コロンビアの言語、公用語は何??
コロンビアは南アメリカにある共和制国家です。
地理的にはブラジル、ペルー、エクアドル、パナマの4カ国もの国と国境を接しています。
この近隣諸国4カ国の内、ブラジル(ポルトガル語)以外はスペイン語が公用語ということになっており、コロンビアもスペイン語が公用語になります。
これは過去の西欧諸国による「植民地政策」によるものです。
15世紀にあの有名なコロンブスがアメリカ大陸を発見し、その後次々にアメリカ大陸の土地をスペイン、ポルトガル、イギリス、フランスが支配し始めました。
そして、多くのアメリカ大陸の国々では19世紀に独立を果たします。
コロンビアも1810年にスペインから独立を果たします。
現在でも独立記念日である7月20日は「独立記念日」ということで祝日になっており、この日は盛大にお祝い(パーティー)をします。
ちなみに東京の日比谷公園でも毎年夏に「コロンビア独立記念祭」ということでイベントが行われます。
入場料は無料で、コロンビアや先住民の民族文化を紹介するイベントでとても盛り上がるので、気になった方はぜひ。
コロンビアでは英語は通じるの?
さて、コロンビアはまさに「THE 南米」といった感じで、陽気な人と美しい海や山々を見ることができるので、日本からの観光客も非常に多いかと思います。
ということで、ここでは「コロンビアにでは英語を通じるの?」という疑問についてお答えします。
結論から言うとコロンビアでは英語でのコミュニケーションは非常に難しいです。
というのも、コロンビアには英語を話せる人があまりいないのと、喋れても「スペイン語訛り」が極端に強いからです。
意外かとも思いますが、南米の国はあまり英語が通じないです。
というのも、南米では昔から政治的・歴史的な理由から反米意識が非常に強いからです。
したがって、コロンビアでは英語よりもポルトガル語を話す人が多いです。
コロンビアで英語が通じるスポット
上でコロンビアでは英語が通じない、というふうに書きましたが、中にはもちろん通じる所もあります。
本項目では観光で必ずといって利用しなければならない場所やサービス別に「ここでは英語は通じるの?」という疑問に答えていきます。
レストラン
外国人や富裕層などが集まる高級レストランみたいな場所ではもちろん英語で接客してもらえます。
レストランのメニューなども英語での説明があったりと、外国人に親切なところがほとんどですが、個人経営のレストランなどでは英語でのコミュニケーションは期待しないほうが良いです。
「ハウマッチ?」や英語の数字などは通じる場合もあります。
このへんは、どの非英語圏の国でも共通して言えますね。
公共交通機関やタクシー
コロンビアの最大都市&首都でもある「ボゴタ」の空港などでは英語は通じます。
しかし、地方の公共交通機関や一般的なタクシーを利用する際には英語は通じないので注意が必要です。
しかし、スペイン語は日本語と発音が似ている(ほとんど一緒)なので、困った時や行きたい場所を伝えたい時は地名をそのままローマ字読みで読めば大体の場合で伝わります。
いざとなったらマップをそのまま見せたり、Googleなどの翻訳に頼るのが良いかも知れませんね。
ホテル
こちらは上記のレストラン同様に、ランクの低いホテルでの英語の接客はあまり期待しないほうが良いでしょう。
しかし、コロンビアは世界中のバックパッカー達が集まり、多くの旅人に愛されているため、民泊施設やゲストハウスなどがあります。
そういったところでは外国人も集まるため、英語が通じることが多いです。
「英語が不安だけど、そんなに高くて高級なホテルには泊まれないよ」という方は、外国人バックパッカーが集まるような安い民泊にすると良いですよ!
