【治安の前に】フランスのパリはどんな街?魅力は?
フランスの首都で花の都といわれる、パリ。
パリは、観光にお買い物に食事になんでも楽しめる場所ですね。
エッフェル塔に登りパリの街を見たり、セーヌ川クルーズでたくさんの素晴らしい建築群を見たり、シャンゼリゼ通りでお気に入りのブランドを購入したりと魅力たっぷりなのが、パリ旅行の魅力です。
それでは、基本情報を紹介します。
国名 | フランス共和国 | ||
---|---|---|---|
首都 | パリ | 時差 | -8時間 【サマータイム】-7時間 |
言語 | フランス語 | パリの位置 | フランス北部、セーヌ河中流 |
日本から直行便が運行されているので、飛行時間は約12時間と長いですが、気楽に行けるようになりました。
日本と同じ四季があり、おすすめは日照時間が長くなる5月から9月頃です。
パリの治安は悪い?
パリは観光客が多いため、観光客を狙った犯罪が多く、フランスの中でパリが1番治安が悪い場所です。
特に多いのが、スリやひったくりです。
観光時には、美しい景色ばかりで見とれてしまいますが、気を抜かずに常に手荷物には注意しておきましょう!
これから治安が悪いエリアと区を紹介します。
【治安】パリで最も危険なエリアと区
パリで危険なエリアと区を紹介します。
その前に、まずはパリの20区について確認しましょう。
パリは全部で20区
日本の東京には23区ありますが、パリには20区あります。
パリの中心が1区、そして右回りの渦巻き状に2区、3区、4区となっています。
地図を見ると分かりやすいので、地図で確認しましょう。
それでは、この20区の中でどの区が治安が悪いのでしょうか。
危険地区①18区
フランス映画アメリの撮影に使われたモンマントルの丘がある、18区。
サクレ・クール寺院もあるので、この近辺を散策したい方もいるのではないでしょうか。
また、18区にはフランスの老舗キャバレーのムーランルージュがある場所です。
この18区はなぜ治安が悪いかというと、不良集団が多い区で、特にバルベス・ロシュシュアール駅周辺がたまり場になっている場所です。
ムーランルージュに行き、深夜帰宅になる人も多いと思うので必ずムーランルージュのスタッフに頼んで、タクシーを使用しましょう。
待つこともありますが、ムーランルージュで呼んでもらうタクシーはぼったくりなどの心配がないのでおすすめです。
深夜の地下鉄は、利用するのはやめましょう。
パリ18区は、治安が悪い場所というのを、頭に入れておきましょう!
危険地区②19区
市民の憩いの場のビュットショーモン公園がある、19区。
パリで1番広い公園で、昼間にはジョギングしている人や散歩している人が多くのんびりした雰囲気です。
ですが、日没以降は注意が必要です。
この19区が治安が悪い理由が、移民が多く住んでいてスリやひったくりが多く犯罪するからです。
特に、ベルヴィル駅やジョルダン駅などでスリなどの被害が多く発生しています。
日中は、公園に行きのんびりしてもいいですが、15時くらいになったら19区を離れましょう。
パリ19区は、治安が悪い場所というのを、頭に入れておきましょう!
危険地区③20区
マリアカラスやショパン、エディットピアフ等の著名人が埋葬されているペールラシェ―ズ墓地がある、20区。
墓地を訪れる観光客が多く、観光名所にもなっている場所です。
この20区が治安が悪い理由が、低所得層の犯罪率が高く毎日スリの被害や、ひったくりの被害が発生しているからです。
この墓地近辺ですが、低所得者層向けの公営住宅が多いので歩くときには大通りを歩きましょう。
ペールラシェ―ズ墓地に行きたい場合は午前中に行き、午後には20区を離れましょう。
パリ20区は、治安が悪い場所というのを、頭に入れておきましょう!
【治安】パリで危険なエリアと区
18区~20区は治安が悪いと紹介しましたが、他の区はどうでしょうか。
他に治安が悪い区は、どの区でしょうか。
9〜13区
観光スポットが少なく、ホテルの価格が安い9〜13区。
ホテル選びの際には、安いからという理由でこの近辺には宿泊しないようにしましょう。
9区~13区の治安が悪い理由が、不良集団や強盗が多く発生しており、その中でも10区のパリ北駅、パリ東駅周辺はひったくりの被害が多くなってるからです。
乗換で使用するのは良いですが、降りないようにしましょう。
また、13区は、低所得者向けの住宅が多くあり、人通りも少なく犯罪に合いやすい区です。
9~13区には行かないようにしましょう。
パリ9~13区は、治安が悪い場所というのを、頭に入れておきましょう!
