【ビザ取得前に】ウラジオストクってどんなところ?
「ロシアのウラジオストク」と言っても、なかなかハワイのようにすぐにイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか?
ウラジオストクとは「ロシアの極東部にある都市」のことで、旧ソ連時代には要塞の役目を果たしていた軍事都市という歴史があります。
港近くには軍事設備もまだ残っているなど、当時の面影を残している風景も広がっています。
今では「気軽にヨーロッパ気分を味わえる街」として注目されており、カラフルなヨーロッパスタイルの建物やキレイな街並みが見どころの一つです。
また、成田空港から「約2時間半」、関西国際空港からはなんと「約1時間40分」で到着することができる手軽な旅行先となっています。
夏は湿度が高いですが6~10月までは最高気温は「17℃」と過ごしやすいことが特徴です。
逆に寒い冬の12月~3月までの季節になると最低気温は「-15℃」まで下がり、1年を通して27℃以上は上がらない特徴を持っています。
ウラジオストクは2017年8月よりビザ制度が緩和された
そんなウラジオストクですが、日本人や各国の観光客を呼び込む目的で「2017年8月よりビザ制度が緩和」されました!
このビザ緩和は当初は2016年から始まると言われていたのですが、簡易に至るまでは大統領のサインが必要だったこともあり、1年遅れで緩和の法案が通りました。
では、ビザ緩和とは具体的にどのような法案なのでしょうか?
具体的に言うと「E-VISA」というWEB上で簡単にビザ申請・取得を行うことができる「電子ビザ」となります。
今ではアメリカやオーストラリアに入国する際には当たり前となった電子ビザですが、ロシアでも利用できるようになったので、これを使って気軽にウラジオストクへ旅行することができますね。
ウラジオストク行きのビザ申請で気を付けないといけないことは?
ビザが簡易になったとはいえ、しっかり申請できていなければ入国できないという結果にもなりかねません。
そんな最悪の事態を避けるために事前に注意しておくポイントを4つにまとめました。
ビザ申請の注意点①:「スケジュールや日数に余裕を持つこと」
まずビザ申請は電子ビザになってもある程度の日数はかかると考えておくことがベストです。
E-VISAは申し込み自体はネットで簡単に申請することができますが「入国予定日の4~20日間前」には必ず申請をしていなければなりません。
その為、ビザ申請から承認されるまでは「早くて4日~1週間」かかるので、できれば出発予定日から「1週間~2週間まで」と余裕を持って申請するようにすることをおすすめします。
逆にかなり先の旅程のビザ申請は、システムが機能しないので注意が必要です。
基本的には「3週間前までの旅程」は申請できるようになっています。
ビザ申請の注意点②:「パスポート残存期間とスタンプページの余白をチェックすること」
E-VISA申請の前のチェックとしてはパスポートを確認しましょう。
ロシア出国時には「6ヶ月以上のパスポートの残存期間」と「入出国のスタンプの余白」の2つが必須です。
もし残存期間が無ければ新しいパスポートの申請から始めることが先決です。
また、パスポートの空白がなくなった際あるいは余白が少ない際には査証欄増補という手続きもできるので、ぜひチェックしてみましょう。
パスポート更新手続きにかかる時間は?必要な書類と受取期間を確認パスポートの更新手続きはいつから可能? パスポートの有効期限が少なくなると、事前に更新手続き...
ビザ申請の注意点③:「顔写真サイズに注意すること」
また、顔写真の大きさもE-VISA申請が通るかどうか大切なポイントになってきます。
顔写真の規定は厳しく「顔の大きさが全体よりも小さい場合にはNG」となる可能性がありあます。
具体的には「胸が入っていて顔が小さく映ってしまう写真」は申請不可になることが多いので、スマホの写真アップロードをする際はぜひ注意してくださいね。
ビザ申請の注意点④:「海外旅行保険に加入すること」
一般的にほとんどの海外旅行では「海外旅行保険」を申請するかどうかは自分で選ぶことができます。
しかし、ウラジオストクのビザ申請の注意事項には「入国するお客様は滞在期間中にロシア連邦で有効な保健所が必要となります」と記載があるのです。
その為、ロシアでは海外旅行保険は付けずに旅行することはできません。
飛行機のチェックイン時にも確認されることもありますが、ビザ申請の際には「保険」を必ず付けるようにしましょう。
ウラジオストク電子ビザの申請手順。スマホの写真でも大丈夫?
