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2018/12/06

トルコの通貨はトルコリラ/TL。物価は高い?安い?日本と比較

トルコといえば、アジアでありながらヨーロッパの玄関口でもある摩訶不思議な魅力の溢れる国です。
親日国家としても知られ、日本人からも高い人気を誇っていますし、国際都市イスタンブールはトランジットに頻繁に利用される世界交通の要所でもあります。

ここでは以下に、トルコの物価について日本と比較しながら、幅広く考察を進めていきましょう。

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トルコの通貨はトルコリラ(TL)

トルコの通貨単位は、トルコリラで「TL」と表記されます。
この「TL」の補助単位は、「Kr」で「クルシュ」という単位です。

100Krで1TLtなります。

トルコの通貨トルコリラ。2018年8月の大暴落の影響は?

さて、このトルコリラといえば、2018年8月10日のたった1日で、20%以上も下落するという大暴落を起こしたことは記憶に新しいでしょう。

この直接的な原因は、アメリカのトランプ大統領が、トルコ産の鉄鋼やアルミニウムへの関税引き上げなどのトルコへの経済制裁に端を発するものです。
しかし、このトルコリラ大暴落のショックは世界経済に大きな余波を及ぼして、特に経済新興国の通貨の信用不安を引き起こしました。

トルコリラの日本円に対するレートは、2008年のリーマンショック以降、段階的に下がり続け、2018年8月のトルコリラの大暴落で更に大幅に下がって、2018年末の段階では、1TL=約18円にまで落ちています。
これは単に、対米関係の悪化だけではなく、エルドアン大統領の失政による数々の複合的な要因が複雑に絡んでいると言われています。

ですが、この円高トルコリラ安の現状は、トルコへ旅行に行く日本人観光客にとっては、かえって喜ばしい状況でもあります。
旅行費用や免税店でのショッピングなどがすべてお得になるからです。

トルコリラには、紙幣として1TL→5TL→10TL→20TL→50TL→100TL→200TLという種類があります。
硬貨は、1TL、50Kr、25Kr、10Kr、5Kr、1Krとなっています。

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トルコの物価は日本に比べて高い?安い?

トルコの物価を考える土地

トルコの物価は、日本と比較して高いのでしょうか?
それとも安いのでしょうか?

一般的なイメージとしては、なんとなく日本よりは物価の安い国というイメージを抱く人が多いことでしょう。
しかし、実際には日本人が考えているほどには、そこまで物価は安くないのがトルコの実情と言えます。

その原因は、前述したトルコリラの大暴落の影響もあり、現在トルコは急激なインフレが進んでいるからです。
ここ数か月のトルコは消費者物価指数が、毎月15~18%というすごい勢いで上昇を続けています。

よって、数年前にトルコを旅行したことがある人ならば、今旅行で訪れれば、「随分物の値段が高くなっているな」とすぐに感じ取れるほど物価の上昇は激しいものがあります。
しかしその反面、先に述べた通り、トルコリラの対日本円レートも下がり続けているので、日本人観光客にとっては、物価上昇もさほど痛手にはならない範疇ではあります。

全般的な傾向を言えば、日本国内よりは総じてトルコの方が物価は少しだけ安いと言うことはできるでしょう。

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トルコの物価が安い理由

トルコの物価が安い理由①:トルコリラの対日本円レートが安い

トルコはインフレの真っただ中にありますから、自国民にとっては決して「物価が安い」ということはありません。
ですか、あくまでも日本人が旅行などでトルコを訪れた場合には、「日本と比べると」総じて、多少物価が安いと感じます。

ここでは、その最大の理由を挙げようと思います。
日本人が、トルコの物価を安いと感じる最大の理由は、2018年8月のトルコリラの大暴落シュック以降、ますます顕著になっているトルコリラの対日本円レートの安さにあります。

このトルコリラに対する大きな円高アドバンテージによって、トルコ国内を旅行して買い物をしたり、ホテルをはじめ様々な施設を利用したりしても、日本人は「日本よりは物価が安いな」と感じるわけです。