【治安】パリで観光客が狙われる区と観光地
パリでの観光客が狙われる区は、観光客が多いエリアです。
観光客を狙った犯罪は、1番多いんものがスリです。
それでは、詳しく紹介します。
観光客が狙われるエリアは1区〜8区
パリと言ったら多くの人が思い浮かべる建物があるエリアが1区~8区に集中しています。
観光客が多いので、ひったくりや暴行などの被害は非常に少ないですが、気づかれないうちにお財布を盗られるケースが多く発生しています。
凱旋門やシャンゼリゼ通りなど、人混みが多い場所を歩くときは、注意が必要です。
また、写真を撮る際に荷物は前にあるか常に確認しながら写真を撮りましょう。
パリ1~8区は、観光客を狙ったスリが多いというのを、頭に入れておきましょう!
注意観光地①モンマントルの丘
治安が悪いことで有名な場所、モンマントルの丘。
観光客相手のスリや、ミサンガの押し売りや、絵画の押し売りなどが発生しています。
また、人が集まる場所なので土日は特に注意が必要です。
人が集まるエリアには、自然とスリも集まってきます。
注意観光地②クリニャンクール蚤の市
世界最大級の蚤の市を楽しめる、クリニャンクール蚤の市。
骨董美術や、アンティークなどを中心に、小売業者など専門店が出店するアンティークマーケットで、店舗数は約200店舗です。
アンティークマーケットが好きな方には、おすすめの場所ですね。
ですが、この近辺は治安が悪い場所で、特にスリが多発しています。
クリニャンクール蚤の市に行く時までの道や、滞在中は手荷物には十分に注意しましょう。
注意観光地③エッフェル塔
パリに来たら誰もが行く場所、エッフェル塔。
エッフェル塔には、展望台から見る景色が人気でエレベーターにて展望台にいくことができます。
エッフェル塔の中でも1番被害が多いのが、エッフェル塔のエレベーターの中です。
エレベーターでは、景色に見とれてワクワクしてしまいますね。
その時に、スッとバックから財布やパスポートを盗っていきます。
またエッフェル塔近くの路上にも注意しましょう。
クリップボードを持ちながら、「Can you speak English?」と声を掛けられたら無視しましょう。
環境の為に募金してくださいと言われますが、それは全くのウソです。
注意観光地④ルーブル美術館
世界でも有名な、ルーブル美術館。
「チケットを購入して入るし、美術館だから大丈夫でしょ」という考えはやめましょう。
スリ集団は、ルーブルのチケット代を払っても、スリをしてプラスにすることが出来る為、スリ集団も入場しています。
特に、有名な絵画を見ているときはバッグを後ろにしてしまったりと、スリ集団にスリをしやすい環境をつくってしまいます。
ルーブル美術館の中でも、スリの被害が合いやすいのが有名な、モナリザの前です。
絵に見とれていて、写真撮影もできるようになったため、写真を撮るのに集中している人ばかりです。
美術館でも気を抜かない様にしましょう。
注意観光地⑤百貨店
パリにはラファイエットなどの百貨店があり、地元の人や観光客が多く集まる場所です。
百貨店に行く人は、買い物をしている人なので「お金を持っている」というイメージがあり、スリ集団も入ってきます。
オシャレな服装をしたスリ集団もいる為、買い物に集中しているときでも必ず荷物は前にしましょう。
そして、
【治安】パリ観光で気をつける4つの犯罪の種類
では、パリの犯罪をみていきましょう。
パリの犯罪には、以下のものがあります。
- スリ / ひったくり
- ぼったくり
- 交通事故
- 暴行 / 性犯罪
続いて、パリの犯罪を、それぞれ詳しくみていきます。
スリ / ひったくり
パリで1番多い犯罪がスリ / ひったくりです。
日本人は、「現金を持っている」というイメージがあるため、被害にあいやすいのが現状です。
特に、注意したい場所がホテルのロビーや朝食会場です。
ホテルに入るとホッとしてしまい、気が緩んでしまいますね。
最近多発しているのが、チェックインの時に自分の荷物をロビーのソファーに置いた時に、スッと持って行かれてしまうケースです。
チェックインの時も常に気を張りましょう。
そして、ホテルの朝食会場で料理を取りに行くときに、携帯などはテーブルに置かない様にしましょう。
もし、携帯などを置いたままだと、料理を取っている最中に盗られてしまいます。
ホテルは、宿泊者以外でも入ることのできる場所です。
ホテルでも、スリ / ひったくりがあることを頭にいれておきましょう。
ぼったくり
食事や、タクシー利用の際に多いのがぼったくりです。
観光客を狙ったものが毎日発生しています。
食事のお会計をする際には、金額を必ずチェックしましょう。
チップ込みの金額を確認して、大丈夫ならサインや暗証番号を入力しましょう。
そして、パリではタクシーでのぼったくりが多発しています。
パリには、無許可タクシーが多くあり、無許可業者・違法業者ですので使用しないようにしましょう。
無許可タクシーでのぼったくりの被害が多く、支払わないでいると暴行されたという被害も発生しています。
許可タクシーと無許可タクシーの見分け方は、簡単です。
タクシーの車の上に「TAXI PARISIEN」という白いマークがついているのが、許可タクシーです。
また、空港では指定のタクシー乗り場でタクシーを使用しましょう。