ウラジオストクだけではなくロシアに入国する際はE-VISAと呼ばれる簡易ビザをあらかじめ取得しておく必要があります。
ここでは実際にE-VISA(電子ビザ)を取得する手順を詳しくご紹介します。
取得手順は下記になります。
- Eビザ取得サイト にアクセスする
- 「電子ビザ取得の申請書を記入する前の注意事項」を読んで同意する
- パスワードの入力すると申請書番号の通知が来る
- 個人情報(氏名・生年月日・出身地・入国目的・パスポート番号・ロシア人国籍の有無など)の入力
- 写真をアップロードする
- 申請する
- Eメールが届く
上記の申請方法で行うと、PDF形式の電子ビザがEメールが届くので、それをコピーして大切に取っておきましょう。
Eメールをそのまま見せるのはあまりおすすめしません。入国ビザになるので、必ずプリントアウトしてパスポートと一緒に手元に置いておくことをおすすめします。
その後、空港の入国ゲートやカウンターでパスポートと一緒にビザを渡してチェックしてもらうという流れとなります。
滞在中のホテルでもチェックされることがあるので、できればビザは旅行が終わるまで(ロシア滞在中)は携帯しておく方が安心です。
また、ここでの注意点は「スマホの写真」です。
基本的には「胸部から上の顔が大きく映っている」のであれば、スマホ写真でもビザを取得することは可能です。
しかし、写真の映りによってはビザ取得が認められない場合もあるので、不安な方は証明写真を撮っておくことをおすすめします。
パスポート用写真をアプリで自分で撮影!30円でコンビニ印刷する方法パスポートに使う写真の規格は?スマホアプリで撮った写真でOK? パスポート用の写真というと、...
ウラジオストクのビザ取得に必要な日数は?
ウラジオストクのビザ取得には余裕を持ったスケジュールが必要になってきます。
大切なポイントとしては「申請日より5日後~入国が可能になる」ということを覚えておきましょう。
通常、ウラジオストクではなくともロシアに入国する際にはビザ申請から5日間経過しなければ反映されないというルールがあるのです。
その為、日本にいる間にビザ申請をしておけば大丈夫、ということはなく、明日ロシアに出発するといったギリギリのタイミングでビザ申請をしても間に合わないということになってしまいます。
一方で気になる申請期限はと言うと、「入国予定日の4~20日間前まで申請可能」なので、最低でも出発前の「1週間前まで」には、余裕を持った申請を行っておくことをおすすめします。
ウラジオストク用ビザで他の地方へは行けるの?滞在可能日数は?
日本からの旅行がより気軽にできるようになった電子ビザ(E-VISA)ですが、ロシアのどのあたりまでが許容範囲となるのでしょうか?
実はウラジオストク用ビザは「ロシア沿岸部地方(ロシアの極東部、アムール川周辺)のみの入国が可能」です。その為、観光をする際は首都のウラジオストク周辺となります。
連続滞在期間は「8日以内(入国日・出発日を含む)」なので、それ以上の滞在はできません。
ビザの滞在日数や滞在可能場所を知って、計画的なスケジュールを組むようにしましょう。
ビザを取得したらいざ出発!ウラジオストクへの行き方。時差は?
では、ビザ取得後は日本からウラジオストクまではどのような経路があるのでしょうか?ここでは、ウラジオストクまでの3つのルートをご紹介します。
- ルート①「飛行機の直行便を使う」
- ルート②「韓国経由の飛行機を使う」
- ルート③「船を使う」
日本からウラジオストクの直行便
時間も早く飛行機の待ち時間の手間を省きたいという方は「ルート①:飛行機の直行便を使う」がおすすめです。
日本からウラジオストクの直行便は「オーロラ航空」と「S7(エスセブン)航空」の2社があり、どちらも約2時間~2時間半で到着することができます。
東京の成田空港からはS7航空が毎週火・木・土・日に、オーロラ航空が毎週月・水・金に1日1便運航しています。関西国際空港からは、S7航空が毎週水・金に1日1便運航しています。
日本から韓国経由ウラジオストクの経由便
少しでも安くコスパを重視したい方には「ルート②:韓国経由の飛行機を使う」がおすすめです。
ルートとしては日本→ソウル→ウラジオストクとなり、ソウル→ウラジオストク間はなんと「往復2万円代」という驚きの価格で旅費を抑えることができます。
日本からソウルまではピーチなどのLCCを使って安くいくことができるので、時間に余裕があってコスパ良く行きたい方にとってはおすすめなのでぜひ参考にしてみてくださいね。
日本からウラジオストクの船旅
ゆっくりと船旅の時間も大切にしたい方は「ルート③:船を使う」方法をおすすめします。
2泊3日の船旅で、鳥取県の境港から出航しています。「DBSクルーズフェリー社」という船会社が運営しており、週に一度の金曜日に入港します。韓国を経由して翌週の月曜日のお昼にウラジオストクに到着するというスケジュールとなっています。