スマホなどで調べれば、このホテルは英語可なのか、英語での接客はNGなのかはすぐに分かるので事前に調べてから予約を入れるのもいいでしょう。
観光スポット
コロンビアには美しい中世の教会や、異国情緒あふれる小さな村など、観光資源は無限にありますが、英語はどうなのかと言うと微妙なところです。
というのも、「カルタヘナの要塞」、「ティエラデントロの歴史遺跡」など有名な世界遺産などでは英語が通じる場合が多いですが、まだあまり知られていないような観光スポットでは英語は通じません。
コロンビアの言語教育事情
コロンビアではおよそ80以上もの言語が話されています。
これも南米特有の「多民族国家」という理由からきたものです。
前述したように、16世紀から18世紀にかけて多くの移民がヨーロッパからコロンビアに渡ってきました。
もともとそこで暮らしていた先住民の方と共に、共生していきながら、国家を運営していく中で、今日の超多文化の「コロンビア」という国が出来上がりました。
しかし、やはり国家を統一するためには言語も統一しなければならないという考えから、今ではスペイン語が公用語となっています。
これはナショナリズム的な意識と単純に便利だからという理由からです。
現在はおよそ50万人の方が先住民の言語を話すと言われています。
若い人は「スペイン語しか話せない」という方も多いためこれからどんどん民族言語の話者人工は減っていくとされています。
それに半比例して、英語の需要も高まっています。
上でも書きましたが、コロンビア含む多くの南米国家では昔から反米主義が強かったため、英語教育はあまり進みませんでした。
しかし、同じアメリカ大陸に位置する超大国であるアメリカ合衆国とは切っても話せない&国の発展やグローバル化もあるため英語教育にも最近では力を入れています。
同時にアメリカに留学するコロンビア人も非常に多くなってきています。
日常会話で使えるスペイン語の数字の数え方
数字 | スペイン語表記 | 読み方 |
---|---|---|
0 | cero | セロ |
1 | uno | ウノ |
2 | dos | ドス |
3 | tres | トレス |
4 | cuatro | クアトロ |
5 | cinco | シンコ |
6 | seis | セイス |
7 | siete | シエテ |
8 | ocho | オチョ |
9 | nueve | ヌエベ |
10 | diez | ディエス |
100 | ciento,cien | シエント,シエン, |
1,000 | mil | ミル |
10,000 | dies mil | ディエス ミル |
コロンビアの日常会話で使う便利な挨拶10選!
では、コロンビアの挨拶で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
スペイン語の挨拶で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- おはよう
- こんにちは
- ありがとう
- ばいばい/さようなら
- OK
- 私は◯◯です。
- 私の名前は◯◯です。
- あなたの名前は何ですか?
- すいません
- ごめんなさい
おはよう
Buenos días.
読み方:ブエノス ディアス.
こんにちは
Buenas tardes.
読み方:ブエナス タルデス.
ありがとう
Gracias.
読み方:グラシアス.
さようなら
Hasta luego.
読み方:アスタ ルエゴ.
OK!
Okay!
読み方:オーケー!
私は◯◯です。
Yo soy 〇〇.
読み方:ジョ ソイ ○○.
私の名前は◯◯です。
Mi nombre es 〇〇.
読み方:ミ ノンブレ エス○○.
あなたの名前は何ですか?
¿cómo te llamas?
読み方:コモ テ ジャマス?
すいません
Disculpe.
読み方:ディスクルペ.
ごめんなさい
Lo Siento.
読み方:ロ シエンテ.
スペイン語の日常会話でよく使う便利な言葉10選
では、コロンビアの日常会話で覚えておきたいフレーズをみていきましょう。
スペイン語の日常会話で覚えておきたいフレーズには、以下のものがあります。
- ◯◯をください。
- これはいくらですか?
- お会計をしてください。
- クレジットカードは使えますか?
- 写真を撮ってもいいですか?
- ◯◯に行きたいです。
- 旅行の目的を尋ねられて/観光です。
- 滞在日数を尋ねられて/◯日です。
- おすすめの料理はなんですか?
- おいしいです!
◯◯をください。
○○ por favor.
読み方:○〇 ポル ファボール.
これはいくらですか?
¿Cuánto es?
読み方:クアント エス?
お会計をしてください。
La cuenta por favor.
読み方:ラ クエンタ ポル ファボール.
クレジットカードは使えますか?
¿Aceptan tarjeta de crédito?
読み方:アセプタン タルヘタ デ クレディート?
◯◯に行きたいです。
Quiero ir ○○.
読み方:キエロ イール ○○.
旅行の目的を尋ねられて/観光です。
Cual es el motivo de su visita?/Para turismo.
読み方:クアル エス エル モティボ デ ス ビスィータ?/パラ ツーリスモ.
滞在日数を尋ねられて/7日です。
Cuanto tiempo piensa quedarse?/7 dias
読み方:クアント ティエンポ ケダルセ?/シエテ ディアス.
おすすめの料理はなんですか?
Cuál es el plato espeical?
読み方:クアル エス プラト エスペシアル?
おいしいです!
Esta rico!
読み方:エスタ リコ!
コロンビアの言語はスペイン語!英語も使えるけど注意が必要
コロンビアの公用語はスペイン語です。
スペイン語は比較的、日本語と似ていて、日本人にはとっても学びやすい言語の一つとも言われています。
南米の多くの国ではスペイン語が公用語のところが多く、英語はあまり通じないので、これを機にスペイン語を勉強してみるのはどうでしょうか?
観光目的だけでなく、これからの南米諸国の発展と共にスペイン語の需要や、ビジネスチャンスが大幅に広がります。
コロンビア旅行をキッカケにスペイン語に興味をもってもらえたら嬉しいです!