タクシーを呼ぶときは、ホテルのフロントに頼むのが1番信用できます。
交通事故
パリでは、毎日の様に交通事故が発生しています。
パリでは、自転車専用道路があるので、気づかずに自転車専用道路を歩いていて自転車と衝突して重傷を負う被害も出ています。
なので、パリの散策をするときには自転車専用道路のマークがあるかどうか必ず確認しながら歩きましょう。
自転車もスピードを出して走っています。
そして、最近パリで流行っているものが電動キックススケーター「Lime-S」との衝突事故が多発しています。
電動キックススケーターの使用方法はとても簡単で、指定の場所に置かないでどこに置いても大丈夫です。
ハンドル右手側にはアクセル、左手にはブレーキがあり、料金は1分ごとに15セントで使用できます。
便利なので、利用する人が増えていますが、スピードが速い上に交通ルールを守れていない人がたくさんいます。
実際、電動キックススケーターと80歳のおばあちゃんが衝突し、亡くなってしまった事件がありました。
パリの散策には、道路を確認することも忘れずにしましょう。
暴行 / 性犯罪
人通りが少ない場所や、夜中発生する確率が高いのが暴行 / 性犯罪です。
ひったくりの被害に合い、抵抗していると暴行されるというケースが多く発生しています。
もし、ひったくりに合った場合は暴行の可能性もあるので、様子を見て怖くなったら持っているものを渡しましょう。
発生場所で多いのが、治安が悪いと言われている18区、19区、20区です。
また、深夜の地下鉄でも被害が多いです。
人通りが少ない場所を歩くのは、やめましょう。
そして、治安が悪いと言われている場所は、目的が無ければ行かないようにしましょう。
【治安】パリ観光で気をつける対策
パリの観光中に被害にあわない為にも、「自分の身は自分で守る」という考えを持ち、自分でできる対策をしていきましょう。
もし、被害にあってしまったらすぐに警察に行きましょう。
そして、パスポートが盗られた場合、パリ日本国大使館への連絡が必要になります。
パリ日本国大使館
住所:7 Avenue Hoche, 75008 Paris, フランス
電話番号:+33 1 48 88 62 00
営業時間:9:30-13:00 / 14:30-17:00
定休日:土日
URL:パリ日本国大使館 ホームぺージ
犯罪に合わないための服装と持ち物
「せっかくの海外旅行だから、可愛い服装にしよう」という考えの方が多いと思いますが、フランス人は「シンプルこそ、美しい」という考えなので、スカートではなくジーンズにシャツなどシンプルな服装の人が多いです。
なので、露出の多い服装やワンピースを着ていると非常に目立ち、スリやひったくりなどのターゲットにされてしまいます。
また、ブランド品のバッグや、お財布は持たないようにしましょう。
「お財布なら見えないし、大丈夫じゃない?」という考えは、やめましょう。
お買い物の時や、地下鉄などのチケット購入の際に必ずお財布を出しますね。
もし、そこにスリをする集団がいた場合、まずお財布をチェックします。
そこでブランド品の財布だったら、スリのターゲットにされてしまい、気付かれないように後をついてきます。
そして、地下鉄に乗った時や散策の時に、スッとお財布を取っていきます。
スリ対策として、お財布は、ポーチなどを使用すると良いです。
そして、「海外旅行で、心配だから現金を多めに持っておこう!」という考えは、やめましょう。
フランスで、日本人がターゲットにされるのが多額の現金を持つ文化だと知っているからです。
フランスでは、クレジットカードの支払いが当たり前なのでクレジットカードを使う様にしましょう。
フランスでは、JCBのクレジットカードが使用できないことが多いです。
渡航前に、VISAのクレジットカードを造っていくことをおすすめします。
マルシェなどでは、クレジットカードを使用できませんが、少額あれば大丈夫ですね。
少年・少女の集団に気を付ける
パリでの犯罪では、小学生から高校生くらいの少年・少女による犯罪も増えています。
特に地下鉄内でのスリ発生が多く、地下鉄利用時に少年・少女の集団が乗車してきたら注意しましょう。
- 保護者がいない
- あまり会話をしていない、もしくはやたらと大声で話す
- 荷物が少なく、ビニールの袋やポシェットのみ
- 友達同士なのにバラバラに立つ、もしくは集団で囲んでくる
見た目は、普通の見た目をしていたり、ミニスカートやワンピースなどを着ている人もいるので、見た目だと分かりづらいです。
常に、地下鉄に乗るときは注意しましょう。
防犯スプレーを持ち歩こう
防犯スプレーは、自分を守るためのものとして非常に役にたちます。
日本だと持ち歩くことはないですが、ヨーロッパでは常に持ち歩いている人が多いです。
暴行にあいそうになったら、力がない人でも相手から逃げることができるので、非常に便利です。
スプレーを相手の顔目がけて発射すると、相手は目の前が見えなくなります。(スプレーをしたことで失明になる心配はないです)
そして、その隙に逃げることができます。
今では、小さいサイズのものがインターネットで購入できるので渡航前に購入しておきましょう。
挨拶をしよう
レストランやお店に入った時に、必ず挨拶をしましょう!