ゆったりと船旅も観光の一つとして満喫したい人はぜひ検討してみてくださいね。
また、ロシアと日本との時差は「1時間」で、日本がロシアよりも1時間遅れています。時差が少ないので時差ボケも少ない嬉しい観光スポットですね。
【番外編】ウラジオストクの主要観光地
ではここで、ウラジオストクのおすすめ観光スポットを4つご紹介します。初めての方もウラジオストクが2回目の方も楽しむことができるスポットをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- トカレフスキー灯台
- 金角湾
- 潜水艦C-56博物館
- ディグレ・デ・クリスタル
ウラジオストクの観光地①:トカレフスキー灯台
こちらのスポットは、ウラジオストクで一番人気を集める観光スポットです。
夏は海水浴場として金角湾の観光の後に向かう観光客が多いことが特徴です。ウラジオストク駅からバス20分+徒歩30分という少し行きにくい場所ですが、灯台へと続く浅瀬の時にしかできない道を通るのは貴重な体験となります。
お昼に行くのもおすすめですが、一番幻想的でキレイに見える夕暮れ時が絶景です。
インスタ映えにもおすすめスポットですが、満潮時には帰れないこともあるので注意が必要です。
トカレフスキー灯台
住所:Vladivostok, Primorsky Krai, Russia, 690065
Vladivostok, Primorsky Krai, Russia, 690065
定休日:無し
入場料や利用料:無料
URL:http://4travel.jp/overseas/area/europe/russia/vladivostok/kankospot/10497828/
ウラジオストクの観光地②:金角湾
日々、きらびやかな街の発展を遂げるウラジオストクを結ぶ橋の下にあるのが広大な「金角湾」で、こちらも人気の観光スポットです。
自然を眺めるだけではなく、なんと毎日11~19時の間には金角湾を巡る「遊覧船ツアー」も体験することができます。
特に夕方の水面に映るキラキラとした優雅な夕日や、7月に現れる幻想的な霧模様は絶景です!
金角湾
住所:Zolotoy Rog, Russia, 690012
Zolotoy Rog, Russia, 690012
URL:http://dvor.jp/photogallery7.htm
ウラジオストクの観光地③:潜水艦C-56博物館
この博物館では、第二次世界大戦で実際に使用された大迫力の潜水艦を見ることができる博物館です。
潜水艦の中にも入ることができるので、潜水艦の歴史パネルの展示や乗組員の部屋など船内の様子を見学することができる貴重なスポットです。
また、部屋だけではなく魚雷発射管や潜望鏡を覗くこともできるので、リアリティ溢れる感覚を感じることができます。
潜水艦C-56博物館
住所:Korabelnaya nab., Vladivostok, Primorskiy kray, Russia, 690091
Korabelnaya nab., Vladivostok, Primorskiy kray, Russia, 690091
電話番号:04232225170
営業時間:9:00~20:00
定休日:不定休
入場料や利用料:100ルーブル
URL:http://museumtof.ru/
ウラジオストクの観光地④:ディグレ・デ・クリスタル
「ディグレ・デ・クリスタル」は、ウラジオストクで唯一カジノを体験できるホテルとして人気の観光スポットです。
日本ではカジノはあまり馴染みが無いのですが、ここでは少ない掛け金でも楽しむことができるので普段はなかなかできないギャンブル体験ができます。
また、部屋が空いていれば30000円~宿泊も可能なのでカジノに興味のある方はぜひ利用することをおすすめします。
ディグレ・デ・クリスタル
住所:73, Muravyinaya Bay, 692760, Artyom, Primorsky region, Russian Federation
73, Muravyinaya Bay, 692760, Artyom, Primorsky region, Russian Federation
電話番号:4232468888
営業時間:24時間営業
定休日:無休
入場料や利用料:
URL:https://www.moroccoboard.com/landcasino/3087
穴場な観光地!ロシアのウラジオストク旅行まとめ
「極東のヨーロッパ」とも言われるロシアのウラジオストクは、日本から約2時間半という近さでヨーロッパのような旅を体験することができるとして、最近では多くの女性から注目されています。
2017年にはビザも簡易になり気軽に旅行することができるようになったので、ぜひロシアへの入国の注意ポイントを抑えながらお得で楽しい旅の思い出作りに行ってみてはいかがでしょうか。