な国・地域へ退避してください。この状況では,当然のことながら,どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
上記の基準を参考にすると、レベル1、レベル2の国に渡航する場合、個人でしっかりと病気や犯罪の対策をすることで危険を回避できる可能性があります。
しかし、レベル3、レベル4の国は治安が悪い状況と言え、個人で危険を防ぐことはかなり難しいでしょう。
どんな理由があろうと、レベル3以上の国、地域には近づかないようにしましょう。
ロシアの治安状況は?
首都モスクワの治安状況は?
では、ロシアの首都であるモスクワの治安に関する情報を見ていきます。
外務省の海外安全ホームページの情報によると、ロシアの首都、モスクワの治安は危険レベル1の「十分注意してください」となっています。
この結果は、スリなどの犯罪の被害に遭ってしまうリスクと、テロに巻き込まれるリスクから来ています。
過去にモスクワを含む大都市では、いくつかのテロ事件が発生しており、多数の死傷者が出ているという事実がありました。
・2002年 モスクワの劇場占拠人質事件
モスクワ中央部にある劇場「ドブロフカ・ミュージアム」で観客922名を人質に取られ、129名の死亡者を出しました。
・2010年 モスクワ地下鉄爆破テロ
モスクワ地下鉄の2つの駅で起きた自爆テロにより39名の死亡者と約100名の負傷者を出しました。
このようなテロがロシアの首都、モスクワで過去に発生しています。
現在では人が多く集まる観光地や駅、空港では警察によるセキュリティチェックや警備が強化されているため、テロの危険性が以前ほど高くはないといえるでしょう。
しかし、ナチスの記念日(1月27日)、ヒトラーの誕生日(4月20日)、ワールドカップなどの国際試合が行われ、世界から注目が集まる日はテロ活動が活発になる可能性が高くなるので、これらの時期は避けておくのがベターです。
また、テロの危険性だけでなく、景気の後退によりスリや悪徳商売による犯罪の増加、愛国主義の高揚により外国人排斥運動が高まる可能性があります。
ロシアの中でも主要な観光都市であり、経済都市でもあるモスクワは、地方から出稼ぎに来ている人が多くいます。
しかし、彼らがモスクワで仕事を見つけられなかった場合、生きるために犯罪に手を染めてお金を稼ぐ人も中にはいるようです。
このように、主要都市だからこそ経済的な格差があるのが現状です。
観光地は明るく人通りも多いので安心、と思うかもしれませんが、人混みだからこそ狙ってくるスリ集団もいます。
常にスリや軽犯罪に巻き込まれるリスクがあることを自覚し、自分の身は自分で守りましょう。
基本的に、軽犯罪に注意しておくことができれば、ロシア旅行中に大きなトラブルや命の危険を感じることはないでしょう。
ロシアの首都であるモスクワは、日本と比べると注意が必要なことも多いですが、海外の中では比較的治安が安定している都市のひとつです。
【例外】ロシアで治安の悪い地域
南東部国境周辺
ロシア全体では危険レベル1と比較的安全と言えますが、一部の地域では治安が悪い地域もあります。
それは、ロシア南東部国境周辺の地域であり、外務省の海外安全ホームページによれば危険レベル3「渡航はやめてください(渡航中止勧告)」との情報が現在出ています。
ロシア南東部国境周辺の地域とは、チェチェン、イングーシ、ダゲスタン、北オセチア・アラニア、カバルダ・バルカル、カラチャイ・チェルケスという、ロシア連邦に属する複数の共和国を指しています。
ロシアには22の共和国が存在し、それぞれの共和国で議会が立法権を持ち、またそれぞれの共和国の大統領(首相)も強い権限を持っています。
しかし、しばしばロシア連邦と共和国の衝突が起こり、テロや武力攻撃が続いている地域もあります。
特に、南東部の共和国では、ロシア連邦からの独立運動が頻繁に起こっており、武装勢力による攻撃や自爆テロが多数発生している国が存在します。
これらのテロや武力攻撃の影響で、民間人にも多くの犠牲者が出ているため、観光ではもちろん、ロシア南東部国境周辺には絶対に近づかないようにしましょう。
治安のいいロシアでも気をつけるべき犯罪5選
気をつけるべき犯罪①:スリ・置き引き
旅行客が一番出くわす可能性がある犯罪が、スリや置き引きです。
「挨拶のハグを求められ、ハグをしたら、ポケットから財布を抜かれていた・・・」
「歩いていて気が付いたらバッグの後ろのチャックが空いていて、中身を盗られていた・・・」
このように、気づかないうちに財布やパスポート、カメラなどの貴重品が盗まれる犯罪が頻繁に起こっています。