トルコの物価が安い理由②:トルコ人の平均賃金の安さ

トルコが日本人から見て、物価が安いと感じる理由に、トルコ国内の平均賃金の安さが挙げられます。
トルコは、近代化して近年、経済成長が著しい国の1つに挙げられますが、まだまだ平均的な賃金の水準は低いレベルにあります。

2018年現在のデータによれば、トルコ人の平均月収額は、2110TLとなています。
これは、日本円に換算すれば、約38000円程度であり、日本人からみればかなりの低所得に感じてしまいます。

トルコでは、一流大学を出たトップエリート層であっても、その新卒の平均的な初任給の額は、せいぜい2500~5000TL(日本円で、45000~90000円)程度なので、当然トルコ国民の生活レベルもそれに見合ったものになるわけです。

このような平均的な所得に合わせて、衣食住の物価は推移するのはどこの国でも自然なことなので、これよりは平均的な所得の高い日本人がトルコを旅行すると、日本よりは物価が安いと感じるわけです。
トルコはこのように平均賃金は安いのですが、その割に、平均就業時間は多く、一週間で平均45時間も働いています。

このような背景もあり、食料に関しては低賃金労働者でも十分購入することができるようにかなり物価は安めに抑えられています。

トルコの物価が安い理由③:交通手段や宿泊が安い

トルコと一口に言っても、イスタンブールのような国際都市の大都会と地方では、その旅行の仕方にも物価にも大きな格差があります。
とはいえ、トルコの中ではずば抜けて物価の高いイスタンブール市内でさえ、日本人観光客にとっては様々な局面で「物価が安いな」と感じるシチュエーションは多数あります。

その大きな理由が、宿泊費の安さと、公共交通機関をはじめとする交通手段にかかるコストの安さです。
まず、宿泊は、イスタンブールであっても、庶民的なドミトリーゲストハウスなら、1泊2000円程度から宿泊が可能です。

交通手段は、イスタンブールであれば旅行者はイスタンブールカードというカードを購入すれば、地下鉄をはじめバスや船、トラムまで公共交通機関を自由に使うことができます。
しかも、カードの購入価格は6TL(約108円)、初乗り価格が2.6TL(約47円)、2時間以内の乗り換えなら、2回目は1.85TL(約33円)、3回目は1.4TL(約25円)と、日本人の感覚からすれば物凄くお得で安いです。

物価が安いと実感する理由はこうした要素も大きいですね。

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トルコの物価を日本の物価と比較

トルコの物価の安さを感じる料理

トルコの物価を日本の物価と比較:交通

電車

トルコには各種の電車が走っています。
代表的なものとしては、イスタンブールを走る地下鉄とトラムと呼ばれる路面電車です。

トラムは特にイスタンブールの旧市街と新市街を行き来するのに大変便利です。
トラムに乗るには現金ではなく、ジェトンと呼ばれるコイン型のチケットを購入する必要があります。

ジェトンの価格は、4TL(約72円)であり、それでどの区間でも行けますのでとてもリーズナブルです。
地下鉄の料金も、同じくジェトンを買えば、1回券(4TL)~5回券(15TL)(約270円)まで、自由に乗り降りできこちらもお得です。

タクシー

トルコにおけるタクシー料金も、日本の相場からするとだいぶ安いです。
目安としては、イスタンブール市内を走るタクシーで、初乗り料金が、3.2TL(約58円)、1km走るごとに2TL(約36円)の加算料金が上乗せされるという感じなので、ものすごい長距離でも乗らない限りは、小遣い程度の出費で済みます。

ただし、タクシーで気を付けなくてはならないのが、「ぼったくり」が多いという点です。
黙っていると、わざと大きく遠回りをして料金を稼いだり、前の乗客の分のメーター料金を上乗せして請求してくる悪質な運転手も、残念ながら多いので気を付けましょう。

バス

トラム(路面電車)では不可能な細かく刻んで移動するイスタンブール観光をしたい場合に便利なのが、Otobüs(オトビュス)と呼ばれている市内乗合いバスです。
料金は、2.6TL(約47円)というリーズナブルな設定です。

ただし、このバスに関しても、現金を使用することはできないので、前出のイスタンブールカードを買っておくことをオススメします。
カードがあれば、乗る際にカードをかざすだけで利用できます。

トルコの物価を日本の物価と比較:通信費

トルコの通信費を見てみましょう。
トルコでの、スマホやパソコン端末等からのインターネット利用の通信費はどれぐらいかかるのが相場なのでしょうか?

