【時期の前に】ウユニ塩湖って?
そもそもウユニ塩湖って何なのでしょう?
出かける前にもう一度理解しておきたいところ。
ウユニ塩湖は南米・ボリビアにある世界一大きな塩湖。
アンデス山脈が隆起した時に地表に残った海水が干上がり、塩湖が作られたといわれています。
その面積は10,582平方キロメートル、岐阜県とほぼ同じ!大きいですね。
標高は富士山頂上と同じくらいの約3,700メートルのところに位置しています。そのため日中日に照らされるととても暑く、夜になると凍えるほどに寒くなります。
持ち込む衣類には注意が必要です。
塩湖といっても干上がっているところがほとんどなので、湖というよりもただただ白い地面が広がる平野にしか見えません。
この白い大地の上に雨が降り水が溜まると、その表面がまるで鏡のように周りの景色を反射させ、あの有名なミラー効果の景色が見られるわけですね!
塩湖の周りには大きな建物や山など景観を遮るものが何もないので、ミラー写真はもちろん、遠近法を利用したトリック写真を撮って楽しむこともできます。
ウユニ塩湖の乾季と雨季は?絶景が撮れる見頃の時期は?
ウユニ塩湖周辺の地域の季節は主に二つ。乾季と雨季です。
といってもそもそもウユニの年間降雨量は平均140-150ミリ程度(東京の10分の1程度)。その降雨量のほとんどが雨季にまとまっています。
(ウユニ周辺の降雨量はこちらでチェック。)
ウユニでどんな景色を見たいか・どんなアクティビティを楽しみたいかによって出かけるべき時期が違ってきます。
見たい景色と現地の気候を照らし合わせてみましょう!
ウユニ塩湖の乾季の時期は?
ウユニの乾季は4月から10月ころまで。
この期間はほとんど雨が降らず(降っても小雨程度)、塩湖は堅い塩の大地になります。
広い塩湖の上を天気を気にすることなく駆け回ることができるのはこの時期。
乾季中は晴れた日が続くことが多く、塩湖までのツアーがキャンセルになってしまったり、出かけられないエリアが出てしまうことも少なくなります。
鏡張りの景色を見ることはできませんが、乾季ならではの青い空と白い大地のくっきりとしたコントラストもまた圧巻。
日々の天候を気にすることなく観光を楽しめるというのも大きな魅力の一つですね。
平らでまっすぐ邪魔するものが何もない景色の中でトリック写真を撮ったり、塩湖の中にあるラグーンを訪るなど周辺を散策するのも楽しみの一つです。
ウユニ塩湖の雨季の時期は?
ウユニの雨季は11月から3月ころまで。
11月からしとしとと雨が降り始め、12月後半から2月ころまでが雨のピークになることが多いです。
ウユニ塩湖のミラー効果を期待できるのはこの時期。
きれいな鏡張りになるにはいくつか条件がありますが、綺麗な鏡張りの景色を見ることができれば一生忘れられない絶景になること間違いなしです。
ただし1月でも雨の降らない日が続いたり、雨が多すぎて滞在できるエリアに制限がされたりツアー自体が中止になることもあるようです。
鏡張りの絶景を目指すには滞在期間の天気をしっかりチェックしておく必要がありますね。
ウユニ塩湖おすすめの時期は?
雨季の中でも12月後半から2月までが一番降雨量の多い時期。
鏡張りの絶景を見たければ1月か2月が最も鏡張りの景色に出会える確率が高い時期と言えます。
「天空の鏡」を楽しみたいのであれば年末から2月ころまでの期間がねらい目ですね。
一方、天候に左右されず塩湖や近隣の地域を観光したり、トリック写真を楽しみたいのであれば乾季にウユニ塩湖へ訪れるのがお奨めです。
晴天の続く乾季であれば、他のボリビアの都市や南米国の観光を併せても快適に街歩きを楽しむことができそうですね。
ウユニで何をしたいか、どこに行きたいかによって訪れるべき時期は異なりますが、世界一の大きさを誇るウユニ塩湖は、いつ出かけても日本では見ることのできない壮大な景色を見せてくれる特別な場所。
どんな時期でもそれぞれの景色とアクティビティを楽しむことができます。
時期だけじゃダメ?ウユニ塩湖で鏡張りの絶景を見る条件
せっかく南米まで行くのですから、完璧な景色を目指したいですよね。
旅行日程ぴったりに気温や天気を調整するのは至難の業ですが、絶景のための条件を知っていれば日程調整や条件探しに役立てることができるかも。
雨季中のベストな時期だからといって、必ず鏡張りの絶景に出会えるというわけではありません。
鏡張りの絶景のための条件をいくつか紹介します!