特にロシアにいると、日本人を含めアジア人は見た目からして目立ちます。
さらにガイドブックを広げているそぶりや、大きなカメラを首からぶら下げていると、観光客ということがすぐにわかるので、スリのターゲットにされやすくなってしまうようです。
また、中には複数人のスリ集団によるグループでの犯罪も発生しています。
歩いていたら後ろから何か液体をかけられ、拭いてあげるから荷物を降ろしてと言われ、言う通りにしたら仲間だと思われる一人が荷物を持ってそのまま逃げた…という悪徳な手口のスリに遭遇した例もあります。
知らない人が近づいてきたら警戒し、荷物はしっかりと手から離さないようにしましょう。
気をつけるべき犯罪②:ぼったくり
スリや置き引き同様、観光客をターゲットにした犯罪で頻発しているのが、ぼったくりです。
特に旅行の場合、移動に便利なタクシーを使う機会が多くありますよね。
ロシアでは無許可のホワイトタクシーが多く街を走っていて、空港や駅で「タクシー!タクシー!」と観光客に向けて声をかけています。
しかし、観光客だということで足元を見て、相場の3倍の値段を吹っかけてくることもあるので、極力無許可のホワイトタクシーは使わないようにしましょう。
通常のタクシーに乗ることができたとしても、英語が通じないロシアでは、行き先を伝えるのにもひと苦労です。
何かトラブルがあっても泣き寝入りになる可能性が高くなってしまいます。
ですので、タクシーを使う場合は、ホテルのフロントで呼んでもらうか、配車アプリを使って事前に予約をしておくことをオススメします!
最近では、Yandex Taxi(ロシア語:Яндекс Такси)というロシアで人気のタクシーを呼ぶアプリがあるので、ロシア旅行の際は利用してみてはいかがでしょうか。
行き先とピックアップ場所を入力すると、指定した場所にタクシーを呼ぶことができます。
メーター制ではなく、配車を頼む時点で金額を確認することができるので、ぼったくりにも合わず、トラブルに発展することもないでしょう。
また、ロシア観光中に民族衣装を着ている人や、路上パフォーマンスをしている人がいます。
そこで写真を撮ると、不当に金銭を要求してくる人がいるので注意しましょう。
写真を撮りたい場合、許可を取り、チップをあげるつもりで撮影しましょう。
気をつけるべき犯罪③:スキミング犯罪
海外で大金を持ち歩くのが怖いという考えから、クレジットカードを利用する人も多いかもしれません。
しかし、ここで気をつけなければならないのが、クレジットカードの情報をスキャンし悪用するスキミング犯罪です。
クレジットカードの機械に細工がしてあり、カードを通すことでカード情報を全て盗まれるという悪質な犯罪です。
この手の犯罪を防ぐには、クレジットカードを利用しないことがベストです。
とはっても現金を持ち歩くのもリスクなので、クレジットカードの利用は、極力信頼できるお店のみにとどめておくとよいでしょう。
また、万が一被害に遭っていることに気づいたら、すぐにクレジットカード会社に連絡し、カードの利用を停止しましょう。
気をつけるべき犯罪④:警察官によるカツアゲ
日本では信じられないかもしれませんが、ロシアでは悪徳警察官によるカツアゲ被害が相次いでいるようです。
駅や路上で外国人にパスポートを見せるよう要求し、「パスポートに不備があるので罰金を支払え」と金銭の要求をしてくる場合があります。
旅行客は、パスポートと滞在証明書を携帯する義務がロシアにはあります。
しかし本来、不当に金銭を要求されることは認められません。
それでも場合によっては拒否をすることで警察に連行され、留置所に拘束されることもあります。
トラブルが大きくなる前に、その場でロシアの日本大使館に電話で連絡をしましょう。
また、こういったトラブルを事前に防ぐために、必ずパスポートと滞在証明書を携帯しておき、いつでも見せられるようにしておくことが重要です。
気をつけるべき犯罪⑤:お酒のトラブル
ロシアと言えばウォッカのイメージがあるように、ロシア人はお酒が大好きな人が多いです。
特に夜になると、お酒を飲んで陽気になった人々が街に増え、他のお客さんや店員と言い争いをしている場面を見るかもしれません。
このような酔っ払いに絡まれて、犯罪に巻き込まれる可能性も少なくありません。
特に女性は性犯罪に巻き込まれるリスクもあるので、夜間の一人歩きは控えましょう。
複数人で歩いたとしても、どうしても夜は犯罪に巻き込まれる可能性が高くなってしまうので、できるだけ外出を控えるようにしましょう。
どうしても一人で出歩く場合、きょろきょろしながらゆっくり歩くのではなく、できるだけ目的地に向かって速足で歩くことが重要です。