フランスでは、「挨拶は、大事」という考えが昔からあります。
「ボンジュール」と挨拶をすると、相手に好印象になります。
もし、挨拶をせず店内を見たり、レストランに入ったりすると、相手が不愉快になるのがフランスです。
相手に対して、ぼったくりなどもしやすくなってしまいます。
挨拶をしたら、会話もスムーズにいきお互い楽しくコミュニケーションをとることができます。
簡単なフランス語「ボンジュール」そして、「メルシー」という言葉はたくさん使いましょう。
治安の良い地域のホテルを予約
ホテル選びの時に、価格やホテルの雰囲気で予約するのはやめましょう。
ホテルの雰囲気が良くても、治安が悪いから安い可能性が多く、観光が終わり、心配しながら帰らなければいけなくなってしまいます。
宿泊する場合は、パリ1区から6区までのエリアがおすすめです。
パリの中心なので、ホテルの価格は高いですが、その分安心して宿泊することができます。
ホテル予約の際には、ホテルの口コミや周辺の地図を確認しながら予約をしましょう。
【治安】パリのテロ事件情報
パリでは、2015年以降テロが発生しています。
- 2015年1月、イスラム過激派に影響を受けた男性により、新聞社が襲撃されて多数が死傷
- 2015年11月、パリ市内の小劇場、レストラン、カフェ等及び北部近郊の国立競技場において連続テロ事件により多数が死傷
- 2017年2月、ルーブル美術館で刃物を持った男が兵士を襲撃
- 2017年4月、パリ市内のシャンゼリゼ通りで,男が警察官らに対し銃撃
- 2017年6月、パリ市内のノートルダム寺院で,男がハンマーを用いて警察官を襲撃
- 2017年6月、パリ市内のシャンゼリゼ通りで,国家憲兵隊の車両に車が突入
この様に、テロが発生している件数が多いです。
パリに行くときには、常に現地の情報を確認しましょう。
現地の情報を日本語で受け取れるサービス「タビレジ」に登録しましょう!
外務省・安全ホームページにてすぐに登録できて、出発前から滞在中までフランスの情報を日本語で受け取ることができます。
【治安】パリのデモ事件情報
海外安全ホームページによる報告で、「黄色いベスト運動」によるデモの注意喚起がでています。
2018年11月17日土曜日、エマニュエル・マクロン政権の自動車燃料増税に反対する地方生活者が、ドライバーの安全確保用の黄色いベストを着て起こした抗議行動です。
11月にデモを起こし、翌週には28万人以上の市民が参加する全国規模のデモへと膨れ上がりました。
12月1日には、破損されたパリ凱旋門の映像を見てショックを受けた方も多いのではないでしょうか。
このデモは、現在も発生する可能性が高いので、注意が必要です。
デモの情報もタビレジに登録すると、日本語で現地の情報が分かります。
2019年パリの治安は?気をつける4つの犯罪と対策方法!のまとめ
パリの治安と観光する際に気を付けなければいけないことを紹介しました。
パリは、スリやひったくりが多いことが分かりましたね。
「パリの治安が悪いから怖いな」と思ってしまう方もいるかと思いますが、自分で注意をしていれば十分楽しめる場所です!
特に注意をしなければいけないことは、手荷物ですね。
観光中は、必ず手荷物は前にして常に気にかけましょう!
そのことを注意していれば、パリの観光を思う存分楽しめます。
パリの街をのんびり散歩して、素晴らしい絵画をゆっくり鑑賞し、疲れたらテラスでカフェタイムを取り、夜景がきれいなセーヌ川クルーズに乗船、、、など最高の1日が過ごせますね。
素晴らしいパリでの旅行を楽しんでください!