ウユニ塩湖で絶景を見る条件①:地面から5-15センチ程の水が溜まっていること。
鏡張りの為に一番大切な条件は、地面の上に数センチの水が溜まっていることです。
この水面が回りの景色に反射をし、鏡張り効果を生み出します。
水量は多すぎると車ではアクセスできなかったり、波が立ちやすくなってしまいますし、逆に少なすぎるとミラー効果が薄れてしまいます。
ウユニ塩湖で絶景を見る条件②:数日前から数回の雨が降っていること。
滞在当日に雨に降られることなく、しかし地面には水がなければならないということは、前日までの天気が重要になってきます。
一番の理想的な環境は、訪問当日の数日前から数回に分けて雨が降っていること。
これは鏡張り効果に必要な水量を地表に溜めるためだけでなく、塩の大地の上にある細かいゴミや車の通った跡を流し去り、表面を綺麗にする効果もあります。
ウユニ塩湖で絶景を見る条件③:訪問当日は少し雲のある晴天であること。
うまく鏡張り効果ができた時には、雲の多い空はもちろん雲一つない真っ青な空よりも、少し雲のある空の方が反射がより分かりやすく、印象的な景色を見ることができます。
雲の多い反射
適度な量の雲の反射
これは好みによっても異なるかもしれませんが、青と白のコントラストがよりミラー効果を印象的にしてくれています。
ウユニ塩湖で絶景を見る条件④:風がやんでいること
綺麗な鏡張りを目指すには、水の表面は穏やかで波立の無い状態であることが必須。
風が吹くと水の表面が荒れ、鏡効果を望むことができなくなってしまいます。
絶景をカメラに収めるには、そっと水面に降り立ち、位置を決めて、風が止むのをじっと待つ。
結構地味な撮影風景なのです。
ウユニ塩湖で絶景を見る条件⑤:気温が暑すぎないこと
地表に水が溜まった状態といっても豊富な水量ではないことがほとんど。
ボリビアの日差しは非常に強く、平らな塩の上ではあっという間に干上がってしまいます。
地球の反対にある南米・ウユニの雨季の時期は真夏のころです。
滞在当日に高温になる気温が予想されている場合、出発の時間を早めるなど、暑すぎない時間帯を狙うのがお薦めです。
ウユニ塩湖で絶景を見る条件⑥:車や人が多く通るエリアを避けること
真っ白な塩の大地なので、車のタイヤ跡や人の通った跡は分かりやすく地表に黒く残ってしまいます。
特に鏡張り効果を狙い1-2月の観光客の量は多く、車も人も多く行き交います。
自然のままの様子をカメラに収めるためには、車や人の姿が見えない離れたエリアを狙うことが大切。
ウユニ塩湖で絶景を見る条件⑦:コンディションをよく知っているドライバーさんにお願いすること
実はこれが一番大切な条件かもしれません!
ウユニの街中からウユニ塩湖までは各自で手配するSUVに乗り、現地ドライバー兼ガイドさんに案内をしてもらうことになります。
経験豊富なドライバーさんは乗客のニーズに合わせて、ドライバーのみぞ知る隠れたスポットやおすすめコースを選んで走ってくれます。
ドライバーさんによっては、水の無い日でも水の溜まっている小さなエリアを案内してくれることも。
ウユニの町にはウユニ塩湖へのツアーが無数にありますので、じっくり納得いくまで話を聞き、信頼のおけるプロ中のプロにドライバーをお願いすることが大切。
ベテランドライバーにプライベートツアーをお願いすると他のツアーよりも高額になってしまいますが、せっかく南米まで出かけているのですから、最後にツアー代をけちって絶景を逃してしまうのはもったいないですよね。
時期が悪くても諦めない!天気が悪くてもウユニ塩湖は楽しめる!
そもそもウユニ塩湖は世界で最も大きな塩湖。
この景色を一目見るだけでもその価値は十分にあります。
とは言えど、せっかくの滞在ですから十分に楽しみ尽くしたいですよね。
もちろん、ウユニ塩湖の楽しみ方は鏡張りだけではありません!
その楽しみ方は実はまだたくさんあるのです。
ウユニ塩湖の楽しみ方①:塩湖の中の島を散策
塩湖の中には小島がいくつかあり、南米ならではの様々な形のサボテンの中を散策するとができます。
ウユニ塩湖の楽しみ方②:「列車の墓場」散策
19世紀中ごろまで塩の輸送にも使われていた実際の列車が砂地の上にそのまま残っていて、塩分で錆び切った列車は廃墟好きにはたまらない光景。
列車の中に入ったり上に登ったりすることもできます。
ウユニ塩湖の楽しみ方③:ウユニの町でゆっくり
こじんまりとした町ウユニにはのんびりできるカフェやボリビア料理を提供しているバー、お土産屋さんなど、小さいながら楽しめるお店が並んでいます。
小さな町ですから徒歩でも回りきることができます。
ウユニ塩湖の楽しみ方④:塩のホテルを満喫
塩湖の中には塩でできたホテルがいくつかあります。
宿泊には事前予約が必要ですが、ツアーの内容によっては塩のホテルで食事をすることができるものもあります。
鏡張り以外にも楽しみが沢山のウユニ。
現地でベストな天気を待ちながら、数日間のんびりするのも魅力的です。
時期関係なし!ウユニ塩湖の夜空は必見!