SIMカード+5GBのインターネットパッケージを購入するパターンが一般的です。
料金は、30日間で125TL(約2250円)~となっています。

滞在する期間や内容によっては、wifiルータをレンタルした方が安く上がるパターンもあるので、ケースバイケースで変えた方が良いでしょう。

トルコの物価を日本の物価と比較:コンビニ

お水

トルコでは、飲料水はミネラルウォーターを購入します。
値段は、500ml入りのペットボトルで1〜2TL(約18~36円)と安価で売っています。

大都市であるイスタンブールなどであれば水のペットボトルは街中のいたるところで販売されているので困ることはありません。
また、日本と違って、トルコではレストランなどの飲食店で出される水も有料なので注意が必要です。

レストランでのお水の値段は、500ml入りのペットボトルで、4〜5TL(約72~90円)程度が相場です。

お酒

トルコでポピュラーなお酒といえば、『エフェス』というビールです。
缶ビールで買う場合には、1缶3〜6TL(約54~108円)程度で販売されています。

日本の缶ビールを買うより安いですね。

タバコ

トルコ人の喫煙率は非常に高く、タバコは身近な嗜好品です。
トルコにおける紙巻タバコの銘柄ですが、日本でも流通している世界的な銘柄が主流です。

主な銘柄の価格を挙げておくと、ケントやキャメルが8TL(約144円)、マルボロが10TL(約180円)となっています。
日本と比べると、かなり安いですよね。

トルコの物価を日本の物価と比較:レストラン

トルコのレストランは、比較的高級なレストランから、セルフサービス形式のロカンタと呼ばれる大衆食堂まで、バリエーションが豊富にあります。
一般的なロカンタは非常に安価で本格的なトルコ料理を味わうことができます。

価格は、前菜やスープが、だいたい10TL(約180円)程度で、メインディッシュが15TL(約270円)程度なので、日本円で500円もあれば、きちんとした食事を楽しむことが可能です。
格式の高いコースディナーなどを用意しているレストランでは、だいたい30~50TL(約540~900円)程度の予算は必要になります。

トルコの物価を日本の物価と比較:ローカルフード

トルコ料理は、「世界三大料理」の1つとされ、ケバブやトルコアイスなどがことに有名ですね。
チャイなども日本ではかなりポピュラーになっています。

そんな中、オススメのトルコのローカルフードは、イスタンブール名物の「サバサンド」です。
焼いたサバの切り身をパンに挟んで、レモン汁をかけて食すというシンプルなものですが、これが絶品の美味しさです。

値段は、10TL(約180円)とお手頃価格で食べられます。

トルコの物価を日本の物価と比較:ショッピング

トルコは、全般的に日本と比べれば物価は安く、特に食料品や外食費などは日本よりもかなり安いケースが多いのですが、日本とそれほど遜色ないショッピングになるものもあります。
その代表的な物が、家電製品などです。

例を挙げると、トルコにおいてSONY製の49型の液晶テレビを購入する場合には、4600TL(約82800円)を支払わなけばならず、パソコンであるApple Macbook proに至っては、7600TL(約136800円)の販売価格です。
トルコリラの対日本円レートから考えれば、これはトルコの人々にとってはかなりの高額商品ということになりますね。

トルコの物価を日本の物価と比較:観光・アクティビティ・テーマパーク

カッパドキアなどの世界遺産等の有名観光地がトルコにはたくさんあります。
しかし、テーマパークは長い間ありませんでした。

そこで2013年にできたトルコ初のテーマパークが、『VIA LAND』です。
トルコバージョンのディズニーランドといったところです。

入場料は、大人が55TL(約990円)、子どもが45TL(約810円)となっています。
乗り物料金はすべてこの入場料金に含まれているといいますから、非常に良心的です。

トルコの物価を日本の物価と比較:ホテル

トルコ、ことに日本からの観光客多い国際都市イスタンブールには、数多くのホテルがあります。
もっとも安い値段で泊まれるのは、ホステルやドミトリーゲストハウスで、1泊およそ105TL(約1890円)~が相場です。