また、中には昼間からお酒を飲んで酔っ払い、トラブルを起こしている人もいます。
酔っ払っている人や、怪しげな人がいても、必要以上に近づかないようにしましょう。
治安のいいロシアでも注意するポイント10選
注意するポイント①:荷物は前で持つ
治安がいいと言われていても、運悪くトラブルや犯罪に巻き込まれてしまうことはあります。
しかし、自分の行動次第でその可能性を下げることはできますので、ぜひ注意するポイントを抑え、事前に巻き込まれる可能性のある犯罪やトラブルを回避していきましょう。
まず、スリやひったくりの被害を受ける場合、斜め掛けのショルダーバッグやリュックサックなど、カバンを後ろに持っているため、目の届かないところで盗まれる可能性が非常に高くなっています。
特に人混みの激しい場所では、リュックサックだったら前に持つ、斜め掛けバックもできるだけ前に手で持って歩くように注意しましょう。
また、怪しい人が近づいてきても、バッグを地面に置いたり、目を離したりせず、自分でバッグを持ったまま、できるだけ距離を取るようにしましょう。
注意するポイント②:現金を多く持ち歩かない
現金を多く持ち歩いていると、被害に遭ったときの損害が大きくなります。
海外旅行中に必要以上に多くの現金を持ち歩くことはしないようにしましょう。
可能であれば、海外でキャッシングが使えるカードを利用しておくと安全です。
海外キャッシングとは、日本の銀行口座から海外のATMで現地の通貨を引き出すことができるサービスです。
キャッシングが利用できると、必要なときに現金を引き出すことができるので、大金を盗まれるリスクを減らすことができるでしょう。
注意するポイント③:財布や貴重品、金品はできるだけ見せない
財布や貴重品、金やシルバーのアクセサリーなどを見えやすいところに持っていたりつけていると、それだけでお金を持っていると思われ、スリやひったくりのターゲットになりやすくなってしまいます。
買い物のときや、支払いをするときはできる限りサッとお金を取り出し、すぐにしまうという意識が大切です。
また、アクセサリーやカメラ、スマホなど、金目になりそうなものはできるだけ見せないように旅行中は隠すのがベターです。
注意するポイント④:人が多い場所では特に注意が必要
観光地やショッピングモールなど、人が多いところでは気づかないうちに盗難に遭う可能性が高まります。
人混みでは特に、持っているカバンや貴重品に警戒し、盗難に遭うリスクを減らしましょう。
また、ポケットに財布やスマートフォンをいれていると、簡単に盗まれやすいので、できるだけかばんの中にしまっておくことをオススメします。
注意するポイント⑤:夜道を歩かない
どの国でもいえることですが、やはり夜の暗い道は酔っ払いや地元のギャングなどと遭遇し、犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性が、昼間より高まります。
夜遅くなった場合は、タクシーを呼んでおくなどの工夫をして、夜間の暗い道を歩く必要がないようにするのがポイントです。
特に一人の場合や女性の場合は狙われやすいので、気をつけましょう。
注意するポイント⑥:危険な場所には近づかない
身の安全を守るために一番重要なのは、危険な場所には行かないということです。
ロシアはテロの危険性もゼロではないので、デモが起こっている場所や、外務省の発信する情報で危険度レベルの高い地域には、絶対に近づいてはいけません。
どうしてもその場所に行かなければならない場合、現場を良く知る地元の人やガイドをつけて訪れることも可能ですが、オススメはできません。
注意するポイント⑦:派手な格好は避ける
日本人はただでさえ、観光客であると認識しやすく、目立ちやすいです。
少しでも犯罪のターゲットにされる可能性を減らすために、服装には気をつけましょう。
現地の人が着ているような服をまねておくのが一番確実な方法です。
また、女性の場合は派手な露出は控えることも、犯罪を遠ざけるひとつの方法です。
注意するポイント⑧:できるだけ1人で出歩かない
ロシア旅行中に外に出かける場合、1人だと犯罪のターゲットにされやすくなってしまいます。
そのため外を観光する場合も、できるだけ単独行動は避ける方がよいでしょう。
1人でも観光したい場合は、現地のツアーに参加することも可能です。
注意するポイント⑨:保険に加入しておく
万が一、被害に遭ったときのことを考えると、ロシアに旅行に行く場合、海外保険に入っておくと安心です。
また、現地で盗難や詐欺の被害に遭った場合は、すぐに保険会社に連絡してその後の対応を相談しましょう。
注意するポイント⑩:トラブルがあった場合はすぐに日本大使館に連絡を!