ウユニ塩湖の町、ウユニはこじんまりした田舎町。
ウユニの町から塩湖までは車で30分弱かかりますが、その間に建物や電灯、看板などもほとんどありません。
広大な塩湖の中は夜になると真っ暗で、星と月以外に光るものはゼロ。
雲が多くなければ時期に関係なく、これでもかという程の星を一面に見ることができます。
ウユニは3,700メートルという高地なので、雲が出てきても流れるのが速く、星空を見ることができる可能性は極めて高いです。
人生の中でこんなに際限のない星空を眺めることができるって、一体何回経験できるのでしょう…。
満天の星空も圧巻ですが、更に条件が揃えば夜空の鏡張り景色も見ることができます。
時期が決まったら!ウユニ塩湖までの行き方は?
ウユニ塩湖近郊の町まで日本からの直行便はありません。
アメリカかペルーで飛行機を乗り換え、ボリビアの都市ラパスへ到着した後、国内線やバスで塩湖の町ウユニへ行くのが一般的なルートです。
国内の他の都市からウユニまでの国内線やバスは一日に複数本出ています。
ウユニの空港に到着するのであれば、町中までは約2km。空港からタクシーが出ています。
バスで到着する場合には、町中にバスが止まります。
たいていの旅行者はウユニの町のゲストハウスやホテルを拠点にして、ツアーに参加しウユニ塩湖まで出かけます。
ウユニの町からウユニ塩湖までは車で片道30分程度。
ウユニの町から現地ドライバーの運転するSUVで移動します。
日本から出発前にツアー予約をしておくのも安心ですが、ウユニの町中には塩湖行きのツアーを提供している旅行社が無数に存在していますので、現地に行ってから手配をすることもできます。
ウユニ塩湖で撮りたい!トリック写真の撮影方法とおすすめのカメラ
ウユニ塩湖のトリック写真の撮影方法
ウユニ塩湖は岐阜県とほぼ同じ面積でありながら、塩湖内の高低差が約50cmしかないというほぼ水平の平地です。
そんな真っすぐで遮るもののないウユニ塩湖だからこそチャレンジしたいのがトリック写真。
トリック写真のために大切なのは、その構図と定点からの撮影です。
カメラを固定するための三脚は必須アイテム。
道具を持ち込むことができない場合も、同じツアーの参加者やドライバーさんにお願いして撮影することもできます。
ドライバーさんがトリック用の小物やアイデアを出してきてくれることも。
そして何よりも撮影に欠かせないのは、もちろん機能性の高いカメラですよね!
日本からウユニ塩湖までは乗り換えの多い長い旅路。
荷物は増やしたくない…でも絶景を良いカメラで納めたい!
そんな願いを叶える、お薦めのカメラをご紹介します。
おすすめのカメラ①:景色をきれいに撮りたいならEOS Kiss X9
初心者のための王道一眼レフ。どんな場面もカメラ任せで綺麗に撮影ができるだけでなく、一眼レフの中でも最も小さく・軽量なモデルの一つなので長旅に最適です。
おすすめのカメラ②:臨場感たっぷりに遊びたいならGoPro HERO7
とても広大な塩湖の中を縦横無尽に走り回る車の中から景色を撮影したり、
どこまでも続く真っ白な景色を駆け抜ける様子を動画で納めておくのもおすすめ。
激しい動きにも強いGoProはウユニ塩湖でも大活躍すること間違いなし。
おすすめのカメラ③:より手軽にトリック写真や景色を楽しむならOLYMPUS PEN E-PL9
一眼レフよりコンパクトで手軽に撮影を楽しめるミラーレスカメラ。
中でもOLYMPUS PEN E-PL9はアートフィルター機能が充実しているので、印象的な光景を更にドラマティックに表現することができます。
時期によって楽しみ方が満載のウユニ塩湖
ウユニ塩湖では定番の鏡張りの絶景が楽しめるだけでなく、違う時期や天候でもエンジョイできるアクティビティが沢山。
完璧な絶景を求めて出かけるのも楽しいですが、時期や天候が思っていたようにいかなくても、ウユニ塩湖はいつでも壮大な景色を見せてくれるはずです。
ウユニ塩湖のそれぞれの時期での楽しみ方を理解し、旅行者憧れの地・ウユニを存分に満喫してください!