その上の、中級ホテルだと、1泊265TL(約4800円)~、高級ホテルになれば1泊530TL(約9500円)~が相場となっています。

トルコの物価を日本の物価と比較:スターバックス

トルコにもスターバックスはあります。
全世界チャーン店なので、日本のスタバとほぼメニューもコーヒーの味も変わりません。

値段の方も、カフェラテで11TL(約200円)と日本に比べると少し安くなっている程度でそこまで大きくは変わりません。
ただ、特筆すべきは、トルコならでは「トルココーヒー」がメニューにある点です。

ドロリとした独特のコクのあるトルココーヒーをスタバで味わうのも良いでしょう。

トルコの物価を日本の物価と比較:お土産

トルコはお土産を買うのに困らない、実に多岐に渡る豊富なお土産のある国です。
トルコの定番のお土産お菓子といえば、ロクムやバクラヴァですが、これらは、専門店で20~40TL(約360~720円)程度で販売されています。

他にも、ブレスレットなどの様々なトルコらしい装飾品はバザールで買うことができ、値段も2TL(約36円)ぐらいから豊富に売られています。

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トルコで特に物価が高いものと安いものは?

トルコで特に物価が高いもの

トルコは、国内的にはインフレですが、対日本円のレートが安いために、日本人旅行者にとっては大抵のものが日本の物価よりも安く感じます。
しかしその中でも、日本に比べて物価の高いものも存在します。

それらの代表が電化製品と日用品です。
意外なものでは、歯ブラシは日本ではドラッグストアなどで買えば100円足らずで買えますが、トルコでは、30TL(約540円)程度の販売価格もザラです。

更に、洗濯用洗剤も日本では、200~300円程度で十分買えますが、トルコにおいては、50TL(約900円)とかなり高価です。

トルコで特に物価が安いもの

日本に比べて相対的に物価の安いトルコにあっても、特に物価の安いものが野菜や果物です。
トルコは、食料自給率が100%の国であり、自国で採れた豊富な野菜や果実、肉類などは安いのです。

代表的なものを挙げておくと、じゃがいもが2kgで、5TL(約90円)、トマトが1kgで6TL(約108円)、オレンジも1kgで10TL(約180円)という驚きの安さです。

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物価の安いトルコまでの渡航費用は?

トルコへ行くには、日本からの直行便を使う方法と、ロシアや中東を経由する乗り換え便を利用する方法があります。
一般に、乗り換え便を利用する方が、航空運賃も15000円程度は安くなります。

直行便は、旧・トルコ航空であるターキッシュエアラインズが、成田-イスタンブール便を運航しており、航空運賃は時期にもよりますが、シーズンオフの安い時期であれば、65000円前後で販売されています。

<下に続く>

物価の安いトルコを旅行する予算の目安は?

日本人がトルコ旅行する際の予算は、その日程(滞在日数)や、どこを回るか?どういった目的の旅か?によって大きく異なります。
ですから、ここではほんの一例として、スタンダードな観光旅行の予算を挙げておきましょう。

だいたい1週間前後のトルコへの観光旅行の場合には、その宿泊費はトルコの標準的な中級クラスのホテルを設定すれば1泊5000~7000円程度なので、5万円程度も用意すれば良いでしょう。
これに加えて、1日のおこずかいは1日5000円程度に設定して4~5万円程度もあれば困ることはないでしょう。

そしてお土産代として3万円程度を用意します。
というわけで、航空運賃を別にすれば、だいたい12~13万円の予算を用意すれば、トルコをエンジョイできる旅ができるでしょう。

<下に続く>

トルコの物価に関するまとめ

トルコの物価を分ける橋

長い歴史を持ち、東洋と西洋の文化の入り混じるエキゾティックな魅力を持つトルコの物価全般について、様々な角度から考察してきました。
トルコは国内的には、国の通貨であるトルコリラの大暴落などからインフレが進んでいますが、対日本円レートは低くなっていて、日本人観光客にとっては行きやすい国になっているということがわかりましたね。

特に、料理が美味しいと定評のある国なので、食料が安い点は嬉しいですね。

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