「パスポートを盗まれた!」
「財布をなくしてしまって帰ることができない!」
など、犯罪や何かしらのトラブルに巻き込まれた場合、すぐにロシアの日本大使館に連絡を入れましょう。
以下が在ロシア日本大使館のアドレスと連絡先です。
在ロシア日本国大使館
住所:Grokholsky per., 27, Moscow, 129090, Russia
電話番号:+7 495 229 2550(閉館時緊急:+7 495 229 2520)
FAX:+7 495 229 2555
開館時間:9:15~13:00、14:00~18:00
休館日:土日祝日
在ロシア日本国大使館ホームページ
在ロシア日本国大使館ホームページ
治安のいいロシアで、戦争の危険性はある?
ここまでロシア滞在時の身近な犯罪のリスクを紹介してきました。
続いて、軽犯罪はあるにしろ比較的治安がよい現在のロシアで、戦争の危険性があるのかどうかを解説していきます。
現在のロシアの状況を知るために、少し歴史をさかのぼってみます。
ロシアの戦争と言えば、第二次世界大戦後の1900年代後半、民主主義国のアメリカと社会主義国の旧ソビエト連邦の対立が記憶に新しいのではないでしょうか。
1991年にソビエト連邦が消滅することにより、東西の対立は終結しました。
その後の他国との国際情勢は安定しているようにみえます。
しかしその時、ソビエト連邦の消滅と解体と共に、エストニア、リトアニア、ラトビアの現バルト三国の独立や、22の共和国が誕生しました。
これらの共和国は国として独立しておらず、現在でもロシアからの独立を目指して武力行使をしている地域もあります。
危険な地域に近づかなければ、戦争に巻き込まれるリスクはかなり低いといえますが、一部の地域ではこのように不安定な状況が続いています。
また、日本とロシアの問題と言えば、北方領土問題が現在でもテレビのニュースで流れるよう、多くの日本人に注目されています。
現在ロシア連邦が実効支配している択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の島々、すなわち北方領土に対して、日本が返還を求めている領土問題です。
この問題に関しては、両国の代表による対談にて平和的解決を目指し、現在でも交渉が続いている状況です。
だからといって、日本とロシアで戦争が起こるという可能性はほとんどないと言ってよいでしょう。
このような理由から、旅行客が危険な場所に近づかなければ、ロシアで戦争に遭遇する確立はかなり低いです。
治安のいいロシアで、テロの危険性はある?
では、現在のロシアでテロが起こる危険性はあるのでしょうか。
比較的治安のよいロシアですが、少し前は主要都市のモスクワでも少なからずテロが起こっていたという事実があります。
現在もイスラム過激派ISILの一部がシリアなどの中東の国から帰国しているというデータがあるため、それらの人がテロを起こす可能性はゼロではありません。
また、ロシア国内でも複数の共和国が存在しているよう、さまざまな文化や民族が共存しているため、過激派による独立運動からテロに発展することもあるかもしれません。
しかし、現在ではロシア政府がテロ対策に大きく力を入れています。
主要な駅や空港ではセキュリティのチェックが厳重になっており、テロを防ぐように国が力を入れて対策しています。
空港での荷物検査やVISAの確認などが厳しいのは、テロ対策をしっかりとしているからであると捉えられます。
ですので、現在のロシアでは、モスクワなどの観光地でテロに巻き込まれる可能性は低いと言えます。
ロシアの治安最新情報まとめ
ロシアは陽気な国民性を持つ人々に世界一の広い土地、国自体の経済も安定しているようなイメージがあり、比較的治安も良く旅行先としては人気の行き先のひとつです。
とはいえ、軽犯罪やテロのリスクなどの理由から、日本と比べると治安が安定していないといえるでしょう。
海外旅行は楽しいものであり、非日常を味わえるため、普段より危険に対する意識が薄れる人もいるかもしれません。
しかし、海外だからこそ、日本にはない危険に巻き込まれる可能性があることを十分理解し、自分でできる防犯対策を行いましょう。
しっかりと身の安全を守り、楽しい旅行にしてください。
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